Guitar Stuff Blog

今まで使ったギターアンプやエフェクターを紹介したいと思います。

20190101 Mesa Boogie FLUX-FIVE

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あけましておめでとうございますm(__)m

2019年も魅力的な機材に巡り会えますように(*-人-)

と、新年も変わらない抱負(笑)で色々な機材を追求し、記事を書いていきたいです!(ง🔥Д🔥)ง

 

という訳なんですが、新年早々のお題は昨年の年末セールにおいてJubileeと抱き合わせで購入したコレです(爆

以前Throttle Box EQの方は持ってたのですが、やはり無機質な感じや、Mesaのアンプに似てないな、という事で手放し、代わりに「安い」という理由で衝動買いという形でこちらがやって来ました(笑

 

世間ではV-TwinやThrottle Boxが有名で、こちらは少々目立たない印象ですが果たしてどんなものか?(-。-)y-゜゜゜

 

コントロールはVol、Bass、Treble、Gainのオーソドックスな4つのつまみ、HIモードで音量をブーストするHI Trim、お馴染み5バンドEQ、HI/LOモードのそれぞれのEQをオンオフするトグルスイッチ、HI/LO切替スイッチで構成されてます。

2ch仕様ですが、つまみやグライコは共有するので、EclipseやBE-OD Deluxe、Double Shamanよりは音作りの幅は狭い感じですね(^^;;

 

まずゲイン量はクリーン〜ミドルゲイン位のディストーションまで賄います。

なのでThrottle Boxよりは歪まず、

「Mesa Boogie=メタル」

と考えててMesaのペダルが欲しいならThrottle Box EQの方が良いと思います(笑

また12時以降はゲイン量はさほど変わらない印象です。

 

歪の性質については、BassとTrebleを12時、グライコオフで確かにMkVのようなミドルの強いオーバードライブが出てくる感じで、チューブのサチュレーション感はあるもののSAG感は皆無、ピッキングニュアンスなどもあまり出ないな、という印象でした。

ギターVolはそこそこ反応しますが、味気ないクリーンになるので(使ってる方ゴメンなさいw)、だったらオフにしてアンプのクリーン使い、歪のコントロールなどせずにガンガン弾いていくスタイルが良いのかな、って思いました。

Throttle Boxの時と同様、オーバードライブやディストーションとして使うなら中々歪みの質は高いですが、Mesaのアンプのような音を求めるならあまりオススメ出来ないですね(^^;;

 

BassとTrebleはセンタークリックがあり、恐らくアクティヴ/パッシヴタイプのEQだと思います。

Bassは上げるとMesaよろしく重低音が底上げされ、Trebleは4kHz辺りの帯域を上げる感じで、耳を劈くようなエッジはそんなに立たないです(笑

この辺はグライコの調整との兼ね合いもあり、単一chでのトーン作りに関しては幅広いですね。

 

5バンドEQはやはり単体で発売される程効きが良いです(*>ω<)b

80Hz:重低音で箱の鳴り担当

240Hz:ローで低音のタイトさの調整

750Hz:ローミッドで鼻詰まり感と篭もり具合の間の調整

2200Hz:ハイミッドで70〜80年代のHighに相当する、ちょっと丸くなった高域調整

6600Hz:メタル御用達のザクザクエッジを効かせる担当

お馴染みV字カーブにすれば、たちまちレクチのようなドンシャリメタルサウンドが簡単に作れます(笑

逆にミドルを極上げして70〜80年代のハードロックサウンドなども狙ったり、LOモードで歪を減らし、グライコで低域を少々カット、高域を上げ目にしてエッジの効いたクランチなんかも作れたり、遊べます(笑

但し歪の成分に関してはあまり解像度や分離感などは高くなく、BognerやFriedman、Suhr、Megalithなどの昨今人気のモダンハイゲイン系のペダルに比べるとどうしても見劣りしてしまう部分がチラつく感じです。・゚・(ノД`)・゚・。

(まあ作られた時代が結構古いししゃーない部分もあるけど(´д⊂)

またメタルサウンドが作れるとは言え、やはりゲインの低さが足枷になり、Metal Muffなんかでも同じような音が出せてハイゲインな為、後者の方が有利に思えてしまいます(笑

となると、強力なグライコは付いてるものの、やはり歪自体に「他社を圧倒する何か」が無い為、Throttle Boxのような感想になってしまうのが残念。・゚・(ノД`)・゚・。

 

・Mesa Boogieの製品で揃えたい

・例の5バンドEQ搭載のペダルが欲しい

・あまりハイゲインは望まない

上記に全て当てはまる方には、ゲインの可変値が広くトーン作りの幅もそこそこ広いコレはオススメ出来ますが、そうでなければ他の選択肢もありますよ、って感じです(笑

 

・Mesa Boogie Mark V Combo

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早速MkVで鳴らしました(笑

比較対象はCh3のExtremeモードで、FluxはCh1のCleanモードで鳴らして比較しました。

結論から書くと似てます(笑

しかしながらMesaのアンプは大方スピーカーでトーンの大部分が占められており、どんなエフェクターを繋いでも似たような音が出てきます(^^;;

それを踏まえて粗探しすればやはり出てくるもので、Fluxの方が音が固いです。

エフェクター臭いというか、アンプ直だと(当たり前ですがw)SAG感とかサチュレーション感みたいなもの(真空管独特のザラつきや指に絡みつく感じ、アタック時の独特のコンプ感)があるんですが、Fluxではそれらが全て削ぎ落とされ、ハイが出て抜けは良くなるんですが、チューブのニュアンスが無い為やはりこじんまりとした感じが出てきます。

これらはあくまでMesaのアンプで出した結果なので、プリもパワーもソリッドなJC-40だと当然もっと固くなり、スピーカーもMesaと違ってフラット寄りなものなので更に硬さに拍車が掛かります(爆

JC-40で出力した場合はWampler Triple Wreckと同等か、Fluxの方が若干アンプの方に近いのかな、と思いますが五十歩百歩ですね(笑

 

・BOSS SD-1

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BOSS Super OverDrive  SD-1

BOSS Super OverDrive SD-1

 

初見で似てたSD-1と比較した場合、やはりFluxの方が近い印象です。

歪量や全体的なトーンカーブなどは勝っており、SD-1でも良い線は行ってるのですがやはり本家がプライドを見せた模様(笑

 

・MI Effects Megalith Delta

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今度はMegalithとの比較。

まずMesaに繋いだ場合、トーンは同じでニュアンスはMegalithの方が近いです。

また歪量もMegalithの方があり、総合的に本家より近いという謎な現象が起こりました(笑

(Throttleと比べたらまた別の結果になったかも(-。-)y-゜゜゜

一方JC-40でも、トーンは似ているもののFluxの方が平坦で、Megalithは歪量を抜きにしてもミドルに凝縮し音が前に出てくる感じです。

値段も考慮すると俺はどちらか選べと言われたら迷わずMegalithを選びます(笑

 

・Tech21 Sansamp Classic

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続いてはお馴染みSansampとの比較ですd('∀'*)

まず歪量はSansampの方があり、また相対的にFluxの方が歪がきめ細かい印象ですね。

(恐らくSansampはキャビシミュが入ってるので高域のエッジが立ちにくい模様。これは他のエフェクターと比べてもそんな感じになります)

トーンはFluxで先に決め、それをSansampで合わせる形で作りましたが、中々似た感じにはなります。

但しFluxの方がワイドレンジで、やはり「アンプらしさ」で言えばFluxに分があります。

 

・Suhr Eclipse

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お次は万能選手のEclipse様と比較Y(><。)Y

すると。。。両者ともかなり似たようなトーンを出力しました!(*>ω<)b

違いはやはりアタック時のコンプレッションで、Fluxはチューブアンプライクペダルみたく丸く加工されてないので低音から高音までオープンな感じ、対してEclipseはファジーさが無い分まとまって出てくる印象でした。

このファジーさはチューブのサチュレーション感を醸し出す場合があり、VOX Satchulator位のアンプさしさはあるのかな、という風に感じました。

 

・Bogner Ecstasy Red

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Bogner ECSTASY RED - MINI ギターエフェクター

Bogner ECSTASY RED - MINI ギターエフェクター

 

最後はBogner赤と比較‾͟͟͞(((ꎤ๑‾᷅༬‾᷄๑)̂—̳͟͞͞o

Eclipseで善戦したから赤でも同じような結果になるだろう。。。とタカをくくってたら大間違い(((;゚;Д;゚;)))

寧ろここまで違いが浮き彫りになるとは誰が予想したか?というくらい別物でした(^^;;

何というか、Fluxの付け入る隙が全く無いほど赤が完全上位互換な音を出しました(爆

歪量は仕方ないとして、音圧や分離感、奥行感、立体感、温かみ、太さ全てにおいて赤が勝っており、モダンハイゲインだろうがドンシャリメタルだろうがクランチだろうが赤の方が断然優位という感じです。・゚・(ノД`)・゚・。

(特にモダンハイゲインに関しては赤の十八番(笑)なので、グライコでミドルをモリモリ積んでも籠るかペラペラになってしまいますw)

赤を弾いた後でFlux弾くとペラペラで味気ない音に感じられます(笑

アタック時のコンプレッションも無いのでファズディストーションにすら聴こえてしまいます(笑

多分Throttle EQだともう少し距離を縮められるんじゃないかと思いますが、歪の性質が恐らく同じなので大して変わらない気もしなくもないです。。。

青と比較しても恐らく青の方が優位に立つでしょう(´д⊂)

 

・総評

今回は正月早々長々とレビューしましたが、それは記事を分割しなかったのと、久しぶりのMesaのエフェクターだったので色々詰め込みたい気持ちがあって、気付いたらこんななってました(爆

それは置いといて、やはりFluxは如何せん歪が弱く、Throttle Box EQと比べて見劣りしてしまう部分がありますね(1万円相当だったからいいけどw)

かと言ってローゲインオーバードライブやクランを作るにも、それ専用のエフェクターも多数あるので弱いです(笑

また次回もこのペダルの特集を組みたいと思います(^^)

それでは、今年もよろしくお願い致します!(:​D)|​ ̄|_​

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