Guitar Stuff Blog

今まで使ったギターアンプやエフェクターを紹介したいと思います。

20190103 Guyatone Metal Monster MM-1

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お正月中に休暇が入ったので、渋谷のイケベ楽器の正月セールに並び、浮かれてその足で超遠くのハードオフ八王子大和田店まで行ってきました(笑

イケベの戦利品は後でブログに書きますが、まずはこちらの名器と呼ばれたチューブディストーションを是非紹介したいと思います!(`_´)ゞ

 

このペダルは前のPS-001の記事でも書きましたが、Guyatoneの技術の結晶とも言うべきペダルでして、表に「FLIP」と書いてある通り、同社のプリチューブアンプ(FLIP300Xなど末尾にXが付く場合はフルチューブ)のトーンを再現したペダルです。

「Metal」表記がある通り、従来のFLIPシリーズよりもメタル的なサウンドを出せるようにハイゲイン化、ワイドレンジ化されてるものでもあります。

FLIPアンプシリーズ自体ハードロックに最適なディストーションを奏で、小型のコンボアンプが大ヒットし、大型ヘッドまで作られるくらい人気のアンプでした。

それを、

「どんなアンプに繋いでもFLIPサウンドを楽しめる」

というコンセプトで作られたようです。

(開発者の意気込みが伝わってきます(ง🔥Д🔥)ง

 

コントロールはDistortionで歪量、Highが高域、Lowが低域、Midが中域を増減し、Mid Frequencyで中域のピークを決め、Volでエフェクトレベルの調整となってます。

丁度BOSS MT-2やPlaytech Heavy Metalみたいなインターフェースです。

電源は9Vで、バッファードバイパス仕様となってます。

 

まず歪量ですが、0にすればモコモコして音圧の低いオーバードライブになり、9時からディストーションになってきます。

1時以降は音が潰れてきてファズのように輪郭が無くなります。

なのでハイゲイン狙いは丁度1時が良い感じでした(*>ω<)b

歪みの性質ですが、やはりプリ管を使ってることもあり、まんまチューブの歪です(笑

SAG感やサチュレーションはHughes&Kettner Tubeman2とほぼ同じ感じで、チューブをドライブさせた時のザラっとした感触が好きな方には堪らないんじゃないかなと思います(^^)

チューブを模したペダルよりもアタック時のコンコン感はTubeman2同様弱目ですが、指にまとわりつく感じなどは相変わらずなので癖になります(笑

やはりプリ管を使っている恩恵か、エフェクターな筐体に入ってはいますがエフェクターらしからぬワイドレンジで図太く迫力があり、かつウォームな部分も感じられる歪み方は正にチューブアンプそのもので、試奏時は型番不明のJC、自宅ではJC-40を使いましたが、いずれもチューブアンプのサウンドに変貌しました(笑

ギターVolへの反応やピッキングニュアンスは出にくい部類です。

プリ管を使っているにもかかわらず、Drive 12時でギターVolを絞ってもクリーンなどは作れず、クランチでもやはり強めに歪が残ります。

またピッキングの強弱は付きづらいので、HR/HMよろしくガンガン弾いていくのがベストですね 🤘 (╬⓪益⓪) 🤘 

 

トーンコントロールは可変値が高く、Lowを上げれば箱鳴りのような重低音、Highを上げれば突き刺すような高音が強調されます。

(Highに関しては、アンプと耳の高さの違いで全く聴こえ方が全く違ってくるので、ライブなどでは注意(笑

Midは200Hz〜5kHzの間でピークを決める事が出来ますが、3時までは200〜1kHz、それ以降は急激に5kHzまで上がるという特異な可変の仕方をします。

なので、例えばMesaみたいに750Hz辺りをカットしたい、という場合は2時位にFrequencyを合わせてMidを0にするという感じ、逆にワウ半留めのようなミドルが欲しければFrequencyは2時のままでMidをガチ上げという感じです。

Highは上げずに、少し丸くなった高域を追加してメタルやりたい、という方はHighを10〜11時位に絞り、Freqを5kHzかちょっと下げ、Midを3時〜フルの間で調整してドンシャリサウンドを作る事も出来ます。

70年代のコンボアンプから出したようなオーバードライブが欲しい、という場合はFreqを0〜10時位にしてMidをMAX、Highは9時位にしてBassはお好みという感じにするとそんな音が出ます(^^)

、、、という感じでかなり遊べます(笑

余談ですが、後継機種のMM-Xと比較した場合、MM-Xの方がMidのFreqの可変幅が広く6kHzまで調整出来、Mesa Boogie DualRectifierのようなディストーションも容易に出せます。

但し低音はMM-1の方があるように聴こえ、俺は迷った挙句MM-1にしました(基本的な音は殆ど同じなので、低音を取るか高音を取るかみたいな選択でしたw)

 

・どんなジャンルに合う?

クランチサウンドがイマイチなので、専らロック、HR/HMですね。

設定によってはDiezel VH4-2みたいな音も出なくもないので、割と現代の音にも対応出来ます。

スラッシュメタルやDjent系は後継機種のMM-XにブースターやPrecision Drive(笑)を前段に繋いだ方がいい結果が出そうな気がします。

 

・第一印象

このペダルはやはり噂通り名器と呼ばれるだけあると思いました。

買った値段は中古で(セール品ということもあり)4,000円を切りましたが、2〜3万のブティック系ともタメ張れる位のクオリティは余裕であります(*>ω<)b

(寧ろ中古とはいえプリ管積んでるペダルをこの値段で買えるのは素晴らしい(*´ェ`*)

交通費掛けても6,000円弱なので全然問題無しですね(笑

 

ビザールなペダルはブティックとは一線を画す魅力があり、今回のは大当たりでした(*>ω<)b

次回は(やはりw)色々なペダルと比較したいと思いますm(__)m

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