前回に引き続き今回も1305の使い勝手について検証していきます。
まずはやはり我らが(?)パス10との相性です(^o^)/
やはり2万円を超えるペダルともあればどんなアンプでも相性は抜群の筈!
しかもパス10は半世紀に渡ってお茶の間にギターのお供として君臨した歴史あるアンプ(まあ改良を加えられて現在に至りますがw)なので、どんなエフェクターでも受け入れる器の広さを持っている(と信じてる)ので試してみました‾͟͟͞(((ꎤ๑‾᷅༬‾᷄๑)̂—̳͟͞͞o

VOX ヴォックス コンパクト・ギターアンプ 10W Pathfinder 10
- 出版社/メーカー: VOX
- 発売日: 2001/11/30
- メディア: エレクトロニクス
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結果:(かつて酷評したw)AC4C1-mini-blの音に早変わりしました(^^;;
なのでパス10直の歪みと比べて利点欠点が浮き彫りになった印象ですね。
まず良かった点は、歪の粒の輪郭が際立ち、ブリブリ感が小型チューブをクランクさせたような印象を与えてきます。
本当に無理矢理小型チューブアンプを歪ませてる感じがし、滑らかさは皆無ですが逆にリアルです(笑)
また音が前に出てきて抜けも良く、ピッキングに対する反応も抜群で、小型チューブアンプを弾いてるような錯覚に陥ります。
後はチューブアンプ独得の微小なノイズ成分があれば勘違いするかもしれないです。
次に欠点ですが、滑らかさやミドルの量、歪の粒のきめ細かさ欠けるので70〜80年代のロックやHR/HMやるならアンプ直の歪の方が断然使えます。
恐らく初見で「カッコイイ!」と思う歪は多分アンプ直の方に軍配が上がると思いますね。
今回の実験においてもパス10直の歪がΣ(゚Д゚)スゲェ!!って感じました😆
次に手持ちの各オーバードライブとの比較をしましたd('∀'*)
・Sick As Overdrive

Bondi Effects ボンダイエフェクト オーバードライブ Sick As Overdrive
- 出版社/メーカー: Bondi Effects
- メディア: エレクトロニクス
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Bold/RichスイッチがSick Asのトグルスイッチと似たような効き方をするので試してみました(適当
結果、やはり全く以て別物でした(爆)
多分使用用途も目指したものも違うので比べる事自体おかしいのですが、折角なので書いときます(笑)
まずSick Asはトランスペアレント系やCentaur系ペダルを意識しており、それ相応の弄り方をすればミドルがガッツリ持ち上がったり、全体的な音の太さが均一に上がったりしますが、1305はあくまでアンプエミュレータなので歪み方はヴィンテージチューブアンプよろしく粗め、またSUG感がパネェので適度なコンプレッションや音の重なり方が立体的です。
対してSick Asは歪がきめ細かく滑らか、またTS系などのブースターに通ずるようにあまり音が前に出ないです。
1305はメイン歪、Sick Asはブースターやバッキングに適してる感じです。
因みにSick Asを前段に置いてゲインブーストした所、ブースト無しよりもミドルが分厚くなり、歪がきめ細かくなり、サスティンが大幅に伸びるようになりました。。。が、しかしSUG感が薄くなり、ピッキング時の音の重なりが感じづらくなったのと、元々この製品はハイゲイン前提ではないらしく、ブーストすると音が潰れ出してファズっぽくなります(笑)
俺としてはゲインブーストはしない方が本来の1305を存分に味わえる気がしますd('∀'*)
・JHS Twin Twelve

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お次はJHSのLightning Bolt、、、ではなくTTとの対決(笑
因みに写真ではつまみがめちゃくちゃになってますが、比較の際はVol以外全て12時で行いました(^^;;
結果、TTはDirt、1305はRichのそれぞれのモードで試したところ、ミドルレンジや音の太さはTTが圧倒的で、1305は歪み方が粗く、高域が強調されてファジーな印象を受けました。
ゲインの強さは1305、よりチューブアンプらしいのはTTといった印象です。
ただどちらも音の粒ははっきりと感じられ、コード弾きによる音の重なり方、立体感はEQや歪みの細かさの違いはあれど良く感じられました。
またTTはClean、1305はBoldにしたローゲイン設定では、TTはクリーンに徹底してるのに対し、1305は(内部トリマーを弄ってないせいか)やはり若干歪みます。
俺的にはTTの方が好きですね(*´ェ`*)
・Guyatone PS-001
前回の記事で何となく似てるな、って思ったので比べました(笑)
結論から書くとまあ別物ですね(笑)
PS001の方がローミッドがあり音が太く、対して1305はやはりジャリジャリした感じがします。
但しPS001はエフェクターらしく音の粒があまり際立たず、コードを弾いた時の滑らかさやサスティンは上ですが(まあディストーションですしねw)、立体感やナチュラルな感じ、音が前に出る感じなどは1305が1歩抜きん出てますね。
使いやすさは(圧倒的にw)PS001、ヴィンテージアンプのリアルな再現は1305という事になるのでこれも畑違いですね(笑)
・Mad Professor Sweet Honey Overdrive Hand Wired

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お次はSHODとの比較。
SHODはSuproアンプを元にしたHoney Bee Overdriveの進化系なので似てるだろうと勘ぐってました。。。
だが全然違う!!(笑)
なんつーかTTやSick Asもそうなんですが、これらはチューブアンプ独得の音の太さや温かみが感じられるのですが、1305はファジーでエッジが際立つ音なんですよね(-。-)y-゜゜゜
ちょっと考えたのですが、比較対象のペダル達はどちらかというと大型アンプ、1305は小型チューブアンプのエミュレートをしているんじゃないかな、と😔 。 o O ()
当たり前ですがアンプの大きさで音の太さは全然変わってきますので、1305はかなり音の粒が細く荒々しいので、どうも小型チューブアンプっぽいニュアンスなんですよね。
最初は同社のファズペダルの回路をそのまま移植したんじゃないか?と勘ぐりましたが(笑)、音の粒がはっきりとし、独得の音が前に出る感はファズとも違う感じですね。
またエッジが際立つことによって独得のバイト感(文字通り噛み付くような感じ)があり、これも従来のアンプエミュレータとは違う方向でアンプに近付けてるような印象も受けました。
で、話を戻しますと、ゲイン量はやはり1305にあり、SHODはゲインを上げても太さが維持され、1305は逆にゲインを上げると音がザクザクして細くなり、下げると音が太くなります。
またSHODのFocusと1305のToneでは、Focusはトーン調整の他に歪の量にも関わってきますが、1305は単にトーンのみの調整に留まってます。
一般的なアンプライク系ペダルを求めるなら、SHODの通常版でもそちらの方がオススメですね(しかもそっちの方が安いしd('∀'*)
・Catalinbread Formula No.55
ラストはやはり(?)これ、No.55です。
上記のJHS TTとNo.55は音が似てるので、同じ結果にはなりそうですが(笑)、とりあえず比較してみましたd('∀'*)
で、やはりNo.55の方が太く、1305はザクザクザラザラという結果でした(笑)
因みにNo.55はEQの調整幅が広い為、互いに近付くよう調整したところ、
みたいなノブの位置になりました(爆)
それでもNo.55は高域が丸く削られて柔らかい音という感じですね。
因みにNo.55のLoモードと1305のBoldモードでは、Loは完全なクリーンも作れるのに対し、1305では歪み成分が残ります。
・余談
やはり他のアンプライクペダルに比べエッジが際立ち明らかに不自然な感じがしたので、これはやはりゲインを下げた方がいい結果が出るのでは?という事で内部トリマーを弄りました。
写真中央の青い四角で囲まれてるネジ穴みたいなのがそれです。
因みに便利な電池ホルダーはコレ👇🏻
デフォルトはゲインMAXで、右方向に回すとゲインが下がるので、ゲインを最小値にしました。
結果、音量はかなり下がるものの、音の太さが飛躍的に上昇し、エッジがある程度削られ、俺的には良い方向に改善されたような気がします(*´ェ`*)
(面倒臭がらずにやって良かったw)
また、当該のアンプのシミュレートの仕方は、他のペダルに比べ音が前に出る感があり、Suhr Riotの方向性に似てるとも感じました。
歪み方やトーンは全く違うものの、ふくよかさよりも兎に角音の粒を明瞭に、前に前にという感じが似てるな、と思いました。
また後段にクリーン〜弱めのクランチにしたプリアンプなどを繋げば双方の個性が引き出されるので、JCなどではちょっと音が硬いな、って時に後段にチューブプリアンプやそれをシミュレートしたものを噛ませれば柔らかいトーンにもなるのでオススメですd('∀'*)
(因みに俺はNo.55のLoモードを後段に入れてみました)
癖は強いですが、使いこなせば唯一無二のヴィンテージサウンドが出せる稀有なペダルです。