Guitar Stuff Blog

今まで使ったギターアンプやエフェクターを紹介したいと思います。

20190504 Custom Tones Ethos Overdrive Pt.3 比較編

今回はEthosを、精鋭のDumble系ペダル共と比較し、そのポテンシャルの高さを測ってみたいと思います(^o^)/

と言ってもDumble系ペダルは耳にタコが出来る程申し上げておりますが、同じODSの名前を冠していても発注元のオーナー用に専用にチューニングされてる為、土台は似ているものの全く別の音が鳴ります。

それこそガラスのような繊細で艶のあるクランチから、ローミッド〜ミドルを前面に押し出したハードロック向けのハイゲインまでバリエーションが豊富で、今回の記事はぶっちゃけチラ裏程度に考えてもらえれば、と思ってます(笑

 

Van Weelden Royal Overdrive

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まずはDumbleペダル初体験だったRODとの比較‾͟͟͞(((ꎤ๑‾᷅༬‾᷄๑)̂—̳͟͞͞o

RODはDumbleのみならず、アンプライクペダルとしては頭二つ分くらい抜けてると思ってる、Rockmanの次に気に入ってるペダルなので贔屓がちになりそうですが、あくまで公平にジャッジ致しますm(_ _)m

 

まず双方つまみ全て12時、Ethos側はハイカットフィルターはMin(効かせてない状態)、トグルスイッチは全て上、RODはMode A、Bright 1、Gain Boost OFFでRODの方が歪みます。

歪みの性質が違う様で、Ethosは古いFenderをベースにした感じがありヴィンテージな空気感が漂い、RODは歪がきめ細かく、またFenderにしてはロー〜ミドルがガッツリ出ており割とモダンな印象。

 

低音の出方が根本的に違い、RODは大型キャビから鳴らしたような雰囲気がバリバリ出ており、Ethosは普通のアンプライクペダルな出方に留まってます。

これはRODのMode SWやBright SWをどう組み合せても残り、Ethosに合わせたヴィンテージサウンドも作れる事は作れますが、やはり迫力のある低音は顕在です(*>ω<)b

中域は扱ってる帯域が違い、Ethosは1kHz辺り、RODは500Hz付近で、俺的に太いと感じたのはRODです。

またEthosはやんわりと効くのに対し、RODはそれこそガッツリと効き音量まで変わるので、音が詰まった感じや前に出る感じがあり、本物のアンプを鳴らしてるような感覚があります。

高域はEthosの方が出る感じで、出る高域はまんま70's Dumbleサウンドを思わせるような、明るいけど尖らないクリーミーなヴィンテージサウンドですね(^o^)/

RODはどちらかと言うとSuhr Riotみたいな出方で、バッサリ削られてるものの程よいエッジが立つ正にHR向けな感じです。

また顕著に効き方が違ったのはPresenceで、Ethosは耳を劈くようなエッジが立ち局所的、RODは明るさと倍音調整のような補助的という感じです。

 

トーンやEQ、ニュアンスなど総合的に俺はRODの方が断然好きですが、クリーン〜クランチを作るならEthosの方が良いですし、Dumbleの古いタイプでFenderをベースにしたようなドライブサウンドを狙うのもやはりこちらだと思います🤘🏼(^^)🤘🏼

 

Fuchs Plush Drive

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続いてはDumbleクローンで有名なFuchsから、自社のアンプをエミュレートしたPlushとの比較(^o^)/

まず全体的にゲインはEthosの方が高いので、クランチも作れるので幅広いです。

但し両者をクランチ設定にした場合、EthosはGainつまみを右に回していくと段々ミドルが追加されていく仕様なので(多分元ネタの特性をシミュしたのかなと思います)、クランチとフルゲインではトーンが違ってきます。

EQ固定のままゲインだけ上げ下げ出来るという点ではPlushの方が使いやすく、アンプの特性を事細かに再現してるのはEthosではないかなと思います。

 

両者を弾いていて顕著に感じたのがピッキング時のニュアンスの出方の違いです。

明らかにPlushの方がセンシティブに反応し、ピッキングの絶妙な強弱の付け方で色々表現出来ます(今回弾いてて気付かされましたw)

Ethosの方がコンプレッションが強く全体的に整ってますが、ピッキングニュアンスはPlushに比べるとかなり劣り、これが他のDumble系ペダルと比べて「人工的」とか「無機質」とか時折言われる所以なのかなと推測してます🧐

 

トーンに関しては、Plushはどちらかと言うとROD寄りの、500〜600Hz辺りのローミッドが強目な感じで、やはりEthosの方が全体的に明るい音です(^^)

またEQの調整幅もEthosの方が広く、Plushは基本のトーンを変えずに高域の調整、Ethosは多彩という感じです。

 

BJFE Honey Bee Overdrive

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かつてはDumbleペダルとして長年君臨してたHBODですが、改めてDumbleに近いと言われているEthosと比べてみました🤘🏼(*´ω`*)🤘🏼

 

まずつまみは全て12時、Ethos側のトグルスイッチは全て上でEthosの方が歪み、Rock→JazzにするとHBODの方が歪みます。

元々HBODはローゲインペダルとして有名なので、クランチで勝負してみました(^o^)/

EthosはトグルスイッチのBright SWをオフにし、よりニュアンスが出やすくクランチ向きにするためClassicモード、低音と音圧の維持の為Rockモードで比べてみました。

その結果、HBODの方が低音が物凄い出ており、よりアンプライクな感じでした٩(ˊᗜˋ*)و

これ聴くとEthosがちょっと薄っぺらく感じます(笑

Ethosと比較した時点で、この迫力のある低音はBogner Wessexにも似てるかな?とも思いましたが、こちらの方が歪の粒が大まかでヴィンテージ感が出ており、また輪郭も際立ってるとも思います。

改めてHBODのポテンシャルには気付かされましたが、Dumble系の音か?と聞かれると、俺はNOですね🤔

Dumbleのような盛り上がったミドルレンジは無く、Ethosに比べるとミドルブーストしなくてもフラットな印象を受けました。

歪み方もDumbleというよりはヴィンテージアンプの音という感じで別物です(><)

 

総評

今回挙げたペダルは本当に極一部の、どちらかと言うとコアな部類に入るので、最初から「Dumble系」を謳った製品との比較が望ましいと思いました🤔

(なので割とガチでGS124とかUltraphonix辺りが欲しいなと熱望してます(งД)ง

ダイナミックレンジや立ち上がりの早さだけを求めるならSuhr RiotやEclipseでも賄えるかなと思いますので、やはりこの70〜80年代のAORやフュージョンを醸し出すようなトーンこそが「Dumble」なのかなと俺は考えてます。

アーティスト事に絶妙なチューニングがされてるDumbleアンプ、そのエミュレータもそれぞれ違った多彩なサウンドを奏でるので、追い求めるのは苦労しますが、これらのサウンドは何物にも変え難い魅力がありますね💕

サウンドハウス

20190501 Custom Tones Ethos Overdrive Pt.4 (アンプ編)

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さてさて前回に引き続きEthos様ですが今回は、

「10万円のペダルだし、大抵のアンプではいい音色で鳴ってくれるだろ?ゴルァง'ω')ڡ≡)`Д゚);、;'.・”」

という事で(笑)、恒例のアンプの乗り具合チャレンジをしたいと思います|=(✌'ω'✌)

(事前に書いておきますが、幾ら10万円だからと言ってなるべくプラセボに影響されないように公正にジャッジするつもりですReally?(;¬_¬)

 

VOX Pathfinder 10

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VOX ヴォックス コンパクト・ギターアンプ 10W Pathfinder 10

VOX ヴォックス コンパクト・ギターアンプ 10W Pathfinder 10

 

エントリーナンバーワン、パス10です(๑´ω`ノノ゙ぱちぱちぱち✧

因みにEthosのお値段はパス10が5千円だとすると20倍ですね(笑

(パス10を20台積んだらブライアン・メイごっこが出来るかもwww)

その差額を埋めるだけの(コスト)パフォーマンスはEthosで出せるのか?!

 

まずOD chと比べた場合、全然違いました🥶🥶🥶

(流石Ethos様様と言ったところです(ノ_ _)ノ)

寧ろそんじょそこらのエフェクター程度ではパス10の音に強制変換してしまう6.5" Bulldogスピーカー(笑)なのに、JC-40で鳴らした時と同じようなトーンやニュアンスが得られ、メタル系エフェクター以外ではかなり珍しいのでは?と思います゚+。:.゚おぉ(*゚O゚ *)ぉぉ゚.:。+゚

一応クリーンchでの比較では、アンプ直より輪郭が整いハイファイになった感じがあります。

OD chは歴然とした差があり、アンプ直より歪みの粒がプリプリとして太く、ミドルが分厚く、音の輪郭がハッキリとして解像度が高く、歪に艶があり、トーンはちゃんとDumbleしてます(笑

完全にアンプの個性を殺してEthos(Dumble)色に染めてます🤘🏼

特にコンプ感が抜群に出ており、寧ろJC-40よりも粘り気があって癖になりますねԅ(//́Д/̀/ԅ)ハァハァ♡

タイトorブーミー加減やハイカットの匙加減も自由自在に弄れるし、素晴らしい働きをしてくれました٩(๑>ᴗ<๑)۶

 

Mesa Boogie Mark V Combo

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続いては(値の張る)チューブアンプ、MkVでの乗り具合٩(ˊᗜˋ*)و

「5千円のアンプを数百万のトーンに変えてしまう魔法の箱だから、幾ら強制変換ツールのMesa/Boogieでもひれ伏させられるだろう( ˶`﹀´˵ )」

とタカをくくってましたが(笑)、果たして真相は如何に。。。?!

 

まず、MkVはトグルスイッチをClean、EQやGainは全て12時、グライコはオフで鳴らしてみました。

その結果、Mesaの音になりました(爆

アンプ直のCh2 EdgeモードやCh3 Extremeモードに比べると低音は無いですが、歪み方や全体的なトーンをMesa寄りにさせられてる感じがします(笑

(多分これ絶対スピーカーの影響だと思うw)

更にV字型や、俺みたいにそれに近い形のグライコをオンにすれば、Dumbleエミュレータからバリバリスラッシュメタル御用達のモダンハイゲインメタルサウンドが出てくる始末(笑

ゲイン絞ってクランチにし、ハイカットフィルターを12時くらいにしてローゲイン設定にするとDumbleらしいトーンが顔を出しますが、ハイゲインになんかしたらたちまちMesaになります(笑

(まあMesaは3ch仕様だし、クランチも優れてるので余計なエフェクターは要らないということですね分かりますm(_ _)m)

一応補足しておくと、アンプ直のクランチやハイゲインよりも無機質でクリアな感じがあり、アンプ直が生々しいなら、こちらはライン直で鳴らしたような安定感みたいなのはありました。

 

BOSS eBand JS-10

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BOSS AUDIO PLAYER with GUITAR EFFECTS eBand JS-10

BOSS AUDIO PLAYER with GUITAR EFFECTS eBand JS-10

 

rakuten:aikyoku-bargain-center:10083268:detail

お次はガチデジタルモデリングのJS-10での乗り具合(*>ω<)b

JS-10側はJC-40に似せようとして作ったFull Rangeモードによるクリーンサウンドを使い、Ethos側は普通のアウトプットとCab Sim両方使ってみました٩(ˊᗜˋ*)و

 

まず通常のアウトプットで試した所、ちゃんとDumbleらしい(というかチューブアンプらしい)ニュアンスやトーンが感じられました(^o^)/

JS-10内蔵の各アンプシミュレータよりも音が前に出て、粘るようなピッキング時のコンプ感があり、デジタルのフィルターを通してもアナログライクな音を保ってる感じです🤘🏼

ややザラつき感が目立つので、ハイカットフィルターを9〜12時位の間で微調整すると更にDumbleっぽくなります。

デジタルアンシミュを通してるので、基本パス10よりもエフェクターの乗り心地は良くないJS-10ですが、Ethosはそれさえも封じてきましたね(笑

クリーンも同様で、チューブのような空気感、鈴鳴感、音の輪郭の良さが目立つ感じでいい仕事してますね(笑

 

続いてキャビシミュの方に繋いで鳴らしたところ、やはりSansampやApex Preampのような、高域が丸く削られる音になりました(^^)

多分もっとエッジがジリジリとしやすいオーディオ用スピーカーとかだとギターアンプから鳴らしたような音になるかと思いますが、JS-10でも中々ウォームで柔らかい音になりました。

(これはこれでアリな音だと思う🤘🏼👍💗)

総じてデジタルモデリングでも如何無く実力を発揮するEthosはアンプキラーなペダルかなと思いました🔫 (′ω’ 🔫)バキュン!

サウンドハウス

20190428 ギター用シールドやパッチケーブルについて

Ethosの記事が続くと思ったら大間違い!(๑´ω`๑)/

 

今回はある意味タブーの、ギター用シールドやパッチケーブルの違いで音が変わるのか?という事を、至極個人的な感想で記事を書いていきます。

 

俺は3年くらい前までは、ぶっちゃけケーブルで音が変わるなんて微塵も思ってませんでした(-。-)y-゜゜゜

寧ろ楽器屋にぶらさがってる高価なハイエンドケーブルを見て、

「は?何この高いケーブル、馬鹿じゃねーの?爆笑😂😂」

と半ば馬鹿にしてました(笑

Providenceの紫色のケーブルなど、色とりどりの品々で見た目重視用なのかなとも思ってました(笑

なので御茶ノ水の楽器屋の店先によく置いてある、キョーリツコーポレーションの恐らく1番安価なシールドとパッチケーブルを6〜7年間有難がって買ってました🙏🏻

(あれはよくジャックとケーブルを繋いでるハンダが取れて断線するのが玉に瑕でしたねw)

たまーにワイヤレスシステムが、自宅弾きならめっちゃ取り回しよさそうだから欲しいなと思ってた位です🤘🏼

 

シールドの質に興味を持ったのは、周りでギターやってる何人かの同僚の総意でした。

俺は、

「ケーブルなんてキョーリツのやつで充分。良い音出すならアンプ、キャビ、エフェクター、ギターやPUを選別するべき」

と反論しましたが、場数を踏んだ方々に言わせると、

「エフェクターバカバカ買うなら良いシールドを絶対買うべき。滅多に断線しないし、そもそも音が全然違う」

と返ってきました。

俺はその当時はマジでシールドに金なぞ掛けたくなかったのですが、まあ経験の内という事でそこそこ良いシールドを買って、現在でも使い分けて音を確かめたりしてます。

 

という事で、今回は一般的にノーマルグレードとハイエンドに該当するようなケーブルを比較してみました(*>ω<)b٩(๑>ᴗ<๑)۶

 

ノーマルグレード

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・VOX カールコード

・カナレの極標準のケーブル

・K. Garageのパッチケーブル

恐らく値段的に通常か、安いと言われるケーブルを用意しました🤘🏼(^^)🤘🏼

本当はキョーリツシリーズで統一したかったのですが、実家に転がってるので今はありません(^^;;

(多分置き場所無いから今後も持ってこないと思うw)

 

ハイエンド

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・Monster Studio PRO2000 3.6m 2本

・EX-PRO FA Series Pro 0.5m L

世の中には100万円位するケーブルもありますが、そんなものは当然買えないので(笑)、常識の範囲内で高価と思われるケーブルを用意しました(^^;;

Monsterは言わずと知れたハイエンドケーブルの大手、EX-PROは昨今人気のハイエンドケーブルだそうなので買いました(笑

 

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今回は、

 

ギター☞「シールド1」☞Suhr Riot Reloaded☞「パッチケーブル」☞MXR Carbon Copy☞「シールド2」☞JC-40

 

の順に繋ぎ、シールドとパッチケーブルそれぞれを取っかえ引っかえして音を確かめてみました(^^)

 

まず結論から述べますと、音は「変わります」。

変わると言ってもゲイン量はそのままで、ニュアンスや音量が微小に変わる感じですね🤔

今回の上記の比較で変わった点は、音量、低音の出方そして音の解像度です。

 

まず音量はほんの若干上がります。

音圧が上がると取ってもいいかもしれません。

でもそれも微小なのであまりエフェクターやアンプのつまみを気にする必要も無さそうです。

 

次に低音の出方ですが、元々Monster SP2000シリーズは自社の特許による低音が高音と同速で出る構造(高音を伝える導線を低音の導線に螺旋状に巻き付ける事で速さを均一化してるもの)をしてる為、ノーマルグレードより明らかにローミッドが出て音が太くなってます。

これは恐らく人を選ぶ感じで、俺みたいに「迫力があるな」「音が太くてウォーム」と感じる人もいれば、「もっとタイトな低音がいい」という人もいるかもしれません(事実SP2000の不満点を挙げる人の意見で散見されます)

なので、このケーブルの組み合わせの場合によってはアンプやエフェクターの設定を変える必要も出てくるかもしれません_(┐「﹃゚。)__

 

最後に音の分離感ですが、これが一番顕著に感じられた違いかなと思います。

ハイエンドだと明らかに分離が向上し、クリーンなら張りがあり、歪なら粒立ちが良くなります。

特に歪に関しては奥行感、立体感が向上し、低音云々とは違い単純にアップグレードしたような感じを受けました٩(ˊᗜˋ*)و

またCarbon Copyに関しても、ノーマルよりこだまの輪郭が良くなり、Mod SWによるテープのたわみをシミュレートしたモジュレーション効果もよりはっきりと感じられました。

 

総評

断言しますが、音は変わります!(ง🔥Д🔥)ง

ただ効果は微小ですし、やはりあくまで補助的な感じは否めません🤔

しかし俺みたいに安価なケーブルを使い続けた後にこれを聴くと、「同じ機材やセッティングなのにこうも変わるのか」と感動を覚えるのもまた事実(笑

ノイズも減ってますし(多分VOXのやつがノイズ大きいって聞くからそれもあるかもしれませんw)、ケーブルのアップグレードは一考かなとも思いました。

サウンドハウス

 

20190425 Custom Tones Ethos Overdrive Pt.2 〜トーン編〜

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前回に引き続き、Ethos Overdriveの特集記事となります(ง🔥Д🔥)ง

前回は主にインターフェースの軽い説明でしたが、今回は2chのそれぞれのトーンについて書いていきたいと思いますφ(・ω・`)メモメモ

 

Clean Ch

まずクリーンですが、アンプのクリーンに比べるとやや高域にシフトし煌びやか、全体的に艶のある感じです。

Dumble系でよく言われる「音の立ち上がりの速さ」や「ダイナミックレンジ」は、この艶感や輪郭の良さ、張りのある高域に由来するのかなと思います。

またコントロール系統が多いので、Fender Blackface系のクリーンを基軸とし様々なクリーンサウンドが出せ、クリーンエフェクターやクリーンブースターとしては恐らく最高峰じゃないかなと思います(^^)

ヴィンテージチューブアンプの空気感を伴った上で、煌びやかな高域強調型、ローミッドを上げ目にして高域を抑えたジャズ型、フラットでナチュラルなクリーンなど色々作れます🤘🏼

またディストーションの前段に置いてゲインブーストしたり、逆に後段に置いてクリーンブースターやDumbleクリーンのフィルターとして使えたりもするので、汎用性は極めて高いです٩(ˊᗜˋ*)و

 

コントロールはGain、Bass、Mid、Treble、Presenceの基本的なつまみと、Bright、Modern/Classic、Rock/Jazzの3つのトグルスイッチで構成されてます。

 

Bassは大体200Hzのほんの少しミドルに寄った、温かみのある低域を操作する感じです。

ヴィンテージアンプらしく重低音などでは無いです(笑

 

Midは500Hz辺りを幅広く、緩やかにブースト/カットを行う感じで、ミドルレンジはアンプやエフェクターで結構音色を変えるセクションですが、コレの場合変わりはするものの、アグレッシブに変える感じでは無いです。

 

Trebleは凡そ4Kz辺りの、高域調整でよく使われるような帯域をコントロールします。

キンキンになり過ぎず、かと言って物足りなさもなく、丁度良い感じに変化してくれますね👍💗

 

Presenceは恐らく8kHz辺り、音色の変化と言うより倍音成分や明るさの調整に留まってる感じです。

但しMAXにするとかなりトレブリーなキンキンサウンドになります(笑)

キンキンしたクリーンが好きならMAXがオススメです✨✨✨

逆にTrebleを下げ目にしてここを0にし、MidとBassを多めにしてHi-Cutフィルターを多めに設定すると、レスポールでもアーチトップのようなウォームで柔らかいジャズサウンドが出せたりします(*>ω<)b

 

トグルスイッチは、Brite(Bright)スイッチが文字通り高域のブーストとなっており、オフではジャジーでフラットな音、オンにするとFender系のBright SWと同じような効果が得られます。

コレとPresenceのMAXでも破綻はせず、輪郭のあるトレブリーなサウンドが出てきます🤘🏼

但しPUや繋いだアンプによっては、5〜6弦を強くピッキングすると「バチッ!」という突き刺すようなアタックが出てきます(笑

(これに関しては、他のクリーン用エフェクターでも時折ありますね🤔)

 

Modern/Classicでは主に箱鳴り感を変える感じで、Modernは80〜90年代のスタックアンプの重低音辺りのローエンドを強調し、Classicは60〜70年代のスタックアンプの音でローがスッキリします。

音色を変えるというより、低音の存在を強調するか否かというパラメータで、このスイッチで大きくトーンが変わることは無いです。

スッキリを取るか迫力を取るか、という感じですね(笑

 

Rock/Jazzモードは入力ゲインやEQ補正を行う感じで、Rockモードはローミッドと音量を増加させ、Jazzモードは高域を強調させるらしいのですが、効き方はハイパスフィルターみたいな感じで、Rockモードより低音が取られて音量が下がった感じです。

 

Overdrive Ch

続いてはODについて書いていきます✍

まず歪み方としては、設定にもよりますが概ね90〜10年代の音楽シーンではかなりブーミーな感じの、どちらかと言うと60〜70年代のアンプの音という感じです。

(今度比べますがw)RODに比べるとかなり倍音成分があり低音が散ります。

恐らくRODの方が現代の音楽シーンに合わせてブラッシュアップされた音なのかなと推測してます🧐

Ethosはその年代のアンプの音を忠実に再現してるのかなと思いました。

 

トーンに関しても同様で、鼻詰まりかそうでないかぐらいが滑らかに盛り上がってる、70〜80年代のフュージョンやAOR、ロックに最適なトーンとなってます👍💗

例えるなら、80年代の日本のロックやポップス、アニメのOPとかで使われてるギターサウンドの音がそのまんま出てくる感じです(笑

兎に角古い音なんだけど、エモーショナルに響いてきて懐かしいと思わされるようなディストーションですね😂

 

チューブアンプをドライブさせた時のコンプ感はあまり強くなくナチュラルな感じです。

ピッキングの強弱やギターVolへの反応は概ねよく、アンプを弾いてるような感じはありますね(^^)

歪の幅は狭いようで広い感じです(笑

10時ぐらいからクランチ、12時付近でオーバードライブ、3時以上でディストーションとなる感じです。

では10時以下は?

一応クランチなのですが歪み方が粗く、クリーンがブーミーに歪んだような音になります。

小型のヴィンテージなTweedアンプみたいな歪み方ですかね?

かなりダーティな歪みなので人を選ぶかもしれません(笑

 

各EQやトグルスイッチはClean chと全く効果は同じですが、ODになると効き方がやはり変わってくるので書いていきます(笑

 

まずBassですが、正直Minの状態からMAXまでは低音の強調と言うより低音のタイトさを決める感じで、Minだと(ちょっと散り気味だけど)タイト、右に回していくとローミッドが強調されると共にどんどん散っていき、MAXにするとめっちゃくちゃブーミーになります(笑

「低音強調したいからBass思いっきり上げるぞ!٩(ˊᗜˋ*)و」

とかやるとブヨンブヨンなサウンドになるので注意(笑

逆にヴィンテージチューブアンプの質感を再現するならここを上げてもいいかもしれません。

TLE/Classic SWでローエンドの具合を設定出来るので、これをClassicにして低音を補充したり、

「兎に角タイトにしたいからTLEで運用したい」

ならアンプ側で設定しても良いと思います。

 

次にMiddleですが、ここも音色と言うより全体的なミドルの押し出し感や太さを調節する感じで、Minにすればバッキング向けの遠慮がちな音、MAXだと全面に太く抜けのある音が出てくるソロ向きの音と言った具合です。

なのでどう弄ってもモコモコやドンシャリを狙ったりは出来ないです❌

 

Trebleは歪みの量で効き方が大きく変わり、ローゲインだとクリーンと同じように顕著に効き、ハイゲインだと殆ど効果が無いです(笑

Gain MAXの場合、補助的に明るさを調節する程度に考えた方がいいかも知れません。

なのでゲイン抑えたクランチ主体ならClean chと同じような効果が得られます。

 

Presenceはハイゲイン設定でもかなり効きます(笑

音の明るさ、歪のエッジ、ピッキング時のコンプレッションなどに顕著に反応し、Minだとモコモコ、MAXだとザクザクと設定次第ではメタルっぽいサウンドも作れます(が低音が散るので完全なメタルは無理ですw)

 

3種のトグルスイッチですが、まずBriteスイッチはTrebleつまみ同様歪量で効き方が顕著に変わります。

クランチにすると高域をそこそこ加え、ゲインが多くなるに従って効き目が薄れてきます。

また最初から歪んでる為かクリーンほど効きません。

Gain MAXならほぼ効果が無いので、使うならGain抑え目が良いです(笑

 

Modern/ClassicスイッチはClean chとほぼ同じような効果ですが、Modernにすると滑らか、Classicにすると音の粒に艶が出る感じで、どちらも歪ませた時に良い感じに効果が付加されます( ‘-^ )b

個人的にはModernが好きですが、どちらもかなり良いです!

 

Rock/JazzもClean chと同じ効果で、低域をとっぱらってジャキジャキしたクランチを狙うならJazz、しっかり歪ませて太いディストーションを作るならRockと使い道が名前同様ハッキリしてます(笑

(俺はしっかりハイゲイン派なので勿論ROCK✡️🤘🏼🤘🏼🤘🏼🤘🏼🤘🏼🤘🏼✡️)

 

HRM EQについて

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OD ch専用の筐体手前側面に付いてる小さな3バンドEQのつまみで、右側面に付いてるトグルスイッチで通常かHRMかを切り替えます。

変わるのはEQだけで、他の機能(GainやVol、各側面のスイッチ類)は共有します。

このモードにすると全体的にEQや歪の性質が大幅に変わります。

具体的には、通常が聴き慣れたDumbleサウンドならば、HRMモードはヴィンテージのTweedアンプをエミュレートしたような音になり、歪み方も粗くなります。

恐らく初期のFenderモディファイアンプ〜70'sのSSSや初期型ODSなどを再現したような感じですね(^o^)/

聴いた感じだとクランチが絶品で、通常より高音が付加されてジャキッとし、400Hz辺りのローミッドにミドルがシフトしてヴィンテージ感が増します。

激しく歪ませると、EQの調整によってはとてつもなくブーミーな音から、若干ブーミーさを残しつつもハイミッドが出て抜けの良いディストーションなども作れます。

感触としてはSansamp ClassicのBassモードやCatalinbread No.55に近いですが、それらよりミドルが出て、やはりDumble用にチューニングされたのかな?と思いますので今度比較します(笑

 

Cab Sim Outについて

オプションで付けられる機能の一つに、キャビシミュアウトがあります。

Bax Bangeetarのように独立したアウトプットとなっており、通常のアウトプットはアンプへ、キャビシミュアウトはミキサーへ、みたいな事も出来ちゃいます。

しかしながら、JC-40はギターアンプなのにパワードモニターのようなニュアンスも兼ねそろえてるので試しました(笑

すると、やはり往年のキャビシミュが搭載されてるエフェクターのように高域が丸く削られ、ミドル~ハイミッドに特化した感じになりまし(*^-゚)vィェィ♪

ミキサーなどに出力する場合はこちらのアウトプットと、アンプ/ライン用切り替えスイッチを「ライン」側にする感じですね。

エフェクトループが最大限に活かせるので、Ethosと必要ならばモジュレーション、空間系だけで宅録なんかも出来ちゃうスグレモノですねヾ(≧∪≦*)ノ〃

 

今回のまとめ

豊富な機能もさる事ながら、トーンにおいてカバー出来る範囲が非常に広いと感じました。
Dumbleは元より、ベースとなったFender Blackface系の音も高品質で堪能出来るので、Fender系のクリーンやクランチのエミュレータとしてもアリですね!🐜
俺的に気になったのは、やはりチューブアンプを綿密に再現したペダルと比べると、ちょっと平坦かな?という部分ですかね(^^;;
ちょっと音が奧まるという感じですか、優等生過ぎて生々しさに欠けるような感じです🤔
 
長らくDumbleトーンの申し子として君臨したEthos Overdrive、次回はやはり比較編と参ります!(ง🔥Д🔥)ง
 

サウンドハウス

20190422 Custom Tones Ethos Overdrive Pt.1

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さて、待ちに待っていたオーダー品が漸くやって来ました!🎊🎉✨✨

多分Dumbleアンプマニアなら当然、それ以外の人でも知ってるかもしれないフロアプリ、Ethos Overdrive(以下Ethos)です!🤘🏼🤘🏼🤘🏼

 

コイツは昨今のペダルブームでDumble系ペダルが乱立する前までは不動のDumbleエミュレータの王者として長年君臨してた超高級ペダルの一つで、そのブームが去りつつある2019年4月現在でもDumbleの音を再現する最終候補の一つとして度々挙げられるペダルでもあります。

10年以上前はそこそこ出回り、値段も5〜6万前後だったのですが、これを書いてる2019年4月現在では10万超とかなり高騰してます🥶

 

DumbleアンプについてはVan Weelden Royal Overdriveの記事でも書きましたが、完全オーダー制で発注者のギターサウンドに特化したトーンとなっており、一口にDumbleと言っても全く違う音です。

しかし一方で「Fender Blackface系」のアンプを基軸にして造られており、そのトーンから昇華したものでもあります。

Ethosは同じくそのBlackfaceのトーンを元に、各種スイッチを満遍なく搭載することによってありとあらゆるDumbleアンプの音を再現するペダルとなってます。

 

このペダルは完全オーダー制で、表面だけにスイッチやつまみが実装されてるベーシック型に、料金を追加する事によりCab Sim OutやFX Loop、GAC SW、Hi-Cut Filterつまみ、TLE/Classic SW、HRM EQなどのオプションが付けられるシステムになってます。

(因みに俺のはフルオプションの完全型ᕙ( ˙-˙ )ᕗ)

 

インターフェース

まず2ch式のペダルとなっており、下段がクリーンで上段がODとなってます。

クリーンが付いてるのでプリアンプとしての役割が大きいですが勿論歪ペダルとしても充分使え、更に別途キャビシミュアウトも搭載されてるのでミキサー直とかも行ける万能ペダルです👍💗

 

クリーンとODに関しては表面のEQやトグルスイッチは完全独立で、側面の各種スイッチは共有となってます。

但し後述するHRM EQに関してはOD chのみに効きます。

 

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プリアンプ故かエフェクトループが付いており、パワーアンプに付いてない場合は重宝します。

 

電源は0062Pのド定番エフェクター用電池か、付属の12Vアダプターで動作します。

 

各chでは3種のトグルスイッチ(Brite、Modern/Classic、Rock/Jazz)と4種のEQつまみ(Bass、Mid、Treble、Presence)が個別に用意され、Clean chではVolのみ、OD chではVolとGainが付いてます。

 

側面の各スイッチについて

このプリアンプはありとあらゆるDumbleサウンドを再現する為、様々なギミックが施されてます。

単体のペダルみたいな「○○○が所有してたDumbleアンプ」では無く、「幾つかのDumbleアンプのトーンを集約した」感じで、狙ってる音までたどり着くのは少し時間がかかるものの、上手く行けばコレで網羅出来るかなとは思います( ‘-^ )b

 

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まずこの右側面の写真から説明しますと、左からHRM EQ切替スイッチ(左がHRMモード、右が通常モード))インプットジャック、Hi-Cutフィルター、GACスイッチとなってます。

 

まずGACスイッチですが、上側がギターアンプ出力、下がラインやミキサー、PA直となってます。

恐らくライン用はCab Sim Outから出力して使うものだとは思いますが、正直どちらのモードにしてもギター用アンプから何ら問題も無く出力されます(笑

具体的には、アンプ用が普通だとすると、ライン用は低域と高域が強調され、音に張りが出てきます(^o^)/

但し高域成分が強く、Hi-Cutフィルターがアンプモードでオフだとすると、ラインモードは12時まで回して同じようなEQになりました。

(まあGACとHi-Cutで音作りをしていくのも全然いいと思います٩(๑>ᴗ<๑)۶)

アンプモードの方がチューブコンプレッションの再現度が高く、ラインモードはもっとオープンな感じでもありますね。

 

次にHi-Cutフィルターですが、恐らく4kHzからのハイエンドを減衰させていく感じですね。

右に絞り切るとハイがかなり丸っこくなり、ローミッドが強調された分厚く、篭ったサウンドになります。

ここの調整でクリーンなら煌びやかさからヴィンテージなジャズトーン、ODならエッジの立った刺激的な音から70年代ロックという感じの音をシームレスに表現出来ます。

 

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これは左側面の写真ですが、左からTLE/Classic SW、アウトプット、キャビネットシミュレータアウトとなってます。

 

最近代理店がオーダーする際にオプションとして付け、大々的にアピールするのがこのTLE/Classic SWで、TLEとは「Tight Low-End」の略、つまりローエンドをバッサリとカットしてタイトにするスイッチです。

このスイッチはEthosオーナーの間では、元々強めな低音をバランス良くカットして使いやすくなると専ら評判らしいです✧٩(ˊωˋ*)و✧

俺は。。。どっちのモードも使えるので適材適所ですかね(笑

 

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HRM EQについては、次回の記事に詳しく書きたいと思います(^o^)/

サウンドハウス

20190419 Bogner Ecstasy Blue Mini Pt.3

暫くペダルを買う予算が無いので、Red Miniに引き続きコレもレビューするんだな〜コレ🍃🍥

 

さて今回は、様々なロー〜ミドルゲインのエフェクターと比べ、Blue Miniが如何にODペダルとして優れてるか、という事を検証していきたいと思います☝( ◠‿◠ )☝

 

REVV G3

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「Red MiniとG4比べたんならコレはいつやるの?今でしょ!」

という感じでチョイスしてみました(爆

同じ赤青コンビですし、取り敢えずチェキラ🤘🏼(*>ω<)b

まず歪量はつまみ全て12時、Blue Miniのpre eqは「B2」でgainは「H」、G3のトグルスイッチは「N」でG3の方が強め、双方のGainつまみをMAX付近まで上げると同じくらいになります。

 

トーンはBlue MiniのMid Freqトリマーでミドルを変えられるものの、G3はハイミッド、Blue Miniはローミッドにピークが集中しており、それに付随してローが強いのはBlue Mini、高域の抜け感が抜群なのはG3と明確に違いが出ました。

ハイゲイン設定ならG3の方が全然好きかな٩(๑>ᴗ<๑)۶

但し今回はODペダルとして比べるのがこの記事の趣旨なので、早速ローゲインで試した所、やはりクリーン〜クランチでは圧倒的にBlue Miniの方が良いです(笑

G3でのローゲインセッティングはクランチとして使えなくもないかな、という感じで微調整が難しく、クリーンサウンドが歪むか歪まないかの絶妙な匙加減はBlue Miniでは意図も簡単に操作出来、それを各種トグルスイッチで自分好みに補正すら出来るので、そういった意味ではBlue Miniの圧勝でしたᕙ( ˙-˙ )ᕗ

(但ししつこいですがハイゲインに歪ませたらG3の方が良いですw)

 

Bogner La Grange

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Bogner ボグナー / La Grange 【国内正規品】

Bogner ボグナー / La Grange 【国内正規品】

 

続いては同じBognerからLGの登場。

Blueの通常版では「Plexi」モードがありましたが、こちらのMiniだと果たしてどう違うのか?

まず歪量は断然LGの方があり、クリーンも作れるので幅も広いです。

その上で歪みの性質を見ていくと、Blue Miniは今の音楽シーンらしくハイファイで全体的にタイト、LGはローファイで低音が散り気味な感じですね🤔

クリーンはBlue Miniの方が音の分離感や艶があり、LGはモコモコと篭った感じです。

少し歪ませたクランチ〜ミドルゲインODでは、Blue Miniは兎に角ハイファイで上品に歪む感じで、ローミッドにピークが集中しウォームな感じがあります。

対してLGはチューブのコンプレッションやサチュレーションがかなり再現されており、指にまとわりつく感じがあります。

またローファイで古臭い感じがあり、Blue Miniより帯域の高いミドルにピークが集中し凝縮したようなサウンドが得られます。

ハイゲイン設定では更に上記の違いがより一層浮き彫りになり、Blue MiniはまんまBognerらしく、LGはMarshall SLPな音になる感じです。

ODペダルとして見たらどっちもどっちという感じで、やるジャンルや傾向で選んだほうがいいのかなと思いました( ‘-^ )b

 

Catalinbread RAH

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一応そこそこMarshall系なコレ(と言ってもキャビの部分だけねw)を比較してみました🤘🏼

RAHを買った当初は、

「歪まないな(-。-)y-゜゜゜」

と思っていたのですが、Blue(通常&ミニ)も同様なので、この際良い機会なのでチョイスしました(笑

 

まず歪量に関しては、双方のつまみが全て12時の場合、Blue Miniのpre eqを「B2」、gainを「M」にして凡そ同じくらいです。

それ以下のクリーンサウンドは両方とも作れるので、ハイゲインまでカバー出来るBlue Miniの方が歪みの幅は広いです。

その上で歪みの性質を見ていくと、やはりRAHは荒っぽいファジーでヴィンテージなサウンド、対するBlue Miniは歪がきめ細かくタイトでモダンなサウンドという印象を受けました。

やるジャンルにもよりますが、使いやすいのは圧倒的にBlue Miniですね( ‘-^ )b

チューブのSAG感はRAHの方があり、Blue Miniは整ってるといった感じです。

ニュアンスはRAHの方がセンシティブに反応します。

トーンはRAHの方がハイミッド〜トレブルまで強いので音が前に出て、Blue Miniはやはりローミッドが強力なので音が太く奥行があります。

「アンプらしい音」とするならBlue Miniですね( ‘-^ )b

ではどちらがMarshallっぽい音か?と訊かれたら、RAHですかね?(笑

RAHのMiddleを削ってBassとTrebleを上げた音はかなりヴィンテージなMarshallっぽい質感があります。

Bognerはやはり上品、シルキーでMarshallらしい荒削りな感じは無かったですᕙ( ˙-˙ )ᕗ

 

Friedman Dirty Shirley

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Friedman DIRTY SHIRLEY ギターエフェクター

Friedman DIRTY SHIRLEY ギターエフェクター

 

お次はFriedmanの必殺DS🤘🏼🤘🏼

(BE-ODに)隠れた名機として昨今徐々に注目を集めてるミドル〜ハイゲインペダルは果たしてどうなのか?(ง🔥Д🔥)ง

 

まずDSの電源は18Vで駆動させ、双方共につまみ12時、DSのTight SWは下段(タイト方向)にした場合、Blue Miniはpre eqを「B2」、gainを「H」にして全くと言っていいほど同じ歪量になりました( ‘-^ )b

GainつまみMAX方向への差は同じ、Min方向へのゲイン減少量はBlue Miniの方が減りますので、Blue Miniの方が幅広いですね。

ニュアンスやチューブアンプの特徴はどちらも同じくらい掴んでおり、歪み方でバイト感があるのはDS、シルキーなのはBlue Miniと半ば強引に線引きをする位で、(Blue Miniのgain Hでは)両者ともかなり似通ったペダルだと思います。

 

トーンに関してはかなり面白い変化があり、まずローゲインだとDSの方が低音が強く、歪量が増すと低音が減って中域が押し出してくるのに対し、Blue Miniは低域が減らないので終始重厚でやや篭ったサウンドという感じでした。

この点に関してはDSの方がナチュラルに変化してる感じですね🤔

EQつまみは、BassはBlue Miniの方が効きが強く帯域も低めでズンズン鳴ります┏( ^o^)┓ドコドコドコドコ

MiddleはBlue Miniが750〜3.5kHzなのに対しDSは500Hz、俺的にはDSの方が扱いやすいです。

TrebleはDSはハイミッドの調整でバランス良く明るさ調整、Blue MiniはDSのPresenceに近い帯域を扱います。

 

どちらも甲乙つけ難いクオリティはありますが、ローゲインなクランチを狙うならBlue Miniですかね(*>ω<)b

ローミッドが出て、そこそこ歪むクランチならDSでも選択肢に入ると思います。

 

総評

今回はヴィンテージからモダンまでのアンプライクペダル中心に比較しましたが、やはりBlue Miniはモダン寄りなペダルでした🤘🏼

また他のペダルに比べると圧倒的に低音が出ており、キャビの空気感が出てると思えられれば、ちょっと篭ってるかなとも取れます🤔

但しそれもEQで調整が出来るので、俺は個性として認識してます。

   ODペダルとしてはアンプ(Bogner)の空気感を醸し出すので、従来のそれとは使い方や役割が違ってくるかもしれませんが、相応の箇所で使えば割と広い範囲でカバーで出来るんじゃないかなと思いました。

サウンドハウス

20190416 Bogner Ecstasy Blue Mini Pt.2

今回は「オーバードライブ」として見たBlue Miniは強豪に勝てるのか?実験を行いました(☝︎ ՞ਊ ՞)☝︎

音作りの幅が広くポテンシャルが高いコレは、ODペダルにどのような差を見せつけられるのか?!(ง🔥Д🔥)ง

因みに今回のBlue Miniのトグルスイッチは「variac OFF」「gain LかM」で、「pre eq」を色々変えて行いました。

 

Bondi Effects Sick As Overdrive

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Bondi Effects ボンダイエフェクト オーバードライブ Sick As Overdrive
 

まずはトランスペアレント×ケンタウロスな今流行りのコレ✨😉

共に最高峰に匹敵するODペダルですが、その中でどのように違うのか?

 

まずSick Asのトグルスイッチは上、双方のつまみ全て12時で、Blue Miniのトグルスイッチの「pre eq B2」「gain M」に非常によく似た音になりましたオオォォォ(゚ロ゚*)(゚ロ゚*)

巻き弦の振動などは酷似してますね🤔

それを踏まえて、やはりBognerのペダルは全体的に低音がかなり出てる印象で、太さがある分ちょっと籠り気味な印象を受けました。

相対的にSick Asの方が輪郭があるかなという感じですね(^^)

 

GainをMAXにした時の感じは、Blue Miniの方が歪み方がきめ細かく滑らか、Sick Asは丁度Blue Miniと前回の記事のWessexを足して2で割り、低音をとっぱらったような、シルキーさと程よいヴィンテージ感が絶妙な匙加減でチューニングされてるような音でした。

俺的にはどちらも甲乙つけがたいですが、僅差でSick Asの方が好きかな。。。σ( -ˇ.ˇ-。)ウーン

次にSick Asのトグルスイッチを下にしてGainを9時くらいに絞ったクリーンと、Blue MiniのGainを8時に絞り、「pre eq B2」「gain L」にした時のクリーンを、「JCクリーン」と比べてみました。

結果、Sick Asはほんのり低音を減らし、ミドルを加えて艶のあるクリーンに昇華し、Blue Miniはハイミッドを加えてブライトな音になりました。

これに関しても甲乙つけがたく、ブースターなど補助的な役割でもBlue Miniは使えるのかなと認識させられました(*>ω<)b

 

Mad Professor Sweet Honey Overdrive

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続いてはブティック系ODペダルの雄、SHODです(ง🔥Д🔥)ง

Sick Asほどカバー出来る範囲は広くないですが、高級ODペダルとしての意地を見せつけられるのか?!‾͟͟͞(((ꎤ๑‾᷅༬‾᷄๑)̂—̳͟͞͞o

 

まず双方全て12時、Blue Miniのトグルスイッチは「pre eq B2」「gain M」でやはりSHODの方が輪郭があり、音が前に出る印象です。

Blue Miniの方が低音が出るのですが、それが籠るような性質も持ってるので、「オーバードライブ」として見た場合はSHODの方が断然好きです👍💗

またSHODをBlue Miniのローゲイン設定でゲインブーストした音も格別で、Blue Miniのハイゲイン設定よりドライブ感があってこちらの方が好みです( ‘-^ )b

ただ、Sick Asもそうなんですが、恐らく低音をどう見るかによって評価がガラリと変わってくるのもまた一理ありますね🤔

Sick AsでBassが「追加」されたのは、ODペダルでイマイチ足りない低音を底上げする為と言われ、事実このつまみを重宝する人が多いです。

Bogner系ODペダルは他のそれと比べるとあからさまに低音が強く、従来のものを使ってた人には(俺含めてw)違和感がある人もいるかもしれませんが、逆に低音が強調されて使いやすくなった、と評価する人もいると思います🧐

低音が強いと迫力ありますしね(*>ω<)b

ただ、素朴なOD系ペダルという事なら、SHODの方が使いやすいと思います(^o^)/

 

BJFE Honey Bee Overdrive

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最後はSHODを(価格的に)凌ぐHBODとの比較。

 

まずやはりBlue Miniでは低音が強く、高音が弱い気がしたので、ちょっとHBODに合わせるセッティングをしてみました┗(^o^ )┓三

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他のODペダルに比べてHBODは低音が出るので、Blue Miniで結構似通った音は作れましたが、やはりBass削ってTrebleをかなり上げる結果となりました。

で、歪み方としては、

 

Blue Mini=Gainを上げると歪みがきめ細かくなり、バイト感が増してMarshallらしい歪になり、下げてもあまり変わらない。

HBOD=Gainを上げてもあまり変わらず、従来の丸みを帯びた分離勘のいいヴィンテージな歪みで、下げると極上のクランチトーンが顔を出す。

 

と、12時を基軸にGainの効き方がかなり違いました。

ただHBODのGainを12時で運用する場合だと、Blue Miniでも充分代用は利きますね( ‘-^ )b

Gainの使い方や、やるジャンルで選択するのがいいかなと思います(^^)

 

総評

今回は巷で人気のODペダルと比較してみましたが、やはりBognerは例に漏れず低音が強いという印象を受けました。

「低音が強い=アンプの臨場感が出る」という捉え方をすれば、Blue Miniは本来のODペダルとは違いますね(HBODもSuproの小型アンプをイメージしてるアンプライクペダルだから低音が出るのかな🤔)

ただ言えることは、同価格帯、若しくはそれ以上のペダルとも渡り合えるポテンシャルは充分にあり、音作りの幅広さも踏まえ、クランチ〜バッキング、若しくはソロに使えるペダルを探してるなら一考かと思いました。

 

次回もまだまだ引っ張るBlue mini🤘🏼

(ちょっと暫くmng出来なさそうなので(´TωT`)

サウンドハウス