とある事情により、暫く機材の衝動買いをやめております(泣
(まあ暫くしたら再開するんだろーね╰(*´︶`*)╯
で、小話というか、憂さ晴らしがてら(特にグラフィック)イコライザーの個人的な感想とか書いていきます。
イコライザーはギターのサウンドに於いてトーンをガラリと変えたり、微小に補正したりブースター代わりになったりかなり重要な要素だと思ってます。
しかしながら、上手く設定しないと自分の思い通りの音とかけ離れたり、トーンは好みになっても全体的にペラペラになったり、篭ったり、音が細くなったり、ブーミーになったり鼻詰まりになったりと(個人的な体験w)中々難しいです。
その代わりビシッと決まれば唯一無二の自分だけの理想のトーンが作れるのもまた事実。
そこで、グラフィックイコライザーにおける、それぞれの周波数帯を上げ下げするとどんな感じになるのか書いていきます。
因みに以下に書いていくものは、ディストーションのペダルでは後段、アンプではループに繋いだ場合です。
1. 20Hz以下
この帯域はサウンドというより、身体に伝わるものと考えた方が早いです。
ライブで体感できる、腹にズシズシ来る感じですかね。
これより上の低域を上手くカットしたりすれば、観客に上手くダメージを与えられます(笑
2. 22.5Hz〜30Hz
重低音です。ヘヴィでラウドなギターサウンドを作るなら、ここを思いっきり上げましょう。。。と言いたい所ですが、ベースレスなら兎も角ベースありきなら要相談ですね(笑
重心を下げたいなら22.5Hzかそれ以下、気持ちちょっと輪郭がある感じがいいなら30Hz辺りという感じでしょうか。
3. 50Hz〜62.5Hz
低音です。ここからはラウド、というより篭るという感じの帯域なので、箱なり感を演出したり、タイトな低音を散らしたりする感じの場所ですかね。
逆に下げると音が痩せがちになるので、俺は上げも下げもしてないです。
4. 100Hz〜125Hz
低音ですが、輪郭が出てきます。
低音をタイトにしたい時に非常に重要な帯域で、ここを上げて周りの帯域、特に250Hzを減衰させれば、低音がスッキリします。
逆に敢えてヴィンテージな音を狙う場合、やや下げ気味にするのも良いです(・ω<)
5. 200〜300Hz
中低域です。コンボアンプのような鳴りなどを演出するのにうってつけな帯域です-_-b
なんというか軽い低音といいますか、ヴィンテージコンボアンプを連想させるような、チープなんだけど味わいのある低音ですね。
なのでメタルやモダンハイゲインなどのサウンドではカット、メロ系?なんかでは上げ目にしてキャッチーな音色に仕立てるのもいいかもです。
次はミドルレンジ。
1. 400Hz
ローミッドとミドルの中間な音で、明るく軽快な低音という感じですかね(笑
ミドルレンジの底上げや太さ調整、音の篭り具合に結構関わって来ます。
ミドルを全体的に滑らかにブーストしたいならここも若干上げたり、ワウ半留めサウンド狙いなら700〜800Hzより抑え気味にしてかなり上げたり、逆に音の篭りを解消する目的で減衰させたりと重要な場所でもあります。
2. 500Hz。
ミドルレンジの要の一つです。
400Hzよりやや明るめな帯域で(当たり前だw)、ほぼ400Hzと同じ働きをしますが、音色はかなり変動します。
400Hzよりも上げれば篭りや太さが目立ち、下げれば抜けの良さやタイトさ、細さが際立つ感じです。
大体のミドルが弄れるペダルはこの帯域付近を弄れるようになっており、ぶっとくしたり、ドンシャリにしたりと何かと便利な帯域です^ - ^
3. 600Hz〜650Hz
主にベースのグライコで弄れる帯域です。
500Hzよりもほんの少し鼻詰まりなニュアンスがあり、太さも兼ね揃えてるので、ワウ半留めなんか作るのに使えます。
反面、500Hzよりも軽く、700〜800Hzよりも篭るので、ここを弄るより上下のHzを弄って調整した方が、ミドルレンジにうるさいギターサウンド(笑)では決まりやすいと思います。
4. 700Hz〜800Hz
ミドルレンジの要の一つです。
上げれば強烈な鼻詰まり感、カットすればメサブギーに於けるドンシャリサウンドを演出します。
400Hz〜500Hzとここを思いっきりブーストし、周りの帯域を下げれば即刻ワウ半留め系のミドルブースターとなります(^-^)v
逆に400Hz〜500Hzを若干下げて、ここと1kHz辺りを若干上げて輪郭のあるミドルブースターとしても使えます。
つまりミドルレンジでは音が決まりやすく最も重要な場所とも言えます。
5. 1kHz
ミドルレンジです。
やや鼻詰まり感は残しつつ、全体的な音の太さ、抜けの良さ、音の芯などを緩やかに調整する感じです。
ペダルに於いて、トーンつまみを回しても然程音色が変わらず、音が奥に引っ込むか前に出るかの調整は、ここを中心になだらかなQ(可変幅)で上下してるのかなと思ってます。
なのでガラリと変えるというより、最終補正の箇所という感じですね。
6. 1.2〜1.6kHz
ハイミッド寄りのミドルレンジです。
ここはトーンのヴィンテージ寄りかモダン寄りかを決める感じで、上げればヴィンテージ、下げればモダン寄りになるという感じです。
もう少し詳しく書くと、上げると古いオーディオコンポでレコードを聴いてるようなフィルターが掛かり、カットすればハイレゾ音源みたいに明瞭になる感じです。
ここからはトレブルレンジ。
7. 2kHz
ハイミッドで、上げると正にMarshallのような高音が出てきます。
逆に下げると初期のメサらしいこんもりなミドルが顔を出してきます。
柔らかいトレブルという感じですかね。
なのでザクザクなメタルならここを下げ気味にし、これより上の帯域を上げてエッジを際立たせたり、逆に
「JC-120でMarshallサウンドを!」
という方は、JC側のトレブルを0にして、この帯域を極ブーストしたディストーションペダルを繋げば近い音が作れるんじゃないかなと思います(笑
8. 2.5kHz〜3kHz
恐らく弄れる機材は極めて少ないかなと思います。
何故なら、こんな細かいところをわざわざ搭載せず、高域の可変幅の中に入れてしまった方が便利だから(笑
確かにそこまで音色に関わる場所ではないです。
高域の音の太さの微調整という感じですかね。
9. 4kHz〜5kHz
上記とは違い、ここは音色に深く関わって来るトレブルレンジ。
ここを上げれば抜けの良いハイミッドが得られ、リフやソロにとても適してます。
逆にヴァイオリンのような滑らかなトーンを得たい場合、ここから上を若干下げたりと使い勝手抜群です(*´ー`*)
2〜3kHzを思い切りカットし、ここと500〜800Hz上げてみてくださいな。
90年代のJ-POPみたいなギターサウンドが得られまっせ(笑
10. 6kHz
メタルリフを刻む場合、ここはエッジの立った鋭いトレブルレンジ。
上げれば耳に刺激的な激しい高音が得られます。
大体のメタルディストーションは4〜5kHzからここまでを弄れるようになってます。
逆にヴィンテージ系の音を狙うなら、ここから上はオールカットがいいでしょう。
11. 8kHz
いわゆるPresenseに当たる場所で、音の明るさや倍音などに関わってきます。
なので抜けの良さや刺激的な音を求めるならかなり上げて、柔らかい音狙いなら若干下げ、ヴィンテージ系ならカットですね。
12. 16kHz以降
ここは音色には殆ど関わらず、全体の倍音を気持ち際立たせる感じでしょうか。
聴覚上では上げまくると倍音が際立ってパワーコードでエッジが際立ち、カットすれば滑らかな音になります。
上げ過ぎれば余計な倍音が目立って音の分離が悪くなり、下げ過ぎれば滑らかになり過ぎてペラペラな味気ない音になります。
はっきりとは分からないので調整が非常に難しいです(^^;
取り敢えず基本は8kHzと同じ傾向で調整していくといいかなと思います(笑
つらつらと書きましたが、音作りの参考になれば。。。ならないか(爆
俺がよくエフェクターのレビューを書く際に、
「このつまみは〜Hzあたりの帯域を扱ってる」
という文言を使ってるので、この記事と併用して貰えれば、と思ってます(笑