Guitar Stuff Blog

今まで使ったギターアンプやエフェクターを紹介したいと思います。

20240922 Rockman PGE-2

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mngした順番が異なりますがコチラからレビューしたいと思います🙃

Rockman PGE-2 Programmable Graphic Equalizer 2 channelです!

このEQはSR&D製品の中でも屈指のレアアイテムとされ、その数は99台となっております。

因みに当時超ブルジョワでコアなコレクターか、若しくはスタジオのエンジニアが集めるようなStage Gearシリーズ(電源ラックケース、パワーアンプ、フルレンジスピーカー、Sustainor REV20)、店頭デモ機で非売品のDemo Centerを抜かせば、

・Super Head (10台未満)

・XP212(20台未満)

・Pro Bass Preamp (20台未満)

・XP-100a(50台未満)

・Dual Remote Loop (50台)

・PGE-2(99台)

・XPRa(100台未満)

と第6位にランクインしてます(XPRaの出荷台数によっては7位)

Pro Bass Preamp、Dual Remote Loop以外は全てXPシリーズの派生なので実質3位とも言えるでしょう。

Rockmanコレクターなら垂涎の1UラックEQです(俺も今までそうでした)

 

これはSR&Dのラック製品のラインナップが終焉を迎える91年に製造開始され、割と直ぐに事業の縮小を余儀なくされたのでこんな出荷台数になってしまってます。

「Tom Scholz Studio Series」と書いてある通り、これは現在でもBOSTONにおけるTom Scholz氏のラックに装備されており、最終段のEQ調整に利用されてます。

また日本の某ユニットもコレをラックにマウントしている写真などが掲載されており、恐らくコアなファンにとっては究極のマストアイテムになろうかと思われます😏

 

インターフェース

このPGE-2の特徴は

・MIDIによってEQパラメータを100通り保存可能

・ステレオ仕様で左右別々にEQを設定出来る

・Rangeで可変値の最大値を決められる

という点でしょうか。

 

今までのスライダー式EQだと微調整などは出来るものの逐一パラメータを変えられないという欠点がありましたが(そんな変えるものでもないが)、PGE-2ではMIDIでパラメータを保存し曲毎にMIDIペダルでパラメータを呼び出せるので簡単にEQが変えられるようになりました。

特にクリーンとディストーションではEQ設定が大きく異なると思われますので、それが容易に変えられるのは大きなアドバンテージとなってます。

 

左右別々にEQを設定出来る点については、Scholz氏本人がその機能を使っているかどうか不明です。

ステレオで出力した時、2本のギターが鳴ってる感を出したくて微妙に左右で変えてるかもしれませんが、コーラスやエコーの響きに影響が出るのでは?とも邪推してます🤔

 

RangeはOFFの時(黄色LEDが消灯)では、2dB単位で動き±12dBまで可変し、ONの時(黄色LEDが点灯)では1dB単位で動き±6dBまで可変します。

OFFだと可変範囲が広い代わりに荒削りな設定、ONだと細かく調整出来る代わりに可変範囲が狭いという感じでしょうか。

因みにScholz氏はFacebookの画像を見る限り3台使用してるのですが、何れもRangeはOFFでした。

 

EQの周波数は3264、125、250、350、500、700、1k、1.4k、2k、2.8k、4k、8k、16k(単位はHz)となってます。

Rockman Instrument Equalizerに32Hzと350Hzが追加され、62Hzが64Hzに変更されてます。

32Hz、64Hz、8kHz、16kHzに関してはギターにはほぼ作用せず、どちらかと言うとベースに特化した帯域なので、恐らくベースと兼用で使えるようにしたのかなと考えてます。

350Hzもギター用としては使い勝手が微妙で、どちらかと言うとベースのローミッドに作用する帯域ですね。

 

また動画だと分かりづらいので割愛しますが、Instrument EQとPGE-2とではEQカーブやQ幅、フィルターなどが異なり、同じセッティングにしても微妙に音の雰囲気が変わってきます。

具体的にはPGE-2を通すと低域が無くなります(笑)

なのでコレを通す際は、低域の減衰ありきで音作りをし直す必要が出てくるかも知れません。

 

総評

今では40~60万と目ん玉飛び出るようなプレ値が付いてるので、(俺みたいに)余程好き者で無ければわざわざ買う必要は無いと思われます。

またMIDI保存式なのでパラメータも微調整出来ませんし、恐らくMXRの10バンドEQの方が使いやすいかも知れません(笑)

ミドルマシマシとかドンシャリなど大胆なセッティングを逐一保存して、1つの歪ペダルを色々音色変えまくって運用するという方法もありますが、昨今では

みたいな、PC使ってほぼ同じ使い方が出来るEQも出てきてますし、やはりコレクターズアイテムの領域を出ないですね😂

LEDでステージ映えはするかもしれません👍✨

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