12月は結構mngしてます笑
(年末商戦で入手困難な製品が続々出てきてる印象ですな😅)
今回はチューブフロアプリのジャンルでおそらく最も有名なAlbitの製品「A45M Pro」を買いました✌️
ALBIT
Albitは主にチューブフロアプリアンプを主軸に製品を開発しており、そのどれもが高い評価を得ています。
ギター用としては「A3GP Mark II Plus」が有名でしょうか。
12AX7を1本使ったプリアンプでクリーンから歪までチューブらしいサウンドを出力し、また比較的手頃な値段だった為人気を博しました。
2022年2月以降はロシアのウクライナ侵攻に伴い輸出入規制によりロシア製の真空管が入手困難になり、値段が上昇し当時の値段では買えません。
その他にもD.I出力にも対応し12AX7を2本積んだ、ギターとベース両対応のA1FD Proがあります。
今回買ったA45M Proは2018年に作られたもので、Albitの製品としては比較的新しいものとなります。
これはMarshall JTM45の回路を分析し、前期型と後期型両方のサウンドをCrossスイッチで切り替えて使えるプリアンプで、12AX7を(今となっては尚更豪華にも)3本も使ってます🥹
クリーンの他フルテンによるフルクランクさせた音も好評で、「上質なヴィンテージMarshallのサウンド」とも喩えられたりしてます😉
フロアプリアンプだけでなく、ブースターやコンプレッサー、ファズなどのペダルや、ヘッドアンプなども作ってます。
インターフェース
Volume1、Volume2、Treble、Middle、Bass、Cross、Balance Volume、Masterの8つのつまみと、Mute、Tone Colour、Gain Boost、Phase、GND Liftの5つのトグルスイッチで構成されてます。
入出力はInput、Tuner Out、FX Loop、Unbalance Out、Balance Out(XLRと1/4")があります。
電源はアダプターのみで、センターマイナスの9Vなので一見エフェクター用のものを使い回し出来るかと思いきや、チューブゆえに3アンペアも使うので付属のアダプターを使うのが賢明でしょう(電流不足は深刻な機器への負担になります)
トーン
今回俺は「クリーンプリアンプ」として買ったので、動画では歪ませてません😆
因みにVolume1と2が所謂ゲイン調整になり、1を上げると中低域、2は高域がそれぞれゲインと同時に上がります。
ゲインの他トーンにも強く影響するので、双方を微調整して土台の音作りをするのがいいかなと思いました。
歪量に関してはVolume1と2両方フルにしてもオーバードライブ程度で、かつVolume2のトーンの変化が強くかなり硬く粗い歪という印象です。
Volume2を絞り気味にしヴィンテージなオーバードライブサウンドを狙ったり、逆にやや上げ目にしてエッジを立たせ、ブルージーなクランチサウンドを求めるなら中々味があります。
前段にディストーションペダルを置いてクリーンプリアンプとして使った場合、真空管3本使ってるからなのかチューブらしいニュアンスが色濃くペダルに反映されます。
DAWなどに出力する時や、JC-120のリターンに繋いで真空管的な雰囲気を出す場合に使えます👍✨
トーン系統のつまみは全て12時で低域がかなり強く高域が弱い為、かなりモコモコした音という印象です。
恐らくフラットな設定を目指すとなると、JC-120同様イコライジングが必要になってきます。
Trebleは大体3kHz位の増減でQは割と広めです。
高域の操作はVolume2と後述のTone Colourでも出来、これらはクリーン単体で使うなら煌びやかになって良いのですが、前段にペダルを置いて歪ませる用途だとかなりキンキンになるので、このTrebleを上げ目にしVolume2は控え目、Tone Colourはオフにした方がペダルの乗りは良いですね🧐
Middleは大体500~1kHz辺りを変化させる感じで、こちらもまたQが広く、アグレッシブに音を変えるというより音の太さ、ささやかなドンシャリ感に貢献する印象です。
ここに関しては12時でバランス型、お好みで左右に振るという感じで、トーン構築において最終調整に使うのがやりやすいかなと。
Bassは80Hz辺りのシェルビング的な効き方をし、前述の通り12時で強烈に出るので、かなり癖のある箇所です😅
俺はBassつまみを0にして、Volume1と後述のCrossで低域を調整するのが良いのかなと思いました。
Crossはローカットフィルターのような効き方で、右に回し切るとフラット、左に回していくと低域が減衰していきます。
説明書だと右に回していくにつれ中域の位置が低域から中高域にシフトすると書いてありますが、聴いた感じでは左一杯でローカットされてる印象です。
なのでCrossはまず最大値にし、もしその値でカットしたければ左に徐々に回していくのがいいのかなと思いました🤔
Balance VolumeはBalance Out時に適用される音量調整で、Balance Out自体がUnbalance Outより音量が低く設定されてて、ここを最大にしても音量自体は差程大きくは無いです。
その代わりノイズには(多分)強いと思われます🙃
Masterは文字通りマスターVolで、Balance OutとUnbalance Out両方に作用します。
Balance Outは2つ音量調整がある形になります。
トグルスイッチ
まずMuteですが、これはオンにすると音が一切鳴らなくなります。
チューニングする時や、コンソールに繋いでレコーディングしてる時にミュートする際に使います。
Tone ColourはClassic側でフラット、Modern側で高域がブーストされます。
JC-120のBrightスイッチのような感じで、クリーン設定だと煌びやか、歪ませてるとエッジが鋭い音になります。
前段に歪ペダルを乗せるクリーンプリアンプとして使ってる場合、ここをModernにしてるとギャリンギャリンになるので、個人的にはClassicのままにしてます笑
Gain Boostは文字通りゲインブーストします。
ただベースはあくまでもJTM45なので、ココとVolume 1&2を最大にしてもオーバードライブ程度の歪量です。
ハイゲインを狙う場合、前段にブースターを置いた方が歪が強くなるかも知れません。
PhaseはBalance Outで接続してる際の位相を切り替えます。
XLR同士の接続やTRSフォンで繋いでる場合に、位相が異なる場合に設定します。
GND LiftはBalance Outで接続してる際にグランドノイズが乗る場合、どちらか一方に切り替えてノイズを除去します。
総評
クリーンプリアンプ比較実験はまた別項で設けますが、このA45M Proはセッティングこそ難しいものの、型にハマれば極上のクリーンプリアンプと成り得ます。
兎に角真空管アンプみたいに音が前に出るので、宅録派にはオススメしたい逸品です😉
ただ2022年12月現在、真空管の入手が困難な状況であり、それに伴いこの製品も中々手に入らないのがキツいです😅