Guitar Stuff Blog

今まで使ったギターアンプやエフェクターを紹介したいと思います。

20221026 ADA MP-1 Classic

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さて今年もあと2ヶ月と迫ってきましたが、my new gear...でございます🤘😆🤘

思い起こせば今年はハイクオリティな機材を集めまくってランク付けをするのに一苦労でございます笑

 

ADA MP-1 Classicです!

ADAは2022年11月現在会社が無く(倒産か解散かは不明)、諸製品は一律ディスコンなので、海外では値上がり傾向にあります。

日本では海外に比べると比較的緩やかではありますが値上りしつつありますね。

特に80年代に一世を風靡したチューブプリアンプは需要があり、ほぼ出回ってないか、去年より2~3倍の中古価格で取引されてるような気がします。

そんな中オクで出回ってる数少ない出品の1つを我々取材班は極秘に入手しました📹

 

MP-1 ClassicはオリジナルのMP-1で顕著だったノイズを低減させ、更にノイズゲート機能を組み込んだリイシューという位置付けみたいです。

MP-1→MP-2→MP-1 Classic→MP-1-Channel

という流れで改良?を繰り返してました。

 

インターフェース

Output Levelつまみ以外は全てMIDIプログラム用のボタン式で、トーンを作ってプリセットを保存し、MIDIペダルなどで逐一プリセットを呼び出す方式が採用されてます。

なのでつまみ式エフェクターみたいに微調整は出来ませんが、プリセットを呼び出せるのでトーンの切り替えが早く、またクリーン、クランチ、ディストーションと揃ってるので機材のシステム化にも繋がります。

 

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そのMIDIボタンは左から

・MIDIプリセット切替の↑↓

・Bank Up

・Bank Down

ここからはプリセットを保存する番号を決める0~9までの数字が並び、2からStereo Effect Loopまでのボタンにはステータスを操作するコントロールが割り当てられています。

2から右に順に見ていくと、

 

Voicing

Clean、DistortionそしてCleanとDistortionをミックスした「Brown」というトーンの中から選びます。

Clean→Brown→Distortionの順に歪が強くなります。

Overdrive1

所謂プリアンプの歪で、Distortionモードではココで大まかな歪量を調整します。

Overdrive2

こちらはサチュレーションなどを司ってる部分なのか、歪量というよりサチュレーション感や倍音成分に作用するのかなと考えてます。

ただこちらも一定量上げないとハイゲインサウンドは得られません。

Master

プリセット事に保存する音量で、こちらはプリセットとして組み込んでおき、つまみの方は各々の現場で一律に最適化させる為のものですね。

Bass

凡そ80~100Hz辺りの低音でかなり出ます。

DiezelやFriedmanのような地鳴り感では無く、箱鳴りの範疇で重低音が出るという感じです。

Mid

みんな大好き500Hz!

こちらも例に漏れず500Hz辺りの増減に携わり、上げれば分厚いローミッドが炸裂し、下げればMarshall風ドンシャリサウンドが得られます。

Treble

大体4kHz辺りを司り、上げれば適度なキンキン感、下げればモコモコ感が得られます。

Presence

ここは音の輪郭とか倍音を主に弄る感じで、上げると多少のエッジ感や音の硬質さが分かるものの、トーンを極端に買えるという部分では無いです。

Noise Gate

MP-1シリーズではClassicのみに搭載されてる機能で、文字通りオンにするとノイズゲートが発動します。

ゲートが閉じるタイミングを決めるスレッショルドのみ設定出来るみたいですが、サスティンを伸ばしてる時にかなり分かりやすく音が切れるので不自然になります(俺は使いません

Stereo Chorus

ステレオコーラスのオンオフと、コーラスの揺れを調整します。

Stereo Effects Loop

背面のエフェクトループのオンオフを決めます。

Edit PRGM

プリセットを編集する時にココを押します。

Store

編集したプリセットを保存する時にココを押します。

 

トーン

諸事情により音源は出せませんが(次の記事で出します)、ぶっちゃけMP-1-Channelなどの音を期待すると肩透かしを喰らいます😭

MP-1よりノイズは減ってるという話はよくネットで散見されますが、確かにノイズゲートを掛ければゲートが閉じて無音時のノイズは気になりません。

但し先程も書いた通り、設定によってはサスティンを伸ばしてる最中に不自然に音が切られたりするので絶妙な値で設定する必要があるのと、やはりノイズゲートをオフにするとノイズは目立ちます。

またノイズ対策の為らしく、DistortionモードではMP-1-Channelよりも大幅にゲインや倍音成分、更には低域が削がれ、かなり薄っぺらいサウンドになってしまってます。。。

ゲインフルでもそこまで歪まないので、ハイゲインなHR/HMやるには別途ブースターが必要になりますね。

それでもトーン自体超高域と低域が削がれてしまってるので、MP-1 ClassicのループにEQが必要になるかもしれません。

ただこれはデフォで歪みにくいプリ管を選別して付けてるらしいので、プリ管を交換すればハイゲインになるという話も聞いた事があります。

 

EQは±2dB単位で-10~+10dBで推移するので、つまみ式のMP-1-Channelと比べるとかなり大味なセッティングになります。

そういう動き方しか出来ないEQとして割り切るしかないです笑

因みにPresenceだけは±12dBの中でセッティング出来ます。

 

コーラスは良くも悪くも80年代のリッチな感じで、この系統のコーラスが好きな人には刺さるかと思われます😃

揺れしかセッティング出来ないのが惜しいです。

 

またキャビシミュ機能が付いており、Recording Outからミキシング・コンソールに直接信号を送れるんですが、そのキャビシミュの出来が個人的にはかなりイマイチで、最初Sansampのキャビシミュに似てるかなと思いきや、それよりもモコモコしてて使いづらい印象です。

(もしADAから単体で発売されてるアナログのキャビシミュであるGCSシリーズにもこの音色が採用されてるなら買わなくてよかったって感じですw)

 

総評

ADAの製品自体がレアなのでそれなりに費用を費やして入手しましたが、ちょっとキツいですね。。。

出来がいいのはEQの効き方とコーラスとクリーンのみで、肝心のDistortionモードのゲイン、デフォのトーン、ノイズゲート、キャビシミュが微妙なので、コレ買うならオリジナルのMP-1を探した方が絶対良いと思います。

間違えてコレを買ってしまったら試しに真空管を交換するか、オリジナルMP-1を入手する為に資金源として売り払うか、クリーン〜クランチ専用機として割り切るのが良いかなと思われます😅

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