9月最初のmy new gear...という事で(。 ー`ωー´)👉[君に決めた☆]
MI Audio Super Crunch Boxです!
MI AudioはMegalith Deltaが有名ですがコレも中々の人気や知名度を誇り、MI Audioの二大巨頭と言っても過言では無いと思ってます(`・ω・´)フンスッ!
元々MI Audio創設時からコレのシリーズを作り続けており、最初はGain、Volume、Toneの3つのつまみのオーソドックスなものでしたが、バージョンアップを重ねて現在のような4バンドEQに置き換わりました。
MI Audioとしてはかなり思い入れのあるペダルのようですね🥰
インターフェース
Volume、Gainの基本的なつまみと、Pres、Hi、Mid、Lowの4バンドEQで構成されてます。
初期のものはToneのみ、Ver.2になってPresとToneになり、Ver.3で現在のような姿になりました。
上部中央の3-Wayトグルスイッチは、上段がクリッピング、下段がモードの切替になってます(後述)
また筐体上部側面にも3-Wayトグルスイッチが付いてて、ウェブマニュアルには載ってませんでした笑
電源は一般的なエフェクターの9Vアダプターで動作します。
トーン
まずゲインですが上下段のトグルスイッチで最小・最大値が大きく変わります。
上段のクリッピングスイッチから見ていくと、左がこのスイッチが搭載される前からのオリジナルサウンドです。
ローの絶妙なカット具合、オーバードライブからディストーションまで表現する歪量などバランスの良い感じになってます。
真ん中はローゲインモードで、ニュアンスが付けやすいオープンなサウンドとなってます。
ローゲインな代わりに音量がでかく、ゲインを落としてオーバードライブやブースターに最適です。
但しEQ全て12時で結構鋭い高域が出るので、一般的なオーバードライブを狙うならPresとHiを下げるのがいいですね。
右はハイゲインモードで、倍音の豊富なアンプライクなハイゲインディストーションが出てきます🤘✨
但し音量がかなり小さくなるので、ローゲインモードから切り替える場合はVolつまみやアンプ側の音量も考慮する必要があります(逆も然り
次に下段のモードスイッチを見ていくと、こちらはゲインの他歪のキャラを構成するクリッピングスイッチとは異なり、単純にゲインの補正となってます。
左がローゲインモードで、クリッピングスイッチのローゲインモードと併せてブースターやオーバードライブ系エフェクターの音を再現するのに使いやすいです。
右がミドルゲインモードで、Crunch Box V1の時のローゲインモードに相当する歪量との事。
左より気持ちゲインが上がったかな?という感じで、オーバードライブのゲイン量の最小値・最大値を左か右かで決める感じですね。
真ん中がハイゲインモードで、クリッピングスイッチの方のハイゲインモードと併せてアンプライクで刺激的なハイゲインディストーションを再現出来ます🤘✨
"Crunch" Boxなのでハイゲインの1歩手前のディストーションなんでしょうが、ハイゲインと言っても差し支えないでしょう笑
非常に爽快なハイゲインサウンドが得られます🤘🤘🤘
筐体上部側面のスイッチは倍音成分の調整という感じで、左が一番豊富に倍音成分を含み、チューブアンプのようなザラつきが再現されてます。
真ん中、右と変えるにつれて倍音成分が減り、タイトなローエンドになってスッキリした音になっていきます。
この辺は好みが別れそうですが、絶妙なチューニングがされててどのモードも使いやすい音になってます。
EQに関しては、まずPresは凡そ6~8kHz辺りの帯域を司り、歪のエッジ感や倍音成分の調整をします。
TS系やトランスペアレント系のオーバードライブを再現するなら下げ目、ブラウンサウンドとかなら上げ目がいいかなと思いました。
Hiは凡そ4~6kHzを司り、音の硬さや刺激的な感じをここで調整します。
下げればモコモコ、上げればキンキンと分かりやすく変わります。
OD系ならPres同様下げ目、ハイゲインディストーションならお好みで調整するのが良いでしょう。
Midは(みんな大好き)500Hz辺りの調整で、下げるとMarshall風のドンシャリサウンドが得られ、上げると80年代に流行った分厚い中域が豊富なサウンドが得られます。
ここは完全に好みが左右されるので、EQ弄る時はまずこのMidで大まかなキャラ決めをし、後から他の帯域で補正するのがいいかも知れませんね😉
Lowは~80Hz辺りのローエンドの増減という感じで、下げると低域がスッキリとし、上げると重低音のような迫力が得られます。
ADA MP-1なんかと出方は似てて、逆に同社のMegalith Deltaみたいに散るような低音では無いですね。
個人的にはMegalith Deltaよりもこっちの方が低域に関しては使いやすいなと感じました。
鳴らしてみた
今回はCrunch Boxの源流となるMarshall Guv'norと、Crunch Boxの派生系とされるSuhr Riot Reloadedを比較してみました🎶
比較した限りだとGuv'nor→Crunch Box→Riot Reloadedの順に歪の粒が細かくなっていき、滑らかでチューブライクになっていく印象です。
トーンはGuv'norがフラットとすると、Crunch Boxは高域が強調され、Riot Reloadedは500Hz辺りのミドルが強いですね。
ゲイン量は圧倒的にCrunch Boxが多く、Riot ReloadedのGainが3時くらいで漸くCrunch Boxの12時、Guv'norに至ってはフルにしても及びませんでした。
Guv'norはディスコンなので入手は困難で現実性が無く、RiotかCrunch Boxのどちらかという事になりますが、幅広い音作りを取るならCrunch Box、CAAアンプの音を即席で出したいならRiotかなと思いました。
総評
入手は2022年10月現在MI Audioから直接オーダーする形となっており入手はやや面倒ですが、Crunch Boxそのもののサウンドの良さ、綿密に音作りが行えるパラメータ、以上をもってしても比較的安価(¥24,000前後)で買える点から非常にオススメの逸品です!
Megalith Deltaとどちらが良いか?と訊かれたら、Megalithシリーズのアンプの音が欲しいならMegalith Delta、Megalithアンプはやや癖があるので汎用性の高いアンプライクなエフェクターが良いならCrunch boxという感じですね😃