今月最後のmngにするつもりです笑
KarDiaN Titaniaです!
KarDiaNは日本のペダルビルダーで、東京エフェクターが2017年2月に開催した「第4回エフェクタービルダーズ・コンテスト」で優勝し、その年の8月に優勝を勝ち取ったペダル「C3H5N309/ニトログリセリン」を販売し有名になったビルダーです。
化学式を用いたネーミング、エイジド加工を施されたような筐体などが特徴で、今日でも人気ビルダーの1つとして認識されてます。
Titaniaは日本人ギタリストであるLeda氏のシグネチャーペダルで、開発の経緯などはLeda氏の公式サイトに事細かく記載されてます。
Leda氏がアンプよりエフェクターの歪の方が好みで、より自分の好みの音がするエフェクターを製作してもらおうと白羽の矢が立ったのがKarDiaNでした。
そしてバージョンを重ねて完成したのがこのTitaniaとなります。
Titaniaは通常版とレーザー彫刻が筐体にあしらわれているものがあり、レーザー版は約8千円程高くなってます。
中身は変わらず、そのレーザーの模様の有無のみの違いとなってます。
インターフェース
Volume、Gain、Bass、Middle、Treble、Presenceの6つのつまみと、H、M、Lの3-WayトグルスイッチであるCharacterで構成されてます。
電源はアダプターのみで9~18V対応となってます。
9Vの場合コンプレッションやゲインが強くなり、18Vではレンジが広くなります。
トーン
まずCharacterスイッチはL→M→Hの順にゲインの最大値が上がります。
歪のキャラや音量は変わらず単にゲイン量のみの変化なので、曲ごとにゲイン量を変えたい場合は便利です👍✨
一見Bogner La Grangeのgainトグルスイッチに似てますが、あちら程顕著には変わらずLでもディストーション並のゲインを持ち合わせています。
それに連動してGainつまみでゲイン量を調整します。
GainつまみはCharacterスイッチによって変化の幅が違い、Lでは最も広くM、Hの順に狭くなっていきます。
Lではオーバードライブ~ディストーションまでカバーし、Mではディストーション~ハイゲインディストーション、HではGainつまみが9時くらいで既にハイゲインで右に回していくと倍音が付与されていく感じです。
全体的にBE-ODよりはややゲインが弱い気がしますね🤔
Bassは80Hz辺りの箱鳴りや地鳴りといった部分に作用します。
繋ぐ先のアンプが口径の小さいスピーカーを搭載してる際ここを上げて低音を補強したり、スタジオのスタックアンプでも重厚な低音を演出するのに非常に使いやすいです😎🤘
Middleは500Hz辺りのブースト/カットで、ここで歪の性質やトーンが大幅に変わります。
左に回していくとMarshall風のドンシャリサウンドが得られ、逆に右に回せば往年のハードロックなどで聴ける分厚いミドルが顔を出してきます。
また歪もそれに伴って左側に回せばエッジが鋭く、右に回していくにつれ滑らかになっていきます(がハイゲインなエッジは残ってます)
Trebleは凡そ3kHz辺りの増減で下げ切っても多少籠る位で輪郭は残り、フルにしても耳に痛くない程度に上がります。
この効き方は選んだ帯域も増減幅もかなり綿密に工夫されており、非常に使い勝手が良くなってます。
トーンの明るさ、抜けをここで一括で可変させる感じです。
Presenceは主に倍音成分に関与する箇所でほんのり変わる程度です。
歪のきめ細かさや輪郭、明るさに作用する感じで、全てのトーンを作り終えた後に微調整する形で弄るのがいいかなと思いました🤔
鳴らしてみた
今回は元ネタと囁かれているFriedman BE-ODとの比較です笑
個人的に思ったのが、
「BE-ODの歪成分はそのままに大幅にトーン調整したもの」
というものです。
具体的にはBE-ODの象徴である強烈な高域〜超高域をかなりマイルドにして、相対的に中域〜中高域が聴きやすいサウンドになった印象です。
またミドルレンジのキャラも異なり、ここでも全体的なトーンの差別化が図られてます。
一応
Titania側でTrebleとPresenceを1時くらいにすればBE-ODと同じような高域になるがミドルレンジのキャラが異なる。
— Guitarstuff@ROCKMAN🇯🇵🤝🇺🇦 (@gtrstfgitagia) 2022年8月21日
一聴してMarshall感が出てるのはBE-ODで、Titaniaは歪のキャラはそのままにトーンをかなり弄ったものって印象かな🤔 pic.twitter.com/XHNGygHLXs
こんな感じでTitania側のTrebleとPresenceを1時位にすれば高域成分は近付ける事は可能ですが、ミドルレンジの違いによってやはり全体的なトーンが違ってきます。
低域はBE-ODの方が司る帯域がやや高めでミドルにもほんのり掛かってますので、単純に地鳴り感が欲しかったらTitaniaの方が便利かも知れません。
総評
BE-ODとかなり似てますが中域が弄れるのと微妙なトーンの違いで差別化が図られており、改造Marshall系のAIABが気になっててどちらも持ってない場合は一考かなと思われます。
サウンド面では特に癖が無く普通に使いやすいMarshall系のディストーションで各種つまみの効きも良く、また値段も国産のビルダーのものにしては比較的リーズナブルなので手に取りやすいです👍🤘✨