安かったので買いました笑
Gallien Krueger 250MLです!😎🤘✨
Gallien Kruegerはアメリカのギター/ベース用アンプのメーカーで、1969年から続いている老舗のベースアンプメーカーとして有名です。
Carlos Santana氏が1968年にGMT 226Gギターアンプを買い、その翌年にWoodstockのライブで即行で使われてその名を一気に馳せる事になりました。
その後GKシリーズとしてラックマウント型やBi-Ampなどをリリースし、ベースアンプメーカーとしての地位を築き、AmpegやMark Bass、Trace Elliot、Hartkeなどと並んで代表的なメーカーとなってます。
1983年、ギターアンプの250MLを発売します。
6.5インチスピーカーを2基搭載し、100wのパワーアンプを搭載したその小型コンボアンプは瞬く間に人気になり、その年のベストセラー商品になったそうです🧐
80年代のHR/HM系バンドにこよなく愛され、RockmanやADA MP-1と共に時代を築き上げたアンプです😂
インターフェース
Ch AとBに分かれており、Aは主にクリーンとクランチ、Bはディストーションとなっております。
双方のCh共Volのみとなっており、Gainスイッチでゲインブーストする方式です。
Ch Aは基本クリーンサウンドで、Compスイッチでコンプレッションを追加してアタック音の強調やサスティンを長くします。
Gainスイッチを押すとクランチ程度まで歪が足されます。
ゲインの調整幅は狭いですが、クリーンかクランチしか使わないよって人には便利かと思われます😃👍✨
Ch Bはオーバードライブで、Gainスイッチを押すとディストーションまで歪みます。
但し、Gainスイッチをオンにした時のゲイン量は結構増えるのですが、全体的なゲイン量が少なくBOSS DS-1位かなと思われます。
EQは8kHz、2kHz、500Hz、120Hzと帯域が書かれており、それぞれPresence、Treble、Middle、Bassと置き換えると分かりやすいです😉
8kHzは高域の倍音や輪郭に関与し、また歪のエッジが鋭くなります。
2kHzはどちらかと言うとハイミッドに分類され、明るさ、抜け感、音の芯などを司ります。
8kHzと相互調整して高域のキャラを決めるといいかも知れません。
500Hzは多くのギターアンプやエフェクターなどで採用されるミドルレンジで、やはり音の太さや厚みに深く関わってきます。
下げるとMarshallっぽいドンシャリ感が得られ、上げるとハードロックなどで聴ける分厚いミドルが顔を出してきます。
2kHzと共に重要なEQです。
120Hzは低音で、ローエンドがスッキリしつつも箱鳴り感を出すような効き方をします。
上げてもモコモコしたり音割れとかは無いので、6.5インチスピーカーを12インチスピーカーにしたかの如く低音を増強したければ、ここを上げると良いかなと思いました。
Echoはアナログディレイで、回路図によるとBBD MN3007を採用してるみたいです。
エコーというよりもリバーブのような効き方で、Rockman X100のEchoやXPRのRevbモードに近いですね🤔
ChorusもEcho同様MN3007と、比較的珍しいMN3011を採用してるみたいです。
ステレオコーラスで、2基のスピーカーから空間合成で出力したり、Stereo OutputではRingとTipからそれぞれドライ音とエフェクト音が出てきます。
鳴らしてみた
今回は歪を中心に鳴らしてますが、ディストーションエフェクターのような歪という印象です。
確かに従来のソリッドステートアンプなどに比べるとエッジが丸く滑らかな歪ではありますが、チューブなどに比べると硬めで平面的な歪ですね。
ただこういった系統の歪はブースターや空間系の恩恵を受けやすく、事実内蔵のコーラスやエコーとの相性はすこぶる良いです👍✨
EQの効きはどれも良く、ここで積極的に音作りが出来ます✌️✨
ゲインブーストしてIRを当ててみた
某伝説のバンドはコレをMXR Distortion+でゲインブーストし、Marshall 1960 G12T-75で鳴らしてたという情報を得たので、早速やってみました笑
今回は1960キャビはそのままに、中のスピーカーを色々取り替えて(G12M25、Vintage30)鳴らしてみました🤘😉✨
まずG12T-75は基本フラットで、ややハイミッドが強いという印象です。
これに対しG12M25はミドルが濃厚で、個人的にはコレが一番好きですね🥰
Vintage30は英国製で、こちらはG12T-75に非常に近いサウンドという感じですが、V30の方がミドルがある印象です。
昨今の中国製のは音が細くひたすらドンシャリサウンドですが(Bogner 412キャビのIRで確認)、英国製は音があからさまに太く、またミドルも豊富に出てる事が分かりました(*^^*)
Gallien Krueger 250ML vs Rockman XP-100
最後に似たもの同士の対決🤘😎🤘✨
因みに、250MLがリリースされたのは1983年、XP-100は90年となってます。
つまり250MLはXP-100よりかなり前の、ヘッドホンアンプであるRockman IIBが発売されてた頃に出たということになります。
アンプとしては250MLの方が先ですが、コンプ+プリアンプ+キャビシミュ+コーラス+エコーの複合体ユニットとしてはRockmanの方が先ですね。
比べた結果、XP-100の方が時代が経ってるのか、やはりハイゲインでレンジが広いという印象を受けました。
スピーカーユニットが1基ずつ独立してるというのも、箱鳴りという意味では有利なのもありますね。
倍音もXP-100(やXP-100a)の方が豊富で、ザクザクしたメタルなサウンドもこちらの方が得意かなと思いました。
250MLはなんと言うか、Rockman IIB時代のソフトクリッピングによる歪を模倣してるという印象で、そう考えるとIIBやSoloistに似てるかも知れませんね🤔
総評
数々のメタルバンドが愛用してたアンプですが、思ってたより歪まず、やはりゲインブースターは必須です。
ただそのゲインブースターもバンドによってまちまちで、さっきのDistortion+の他にTube Screamer TS9か808を使ってたという事例もあるそうですし、なんならCentaurやTimmy、Precision Driveなんかも良さげかもしれません笑
クリーンやディストーションは内蔵のコンプやコーラス、エコーと組み合わせる事により80年代の雰囲気がバリバリ出るので、その時代のサウンドを再現するならとても重要なパーツと言えるでしょう😂