Guitar Stuff Blog

今まで使ったギターアンプやエフェクターを紹介したいと思います。

20210731 Crews Maniac Sound G.O.D Genius Over Drive

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7月期に入って最初のmngはこちら!🎊🎊🎊

Crews Maniac Sound G.O.D Genius Over Driveです!

何故突如コレを買ったかと言うと、ハードオフで度々目撃してて、たまたま安価なのを見つけたのと、古より2chなどで最強と謳われてたので、それらが複合して衝動買いしてしまいました(爆

 

Crews Maniac Sound

www.crewsguitars.co.jp

Crews Maniac Soundの概要は上記の公式サイトに日本語で記載されているので敢えて省略しますが、主にギターやエフェクターの製造、渋谷にあるギターショップのHoochiesの運営などをしてる会社みたいです。

デジマートのYoutubeの公式ページなどでアンプやエフェクターをレビューする動画などでよく出てくるのが、Hoochiesの村田善行氏と同社のギターという事もあり、ご存知の方も多いかと思われます😃

そのCrews Maniac Soundの独自のブランドで作られたエフェクターが、今回のG.O.Dになります。

 

G.O.D

さてそのG.O.Dですが、俺が名前を知った頃はまだ通常販売されており、評判はすこぶる良いという感じでした。

国内ハンドメイドのエフェクターとしては比較的安価というのもありましたが、やはりサウンドが賞賛されてるという感じで、中には「数多くのエフェクターを試してきたが、G.O.Dのニュアンスの良さでエフェクター探しの旅は終わった」という絶賛されてるレビューもよく見かけました🤣

しかし今日ではパーツ供給が出来なくなった為にディスコンとなってます。

もし今でも当時の値段と変わらず売られていれば、間違いなくド定番ペダルに君臨してたかもしれませんね🧐

 

インターフェース

Ch AとBの2ch方式で、Drive以外は全て共通のEQやVolとなります。

EQはBottom(Bass)、Middle、Trebleの3バンドつまみの他、Middleの質感を変えるContourつまみ、Bottomの質感を変えるトグルスイッチのBottom Shift、Trebleの質感を変えるトグルスイッチのTreble Shiftで構成されてます。

フットスイッチはオンオフの他、DriveAとBを切り替えるスイッチが付いてます。

電源はセンターマイナスの9~15Vまで対応しており、Crews Maniac Soundとしては15Vのアダプターを同梱してるので、恐らく15V推奨かと思われます。

 

トーン

youtu.be

まずCh AとBをDITTOを使って同じフレーズで比べました。

まず歪のキャラですが、どちらも極めてチューブアンプライクな、音が前に出てエッジが自然に丸く削られたようなウォームな歪が出てきます🤤

ソリッドステートアンプのJC-40で鳴らしてますが、チューブ独特の音の詰まったようなサウンドが出てきます🤘👍✨

Ch AよりもBの方が歪が若干強く、ギターのVolを同じくらい絞った時Aはクリーンになるのに対し、Bはクランチという感じですね🤔

なのでリードとバッキングで使い分けるならAがバッキング、Bがリードとなるかもですが、深く歪ませた時の差は僅かで、トーンの違いなどもあるので、各々の好みもあるかもしれませんね😃

 

次に各EQやDriveつまみなどを弄って効き方を観察しました。

youtu.be

今回はAの方でやってます。

まずDriveですが、歪量がチューブアンプのようにクリーン〜ハイゲインまでシームレスに変化します。

これの凄いのは、Driveつまみを回して歪量を変化させても殆ど音量が変わらない点です!😳

大体のペダルはゲインを上げると音量も同時に上がるので、この「ゲインを上げても音量はそのまま」だと現場で歪量を調整する際に全体のバランス調整が最小限で済むので非常に便利ですね😃

但しEQは全てアクティブタイプで±12dBとかなり可変範囲が高めなので、弄ると音量が極端に変わります。

EQは予め決めておくのがいいかも知れません🤔

Bottomはかなり低めの帯域を操作します。

ただ0にしても低音がスカスカになるという事は無く、寧ろスッキリしたタイトな低音を求めるならガッツリ下げ目が良いですね🤘

逆に上げると、2時くらいまでは強烈な重低音が得られ、それ以降はBurst Buckerの場合、コードで弾くと音が割れました(笑

恐らくシングルコイルやP-90でも十分な低音が得られるようにという事かと思われます。

この現象はOrange Bax Bangeetarでも見受けられ、やはりPUとの相性で上手くイコライジングする必要がありますね🧐

Bottom Shiftで特性を変えられ、下にすると低域がグッと持ち上がり、上げるとタイトになってスッキリします。

音割れが低減されるのでBottom Shiftはハムバッカーは上、シングルコイルは下が良いかなと思いました。

Middleは凡そ1kHz辺りの、広めのQでブースト・カットを行う感じで、全体的な音の太さ、厚さなどを司る感じです。

500Hzや2kHzみたいに直接的に音色を変えるという風ではないですが、可変値が高いので下げればドンシャリ、上げればミドルが分厚い傾向のサウンドになります。

Trebleは文字通り高域の調整なのですが、0でも音がモコモコにならず、逆にMAXにするとキンキンになる寸前で上手く抑えられてるという印象を受けました。

G.O.D自体結構歪み、ミドルがやや強めで高域が埋もれがちかな所があるので、ハイゲイン設定ならここを少し上げて抜けを良くするのもいいかも知れません🤔

Treble ShiftはBottom Shift同様、高域の特性を変えます。

Bottomとは違ってTrebleはPUの影響が無いので好みで選べますね😃

下にするとハイミッドが目立ってミドル中心に音が太くなり、上にするとエッジ感のあるトレブルレンジが得られてオープンな感じになります。

Contourはキャビネットの特性をシミュレートするEQで、左に回すと抜け感のあるオープンバック、右に回せばミドルにパンチのあるクローズドバック的なサウンドになります。

昨今あるキャビネットエミュレータやIRローダーと違い、あくまでEQによる最終的なトーンの変化なので、コレを直接A I/Fなどに挿しても普通のディストーションエフェクター的なバリバリした音しか出ません!

 

総評

トーンや歪み方だけでなく、ギターのコントロールや弾き方によるニュアンスの変化もチューブアンプライクで、エフェクターでチューブのようなクランチサウンドを作るなら最終候補に入れてもいいかもしれないほど優れてます!

勿論ハイゲインにしても音が団子にならず、分離感を保って出力されるので、ブースター噛ませるだけで極上のハイゲインサウンドも簡単に出せるかと思われます🤘😎🤘

ディスコンになってしまったのは残念ですが、値段や性能、コントロール系統を総合評価すると、とても優れたAIABだと思いました。

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