Guitar Stuff Blog

今まで使ったギターアンプやエフェクターを紹介したいと思います。

20200903 Greg Fryerシリーズ比較実験

f:id:acidmb:20200808212727j:image

さて、ラムとレムが手に入った事d...(っ'-')╮=͟͟͞͞🏐💥_(´͈.̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̨̨̨̨̨̨̨̨̨̨̨̨.̸̸̨̨ `͈ 」 ∠)_

今回はBrian Mayのサポートテック、Greg Fryer氏謹製のギアを用い、他のペダルやアンプ等と比較してどこまでポテンシャルが高いか?を実験してみました٩(ˊᗜˋ*)و

(コスパ?ブランド料が多分めちゃくちゃ乗っかってるからポテンシャルで測るんだよ!🤘😎🤘)

 

トレブルブースター編

というよりも半ワウ系ミッドブースターを使ってTBS🐷に音を似せられるか?の実験です٩(ˊᗜˋ*)و

TBS自体トレブルブースターというよりも、どちらかと言えばTSみたいに低音をスッキリとさせてミドルレンジを盛るみたいな効き方をするので、ならばそれに近い挙動のエフェクターを前段に置いて鳴らしてみようというのが今回の実験⚗️

果たして結果は如何に。。。?

 

Limetone Audio FOCUS-NX

f:id:acidmb:20200807004950j:image

まずは一番近い挙動をすると思われるFOCUS-NXから(っ'-' )╮ =͟͟͞͞◒

TBS側のポジションは、敢えて俺が好きな「2(TB Tour)」にしてみました(多分NXの機能なら追い込めるので、相互に合わせるのではなく、難しいTBSに合わせていく方式を取りました😁)

 

まずNX側のCompressonは0にし、ナチュラルなニュアンスやダイナミクスを重視しました。

次にLevelとGainの相互バランスでTBSのゲインブーストにおける歪の性質を寄せていったのですが、かなり骨が折れました😂

一言で書くと「滑らかで綺麗に伸びるサスティン」でして、分離感が良い割に倍音成分も豊富なので、両方を微調整して近付けました😅

最後にトーン調整ですが、これも難航しました🤮

TBSで司るミッドレンジが特殊で、NX側で単純にColor1と2どちらかを右に振っても全然似ませんし、Qが狭く下手するとまんま半ワウサウンドになるので(笑)、ここも微調整して単音和音を似させていったのがこちら↓

f:id:acidmb:20200807004956j:image

ミドルレンジのピークはColor1がやや近いのですが、Color2も少しブレンドして寄せていったらこうなりました🤘✨

なのでNXも設定次第ではRangemasterのようなトレブルブースターとしても使えるかも知れません🤔

値段もBritish Pedal Companyの復刻やPete Cornish、そしてこのTBSに比べれば遥かに安いですし、そういった意味でもNXは持ってて損は無いと思います(あらかたRockmanやそのリバイバルに繋いで往年の半ワウサウンドを作るのに最適なツールですがw)

 

Jim Dunlop Crybaby(E.W.S mod)+BOSS SD-1

f:id:acidmb:20200807090718j:image

 

Dunlop CRYBABY エフェクター GCB-95

Dunlop CRYBABY エフェクター GCB-95

  • メディア: エレクトロニクス
 

BOSS Super OverDrive  SD-1

BOSS Super OverDrive SD-1

  • メディア: エレクトロニクス
 

半ワウサウンドの再現ならワウを使おう!😉という事でCrybabyと、ゲインブースター用として汎用性の高いSD-1を用意しました。

まずCrybaby側でミドルのピークを微調整していくのですが、TBSが司る帯域が中々難しく、結果としては「つま先でフルに踏み込んだ箇所より2cm上げた位」が丁度良い感じでした。

次にSD-1でゲインブーストするのですが、「Level MAX、Tone 12時、Drive 0」だとMayday側のゲインが低くペラペラな感じになり、また低音がかなりスポイルされて高域がキンキンなので、写真のようにToneを0にしてDriveを9時くらいまで上げ、ゲインと倍音成分を足して近付けました。

f:id:acidmb:20200807090730j:image

結果としてはなかなか追い込めはしましたが、TBSは上品な感じでヴァイオリンのような伸びを感じるのに対し、SD-1+Crybabyは専らスコーンとストレートに伸びていく感じですね(「あの音」に近いニュアンスですwww)

代替品としては良いですが、音質をシビアに気にされる方は素直にTBSを使うのが良いでしょう(笑

 

Guyatone Metal Monster MM-1

f:id:acidmb:20200807114726j:image

何か半ワウっぽいフィルターが掛かってるような気がしたのでMM-1を比べてみました🤘✨

しかしMM-1自体めっちゃ歪むのと、TBSとは違うミドルの出方(多分800Hzが鋭く尖ってる)をするので全然似ておらず、またチューブを使ってるのにTBS+Maydayの方がウォームでチューブっぽいです(笑

元々メタル向けのペダルなので、チューブのニュアンスを出す為に採用しつつ、ソリッドな歪みなんでしょう😎

 

BOSS DS-2

f:id:acidmb:20200807125155j:image

BOSS TURBO Distortion DS-2

BOSS TURBO Distortion DS-2

  • メディア: エレクトロニクス
 

[rakuten:ikebe:10003365:detail]

お次はお馴染みDS-2。

しかしコレもTBSよりミドルのピークの帯域が下なので、半ワウぽさがこちらにはあります。

LevelとDISTの調整次第ではTBSでのゲインブーストによる歪に近くなるので、別系統の鼻詰まりなBrian May風サウンドが出せます👍✨

 

VOX Brian May Special VBM-1

f:id:acidmb:20200807135524j:image

VOXから昔出てたDeacy Ampのリバイバル、VBM-1をMayday+TBSと比べてみました😎🤘✨

Mayday側はやはり"D"スイッチをオンにし、TBSのポジションを変えながら似てるトーンを探しました。

またVBM-1はHeadphone/Recording OutからJC-40のインプットに繋いで鳴らしてみました。

 

まずVBM-1とMayday(+TBS)では、トーンは全く同じです👍✨

ミドルの同じ箇所が尖ってる感じで、両方Brian Mayの鼻詰まりなサウンドが出てきます🤘🤘🤘

違いは歪みの質で、VBM-1の方が硬いサウンドですね🤔

チューブっぽい柔らかなニュアンスはMaydayの方にあり、これはDeacy Amp自体ソリッドステートなのでVBM-1の方が忠実なのかなとは思いますが、弾いてて気持ちいいのはMaydayの方ですね。

かなり肉薄した両者なので、値段を考えればVBM-1、よりチューブアンプらしい感触や音質が欲しければMaydayの方が良いのかなと思いました。

 

次にVBM-1のTreble Booster OutからMaydayに繋いだサウンドとTBSを比較してみました。

(VBM-1の方はHIモードにしてGain MAXにすれば通常のトレブルブースターとして使えるのでかなり便利👍✨)

その結果、やはりこちらもTBSに近いトーンを叩き出し、VBM-1のポテンシャルの高さをまざまざと見せつけられました😱

敢えてTBSの利点を述べると、

・TBSの方がLevelが高めなので、よりゲインブースト出来るため、それに伴って倍音が豊富

・6段階からブーストの仕方を選べ、自由度が高い(しかもBrian May本人も使ってるというお墨付き🤘✨

基本的な音色はどちらもほぼ同じなので、やはりRangemasterからの派生だという事が伺えます。

因みにTBSで似てるポジションは2と3の間という感じで、Levelは12時でVBM-1のDrive MAXと同じくらいのゲインブースト量になります。

 

Sansamp Liverpool

f:id:acidmb:20200807195128j:image

今度はTech21から、Sansamp ClassicをエンハンスしたVOXエミュレータであるLiverpoolとの比較٩(ˊᗜˋ*)و

Liverpoolは公式の推奨設定に合わせ、📢スイッチをオフにしてJC-40のリターンに繋ぎ、Mayday+TBSはMaydayを公式設定にしてインプットに繋いで比べてみました。

 

Liverpoolを買った当初は、

「おおすげえ!500Hz付近のミドルのぶっとさは正にBrian Mayそのものだ!😳」

と感嘆しておりましたが(笑)、いざGreg Fryerセットと比べるとかなり篭った感じがしました。

低域は充分に出てるんですが、高域がかなり丸く削られており、エッジやSAGなどが感じられず、まるでアンプシミュという感じですね(文字通りアンプシミュだけどなw)

ならばTBSを前段に繋いだらどうか?となるが、MaydayにTBSを使うのはMaydayがBrian Mayの音ではなく、あくまで昔のVOX AC30の音を再現してて、そこにTBSを使う事によって彼のサウンドを構築してるのであって、最初から完成してるLiverpoolのBrian Mayのセッティングに使っても少しだけ明るいサウンドになる位で、独特な歪の質を持ってるが故にブースターと相性が悪く潰れてしまいます。

Queenの楽曲を一通り聴くと、Brian Mayのギターサウンドは確かに500Hz辺りが尖ってる楽曲も多々ありますが(We Will Rock Youのラストのリフとかね)、同時にエッジも際立っており輪郭があります。

ハーモナイザーやピッチシフター等を使った楽曲が多く、それらを乗っけるには輪郭が無いとかなりぼやけるので、Liverpoolの高域はかなり足りないかなと思いました。

因みに📢スイッチをオンにしてYAMAHA MSP-3で鳴らした場合、ある程度高域のスポイル具合は解消されましたが、Gregセットをアンプで鳴らした時のSAG感やそれに伴う倍音が足りず、またLiverpoolでは重要な鼻詰まり感のあるミドルが出せないので、どちらが近いか?と訊かれたら俺は迷わずGregセットと答えます(その代わり2つ合わせて13万円以上ですがねwww)

 

Digitech Brian May Red Special

f:id:acidmb:20200807234718j:image

最後は超ひっさびさに出した(笑)、Digitechが誇るQueenにおける名曲のギターサウンドを網羅したマルチエフェクター、Red Specialで締めたいと思います🥰

 

今回検証する対象の楽曲は「Bohemian Rhapsody」モードで、曲序盤のソロにおけるAC30(+トレブルブースター)によるソロサウンドと、終盤の一部で使われてるDeacy AmpをGFセット(笑)で比べました🤘✨

(他の楽曲はエフェクトが強かったり、アコシミュだったり比べにくい印象😅)

 

まずAC30モードでRed SpecialとGFを比べた場合、完全にGFの勝利です!👊😡👊👑

トレブルブースターによって補強されたハイミッドや鼻詰まりなサウンドはどちらも同じような出方なのですが、根幹の歪においてRed Specialの方はデジタル故か和音の中の倍音が少ない感じで、分離が良く倍音が豊富なGFの方が音が分厚く立体的、相対的にRed Specialの音がペラペラに聴こえてしまいました(爆

 

次にDeacy Ampモードを比べた場合、音の再現度はRed Specialの方が上です。

JC-40は2×10"スピーカーを搭載してるんですが、Red SpecialのDeacy Ampモードにするとレンジが狭くなる他にスピーカーエミュレーション効果があるのか、小口径のスピーカーで音を出したような感じになります。

これに加えJC-40でも出ないような小口径トランジスタアンプ独特のバリバリとした感じの歪、トレブルブースターを噛ませたような鼻詰まり感も相俟って再現度は相当高いです。

一方GFの場合、"D"モードにすると低音がバッサリとカットされる効果で高域の補正は無く、単にAC30のサウンドをEQで補正したような効果に留まってます。

TBSを併用してもチューブのような丸っこい歪は残っており、トランジスタ特有のザラザラした歪では無いですね🤔

これに関しては、多分6.5インチ以下の口径のスピーカーで鳴らせばそれっぽくなるとは思いますが、10インチ2発でそれを再現したRed Specialは凄いです🤘✨

 

まとめ

トレブルブースターに関しては、British Pedal Company製のRangemasterやBSM BM-Q(V)、Pete Cornish TB-83などの高級機種で代用したり、ワウやEQとブースターを組み合わせれば近い音まで追い込めるかなと思います。

(それこそミドルレンジの再現やゲインブースターとして使えるFOCUS-NXが便利🤘✨)

Maydayに関しては、単体でVOX AC30のサウンドを(VOX AC30で使う事が推奨されるが)他のアンプでもトーンをある程度再現出来る為、QueenでなくともThe Beatlesとかの音を再現するのにもいいかも知れませんね😊👍✨

GFセット両方合わせると、2万弱足すだけでアンプのVOX AC30C2 Alnico Blueが買えてしまう値段なので価格に見合ってるかは定かではありませんが、JC-40ですらAC30とトレブルブースターを組み合わせたBrian Mayの音にしてくれるので、スタジオやライブハウスなんかで備え付けのアンプから音を出す際は便利です🤘

 

Brian Mayフリークなら買いましょう!👍✨

サウンドハウス

DJI