俺には未知の世界、世間一般では入門編のディストーションエフェクター、BOSS DS-2。
今回はそのDS-2を掘り下げるべく、手持ちの精鋭達をぶつけて何処まで善戦するかを実験しました🧪⚗️🧐
VOX Satchurator JS-DS
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Joe SatrianiのシグネチャーでBOSS DS-1の進化系 vs 公式のDS-1派生系での対決。
まず歪量や設定幅はSatchuratorの方に分があります。
これは単純にGainつまみの9~12時位までがクランチやオーバードライブなどを作れるのと、「More」スイッチで直ぐにハイゲインディストーションまで持っていける為です。
DS-2のIモードに似てる部分はありますが、IIよりもハイゲインですね。
トーンに関してもSatchuratorの方が幅広く、特に低音が段違いで出る感じで、DS-2はIIモードでミドルレンジがグッと出る印象です。
歪の質は、SatchuratorはDS-2のIモードよりきめ細かく、IIよりは粗いかな?という感じですね。
加えてSatchuratorはニュアンスが出やすく、チューブアンプのようなアタック音も垣間見れます。
DS-1の進化系としてはあまりにもワイドレンジでアンプライク、正統進化系なのはDS-2だと思われますが、俺はSatchuratorの方が好みですね😎
Marshall Guv'nor (England製)
Marshallが80年代に出した、当時は高級なペダルのGuv'nor(今でも英国製は2万弱とそれなりのお値段です)。
その人気通り、DS-2より勝ってる点が幾つか見受けられます。
まず音が段違いで太く音圧があり、レンジも広いです。
歪み量はややDS-2の方が強いかな?という感じですかね?
双方のEQを12時にすればDS-2の方がやや低音がありますが、Guv'norには3バンドEQが付いており、それさえ駆使してしまえば補えるどころか大幅にブースト可能となってます。
DS-2の方が歪みが滑らかで扱いやすいのと、Guv'norの高域がキンキンするのが少し癖が強いのが気になりますが、最早
「エフェクター(DS-2) vs アンプ(Guv'nor)」
を見せつけられてると思わされる程Guv'norの方が圧倒的に迫力のある音ですね😱
Pro Co RAT (86年製)
- 価格: 27720 円
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RATは年代によって音色や使用パーツが全然違うものになったりしますが、手持ちがコレだったので比較しました。
まず「一般的に想像されるディストーション」は圧倒的にDS-2ですね。
きめ細かい歪、滑らかなサスティン、バランスの良いトーンなどが散見され、余程のスポット需要が無ければDS-2の方が使いやすいです。
ではRATが劣っているか?と訊かれたらそんな事は全く無く、音の太さはRATが圧倒的で、低音が出てるDS-2より太く感じます😉🤟
歪はDistortionつまみを上げればファジーになって扱いづらい部分がありますが、音が太く、モジュレーションなどの乗りは俺的にRATの方が良いです。
ちなみにDS-2のIの方はRATに近いトーンや歪み方なので、Remote端子で制御すれば扱いやすいRATっぽい歪と半ワウ系のEQが掛かった正当なディストーションの2つをDS-2で(ある程度)賄えるかもしれませんね🙂
YAMAHA DI-100 Distortion
続いてはYAMAHAの90年代初頭のディストーション、DI-100との比較♪︎
当時¥8,500だったそうなので、DS-2より若干安い👍✨
。。。が、しかし俺的には圧倒的にDS-2の方が良いです(笑
両者を比べるとDS-2の方が倍音成分があり、歪がきめ細かくて派手、ディストーションたらしめるお手本みたいな感じで、それと比べるとDI-100は歪がやや弱く、また「独自の回路」によりアンプライクなサウンドを狙ったのか、高域のエッジ感がスポイルされこじんまりとしたようなサウンドに感じられました。
更にミドルレンジを盛り、コンプを掛けてチューブアンプみたいな音を狙ったのかも知れませんが、わざとらしさがプンプン臭い(笑)、結果としてDS-2の方がアンプの歪っぽく感じられてしまいました(笑
80年代のJ-POPに特化したようなサウンドを狙うならDI-100が便利かもですが、それでもDS-2でカバー出来てしまうのもキツいですね(笑
ARIA DT-5
ARIAが1986年にリリースしたディストーションで、
☝️に似てる人が使って現在プレミア価値が付加されてますが(笑)、87年のDS-2と比べるとレンジが広く低音がしっかりと出ており、ゲインも高く、音の太さやコンプ感に長け、倍音成分が豊富に含まれておりアンプライク、俺的にはDT-5に軍配が上がります。
DS-2の方が音が柔らかいという利点もありますが、やはり迫力やバイト感のあるDT-5の方が強いですね💪(৹ᵒ̴̶̷᷄ωᵒ̴̶̷᷅৹💪)
Guyatone Distortion Sustainer
当時はギター機材の双璧として君臨してたGuyatoneのDistortion Sustainerとの比較(多分もっと代表的なものがあるのかと思われますが、コレしか手元にないのでチョイス)
音に関して言えば、DS-2の方が歪がきめ細かくて滑らか、低音もしっかりと出るので迫力がありました。
Distortion Sustainerは音がかなり硬く歪が粗いので、気持ち良く弾くならDS-2に軍配が上がります。
トーンに関しては、DS-2がフラットだとするとDistortion Sustainerはソリッドな成分が影響してるのか、高域がやや目立つ印象。
Toneを若干下げるとになくも無いですが、同時に音が薄くなります。
総じてDS-2の方が優れており、Distortion Sustainerは名前通りサスティナーが搭載されてるのでサスティンが長いというアドバンテージがある位ですね。
Rockman Distortion Generator
ラストは同年発売のDG(Small Circuit)との比較(っ'-')╮ =͟͟͞͞💣💥
DGは本来はフルレンジスピーカーでの使用が推奨されますが、アンプでも兼用出来るのでJC-40に繋いで比較しました🤘✨
結果、「ディストーション」として使うならDS-2の方が断然良いです(笑
DS-2は倍音成分含めて音が全部出るイメージで、DGはキャビシミュによる高域と低域のカットにより音がペラペラな印象です。
歪みの強さは、DGのDistortion HarmonixとSustainをMAX、Lead Leveler BoostをオンにしてもDS-2の方がやや強いです。
但し、DGをフルレンジスピーカーで出した場合、コンプの効果で音が前に出て歪が太く、モジュレーションや空間系を乗せても芯が薄らがないので、DS-2をJC-40で鳴らすよりアンプらしい印象を受けました。
おまけ:FOCUS-NXでIをIIにしてみた
IIのサウンドは半ワウ噛ませたような鼻詰まりなミドルレンジっぽいブーストがされてるような気がしたので、早速FOCUS-NXで実験しました(序にゲインブーストもしてみました🤘✨
IIのDistはMAXでIは12時、IIのトーンになるようにFOCUS-NXを調整して合わせたら、大体上のような感じになりました🤟✨
ただ、盛り上がってるミドルレンジのQがFOCUS-NXの方が狭いので、IIはこんもりとした感じで、I+FOCUS-NXの方がキッチリとした鼻詰まり感が出てます。
しかしやはりIIのミドルレンジの盛り方はワウ半止めみたいなサウンドですね😆🤘
一方ゲインブーストに関しては、歪のキャラ自体が変わってしまい、倍音成分が盛り沢山で追加されるのでナチュラルでアンプライクな感じになってしまいました(笑
低音の出方は同じなんですが、高域でチューブのSAG感を再現した感じで、IIがエフェクター臭くなります(笑
僕はIも個性だと思ってますが、IIよりも更に音の分離やSAG感を付加した極上アップグレード版のIのサウンドが欲しければFOCUS-NXは超オススメです!(勿論他のエフェクターやアンプにも余裕で合わせられます🤟🤘✨)
総評
DS-2を当時のエフェクターと比べてみると、やはり平均的なサウンドで無難に使えるという印象を受けました。
特に秀でてる点は無いけど、逆に致命的にダメというわけでもなく、大抵のジャンルの音楽に合わせられるのかなと思います(メタルやる場合でも、ゲインブースターやグライコで余裕で賄えます🤘😎🤘)
新品中古色んなところにあるDS-2、無くしたり売ってしまって、後からまた欲しくなった場合でも(ROCKMANとは違いw)すぐ手に入るので便利なペダルです😊