Guitar Stuff Blog

今まで使ったギターアンプやエフェクターを紹介したいと思います。

20200626 Two-Rock Studio Signature

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Rockman XP-100aに続いて買った、Dumble系ブティックアンプの雄であるTwo-Rockからの最新モデル、Studio Signatureです!

約1年前にキャビは買ってたので、今回ヘッドを手に入れて漸く一式が揃ったという感じです👍✨

 

Studio Signatureは35WでクリーンのみのシングルChアンプで、そのクリーンサウンドを色々なテイストで楽しめるアンプとなってます(後述)

同社の小型アンプであるStudio Pro 35の後継機種で、各種インターフェースが変更された他、Matt Scofieldのシグネチャーという事で、「Signature」の名に恥じないパーツ選定や組み込みなどを行い、価格はStudio Proよりやや上がってますが、その分音などのクオリティが向上してるそうです。

 

インターフェース

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フロントパネルは、左からGain、3つの2-Wayトグルスイッチ(Bright、Mid、Deep)、Treble、Middle、Bass、Reverb、Master、Presence、スタンバイSWとなってます。

 

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リアパネルは左から電源スイッチ、3つのスピーカーアウト(4Ω、8Ω、16Ω)、エフェクトループ、3-WayトグルスイッチのGain Structure、そしてReverb Send Levelとなってます。

(ちな俺のEVM-12S搭載のキャビは8Ωです🤘✨)

電圧は日本用の100V 50/60Hz仕様となってます。

 

真空管はプリ管に12AX7を4本(プリアンプ、リバーブセンドリターン、エフェクトループ用バッファ、フェーズインバータ)、12AT7を1本(リバーブドライバー)、パワー管に6L6を2本使ってます。

見た目は超小型なのでクラスAなのかなと思ってたんですが、蓋を開けてみると中は真空管だらけの要塞という感じですね😆🤘✨

特にチューブドライブのリバーブは高級アンプでよく見かけるので好印象です🥰

 

トーン

Dumbleアンプのクリーンサウンドなので、源流はFender Blackface系になると思われますが、確かに同じ源流を持つMesa Boogie Mark Vのクリーンとやや似てるな、という印象を受けました(後程比較します⚗️🧪🥰)

 

因みに、昔度々Fender '65 Twin Reverb Reissue (当然2×12")を試奏用のアンプとして弾きましたが、Two-Rockのクリーンの方が圧倒的に好みで、エフェクターの乗りも天地の差で圧勝です!🤘🤘🤘🤘🤘🤘🤘

(値段が大分違うのでプラセボと感じがちですが、寧ろTwin Reverbでのディストーションペダルの乗りはあまり芳しくないという感じでしたw)

 

Gain

プリアンプのゲインステージで、音量やゲイン量を調節します。

上げていくと音が太くなっていき、更に若干の歪が付加されていきます。

太いクリーンや、歪むか歪まないかの境目のクリーンを狙う場合はかなり上げ目、オーバードライブなどは12時を基準に微調整、ハイゲインディストーションエフェクター等を使う場合は9時位まで下げるのが良い感じです😉

 

トグルスイッチ

まずBrightは、一般的なアンプに付いてたりするBright SWと丁度同じような立ち位置で、ONにするとガッツリとトレブルレンジが持ち上がります。

かなり煌びやかになり、ループにコーラスとシマーリバーブなんかを入れた日には、シャイニングクリスタルクリーンになること請け合い✨✨✨

かなりトレブルレンジをブーストするので、OFFの状態でドライブペダルを鳴らしてて、コレをONにするとかなりザクザクとエッジが効くようになりますし、トーンがガラリと変わります(笑

 

Midは文字通りミドルレンジ(1kHz辺り?)をブーストします。

Two-Rock並びにDumbleアンプの特性として、ミドルEQを上げると音量やゲインが増加しますが(Van Weeldenも然り)、こちらも類に漏れず両方上がります。

音量が上がるのが中々厄介なので、使うなら最初からオンオフを決めるのが良いかなと思います。

当然ミドルもボコっと盛り上がるので、シングルコイルなどでもジャズ向けの太いクリーントーンが得られます👍✨

 

Deepは重低音をブーストします。

BrightやMidと違って、トーンの根幹に干渉せず低音の底上げをするので非常に使いやすいです🤘🤘🤘

そこそこハイゲインなディストーションに使えば、更にド迫力なサウンドを簡単に得られます🤘🤘🤘

但しEQ自体は変わってないんですが、低音が強過ぎて高域がほんの少しスポイルされがちになるので、使う場合はTrebleやPresenceで別途調整するのがいいかなと思われます。

 

全体的なEQへの影響度は、

Bright>Mid>Deep

なので、全部オンにすればザックザクなエッジが際立った、全体的に音圧の高いサウンドになります🤘

 

3 Band EQ

説明書だと12時を境にブーストorカットを行うアクティブタイプのEQで、MAXにするとリズムセクションに転送されると書いてあります。

 

まずTrebleですが、0〜12時までは、クリーンにおいてはさ程変化はありません。

ディストーションペダルを噛ませて漸く籠るような感覚を受けます。

12時を過ぎると緩やかに高域が追加され、3時以降で急激にブーストされてブライトなサウンドに変貌します。

Bright SWやPresenceも兼ねれば超キンキンなサウンドになります(笑

アクティブタイプで、4kHz辺りを狭いQで上げてるような感じなので、クリーンでも歪ペダルでも違いがハッキリと分かります。

ファンキーなクリーントーンを求める場合は、ココと先程のBright、Presenceの兼ね合いで高域を微調整するのが良いですね😉👍✨

 

MiddleはブーストorカットのdB値の高低差が一番激しく、Minでドンシャリで音量も下がり、12時で完全にフラット、MAXでゲインと音量とミドルレンジが大幅に追加されます。

GainをMAXにし、Mid SWをオンにしてMiddleもMAXにすれば、Catalinbread Formula No.55位のクランチなんかも余裕で狙えます。

俺はこのアンプをエフェクター専用機として買ったのでこのアンプ自体の歪は使いませんが(笑)、ヴィンテージでナチュラルなドライブサウンドが欲しければ、ミドルを司るセクションを調整するのがいいですね🤘✨

 

Bassはどちらかと言うとカット方向での減衰量が多いです。

0にすると低音が根こそぎ無くなります(笑

ある一定のサウンドを狙う以外では、低音をスッキリとさせる為に多少減衰させることはあっても、0は流石に異端なサウンドになりかねないです(笑

12時より上げると、Deepと似た帯域がブーストされて重低音が響きます。

Deepと併せれば迫力のある低音が得られますが、同時に中〜高音が埋もれがちになるので、バランスを取ってセッティングするのがいいですね😅

 

全体的に見るとMiddleの癖がやや強いですが、どれも使いやすく、またアクティブタイプなので積極的に音作りを行えるのは嬉しいです😆👍✨

トグルスイッチも兼ねて、イコライザーが詳細に弄れるので究極の自分好みのクリーントーンが作れるのがナイスです🤘🤘🤘

 

Reverb

スプリングリバーブ付きのブティックアンプは大概がプリ管(12AT7)仕様のリバーブドライバーが入ってますが、こちらもちゃんと入ってました👍

 

表のReverb Return Levelの他、Reverb Send Levelで強弱を調整出来るのですが、ここでも12AX7が使われており、チューブの、チューブによる、チューブの為のリバーブという感じです(爆

Tech21 Trademarkシリーズもヴィンテージな雰囲気のあるリバーブなので好きですが、スプリング感が薄くてオールマイティさが弱く、チューブ特有の広がりがあるTwo-Rockの方が好きですね👍✨

 

Master Volume

最終的な音量をここで決めます。

Gainの値にも拠りますが、ちょっと上げるとかなり大きな音になるのでスタジオとかでは丁度良いですが、自宅だとループにボリュームペダルなどを繋いで別途調整するのが良いですね😅

 

Presence

Masterの後に来てる最終的な高域調整で、主に超高域におけるブーストorカットになり、全体的な明るさや倍音調整などを行います。

TrebleやBrightと違って全体的な明るさ調整なので、アグレッシブにトーンを変更するというより、現場に応じた最終調整という感じです。

 

Gain Structure

リアパネルにある3-Wayトグルスイッチで、この機能で大まかなキャラクターを決める事が出来ます。

 

上に向けると、本来のTwo-Rockサウンドが得られます。

Dumble系の、音が前に出て立ち上がりが早い、ダイナミックレンジなサウンドですね😉🤘✨

 

真ん中はMatt Scofieldのシグネチャーサウンドで、上記のTwo-Rockサウンドより音圧とゲインが上がり、一番アンプ直で歪が強いです。

 

下はFender Blackface系のサウンドで、音圧面で他種に負けますが、奥行き感があり、よりナチュラルなアタックが得られます。

 

俺は通常のTwo-Rockモードが好きですが、Blackfaceモードが人気だそうです(Matt Scofieldシグネチャーモード😢)

特にハイゲインディストーションペダル等を使う場合は、適切なゲイン量であるTwo-RockかBlackfaceモードが最適ですね(Matt(ry

 

総評

チューブでクリーンに特化したアンプという事で、エフェクターの乗り具合専用機として手に入れましたが、クリーンサウンドですらハイクオリティなのでクリーンだけで充分酔えます🤤🤪🍶🍷🍸🍹

Youtubeで聴いた限りでは、同社の同じくクリーン専用アンプの「Traditional Clean」というのがあるんですが、個人的にはそちらよりStudio Signatureの方が好きなサウンドですね😊👍✨

(Traditional Cleanはごく普通のクリーンアンプという印象でした😅)

 

次回は恒例の色々な比較実験を行っていきます🤘🤘🤘🤘

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