Guitar Stuff Blog

今まで使ったギターアンプやエフェクターを紹介したいと思います。

20200513 YAMAHA FX-550 Pt.3

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今回もまたFX-550に入ってるシミュを個人的な解釈で考察していきたいと思います٩(ˊᗜˋ*)و

 

Over-flow

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「何しろ重い感じの強力なディストーション」とありますが、如何せんこのマルチのディストーションは(Input GainをMAXにしても)弱く、帯域の上と下がガッツリ削られてるので、低音は出てはいますが無理矢理感があってルーズな感じ、ゲインは昨今のペダルと比べれば相対的に低いですね🤔

またコーラスとディレイ、リバーブに重きを置いていて、普通のディストーション(Marshall系)に強めのステレオ効果を掛けてます。

 

Beads

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「B'zの個性的なディストーション・サウンドです。これまた、メロディアスなフレーズに良さそう!!」(原文ママ)

みたいに書かれてますが、全然違います!

この機器が造られた90年代のB'zのサウンドは主にRockmanを主軸に、各種機材(Rocktron RX20とかTC1140など)を用いて作られてますが、このプリセットにそんな感じ(特にRockman感)は微塵も無く、前回の記事の「Boston Bag」より酷いです(笑

(多分これ、B'zファンが弾いたら激怒するレベルw)

半ば強引に弁護すれば、フロントPUでソロなどを弾く時はなんとな〜く似てるような気がしなくもないですが、やっぱ似てませんね(爆

あの頃(90年代初頭)の機材は今と違って技術がそんなに発達してないから、何となく似せてアーティスト名を出しちゃえば売れると思ってたのかなと思われます🤔

(でもプロユース用と思われるハーフラックエフェクターの説明書で、そんな謳い文句を書いても大丈夫だったのか疑問が残る🤔🤔

これはもし叶うなら、「然るべき場所」に送って試してもらいたい気持ちがあります😏✌️

 

/ Metal

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Metallicaのサウンドですが、これもかなり違います😓

やはり上と下が削られてるのが特にこの手のサウンドには響き、ザクザク刻むには柔らかすぎます。

別途EQを弄って似させても、元々がアレなので難しいですね(笑

(彼らが当時使ってたMesa Boogie Mark IVの音とは完全に別物、低音がそもそもFX-550はブーミーなので全然違います)

 

All Paul

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名前からじゃ全然想像付きませんが(笑)、Fender Black Face系ですね。

Dumbleに何となく近い感じもありますが、帯域が削られてるのでダイナミックレンジでは無いです(笑

「アメリカ南部のビールとバーボンが似合いそうな音です。」と説明文にありますが(想像出来ねーよ!🤬)、70〜80年代のJ-POP、J-Rockとかにも使えるようなサウンドにも感じました。

 

Gritty Blue

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適度にエッジ感のある、エフェクターライクなディストーションという感じで、スラップバックディレイで奥行き感出してます。

レンジが狭いので、多分DS-1とか一般的なディストーションの方が使いやすいかもです😅

 

True Blue

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ステレオピッチシフターで左右に分け、殆ど揺らさずディレイ音も極小なクランチですねw

奥行感がありますが、これはスラップバックディレイによるものです。

素朴なフェンダー系のクランチサウンド狙いなら良いかもですが、マルチエフェクターでわざわざ作る音でもないような気がします(笑

 

Rapid Fire

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Allan Holdsworthの音のシミュレートですが、凡そ2kHz辺りが持ち上がってそれより上のトレブルレンジがカットされたディストーションです🤔

歪みはあまり強くなく、リフ刻むには丸すぎなのもあり、専ら空間系を活かしたソロパート向けのトーンです。

 

Double Fatigue

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同じくAllan Holdsworthのシミュで、ディストーション部分は上のRapid Fireと同じ、ハーモナイザーのキー2度上げを追加したサウンドになってます(ので超使いづらいですw)

リフは当然、単音でもかなり不協和音なので(笑)、飛び道具的な使い方やシューゲイザー向けですね😅

 

One Heart

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キー4度下げを追加したTrevor Rabinのギターサウンドのシミュらしいですが、寧ろYESの曲、Lonely Heartの終盤のギターソロの部分の音とかなり限定的です(笑

イントロのリフももっとエッジが効いてて、ピッチシフター切っても似てないですね😅

但し彼のソロ名義のギターサウンドにおいては、ピッチシフターだけOFFにすればそれなりに似てます。

 

May Queen

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QueenのBrian Mayのサウンドとの事ですが、これもKeep Yourself Aliveとかで聴けるハーモナイザー付きの音ですね。

これも限定的な意味では似てますが、A Night At The Opera以降の楽曲ではハーモナイザーの存在は薄く、寧ろトップブースト付きのミドルモリモリAC30ディストーションのシミュを作った方が良かったかも?と思いました🤔

 

総評

「特徴のある一部の曲」に限定すればそれなりに似てますが、そのアーティスト全体の曲でどうなのか?と言われたらやはり難しいものがありますね(笑

特にハーモナイザーを使用したサウンドにおいては使い回しが困難ですね(使い回さないかw)

特徴の薄いプリセットにおいては、恐らくキャビシミュ噛ませてDAWに突っ込めば、ヴィンテージアンプの再現なんか出来るのかなと思いました🤔

因みに一番酷いと思ったのはBeadsのプリセットで、マジでどの楽曲のギターサウンドなのかさえも分かりません(爆

5150期のサウンドに近いものがありますが、コレが発売された当時('92)はRockman全盛で、5150は全くシステムに入ってなかったと思われます。

なのでRockmanのサウンドを再現してるのかな?と思いましたが、「5150とRockmanは似てるの?」って話になります(勿論全く似てませんwww)

 

次回もゆるりと試していきます😅🤘

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