前前々回買ったコイツですが、はてさて90年代初頭のマルチエフェクター黎明期のデジタルディストーションによるプリセットパッチは如何なものか?という事で早速考察してみました!🤘✨
(俺がコレを買った目的はまさにそれ😉)
Van-tage
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Van Halenのギターサウンドのモデリングで、5150辺りの音をシミュしてる感じです。
ミドルゲインのやや粗めな歪で、大元の有機的な歪み方を再現してるのかなと思われます。
MXR 5150 ODと比べたんですが、ウォームさを意識してるのか特定の帯域からのローエンドとハイエンドがカットされている点で違和感があり、またSAGやサチュレーション感などは無いためエフェクターライクな歪が拭えないです(笑
モジュレーションに関しては、ピッチシフターに揺れを追加してお馴染みのフェイザー効果が適用されてます。
Big
Mr. Bigのギターサウンドのシミュで、2kHz帯のハイミッドがやや盛り上がってるディストーションです。
大元の柔らかめで抜け感の強いディストーションは軒並み再現されており、コーラスもいい塩梅で効いてます👍✨
元々がラインっぽい音なので、これは中々良い感じに再現されてますね😊🤘✨
Extreme
同名のバンドの再現ですが、これはかなり良いです!🤘✨
しかし本物の方はMarshallアンプのバイト感がガッツリ出てるんですが、こちらはチューブでは無いのでスポイルされて平坦な感じが否めません(笑
オケに混ざれば、ピッキングの食いつき感以外は良い感じに聴こえます😊👍✨
Sizzler
何のモデリングかは不明ですが、シングルコイルでニュアンスが出やすいディストーションだそうです(適当
ハムで弾きましたが(おい😡)、恐らくMarshallに繋いだRAT2だと思います。
うちのRATに近いトーンやニュアンスで、かつファジーさが丸くなってミドルがやや盛り上がった滑らかなディストーションなので、特徴を踏まえるとRAT2になりました(笑
Doctor V
Michael Schenkerの「Doctor Doctor」のギターサウンドをモチーフにしたと思われるパッチで、ややザラつきのあるディストーションです。
これもトーンに関しては概ね同じような感じで、ニュアンスなどに重きを置かなければセッションで使えそうです😊👍✨
More & More
Gary Mooreの恐らく「Still Got The Blues」をモチーフにしたサウンドですが、こちらはトーンは似通っているものの、ブルース系のギターサウンドはピッキングの強弱やチューブアンプのニュアンスが大いに活かされ、またドラムやベースなどのリズムは抑えてギターソロを聴かせる楽曲が多いので、強弱やニュアンスが出にくいデジタルだとやはり薄っぺらい印象です。
Boston Bag
🤯全然似てません(終)😡
。。。と締めくくるのもアレなので(笑)概要を書いていくと、セルフタイトルのアルバム「BOSTON」からの「More Than A Feeling」や、80年以降の機材である「Rockman X100」と比べた場合、ピッキング時のコンプ感が全くなっておらず、ただファジーな歪にダブラー(デチューン)やアナログディレイを乗せただけという感じです😡🤯🤬
肝心の「2kHz帯を狭めのQで削る」ようなイコライジングもされておらず、例えるならRATかなんかに同じモジュレーションを乗せても同じような音になるかなという感じです(ので許せないですね😡👎👎)
Boston、特にRockmanにおいてはコンプレッションが非常に重要で、アタック時の強烈なゴンゴン感、SAGやサチュレーション、ファズ感のないキッチリとしたタイトなニュアンスが例の独特の病みつきになる特徴で、またコンプレッサーがゲイン調整も兼ねてるので、FX-550のようにただ単に「コンプ+ディストーション+ポストEQ」では似ないのは至極当然と言えます。
またモジュレーションに関しても、Rockmanはステレオ出力だと左右で独特の揺らし方をした、正逆位相合成と空間合成を駆使した「アナログコーラス」で、鳴らせばやはり丸みを帯びたような効果の他、独特の広がりや奥行をごく自然に再現してるのに対し(しかもあのX100でです)、FX-550のプリセットは揺れ無しの、単にピッチを左右でごく僅かにずらし、ショートディレイで右のディレイタイムを㍉秒単位で遅らせただけの単純なデチューンエフェクトで、元々Bostonが目指してた「ダブラー」効果は出てはいますが、音が固く、滑らかさがスポイルされてます。
ディレイに関しても単なる「ローパスフィルタを通したデジタルディレイ+リバーブ」です🤔
(Stereo Echoと決して比べてはいけない!)
総じてちょっと肩透かしで、「Boston風だけどかなりエグいモジュレーションが掛かったディストーション」を堪能したければ。。。同じく中古で出回ってるBOSS OD-20と勝負という感じです🤔🤔🤔
Saturation
Joe Satriani先生のサウンドをモチーフにしたディストーションなので、早速Satchuratorと比べてみました🤘
歪の質に関してはSatchuratorの方がきめ細かで使いやすくモダンな感じ、Saturationは粗く硬質ですね🤔
トーンに関してもSatchuratorの方が低域も高域も出るのでより迫力があり、完全に上位互換。。。というのは早計というもの(笑
Saturationにセットされてる空間系を双方に掛けた場合、Satchuratorの方は歪の主張が強く、コーラスやディレイの感じが出てるのは(相棒の)Saturationです。
但し勝てない歪の質を空間系で補ってる感がありますねw
Tight Wire
「指で弾くことをお薦めする」プリセットらしいです(笑
ニュアンスが出やすいようにコンプ感は薄くアタックは強めな感じですね🤔
ただゲインも強めなので、アルペジオとかは向かないです。
Def LeppardのPhotographのイントロのフレーズがなんか近い感じは出ます(が、あちらは全てピックで弾いてますw)
Voodoo Haze
名前通りJimi Hendrixの初期の音をモデリングしたらしいんですが、あの荒々しい歪は得られないです😓
ゲインも本人より弱く、ファズでも無く、普通のディレイが掛かったディストーションという感じですね🤔
ヴィンテージ系の音色のファズペダル(オススメはJim Dunlop Jimi Hendrix Fuzz Face)買った方が断然近い音が出ます(笑
次回は11〜20のパッチの感想を書いていきます🤘✨