Guitar Stuff Blog

今まで使ったギターアンプやエフェクターを紹介したいと思います。

20200502 MXR DIME Distortion DD-11

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前回のKRANK Distortus Maximusに引き続き、(金銭的に)困難な狩猟してきたペダル、DIME Distortion(以下DIME)です!

このディストーション、もうあからさまで分かりやすいとは思いますが(笑)、かの故Dimebag Darrel氏の活躍してた時期、若しくは彼が最終的に望んだとされるサウンドをMXRが(見事に)再現したペダルとなっております。

このペダルが発売される大分前に彼は亡くなってるので、恐らく知的財産・名義等の権利を所有してる関係者と契約してシグネチャーとして出たと思われます🧐🔎

(RandallやKRANKがDimebag氏のシグネチャーモデルのアンプやエフェクターを出せないのはこれか?🤔🤔🤔)

このペダルに施されてる迷彩柄はDimebag氏のお気に入りの柄で、彼のWashburnギターの一部シグネチャーに使われたりしてます。

 

インターフェース

左からInput (Volume)、Bass、Middle、Treble、Gainと、筐体の大きさも含めて同社の5150 ODに良く似たものとなってます。

また後述しますが、左端に「一v一」というEQカーブの絵が描かれた、小さい押下式スイッチが付いてます。

電源は18Vオンリーで、電池駆動は不可となってます(ちな9Vだとノイズや音痩せが酷いです😅)

 

ゲインやトーンなど

まずゲインですが、正直MAXにしても歪は強くないです🤔

また歪の粒が大まかで密度が薄いという感じもあります。

単体だとちょっと物足りないので、ブースターが欲しいなと思いました。

また全体的にハイ/ローエンドがカットされており(特に高域に関してはかなり低い帯域からカットされ気味)、ここでも迫力が薄くなってる気がしました。

(寧ろ削り過ぎてキャビシミュのフィルターでも通してるのか?と疑う程でしたが、パワードモニターでは安定のギターらしくないザラザラサウンドが出たのである意味安心www)

 

トーンに関しては、EQ全て12時でドンシャリと言うよりフラット気味、かつ「800Hz」辺りが狭いQで尖って出てるな、という印象です。

これがかなり曲者で、BassとMiddleのEQの増減でここも変に強調されたりするので、両方下げて(特にMiddle)、氏のトーンを再現するのが良いかなと思いました。

EQは全てアクティブタイプで、12時を基準にブースト or カットが行われますが、音量の増減が各EQセクションで全く違い、また一部のEQはパラメトリック効果みたいなものもあります😓

またVolに関しては最悪な事に「Min」にしても音が出ており、後述のBassとMiddle、アンプのVolの位置によっては「Min」でも爆音が出てくるので要注意!😡⚠️

 

Bassはこれの位置で音量が極端に変わります😳

Vol下げ目でもココを3時くらいまで上げると、場合によってはかなり音がでかくなったり逆もまた然りなので、自分のトーンを作るならVolも考慮に入れるのがいいかなと思いました。

またどうやら低音のEQの周波数帯が変わるみたいで、位置によってドシッと腰が据わったり、ヴィンテージスピーカーのような軽い感じの低音になったりします

(ヘヴィにしたければ11より下げ目が個人的には良かったです😉)

 

Middleは上で述べた通り800Hz帯の増減で、上げると鼻詰まり感がめっちゃ出てきます(笑

「70〜80年代HRサウンドを狙おう!٩(ˊᗜˋ*)و」

なんて気軽に言えないQの狭さで、近い音と言えばDeacyアンプを使ったBrian Mayのギターサウンドですが、そもそも歪の質自体がハイエンドを極端にカットされてるものなので、あのトランジスタ独特のジリジリ感が出ないので無理です(笑

なので基本ガッツリ0までカットして、好みで少しずつ上げて微調整がやりやすいです😅

またこちらも音量に深く関わるので、設定の度にVolも見直す必要があります。

 

Trebleは凡そ3〜4kHz辺りを司り、ここの位置によっては痛い800Hzを軽減出来る箇所です😅

音量はあまり上下せず、積極的に音作りが出来る唯一の箇所でもあります(笑

Trebleを上げれば800Hz帯の癖を緩和出来ますが、個人的にはそれよりもBassとMiddleをかなり絞って800Hzも軽減させ、Trebleも絞って

「ハイエンドがカットされて変なキンキン感が出る高域」

を軽減するのに回した方が良さげでした(笑

 

Mid Scoopスイッチ

上で述べた「一v一」のスイッチですが、これを押下するとミドルが0になり、低域と高域が上がります。

これも曲者で(笑)、元々ローエンドとハイエンドがガッツリ削られた状態なので違和感があり、またEQ自体にも帯域がズレたり、変な箇所が上がったり下がったりする癖があるので、

「ココを上げて単純にドンシャリサウンドを作るぞ😆🤘✨」

なんて単純な事は出来ません(笑

(俺も含めw)人によってはココを押下した後もEQ弄りを要求されると思われます😅

 

総評

ハイエンドとローエンドが削られてる、歪自体が弱い、800Hzが狭いQで尖ってる、EQの効き方が各所で変な癖があるしVolにも影響する、ボードに組み込むにはやや使いづらい18V駆動と、Dimebag氏云々の前にかなり厳しいディストーションだと思いました(笑

(POSのようにw)ネタとして扱うには「Dimebag Darrel」氏の名前が燦然と輝いててそうも行かないですし、逆に彼のドンシャリメタルサウンドを狙うなら他のペダル使った方が絶対に近道になります(笑

(DIMEより安いもので言うと、BOSS MT-2(w)、ML-2、EHX Metal Muffは磐石、それどころか同社のFullbore Metalや、何ならBehringer Ultra Metal UM-300の方が断然近いですねw)

 

次回は各Dimebagトーンを模したペダルを比べてみたいと思います🤘😡🤘✨

サウンドハウス