最近新しい機材が入手出来ずヤキモキしてるこの頃です😭
(目処が着いたら、とあるアンプヘッドを買おうかなと考えてます😆)
(あと昨今花粉が飛び交ってるので空気清浄機を。。。あれ、なんか1年前にも同じような事を書いたような🤔)
今回はハイエンド系のエフェクターを比べ、それぞれどう違うのかを検証してみました🤘✨
個人的Enhanced Marshall系ペダル5選
どれもこれも大元はMarshallアンプから派生したペダル達です🤘✨
(Apex PreampはMXR 5150 Overdriveからの派生なので孫ですなw)
因みにGuv'nor (英国製)を導入してるのは、Marshallアンプが無いので基準として添えてます(笑
今回測るのは、
・Horizon Devices Apex Preamp
・MXR EVH 5150 Overdrive

- 価格: 23650 円
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・Bogner Ecstasy Red

- 価格: 31350 円
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・Friedman BE-OD Deluxe

- 価格: 38500 円
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・Diezel VH4 Pedal

- 価格: 35200 円
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の5つを対象にしました🤘✨
(多分楽器屋とかでも出来ないような試奏コーナー😆👍✨)
使うアンプはいつも通りRoland JC-40 (Bright SW OFF、Treble 1.5、Middle 6.5、Bass 2.5)となってます😊
歪量
まず各々の歪の量ですが、Gainつまみを12時にした時点で、
BE-OD (内部トリマー10時) = Apex > 5150 > VH4 > Bogner (Boost ON、Boost Gain MAX) >>>Guv'nor
という感じでした🧐
恐らくBE-ODが内部トリマーMAXで1番歪むかと思われますが、工場出荷時の12時より先に回してもGainつまみによっては頭打ちになるらしく、Apexとそう変わらない歪量ですね😅
5150はApexより若干歪が弱く、その後にBognerとVH4が来る感じです。
BognerとVH4は高域が丸く減衰しきめ細かさがややスポイルされてる節があり、これが
「歪の刺激 ≒ 歪量」
に直結してるのかなと思いました。
Guv'norはGainつまみをMAXにして漸く他のペダルの12時といった所です(笑
歪の性質は、5150とApexは特にきめ細かい高域のエッジ感のある歪が特徴で、これがブラウンサウンドにおけるある種の要素なのかなと思います🧐
BE-ODもきめ細かいのですが、先に挙げたもの達よりはほんの僅かに丸くなり、滑らかさや上品さを醸し出すのに良い感じで効いてます🍷
Bognerは更に丸くなってますが、ピッキング時のアタックの輪郭がくっきりとしており、これが分厚さと分離感、巻き弦のブルン感をよく再現してますね🤤
VH4はもっと丸くなってエッジ感は感じられず、デフォルトで強めな低音が効いて迫力感のある分厚いサウンドになってるという感じです。
Guv'norは昔ながらのMarshallらしく荒削りで無骨な歪で、オリジナルながら他の機種に比べるとかなり違和感がありました(笑
トーン
やはり全てのペダルに基本の3バンドあるので、それぞれの特徴を考察してみました🧐🔎⚗️
Bass
・Guv'nor
0にした状態
MAXにした状態
低音はかなり控え目で、MAXにして漸く他のペダルの12時位と思われます。
扱ってる帯域もかなりミドル寄りで、地鳴り感とか箱鳴り感などは無く、気持ち迫力が増したかな?程度です🧐🔎
・Apex Preamp
Bass 0、Tight SW OFF
Bass 0、Tight SW ON
Bass MAX、Tight SW OFF
Bass MAX、Tight SW ON
Mesa Boogieの様なローミッドに掛かった分厚い低音という感じで、MinとMAXでの振り幅はあまり大きくは無いが、その分12時でかなり出てます。
一聴するとミドルに干渉しがちに聴こえるが、実際は埋もれたりすることも無く迫力を加えてくれる優れ物🤘✨
Tightスイッチをオンにすると、触れ込みの通りローエンドがガッツリと無くなってるのが聴いた感じでもグラフでも明確に分かります🧐🔎
・5150 Overdrive
0にした状態
MAXにした状態
「ドシドシ」としたやや軽めで、ドライで、アタッキーな感じはMarshallのそれを彷彿とさせ、順当にMarshallアンプから派生させた感が伝わります。
特段扱いづらいという感じでは無いが、Van Halenらしいウォームなエッジを効かせたい場合、やや下げ目にするらしいみたいです🧐🔎
(5150系なメタルサウンドならガッツリ上げよう!🤘🤘🤘)
・Bogner Ecstasy Red
Bass 0、Mode SW / Tight
Bass 0、ModeSW / Mellow
Bass 0、Mode SW / Full
Bass MAX、Mode SW / Tight
Bass MAX、Mode SW / Mellow
Bass MAX、Mode SW / Full
改めて観察すると、他のペダルとは違いかなり特殊な効き方をします。
それは12時を基軸に、左に回すと中域から高域が「ブースト」され、右に回すとその中域から高域が一気に「減衰」して低音に埋もれるような効き方をします。
一応modeのトグルスイッチでローエンドをカットしてタイトにしたりも出来るが、それ以上につまみの効き方に大変癖があり、ミドルにガッツリ掛かりつつ他の帯域を減衰させる為、大体の人はココを9時前後までカットしてるように思えます🧐🔎
・BE-OD Deluxe
Bass 0、Tight SW / UP
Bass 0、Tight SW / Middle
Bass 0、Tight SW / Down
Bass MAX、Tight SW / UP
Bass MAX、Tight SW / Middle
Bass MAX、Tight SW / Down
5150よりやや下の帯域を扱い、かつQが狭いので他の帯域と干渉しません。
最初から低音のキャラは固定されてて、それを減らして抜けを良くするか、増やして迫力を増すかの、俺的にかなり扱いやすい効き方です(笑
レギュラー版ではローエンドをTightつまみでシームレスにカットし、DX版は3-Wayトグルスイッチによるプリセットでカットします。
プリセットもつまみの効き方も秀逸で実践的、分かりやすく万人向けな感じです🧐🔎
・VH4 Pedal
Bass 0、Deep 0
Bass 0、Deep MAX
Bass MAX、Deep 0
Bass MAX、Deep MAX
パッシブタイプのBassとアクティブタイプのDeepの2つのつまみで低音が構成されている。
Bassの方は5150のものとやや似通った帯域を扱い、上げれば元来のMarshallらしさが感じられるような出方をします。
Deepはベースに干渉しかねないほど下の帯域を扱い、最大まで上げるとJC-40ではとても出せないような地鳴り感のある重低音が出てきます。
2つのEQで低域の細かな調整が可能となっており、癖は強目だが特段扱いづらいという訳でもなく、低域では設定の幅広さがダントツです🧐🔎
Middle
・Guv'nor
0にした状態
MAXにした状態
初っ端からかなり面白い変動の仕方です(笑
Qがかなり狭く、1.7kHz〜2.7kHzの間でブーストorカットされ、それ以外がほぼ変動なしでした。
つまりQが狭いのでアグレッシブなトーン調整が可能なのと、4kHzが動かないので高域に影響せず抜けやMarshallらしい独特のトーンを保ってるのかなと推測してます🧐🔎
・Apex Preamp
0にした状態(2p
MAXにした状態
270Hz〜4kHzまで変動し、特に850Hz付近の上昇率が高いように思えます。
面白いのが2.3kHz辺りがピンポイントでかなり減衰しており、これが分離感の根幹に繋がってるのかなと思えます。
Qがかなり広めなので、実際聴覚上でもブーストorカットで大まかにキャラが変わらず、またここのノッチが効いてますね🧐🔎
・5150 Overdrive
0にした状態
MAXにした状態
全体的にQが広めで、700Hzと1.3kHz〜1.7kHzが少し尖ってるくらいは概ねそんな変わらないみたいです。
実際聴いても、根本的なキャラは変わらず、気持ち音がシャープになるか太くなるかの違いなので、バランス調整用という感じですね🧐🔎
・Bogner Ecstasy Red
0にした状態
MAXにした状態
Qは700Hz〜1kHzまでの間で急激に変動し、また1.3kHzはほぼ固定、1.7kHzと2kHzが顕著に変化してます。
Bognerも例に漏れず独特な分離感のいいミドルレンジを持ってるので、恐らく1.3kHz辺りでノッチしてるのかなと思われます🧐🔎
・BE-OD Deluxe
0にした状態
MAXにした状態
こちらは250Hz〜2kHzの間でゆるやかに上昇しつつ、2kHzの上昇率が顕著です。
逆に3kHz以上4kHz未満が減衰してるのが気になります。
現にMiddleを下げると高域の鋭いエッジ感が目立ち、上げるとモコモコしてくるので、もしかしたらBassつまみ同様他の帯域の減衰させる効果があるのかもしれません🧐🔎
・VH4 Pedal
0にした状態
MAXにした状態
VH4の場合、Middleをカットすると300〜400Hz辺りがカットされ、MAXにするとカットされた状態が元に戻るような感じでブーストされます(笑
恐らくパッシブ型のEQなので、MAXからどんどんピンポイントで減衰させてるのかなと推測してます。
聴覚上だとカットすればMarshallらしいドンシャリサウンドがチラつき、上げれば分厚いローミッドが迫力のあるサウンドに貢献してるという感じで、確かにQの狭いような顕著な音の変わり方をしますね🧐🔎
Treble
・Guv'nor
0にした状態
MAXにした状態
聴いた感じだと、カットされてる時はきめ細かいエッジ感を残しつつミドルが相対的に目立ち、最大値だとジャリっとしたエッジが際立つ感じで、これもやはりQの狭さによる急激な変化なのかなと思ってます🧐🔎
Marshallよろしく高域がピーキーなのが特徴ですね😅
・Apex Preamp
0にした状態
MAXにした状態
BassやMiddle同様、こちらもQが広めに取られており劇的なトーン変化は無く、やんわりと奥まった音にするか、明るいサウンドにするかをシームレスに変化させる程度に留まってます。
やはりコレをアグレッシブにトーン変化させるなら、別途EQが必要ですね🧐🔎
・5150 Overdrive
0にした状態
MAXにした状態
高域は広い範囲で増減してますが、やはりApexより増幅率が高いです。
それよりも肝心なのは低域が全く別のキャラになっており(笑)、Trebleをカットすると32Hz以下がブーストされ、Trebleをブーストすると32Hzが急激に無くなってローミッドがほんのり持ち上がる仕組みです。
ミドルレンジは変化してないので、ピンポイントで低域に干渉してるみたいです🧐🔎
・Bogner Ecstasy Red
Treble 0、Pre EQ / n
Treble 0、Pre EQ / b1
Treble 0、Pre EQ / b2
Treble MAX、Pre EQ / n
Treble MAX、Pre EQ / b1
Treble MAX、Pre EQ / b2
聴覚上だと、絞ればモッコモコの篭った音になり、全開にすればメタル宜しくザックザクなサウンドが得られます🤘✨
グラフを見ると、不思議な事にTreble 0よりもMAXの方が低域から高域に掛けて若干減衰してる点です。
確かに聴く限り音が痩せたな?という感じがしなくも無いので(笑)、どちらかと言うと
「特定の帯域をノッチして高域を擬似的に強調してる」
感じですね🧐🔎
(2回試しましたが、結果はやはり上のグラフみたいな感じになりました😳)
・BE-OD Deluxe
Treble0、Presence 0
Treble MAX、Presence 0
Treble 0、Presence MAX
Treble MAX、Presence MAX
聴覚上だと、TrebleがやはりQが狭くトーンを顕著に変えるのに対し、Presenceはマスター側の高域調整という風な、エッジ感や硬さの微調整という感じに留まってます。
モコモコな音からジリジリな音まで可変幅が広く、それでいて歪がきめ細かく滑らかなのでMarshallのような耳に痛い感じは無く、やはり絶妙にチューニングされたトーンという感じですね🧐🔎
・VH4 Pedal
Treble 0、Presence 0
Treble MAX、Presence 0
Treble 0、Presence MAX
Treble MAX、Presence MAX
Bass同様こちらも振り幅は結構広めですが、ハイカットされてるので双方MAXにしてもメタリックなエッジ感は無いです。
Trebleはどちらかと言うとハイミッドを操り音の明るさ調整で、Presenceは全体的な音の硬質さの匙加減を調整してる感じですね。
ただPresenceはアクティブEQなので、上げるとかなり音が硬くなり、逆に下げれば顕著に柔らかくなるのである意味BE-ODよりも扱いが難しいかなと思われます🧐🔎
まとめ
長年己の感性()で色々書いてきましたが、このようにアナライザー通すとやはり明確に違いが浮き彫りになりました😳
それは単にEQの変化だけでなく、各々のエフェクターのデフォルトのトーンなども違いが見受けられる点です。
やはりQの広さの違いでトーンの変化の仕方が顕著に変わるのが改めて分かり、またそのQの範囲がエフェクターによって全然違うのも興味深かったですね🧐🔎
機会があればMarshallそのものを再現したペダルも比べてみたいかなと思います(*>ω<)b