Guitar Stuff Blog

今まで使ったギターアンプやエフェクターを紹介したいと思います。

20191213 Rockmanがアンプのリターンやモニタースピーカーと相性が良いワケ

最近この方々をメンテに出しまして、少々Rockmanの持ち数が寂しくなったこの頃でございます😭

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何れもスライダーかジャックの接触不良で大事には至らなかったのですが、業者が立て込んでて修理は来年になる見通しです😅

 

今回は、

「何故Rockmanはアンプのインプットよりも、エフェクトループのリターンやミキサー、モニタースピーカーへ出力した方が良いのか?」

という事を、聴覚上の視点で書いていきます📝

 

Rockmanと言えば、Tom Scholz御大が使用する際は主にミキサー直、ライブではPAに送ってSR&D謹製の巨大なモニタースピーカーで鳴らしているのは有名なお話です☺️💭

また日本の有名ギタリストなどもアンプの「リターン(か、若しくはパワーアンプ)」に挿して使用してます。

で、問題になったのが、そのギタリストに憧れてプロアマ問わずRockmanを手に入れようと争いが起きた時期(90年代初頭から中期)があり、いざ手に入れてアンプの「インプット」に挿したところ、とんでもなくしょぼい歪が飛び出してきて、音作りに慣れてない人達が一斉に手放したという逸話があります(笑

なので、雑誌に載った直後は新品と同等か、それ以上の価格で取引され、その後皆が挫折したというのと、当該のギタリストが機材を変更したため(Peavey 5150、Bogner Ecstasy、Bogner Uberschallなどが有名)、価格が暴落しました(2000年代中期頃)。

現在はRockmanの伝道師によって再び価格が暴騰してます(氏の使い方の丁寧な解説や、配布されてるRigによって皆が憧れの機材を扱えるようになった為と推測してます)。

 

ここからは原理よりも、聴覚上でお話を進めます。

まず、Sustainorはメンテに出してるので、今回はDistortion GeneratorとStereo Chorusを用いて、JC-40のインプットとリターン、YAMAHA MSP3ペアを用いて実験しました⚗

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ROLAND JC-40 ギターアンプ

ROLAND JC-40 ギターアンプ

  • メディア: エレクトロニクス
 

因みにJC-40のリターンに接続する場合、そのまま繋いでしまうと👮🏻🚓🚨呼ばれるレベルの超爆音が炸裂するので、間にボリュームペダルを挟んでます(笑

(もうONにしてギター鳴らさなくても、とてつもない轟音ノイズが出てるくらいです😱)

DG→Vol Pedal→SC→リターン

みたいな感じで繋ぎました。

これは、RockmanのプリアンプはVolを0にしても音が出ており、JC-40のリターンが-10dBで取ってる為、恐らくRockmanの最小アウトプットレベルが-5dBなので常に5dB出力され、それがフルパワーで増幅される為かなと推測してます(なのでJC-40にパワーアンプVolを増設したいですw)

 

で、まず早速DGだけを早速鳴らしてみたんですが、明確に違いが現れました。

まずJC-40のリターンに接続した場合、低音から高音までバランス良く出力されるように予め設計されてる感じがしました(厳密にはDGの低音は無いんですがw)

本来のCDとかでよく聴けるRockmanのサウンドですね👍✨

これがインプットになった場合どうなるか?というと、歪の解像度が下がる感じで、具体的にはキメ細やかに聴こえてた歪みが潰れて平らになったという感じでしょうか。

これにより、ゲイン量は変わらずとも、まるでゲインが下がったように錯覚し、解像度が下がることによって立体感や奥行感が薄れ、ペラペラなサウンドに聴こえてきます。

またインプットの特性として、主に素の音よりも低音を減衰させてハイミッドの増強が図られており、素の音からギターサウンドを出力する為にチューニングされたRockmanを繋げば、更に低域が減衰し、ハイミッドが尖ります。

ハイミッドを上げすぎるとカキカキのペラペラの非常にしょぼい音になり、更にそれを低音の猛烈な減衰によって際立たせてるという悪循環に陥ってる感じですね🤔

なので、総合的に音が非常にしょぼくなったように聴こえ、ユーザーが次々に手放したものと考えられます。

MSP3で出力した場合、ギター用スピーカーのJC-40とは違い、完全フラットなモニタースピーカーなので、削られてた低域と高域が出てきます。

Rockmanは主にそのモニタースピーカーやラインアウト用にチューニングされてる為、パワードモニターであるMSP3に直接挿してもギターサウンドが出せます。

因みに一般的なギターアンプ用エフェクターをモニタースピーカーに挿せば、ジリジリとしたキツくファジーな高域とモッコモコの低音が出てきて、その飛び道具的な音(笑)狙いでなければ全く使えないサウンドが出てきます😅

ただ、個人的にはやはりRockmanで補正されてるといえども、ややツンツンした感じの高域が要らないなとも感じました(Tom Scholz御大はEQで16kHzをオールカットすることにより解決してますw)

基本モニタースピーカーで鳴らし、EQで後処理するのが本来のRockmanの使い方なのかもしれませんね🤔

 

続いてChorusなんですが、これもインプットとリターン、MSP3で全然違います。

具体的には、ステレオリターンやペアMSP3で鳴らした場合奥行感が半端なく、ステレオインプットだとその奥行感がごっそり無くなります。

リターンやMSP3で鳴らしてると部屋中に広がる感じが、インプットだとコンパクトに縮こまるという感じでしょうか🤔

理論的にはプリアンプの前段にコーラスが来てるので、本来広がるコーラスをプリアンプが団子にしてしまってるという感じですかね。

よく「歪み系はインプット、モジュレーションや空間系はリターン」と言われますが、SCも例に漏れずリターンの方が真価を発揮する感じですね😉

 

とどのつまりRockmanの製品は、Guitar CompressorやSmart Gate以外はアンプのリターンかモニタースピーカー、ミキサーなんかに繋ぐのが良いのかなと思います。

どうしても環境上一般的なアンプのインプットしかない場合、Rockmanの音の触りだけなら伝わるかなとは思います(がしょぼくなることは覚悟して下さいwww)

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