Guitar Stuff Blog

今まで使ったギターアンプやエフェクターを紹介したいと思います。

20191204 Limetone Audio FOCUS-NX Pt.2

今回はこのNXを、ブティックからビザールなディストーション、チューブアンプなどに繋いで、どのように音が変化するのかを実験してみました😁🤘✨

 

今回は対象のペダル/アンプが多いので、カテゴリーを分けて記載したいと思います🐰🐸🦆

 

BE-OD / Ecstasy Red / Riot Reloaded

 

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FRIEDMAN/BE-OD フリードマン

FRIEDMAN/BE-OD フリードマン

 

BE-ODの場合、Deluxeでなければミドルは固定なので、そこをNXで補正出来るようになった感じです🤘✨

因みにDeluxeは凡そ500Hz辺りの、Qが広めのブーストのみっぽいので、NXとはミドルの変化の仕方が全く異なります。

具体的には、Deluxeはモコっとしたローミッドが出てくるのに対し、BE-ODで半ワウ系、鼻詰まり感を出せる感じですね😄

また司るミドルの帯域やQが絶妙で、デフォルトよりも抜けが良くなります。

つまり、TrebleやPresenceを上げてキンキンな音にする必要が薄れるというアドバンテージがありますね😄

NX側のGainは、ぶっちゃけBE-ODは最初から強烈なので上げないか、8〜9時位に抑えて倍音を少し付与するぐらいが好ましいです。

(MAXなんかにすれば音の芯がぼやけますw)

Compressionに関しても、0にしてBE-ODのダイナミックなニュアンスをキープするか、最大でも12時位に留めてサスティンを強調する位が良いかなと思いました。

 

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Ecstasy Redの場合、最初からミドルレンジが強いのですが、やはり司る帯域が違い、またQが狭いので被る事無く変化させられます。

変化の仕方はBE-ODと同じ感じで、やはり音抜けが良くなりますね😉

Ecstasy Redの場合ゲインが割かし低く、NXで11時くらいまでは安定して上げてゲインブーストが行えます。

そうするとやはり倍音成分が付与されるのですが、その場合本家のアンプに物凄く近いトーンが得られます😳

これはEcstasy Redのトーンが、本家のアンプから倍音成分を丁度切り取ったような感じなので、そこにNXで倍音が付与される為かなと思われます。

(併せて7万円位で本家のアンプ50〜60万のトーンが得られますぜ😎🤘✨)

Compressionも、BE-ODよりレンジが狭く元々がキチッとしたトーンなので活かしやすく、12時より上げ目にして滑らかなサウンドをより強調したりも出来ます。

 

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Suhr Riot Reloadedギターエフェクター

Suhr Riot Reloadedギターエフェクター

 

Riot Reloadedの場合、元がきっちりしたサウンドなのであまりSAG感が無いのですが、NXを足す事によりそれらが付加され、また適度にColorつまみを調整する事により抜け感や明るさも加わります🤘✨

個人的にはColor 1が好みですね😊

また、Compressionつまみを上げるとゲインと音量が結構下がるので、俺的には0〜9時で適度に滑らかにするか、ダイナミックを保つかを選び、Gainつまみで歪量を補正するやり方がしっくり来ました。

で、補正した音を聴いたら、

「Q.O.Oじゃね?🤔」

となり、試しました(笑

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結果、どちらかと言うとQ.O.Oはドンシャリ気味で低音が特に強く高音はシャリシャリしており、NXで補正したRiotはミドルに集中してるという感じでした(全然違いましたw)

因みにQ.O.OとNXのコンビですが。。。激烈ヤバい組み合わせでした(爆

Q.O.Oの強烈な低音をそのままに、やや凹んだミドルを狭いQでブーストする為、分離感と迫力が伴ってとてつもないディストーションに変貌しました😱

2×10"のソリッドステートのコンボであるJC-40から鳴らしてるとは思えず、完全に4×12"のハイゲインチューブスタックアンプの様なレンジ感、重厚感が出てます🤘✨

何れにせよ、NX外すと抜け感が失われてモコモコとした感じに聴こえるので、暫く耳を休めないとこの補正に慣れてしまって物足りなくなるのは必至です(笑

 

POS DT-1 / ARIA ADT-1 / KORG 104ds / Guyatone MM-1

 

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続いてはチープなペダルの、昨今SNSで話題のPOSで試しました(笑

このペダルに関しては、デフォルトで相当酷い音なので(恐らく持ってるペダルではワースト1位www)、NXでかなりテコ入れしました(笑

POS側のGainをフルにすればそれなりに歪む代わりにちょっとアレなファズディストーションサウンド(笑)になってしまうので、Gainは1時くらいに抑え、NX側のLevelは12〜1時の間で過大入力によるクリック音を出さないように細かく調整し、Gainは10〜1時くらいの、歪み過ぎて音が散らない程度に調整し、Colorはどちらかを3時、もう一方を1時くらいでミドルをブーストしました😅

Compressionは、元がブーミーで非常に散りやすいサウンドなので必須なんですが、上げ過ぎるとゲインと音量が極端に下がってペラペラな音(笑)になるので、9時固定にしました😓

その結果、バイト感やタイトな低音、倍音による立体感などが付加され、めちゃくちゃ良い音に変貌しました😳

「元の(ク○みたいな)音が良いんだー!!!」

という人や、飛び道具的、キワモノ的な使い方をするならまだしも、「真面目」にリードやバッキングで使うならNX噛ませると大幅に変わります、というか必須ですね(笑

ただ、NX側のパラメータを相当上げるので、POSよりも音作りの比重が上になり、LevelかGainがある特定のdBを振り切ると、出力レベルを超えて「バチッ!」という強烈なクリック音が出てきますので注意が必要です(笑

また、これは原因不明ですが、Color 1か2を3時以降に回すと、急激に音量や歪量が減衰してスカスカでペラペラなサウンドになり、弦を弾くと時折ですが「バチバチ!」と耳に痛いクリック音が出てきます😱

(故障かな?と思ってアンプの歪や他のエフェクターを試しましたが、ちゃんと半ワウサウンドが出てきました😊)

Gain絞ると何と音が出なくなり、MAXにすればバチバチ率が大幅に上がるので(しかも音量がでかい)、POSに関しては半ワウ系のサウンドは作れないみたいです(笑

 

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所変わって今度はADT-1。

70年末〜80年代初頭に造られたペダルなので、かなりイナたいサウンドを奏でるんですが、NXで補正するとどうなのか?

(因みに個人的にはJC-40よりもブーミーな歪で扱いづらく、POSよりはマシかな程度に思ってます😆)

結果、コレに関しては特に問題無く動作し、安定のアップグレードが施されました🌸

Compressionを10時位にすればブーミーだった歪を収束させてタイトにし、Gainで倍音とゲイン量を追加、各種Colorつまみを調整する事でADT-1に圧倒的に足りないミドルレンジをモリモリ(*•̀ᴗ•́*)و ̑̑追加し、半ワウサウンドもちゃんと作れました👍✨

この変化はかなり大きく、ブヨブヨのイナたい歪から、途端にバイト感がありきめ細かく扱いやすいモダンな歪へとタイムスリップ🛸してしまったという感じです(笑

ここまで分かった事は、扱い辛いPOSやADT-1みたいなディストーションでもモダンで非常にカッコイイサウンドに強制変換してくれるというアドバンテージを持ってるという点ですね٩(ˊᗜˋ*)و

 

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20年以上前のデジタルディストーションとして一部のカルト的な人気がある?104dsの場合、Colorつまみ以外はあまりNXの効果が得られない感じです🤔

これは恐らく予めコンプが入っててキャラが固定され、歪ませ方がデジタルの、意図的に歪の音を作って再生するという感じなので、NXのチューブサチュレーション効果も無効化して自身のディストーションサウンドを強制的に出力するという感じです。

倍音成分も最初からデジタルでシミュレートされてる感じで、付与してもさほど効果が無いか、NX側のGainを上げすぎると逆に音が潰れて発振するのであまり相性が良くありませんね😅

Colorつまみは良く効くので、半ワウ系のEQとしては使えますが、ちょっと勿体ないですね(笑

 

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チューブ搭載のペダル、MM-1とは相性抜群でした👍✨

チューブ搭載なのでチューブらしさが要らないと思いきや、NXのGainつまみで補正するとより輪郭がくっきりし、柔らかく耳に心地のいいサウンドになりますね😊

またチューブコンプの効果より、NXでコンプ効かせた方が音が滑らかで良い感じです(1時くらいが良い感じ)。

但し、この機種特有の鼻詰まり感のあるQの狭いミドルが盛り上がってる様が、Colorつまみが司る帯域とかなり似ており、Colorの方がよりQが狭く自身の半ワウサウンドを維持出来ますが、やはりオンオフでの変化は他の機種と比べて薄いですね😅

1か2を2〜3時くらいにして抜け感を足す感じが良いかなと思いました😉

 

Rockman Sustainor w/ Precision Drive

 

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前回から「PDとキャラが違う違う(ヾノ・∀・`)」と連呼してた訳ですが(笑)、じゃあ比べてみようという事で、早速Rockmanを引っ張り出して来ました👏( '-' )✌( '-' )✌

 

まず、Gainを双方同じ値(9~12時)でブーストした場合、ブースト量はややPDの方があります。

双方とも倍音が豊富になりますが、PDではノイズゲートで意図的にミュートが可能になってます。

 

NTでRockmanを加工した場合、やはりRockmanにワウ半留めを施した「あの音」に近いものが出てきます🤘✨

ビルダーさんは「Color 2」がその帯域を扱ってると仰ってて、MAXにすればその通りに従来の「コー」という感じの艶のあるEQ補正が掛かります。

対して「Color 1」でやった場合、「クァー」という感じのやや高めの鼻詰まりサウンドになるんですが、こちらはやはりもっと重心の低い基礎の歪に適してるなと思いました(悪くは無いぞ👍✨)

元々歪が滑らかなRockmanですが、Compressionの調整で更に滑らかになり、Gainの傾向でチューブのようなサチュレーション感が加わり、Rockmanらしさを保ちつつチューブの要素を上手く足したようなサウンドになり、調整次第ではCAE OD-100みたいな音にもなり得る気はしました😆

ミドルがブースト出来、音に艶を足して滑らかな傾向にする様は、ソロ向きに適したサウンドを構築出来る感じですね😊

 

対してPDの場合、Attackのコンプレッションの仕方がトレブルブーストの要素を併せ持ち、BrightつまみもアクティブタイプのトレブルEQな為、低音が引っ込んで単音は非常に固く輪郭があり、ノイズゲートの機能も相まってザクザクとリフを刻むのに特化したRockmanの音になります(笑

(聴いた感じRockmanでスラッシュメタル行ける🤘😆🤘)

という事は。。。NXとPDを両方スイッチャーを介して歪ペダルの前段に置けば、バッキングは両方オフ、リフをPD、ソロをNXと1つのディストーションだけで使い分けが出来てしまうという事です!😁👍✨

因みに両方オンにした場合、繋ぎ方は「PD→NX→Rockman」だったんですが、PDのノイズゲートが元気に発動し、得られてた倍音成分がノイズ認定されて全部除去(笑)、事実上コンプが3箇所で掛かってる事になり、逆効果で味気なくなってペラペラのカチカチな音になり、EQ次第ではPDとNXの効果によってキンキンとした鼻詰まりサウンドが目立つようになります(笑

なのでもし両方使う機会があれば(無いかw)、どちらか一方だけをアクティブに出来、瞬時に切り替えられるシステムが必要になってきますね🧐

 

Mesa Boogie Mark V / eBand JS-10

 

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チューブアンプでコンボなので、仕舞ってて出すのが面倒臭いBognerのヘッドより扱いやすいのでこちらで試してみました😁👍✨

因みに今回はCh3のExtremeモードを使用してます。

 

まずGainでのブーストは、このアンプ自体がハイゲインなので要らないです😆

つまり歪が強いチューブアンプでは、NXのGainつまみは0でOKですね👌

 

EQに関しては、MkVのグライコの750Hzが近い値かなと思いますが、こちらはQがめっちゃ広いのでNXによる変化とは被らず、発振は起こさないので安心❤

NXのワウ半留めサウンドが堪能出来ます🤤

Color 1と2どちらも相性が良く、どちらか単体を使用したり、適度にミックスさせたりも容易(但し両方MAXを除くw)

 

Compressionについてなんですが、MkVがセンシティブに反応してくれた為か(俺が鈍かったかw)、ここに来て初めて「滑らかになる理由」が分かりました😳

それはこのつまみを上げると、ある一定の高域成分がカットされていく仕組みになってるからかなと予測しました。

ゲインが減ったように聴こえたり、エッジが丸くなる様は気付いてたんですが、MkVで試してチューブ独特のザラつき「SAG感」が綺麗に無くなったので、恐らく高域が削られてるのでは?と予測してます(外れたらハジカシ(/ω\*)

この変化はRockmanにおける高域成分の徹底カットに似ており、似てる部分はありますね🧐

相性は勿論🙆🏻👌✨、強烈なパライコとしての役割が強く出る組み合わせでした。

 

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BOSS AUDIO PLAYER with GUITAR EFFECTS eBand JS-10

BOSS AUDIO PLAYER with GUITAR EFFECTS eBand JS-10

  • メディア: エレクトロニクス
 

ラストは完全デジタル&小型オーディオスピーカー(とウーファー)搭載のコレ。

フルチューブだったMkVとは相容れないコイツだとどんな反応を示すのか?🤨

幾つかのプリセットで試した所、明確に違いは現れました。

 

1. ハイゲインでドンシャリタイプ(Marshall、Mesa Rectifierなど)は殆ど変わらない。

2. スピーカーシミュの影響をモロに受け、これをJS-10側で緩和するようなセッティングにしない限りNXの効果が大分薄れる。

3. フラット〜ミドル突出型のEQ設定で、クランチからミドルゲインまでのディストーションなら、NX独特の倍音成分が付加されるゲインブースト機能が生きる。

 

こんな感じですかね🧐

要は狭いストライクゾーンでNXの効果を享受出来るという感じです(笑

 

まず、1のドンシャリハイゲイン設定のアンプタイプの場合、ゲイン下げてもそんなに変わらず、NXのブーストによる恩恵は受けられないです。

またColorつまみによる変化も乏しく、このタイプのプリセットには有効ではないですね。

 

2のスピーカーシミュ云々ですが、具体的には削られた高域をJS-10側のEQなどで補正しないと、全体的にやや篭った様な感覚になり、ゲインブーストもあまり目立たない感じです。

Colorつまみによる半ワウサウンドは作る事が可能ですが、高域が削られてるので掛かりが弱く感じられます😓

 

3に関しては違いが顕著に表れ、NXでブーストした音と、JS-10側でゲインを高めにした音では、NXの方が音が前に出る、音が太い、音の分離が良く立体的という大きなアドバンテージで差をつけてます👍✨

JS-10ではハイゲインにすると、ピッキング時に独特の癖のあるアタックが感じられてたのですが、NXでブーストするとチューブアンプのようなニュアンスにすげ替えられ、迫力やナチュラルさが増します🤘😊🤘

 

104dsの時もそうでしたが、デジタルでの歪の作り方はアナログ回路のチューブやオペアンプとは全く違い、更にスピーカーシミュまで入ってるので相性は良くないかなと思いましたが、設定次第でNXとマッチングするのかなと思いました😊

 

総評

色々試しましたが、一部を除き相性はすこぶる良く、幅広く使えるペダルだなと思いました😉

手軽にマイルドになるコンプ+半ワウ系の音が欲しければこれは最有力候補になりえます👍✨

サウンドハウス