2年半ぶりにコイツの事について記事にします(笑
約1年前、コイツを不慮の事故でぶっ壊してしまいました😭
原因は、9Vで動作させるコレに対し、多分色々エフェクターを繋いでたのか18Vのアダプターを繋いでしまったからです(笑
結果、筐体から焦げ臭い臭いが立ち込め、中を開けたら基盤が黒焦げになってました😱
それから1年半後、TC楽器さんにて超久々にこいつを見つけ、しかもかなりリーズナブルなお値段だったので即購入しました🤘✨
なので改めてデジタルディストーションの黎明期に出たコレのレビューを書きます✍
インターフェース
昔の記事だと詳細が書かれてなかったので、懐かしみながら紹介していきます🧙♂️
まずは上段から、Input(Hi-Lo)、Output(Amp-Line)とあります。
インプットにおいてはインピーダンスを変更出来、ギターから直接繋ぐ場合は「Hi」、他のエフェクターの後段にコレを置くなら「Lo」がいいのかなと思いますが、ぶっちゃけそんな変わらないです(笑
アウトプットは便利で、アンプなら「Amp」に合わせ、ミキサー直なら「Line」にすれば適正な出力が出来ます。
つまりキャビシミュが搭載されてるので、ディストーションペダルとしてもアンシミュとしても使える万能ペダルという訳です😄👍✨
電源は9Vで駆動します(俺みたいに間違えないように!!!🤘😡🤘)
4つのつまみは中央のトグルスイッチによって効果が変わります。
トグルスイッチを上側に倒すと、左側からDrive、Low、High、Levelが、下側だと左側からMid Fc、Mid、Size、Depthが調整出来ます。
SizeとDepthの間に「CR」と書かれてますが、これは「Cabinet Resonance」の意味です(後述します)。
下段にはフットスイッチが2つあり、左側がオンオフ、右側が2種類のプリセットの呼び出しや書き込みを行います。
プリセットは2つまで登録出来、フットスイッチを1回押すとそれぞれのプリセットを切り替え、長押しすると登録します。
トーン
多分昔にも同じような事を書いたんだと思いますが、今現在使って改めて説明をしていきます😊✨
まずゲインですが、Drive 0から音が出てクランチ、右に回していくと不規則にゲインが上昇し、11時くらいからディストーション、更に回すと緩やかにハイゲインになっていきます。
前回の記事では、「このペダルではニュアンスが出ない」と申してましたが、ゲイン量で大きく変わる事が判明しました👨🔬
Drive 0のクランチや9時くらいのオーバードライブだとニュアンスも出るし、Vol絞るとクリーンになります(*>ω<)b
「ディストーション」位歪ませると途端にニュアンスは皆無になります。
それは内蔵のコンプレッサーやノイズゲートが機敏に反応し、音が減衰しづらく、小音量からノイズと判断され途端にカットされるので、Vol絞ってもハイゲイン、弱く弾いてもハイゲインという訳です(笑
次にVolですが、これはEQの設定で大きく変わり、特にMidの可変値でフルにするか、絞り気味にするかが決まります。
プリセットにはVolも含まれるので、例えば全てのつまみをフルテンにしてプリセットに登録すると、つまみを全て0にしててもアンプに繋いでアンプの音量を上げると爆音が飛び出してくるので注意⚠
Bassは可変値が非常に広く、スカスカにしたり、逆にブーストして迫力も出せます。
しかし上げると籠る成分も兼ね揃えており、ブーミーにはならないけど高域が埋もれるデメリットもあります(^_^;)
この辺はCRの設定との兼ね合いもありそうですね🧐
MidはMid Fc(Frequency)で弄る値を調整する方式で、これにより様々なキャラを作ることが出来ます👍✨
但しブーストした場合とカットした場合の音量の差が激しく、特にMidを0で使う場合VolをMAXにしても音が小さいので、もしプリセットのもうひとつのトーンでMidをブーストしていると音量の差がかなり出て、ライブ中に切り替えると途端に爆音が飛び出してきたり、音が聴き取りづらくなる問題もあります😓
なのでここの設定ではVolの設定も適切に行う必要が出てきますね😅
Highは約5kHzの値を操作し、下げて丸みを帯びた柔らかいサウンドや、上げてもあまりザラザラとせずメタリックなエッジ感を持たせるなど、絶妙に使いやすい帯域となってます🤘✨
但し低域が強過ぎると埋もれがちになるので、適切なイコライジングも求められます。
Cabinet Resonance
このエフェクターの最大の特長として、「CR(Cabinet Resonance)」が挙げられます。
要はキャビシミュ効果なんですが、他のエフェクターに付いてるものがミキサー直に適応出来るように高域を削るなどイコライジングをする位なのに対し、こちらはアンプに繋いでもその効果を享受する事が出来ます。
つまり小型の安いアンプに繋いでも大型キャビで鳴らしたような臨場感、奥行感を演出したり、逆に大型スタックでも小型コンボアンプのような鳴り方をシミュレートしてくれます。
Sizeつまみでスピーカーの径を、Depthつまみでキャビネットの筐体の大きさをシミュレートします。
SizeとDepthを最大にすれば大型キャビ、最小にすれば小型コンボ、Sizeを上げてDepthを下げれば余裕の無い詰まったワイドレンジな音、逆なら奥行はあるけどレンジの狭い音と色々遊べます(笑
Ovaltone Q.O.O Blue Edition
立体的な歪を出せるとして人気のQ.O.Oですが、デジタルとアナログではどのような表現の違いがあるのか試して見ました👨🔬
まず結論を書くと、立体的なのは104dsに軍配が上がります。
但しCRによるシミュレート効果なのでわざとらしさが強く、分離のいい歪みの粒が折り重なって立体感を演出してるQ.O.Oの方が音の厚み、レスポンスの速さ、ニュアンスの出方で大差を付けてます(寧ろ104dsはレスポンスがやや遅く、コンプやノイズゲートがそれを後押ししてて不自然w)
弾いてて気持ちいいのはQ.O.Oですね😍
Guyatone Metal Monster MM-1
ではほぼ同年代に作られ、同じくMid Frequencyが付いてるMM-1での比較🎶
チューブディストーションvsフルデジタルディストーション...Fight!!‾͟͟͞(((ꎤ๑‾᷅༬‾᷄๑)̂—̳͟͞͞o
まずMM-1の方はチューブ独特のSAG感があり歪がきめ細かく、粘りや分離感があり音が前に出てきます。
104dsは奥まった印象ですね🧐
立体度はほぼ同等、104dsはやはり作られた感が目立ちます。
ピッキングに関しては、MM-1はチューブのコンディションにもよりますが、アタック時に音がもたつきます。
これに関しては、新品で真空度の高いチューブを導入すれば立ち上がりが早くなるのかなと思います。
対して104dsの場合、立ち上がりはMM-1よりは若干早いのですが、逆にノイズゲートがかなり効いてサスティンが途中で切られるデメリットもあります(笑
MM-1の方が高域が強く、104dsは低域が強いですが、調整しやすくバランスがいいのはMM-1は低域、104dsは高域と逆な印象を受けました。
また中域に関しては、MM-1は鼻詰まり感が強く104dsの方が扱いやすいです。
今回は2つのそれぞれ違ったエフェクターを比べてみましたが、104dsが当時はかなり優れたディストーションというのを思い知らされました。
しかしノイズゲートがやはり不自然に効くのがちょっと気になるかな?という部分もありますね(笑
CRの効きも抜群、今聴いても結構斬新な効き方なので、当時ならもっと画期的だったんだろうと思わされました😆🤘✨