Guitar Stuff Blog

今まで使ったギターアンプやエフェクターを紹介したいと思います。

20191001 Marshall Guv'nor (Made in England)

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やってしまったmy new gear...

古のディストーションペダル、Marshall Guv'nor (Made in England)でございます💂🚌🇬🇧

 

この製品は80年代に発売され、

「どんなアンプでもMarshallの音にする」

というのが謳い文句で大ヒットし、2019年までバージョンを変えながら販売されていたド定番ディストーションペダルの一つです🤘🤯🤘

 

最初のGuv'norは本家本元イギリス製で、コレを多くのギタリストが挙って使用して大ヒットし、息の長い製品になるきっかけになりました。

その後80年代終盤でに一回ディスコンになってから90年代初頭に復刻版が出て、90年代半ばから韓国製に切り替わって製造が再開され、それも生産完了した後にGuv'nor Plus(生産国不明)が2019年まで販売されました。

現在ではGuv'nor Plusもディスコンになり、「Marshallのアンプライクペダル」は他社製の人気商品に絞られる事になってます。

Marshall(マーシャル) ガバナー・プラス(オーバードライブ) GV2

Marshall(マーシャル) ガバナー・プラス(オーバードライブ) GV2

 
Marshall [マーシャル] The Guv'nor
 

 

大まかな違いとしては、イギリス製は歪が控えめでアンプライク、韓国製はよく歪んで正にディストーションというもの、Guv'nor Plusはハイゲインな上にDeepつまみを足して重低音まで兼ね揃えた究極型という感じですね。

「ならGuv'nor Plusが優れてるし、安いし、コレが一番良くね?w」

と思われるかもしれませんが、やはり「浪漫」ですね(笑

本家本元で作られて、名だたるアーティストが使用して大ヒットしたのがイギリス製なので、俺はイギリス製を選びました🤪

因みにイギリス製にも違いがあり、初期verは基盤が緑色、後期は青色となってるみたいですが、音に違いは無いそうです(違いがあるという意見もあるので断言は出来ない)

 

インターフェース&サウンド

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当時のエフェクターとしては、つまみがアンプ由来の詳細な設定が出来る代物で、かなり力を入れていたことが伺えます🤘😡🤘

 

まずGainですが、これはかなり可変値が広く、クリーンからクランチ、オーバードライブ、ディストーションとシームレスに可変出来、更にどこのポジションでも使えるサウンドを持ってます🤘🤘🤘

クリーンはEQ全て12時でバイパスより高域が減ってローミッドがやや出て古めかしいサウンドになるので、EQで調整して好みのクリーンを作ってブースターなんかに使えますね😉

クランチは絶品で、高域強調型にすればハムバッカーでもシングルコイルのような歯切れのいいサウンドが出せたり、逆にジャジーな甘い音なんかも行けます📻

オーバードライブやディストーションは正に新旧Marshallアンプのドライブサウンドを表してる感じで、上げていくとバイト感のある荒々しい歪が追加されていく感じです。

特にMAXにすればかなりのハイゲインサウンドが得られ、ブースターは要らない感じです(キャラに色付けするという意味で使うのはアリ)

歪の質はバイト感があり粗めでややファジー、ギターのVolにはセンシティブに反応し多彩な表現が行えます。

但しアタック時のコンプ感がやや固く、Marshallのチューブアンプのエミュレータとしては他社の方が再現度が高いです。

またパワーコードなどのサウンドもドライブ感があってカッコイイんですが、(しつこい&神経質に考察するとw)チューブアンプ特有の分離感、奥行感、立体感に欠け、平面的な感じがしました。

 

Bassは凡そ100kHz辺りの低音を操作し、上げ切ってもモコモコする事無くタイトかつ迫力のある低音を出すことが出来ます😉

しかし逆に下げると一気にやせ細るので、俺的にはMAXが好きですね😆

Diezel VH4やBE-ODのような重低音ではなく、あくまでエフェクターの範囲で効かせる低音という感じです。

 

Middleは600〜800Hz帯の広い範囲で中域を操作する感じで、12時より下げると所謂ドンシャリサウンドになり、上げるとソロパートなどに最適なミドル強調型の太いサウンドが出てきます。

非常に扱いやすいつまみな反面、効きがよくて他のつまみとの干渉で音が破綻する場合もあるので、設定は微細に詰めていった方が良いですね🤔

 

Trebleは3kHz位の普通の高域で、かつかなり広い範囲で緩やかに増減させ、音の明るさや前後に移動するような可変に留まってます。

勿論ドンシャリ設定(Bass 10、Mid 0、Treble 10)なんかにすればそれなりに刺々しいサウンドにはなりますが、それでもマイルドな効き方ですね🍵

元々がキンキンになりがちなサウンドなので、下げ目に調整してバランスを取るのもいいですし、上げて明るいサウンドを狙っても良いですね(*^^)v

 

Marshallのチューブアンプの雰囲気は充分楽しめますし、かなり使えるオールマイティなエフェクターで、やはり老舗の風格は存分に感じられますね🧐

 

Ibanez Tube Screamer TS-9

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最近導入したmngのTS-9をブースターとして使ってみました🤘✨

まずGuv'nor側のGain MAXだと音が潰れるので、大体2時くらいにセットし、TS-9はDrive 0、Tone 12時、Vol MAXで前段に繋ぎ、Guv'nor単体のGain MAXと比べてみました。

結果、Guv'nor単体より全体的に輪郭が強調され、やや散り気味な低音がタイトになって弾きやすくなりました😉✨

また全体的にミドルのピークの帯域が低くなり、ウエットなサウンドにも感じられました☔

Marshallのカラッとした音を求めるなら多分Guv'nor単体の方が良いですね。

 

VOX Pathfinder 10

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VOX ヴォックス コンパクト・ギターアンプ 10W Pathfinder 10

VOX ヴォックス コンパクト・ギターアンプ 10W Pathfinder 10

 

「どんなアンプでもMarshallの音にする」

ならば早速コイツで実験🤪アヒャヒャ

 

結果。。。相性は良くなかったです(爆

パス10のOD chの方が音が太く、音圧や奥行感で大差を付けられてます。

Guv'norの方が高音が出て音が前に出ますが、音が細過ぎるので論外です(笑

無論JC-40だとスポイルされてた部分が全部出てきたので、恐らくスピーカーの口径と出力に比例する、アンプ依存型の傾向にあるペダルなのかなと感じました。

 

Mesa Boogie Mark V Combo

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アンプ依存型ならば、今度は

「どんなエフェクターでもMesa Boogieの音にする」

傾向が極めて強いMk Vで実験⚗

 

結果、Mesaっぽい音になりました(爆

Ch3のExtremeモードと比較したんですが、Guv'norの方が高域が出てるくらいで、ローミッドのどっしりとした感じや無機質で金属的な感じまで受け継いじゃってます(笑

因みにJC-40と比較した場合、JC-40の方がバイト感と粘り気があり、Mk Vは高域が丸くなりハイミッドがやや出てるという感じで、俺はJC-40で出した音の方が好みでした(*>ω<)b

 

BOSS eBand JS-10

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BOSS AUDIO PLAYER with GUITAR EFFECTS eBand JS-10

BOSS AUDIO PLAYER with GUITAR EFFECTS eBand JS-10

 

それなら今度はモデリングでの比較。

幾つかのクリーンアンプモデリングにGuv'norを繋いだ音と、内蔵の歪ペダルモデリング、GUV DSを有効にした音を比較してみました🐸

 

結果、基本的な音色は一緒ですが、やはり本物とモデリングでは結構違いが浮き彫りになりました🤔

まず弾き心地に関して、本物は輪郭がくっきりとし粘りがあるんですが、モデリングはかなりスポイルされてます。

ギターはニュアンスが結構音作りや弾き心地の良さに直結してるので、単にGuv'norに似た音を出したいなら兎も角、弾いてて気持ちいいのは本物ですね(笑

また決定的に違うのが「倍音」です。

というか、この時点でのCOSMモデリング技術は恐らくGT-100と同じバージョンを使ってると思うんですが、なんとなくのっぺりとした感じが引っかかる感じがしてて、最初はキャビシミュに変な癖があるのかな?と考えてたんですが、クリーンアンプモデリングを同条件にして改めて実物のGuv'norとペダルモデリングのGUV DSを弾き比べてみると、Guv'norの方が音の密度が明らかに凝縮しており、その歪みの粒が織り成す立体感を生み出しており、相対的に音の情報量が少ない(=倍音が少ない)GUV DSは、EQは迫った音を出せてるけど、どんな弾き方をしても、のっぺりとして平坦な音に感じられました😓

OD-20のR-MANもそうなんですが、雰囲気を味わうだけでいいなら兎も角、弾き心地や倍音などを重視するならやはり本物を選ぶべきと思わされた、ある意味良い結果となりました😊

 

総評

80年代でこの歪はかなり極上であり、Marshall感も出てます。

カラッとドライに歪み、低音が綺麗に纏まらずややファジーに歪む様は、昨今の"上品に纏まってタイトな"低音を出すエフェクターとは別の魅力があります😉

80年代はハードロック、ヘヴィメタル全盛で、ギターキッズと呼ばれる人達が挙ってペダルを選別する中、BOSS DS-1やMXR Distortion+、Pro Co RATなどと同様ド定番ペダルになったという事から、当時は如何にクオリティが高い部類に入っていたかが伺えます🧐

 

次回はお約束(笑)、ペダル頂上決戦です⚔️

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