Guitar Stuff Blog

今まで使ったギターアンプやエフェクターを紹介したいと思います。

20190925 Ibanez Tube Screamer 9

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Ibanez Tubescreamer TS9

Ibanez Tubescreamer TS9

 

「なぜ今更そんな昔ながらの超ド定番ペダルなんかレビューすんの?😡」

と鼻で笑われるか憤慨されそうなコレですが、買ったのでちゃんとレビューします(笑

 

Ibanez Tube Screamer 9です。

発表された1982年という大昔から殆どスペックが変わらず(初代は1979年、つか82年といえばRockmanのヘッドホンアンプと同じやん😳)、昔ながらの定番のOD、ブースターとして長きにわたって君臨してきたペダルですね。

因みに82年には同社の「Ibanez OD-9」というものがあり、スパークルのターコイズグリーンのような筐体で、海外ではかなり高いヴィンテージとなってますが、因果関係は不明です。

(恐らくMaxon OD-9の前身だと思い、それなら音自体は同じかなと推測してます🧐)

 

コントロールは昨今のペダルの基準となる、左から

Drive 」「Tone」 「Level」

となってます(代表なので強調しましたw)

しかし他社製のペダルはDriveとLevelが逆になってるものが殆どで、俺も最初ちょっと戸惑いました(TS初心者なのでwww)

 

音はやはり「あの音」ですね(笑

(Rockmanじゃないよ🙅🏻)

ローとハイがカットされ、程よくタイトでミドルが濃厚な、昔ながらのODペダルの音です。

(帯域で言うと500Hz〜1kHz位までをモコっと上げてるという感じですね🧐)

 

Toneつまみで篭って奥まった音から、そこそこエッジ感のある高域まで出せますが、アグレッシヴには変わらず、基本TSのキャラは維持されてます。

 

歪はダーティクリーンから、標準位のオーバードライブまで歪みます(まあ基準だしな😡

このダーティクリーンにありとあらゆる要素が隠されており、昔から現在まで非常に優秀な「ブースター」として数え切れないほどのアーティストに支持されており、「TS系」というジャンルを打ち立てた要因でもあります。

適度に歪ませてもミドルが強めで全体的なレンジが狭く、MarshallなどキンキンするアンプのクリーンChに繋いで歪ませたり、Marshallの歪をブースターとして整えてあげたり、正に「痒いところに手が届く」存在です。

勿論JC-120との相性もよく、BOSS的な歪み方に似てるので、JC-120でクランチやオーバードライブサウンドを作るのにもうってつけです👍✨

(多分全部みんな知ってる事だと思いますが、灯台下暗しの本家TS初心者の戯言なのでご了承くださいm(__)m)

 

では恒例の、似てるペダルと比較してその違いを確かめていきます٩(ˊᗜˋ*)و

 

BOSS SD-1

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BOSS Super OverDrive  SD-1

BOSS Super OverDrive SD-1

 

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まずはライバル最有力候補で、同じくド定番のSD-1との比較😊

使われ方もキャラも知名度もほぼ同じ両者ですが、果たしてどのような違いがあるのか?

 

まず全体的にSD-1の方がやはり高域が強く、音が固めです。

TS9の方がローミッドに長けており、幾分リッチな音に聴こえます🤩

Toneの効きもSD-1の方が強いです。

歪量はやはり双方とも基準らしく一緒ですね。

JC-40のDistortionをブーストした場合、どちらもローとハイをカットして纏まりのあるトーンに仕上げるのですが、TS9の場合倍音が物凄い付加され奥行感が物凄い出る、極上なサウンドを叩き出してきました🍹✨

恐らくミドルレンジを強調し、特定の帯域を削って、やや分離感が増してるからかなと推測してますが、それを踏まえてもこのリッチさには脱帽しました(正に灯台下暗し😱😱

相対的にSD-1はやや明るめで、(TS9と比べると)ソリッドな感触がちょっと気になりました😅

 

Arion Tubulator

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昨今TS系と呼ばれるペダルは星の数ほど存在しますが、同じ老舗のペダルとして長年君臨してきたものと言えばコレですね🤘✨

Tubulatorも評判が良く、比べるに相応しい相手という事で早速実験しました😁

 

結論から書くと、"ほぼ"同じです(笑

トーンや歪の可変幅も変わらず、TS9の代用として充分機能します。

強いて違いを挙げるなら、TS9の方が抜けが良く、低域もあり、総合的に少しだけレンジが広い位ですかね。

JC-40をブーストした時の挙動も同じで、TS9の方が音に芯があって纏まってるかな?位で、ブラインドテストしたら多分分からないかもしれないです(笑

なのでTubulatorはTS系としては正統派で優秀な部類だなと感じました😊

 

Sick As Overdrive

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Bondi Effects ボンダイエフェクト オーバードライブ Sick As Overdrive
 

ブースターとして昨今定番になっているCentaur系、Timmy系ですが、その両方を味わえるSick Asとどう違うのか?という事で早速比べました(ง🔥Д🔥)ง

 

まずTS9はDriveつまみを回していくと素直に歪量が増加していきますが、Sick AsはGainつまみが0でクリーン、回していくと徐々に歪が"ミックス"されていき、MAXでクリーンの成分が殆ど無くなりドライブサウンドになります。

この変化はCentaur独特のもので、Centaur系エフェクターでは基本的な動作になります。

またトーンに関しては、TS9は専らミドルに凝縮し、高域と低域をカットした補正が加えられてますが、Sick AsはBassを上げるとブーミーに、下げるとタイトになり、Trebleは上げるとキンキンになり、下げると音が丸くなる操作が出来、上の写真のようなイコライジングでTSに近いサウンドも出せました(GainはMAX)。

このEQの挙動が恐らくTimmy系の効き方と酷似してるのかなと推測してます(触ったことないので憶測ですw

 

ブースターとして使うと、TS9はミドルをプッシュした定番の極上サウンド、Sick AsはLevelとGainの相互作用によりフラットなクリーンブースターから、TS系のようなミドルを持ち上げたサウンドまでこなせます。

どちらも倍音成分が豊富で、TS9は特化、Sick Asはオールマイティと用途の差別化は可能です👍✨

 

Precision Drive

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ブースターとして個人的にお気に入りのPDと比較してみました(ง🔥Д🔥)ง

JC-40の歪をブーストさせたんですが、ゲインブースト量はTS9の方があり、Driveつまみを回せば更にアグレッシヴに歪ませられます。

PDはDriveつまみを8時くらいまで回して漸くTS9のDrive 0といったところです。

恐らくPDは激歪のペダルorアンプをDjent系に補正するのが主な用途なので、Drive 0でそこまでゲインブーストさせないようになってるのかなと推測してます🧐

 

トーンにも違いがあり、やはりTS9はミドルの抜けを保ちつつローミッドがどっしりとしており、PDはハイミッド〜トレブル辺りが持ち上がります。

なので歪のキャラを崩すことなくアップグレードするのはTS9で、全体的にタイトにして明るくし、ノイズゲートで刻めるようにし、多弦ギターの7弦以下の低音の纏まり感を補正するのがPDという感じです。

使いやすいのは圧倒的にTS9ですね🤘✨

 

アンプの歪との相性

長年TS9がアンプやエフェクターのブースターとして確固たる地位を築いてきたのは、その補正の仕方が非常に優秀だからだと今回思い知らされました😭

JC-40はJC-120と比べるとDistortionの大幅なテコ入れがなされており使いやすくなってはいますが、Peavey Banditのように歪ペダルは要らないという所までは行かず、やはり優秀なペダルには足元にも及ばないのが現状です。

しかしブースターとしてTS9を噛ませるとあら不思議(笑)、極上なディストーションが飛び出してきます🤘✨

これは散りやすい低域を纏めてタイトにし、ギターに美味しいミドルレンジをプッシュし、同じくギターにはちょっとジリジリして扱いづらい高域を丸くカットして心地よくしてくれるという、全てにおいてギターアンプをパワーアップさせる要素が含まれてるTS9のなせる技が功を奏してる感じですね😭

特にMesa BoogieのRectifierシリーズでは、つい最近までTS系を噛ませる事がド定番だったらしく、これにより往年のキレッキレのメタルサウンドが構築されてたとか。

なので幾つかのアンプの前段にコレを繋ぎ、音にどう変化があるのか調べてみました٩(ˊᗜˋ*)و

 

VOX Pathfinder 10

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VOX ヴォックス コンパクト・ギターアンプ 10W Pathfinder 10

VOX ヴォックス コンパクト・ギターアンプ 10W Pathfinder 10

 

自宅練習用の安いアンプの歪に満足してないなら、コレを足してマシにする事が出来るのか?

パス10に関しては、やはり初期型より今売られてる型の方が音が断然良くなった気がしており、あまり指標にはならないかなと思ってるんですが、

「ならアップグレードされるのか?」

という事で試しました(笑

因みに昔持ってたパス10の音は、Ola師匠の動画のSquire Frontman 10Gような感じで、とても使えた音ではなかった印象があります。

WILL IT CHUG? - Squier Frontman G10 - YouTube

(旧型で本当は試したいんだけど、パス10の仕様変更なんてアナウンスされてないし、そもそも俺の勘違いかもしれんしw)

 

TS9を繋ぐとやはり音が全体的にアップグレードされ、パス10の音に立体感が出てきます!(*>ω<)b

元々がそこそこ使いやすい歪ではあるんですが、その良さを活かしつつ低域をタイトにし、美味しいミドルレンジを追加して音に芯と太さを加え、ゲインを追加してモダンハイゲインなサウンドに変貌しました😆🤘✨

EQをどう弄ってもいい音にしかならないので、ある意味アンプキラーな部分があります(笑

今持ってる安物の小型自宅用ギターアンプの音に不満なら、一家に一台TS9ですね🍏😉👍✨

スタジオとかに持ち出したりとかも容易ですし、融通が利く最高のツールです(と、今更ド定番ペダルの感動に浸ってる俺ガイルw)

 

Mesa Boogie Mark V Combo

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Rectifierシリーズとは相性抜群なTS9ですが、果たしてMarkシリーズではどうなのか?

 

結論から述べると、全体的にアップグレードされますが、やはりミドルをカットしたドンシャリサウンドでその真価を発揮するという感じです🤘✨

グライコを有名なV字型にし、3バンドEQをドンシャリ設定にした所、TS9を噛ませると低音がスッキリし、抜けが良くなり、ゲインが上がって迫力のあるサウンドになりました🤘😆🤘

ミドル強調型でも、TS9をブースターとして使うとモコモコにはならず、抜けの良い芯のあるサウンドに変貌するので相性は良いです😊

 

総評

やはり昔からの定番になりうる理由を思い知らされました😢

ブースターとしてミドルの美味しい部分を強調し、低音をタイトにし、音に倍音と芯を加えて抜けを良くしてゲインを追加する、正に至れり尽くせりの機能に感動してます😭

俺自身がひねくれてるから、王道より一風変わったペダルを好む嗜好のせいでコレに辿り着くのが遅過ぎたという感じですw

恐らくどんな歪でもアップグレードしてくれるような気がするのでやはり、

「困ったら 一家に一台 TS系」

ですね(笑