Guitar Stuff Blog

今まで使ったギターアンプやエフェクターを紹介したいと思います。

20190803 Two-Rock 112 Cabinet (アンプ編)

前回の予告通り、今回は高級キャビの部類に入るコレのポテンシャルを試したく、色々繋いで音色を確かめてみました🤘😆🤘✨

。。。とは言うものの、コイツを試せる手持ちの札(アンプ)は限られてますので、その範疇での実験となります💦

 

ここでおさらいしますが、このキャビネットは200Wまでの電力、8Ωのインピーダンスに対応してます。

なのでアンプ側の出力時のインピーダンスが16Ωとかになってたり、たとえアンプ側のインピーダンスが8Ωでも他のもう1台のキャビネットと併せて2台繋いで使用した場合、確実にケーブルが火を噴いてぶっ壊れるそうなので、アンプ1台にキャビ1台の場合はアンプ側のインピーダンスは8Ωにし、アンプ1台に入力インピーダンスが8Ωのキャビ2台の場合はアンプ側のインピーダンスを4Ωにしてマッチングさせなければなりません。

(大事な事なので2回にわたって書きました😡👍)

 

電力に関しては、大多数のギターアンプは100W前後のが多いので、ライブ会場やスタジオにあるようなアンプヘッドをフルテンにしても余裕で鳴らせます(但し俺の住まいの場合、そんな事したら100%警察にしょっぴかれるw)

 

前置きが長くなりましたが(笑)、今回はコンボアンプのExtra Speaker Outを活用し、アンプ備え付けのスピーカーと果たしてどう違うのか?というのを検証しました🙂🙃🙂

 

Mesa Boogie Mark V Combo

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お分かりいただけただろうか?

Mark Vはキャスターで少し高くなってるので、それが無くなった場合、キャビとほぼ同じくらいか、ほんの少しだけMark Vの方が背が高い程度です。

つまり、このTwo-Rockのキャビが如何にでかいかが伺えます😳

 

Mark V Comboはスピーカーケーブルが固定式ではなく端子式なので、それを外してキャビに繋ぎ、キャビ単体で鳴らすことが出来る(素晴らしい)仕様なので、EVM-12SとC90の違いをバッチリ検証する事が出来ます✌️✨

勿論4Ω端子を2つ搭載してるので両方同時に鳴らすことも出来、音だけでなくインターフェースもプレーヤーに優しい仕様になってます😍

 

で、Two-Rockで鳴らした結果、Mesaの強烈な個性は残りつつもやはり違いは現れました。

コンボ搭載のC90の時と比べると、良くも悪くも癖のある強烈なローミッドが緩和され、もっと下の低音がガッツリ出るようになり、ミドルが少し減衰した代わりに高音が明瞭に出る感じを受けました。

バランスが良くなったという感じでしょうか、レンジが広がり迫力が増してます。

Two-Rockに繋いだ後でコンボそのままの音を聴くと、低音と高音がごっそり無くなってこじんまりとした感じになり、ミドルがモリモリ増えて篭った様な印象を受けました。

500Hzがかなり尖ったC90独特のサウンドが好きなら兎も角、単純に分離感や迫力が欲しければTwo-Rockキャビの方がいいかも知れません(但しアンプのシャーシを積んでるコンボと、広い空間を満遍なく利用してるキャビという点で相違があるかもしれませんので悪しからずw)

序に両方のキャビを同時に鳴らした場合、EVのスピーカーがかなりアンプに対して従順なので違和感無く2×12な感じを醸し出してくれました🤘✨🤘✨

もしかしたら専用キャビでなくとも、Mesaの小型ヘッドとマッチングするかも知れませんね😆

 

VOX VBM-1

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続いてはBrian MayのDeacy Ampの音を再現したこの子との相性はどうなのか?

 

結果、悪くは無いんですが、

「Deacy Ampとは別物の何か」

という感じのサウンドになりました(笑

独特の鼻づまり感は残るんですが、本来殆ど無い低音がガッツリ追加され、ピーキーでエッジの強烈な高域が丸みを帯びて柔らかくなってしまい、ふくよかなローミッドが追加され、一般的な良質のアンプサウンドという感じになりました(笑

VOX AC30に似てるか?と訊かれたら、扱ってるミドルのピークが違うので何とも言えませんし、Deacyとして使おうとすると没個性過ぎて中途半端という感じです。

Mesaに繋いだ時は完全にMesaの音に侵食されてましたが(笑)、こちらは鼻詰まり感など微妙にアンプの個性を反映しているのかな、と思いました🤔

Deacyアンプの音としてはワイドレンジ&ハイファイ過ぎて微妙ですが、一般的なアンプサウンドとしては順当にアップグレードしてる感じですね😊

 

Tech21 Trademark 30

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今度は「鏡のようにアンプを反映し、音楽的に音を奏でる」と定評のあるEVスピーカーにマッチしそうなTM30を引っ張り出して実験してみました😊✌️✨

因みにTM30側のインピーダンスは4Ω固定となっており、出力は出来ますが最大限パフォーマンスが発揮されてないかもしれませんのでご了承ください(笑

 

まずTweedモードで色々スピーカーシミュレータやゲインブースト機能を弄ってみたのですが、やはりデフォルトのスピーカーに比べ地鳴り感のある重低音が足されてる印象です🤯

その代わりインピーダンスの不整合か高域がややスポイルされ気味な印象。

しかしながら、それによって籠るという感じは無くバランスよく留まっており、全体的にエンハンスされてますね👍✨

また12インチの恩恵なのか、デフォルトの10インチよりもコンプ感が大幅に無くなり、よりナチュラルなクリーンやクランチサウンドを出力しました。

 

次にBritish(Marshall)やCalifornia(Mesa Boogie)などのミドル〜ハイゲインサウンドを試してみました。

すると、デフォルトよりも歪の分離が良くなり、「クリーンな音が折り重なって歪んでる」という感じを受けました😳

デフォルトとどっちがハイゲインか?と訊かれたらコンプレッションの強さもあってデフォルトですが、Two-Rockの方はワイドレンジゆえに余裕のあるサウンドという感じです。

(ワイドレンジで迫力を出してるという感じかな🧐)

 

リバーブは顕著で、デフォルトでもリバーブの質がえらく高いので極上なサウンドを奏でますが、12インチのワイドレンジスピーカーになった事でより奥行きが感じられ、臨場感がパないです🤘🤘✨✨

 

恐らくインピーダンスが整合してればより極上なサウンドを奏でられるとは思いますが、この状態でも充分上位互換という感じでした😊✌️

 

Rockman A12-50

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本日のラストはこちら、久しぶりのA12-50氏の登場でございます📻

写真だと大きさが分かりづらいかもですが、高さはほぼ一緒、横幅はTwo-Rockの方が1.25倍位あり、奥行も1.125倍位ありますので、12インチ搭載のコンボアンプであるA12-50が完全にすっぽり収まるくらいの大きさです🥶

(でもA12-50自体12インチコンボにしてはかなり小さい部類とも言えるかな🤔)

同じ12インチなので、スピーカーのメーカーの違いや、筐体の大きさや材がどのように影響を及ぼすのか、どんなアンプでも強引に「あの音」にするRockmanは、Two-Rockのキャビならどうなのかを早速実験してみました。

(因みにこの研究直前、我が相棒のEpiphone Les Paulのプラグイン部分がグラグラしてて、とうとう逝きました爆)

 

余談なんですが、A12-50やVBM-1はEx Speaker Outの具体的なインピーダンスが書いてないので、8Ωに繋いで大丈夫なのか、はたまたパフォーマンスを最大限発揮出来てるのかちょっと気になりますね😅

 

聴き比べた結果、明確に違いが現れました🙀

A12-50がデフォだとすると、Two-Rockはコンプ感が(またもや)大幅に抑えられ、それによって高域が丸く滑らかになり、どっから引き出したか分からないくらい(笑)低音がガッツリと出てきて、完全に別物という感じになりました。

 

コンプレッションはRockmanのゲインステージの根幹であり、また弦を弾いた時の独特のゴンゴン感などにも深く作用してるため、それが抑制されるとRockmanの個性が大幅に失われます。

トーンはRockmanなんですが、あまりに滑らか、ライン録りしたように音楽的、コンプ感が極端に少なくナチュラル、ワイドレンジで殆ど別物という位ガラリと変わりました😱

 

で、どっちがいいの?と訊かれたら、

「良くも悪くもRockmanらしさが全て堪能出来、1人で弾くのに最適なのはA12-50」

「バンドアンサンブルなどで使うならTwo-Rockキャビ」

という感じです🤘✨

A12-50単体よりも高域が減衰してるんですが、音抜けは特に影響は無く、寧ろラインの様なスムーズさを持つキャビの方が良いのかな、と思いました。

 

クリーンでは更に顕著で、元々A12-50のクリーンも強烈なコンプレッションが掛かってて、それはそれでRockmanらしいクリーンなのですが(俺は嫌いじゃないぜ、むしろ好きだぜ😎)、Two-Rockのキャビに繋ぐとそのコンプ感が消し飛び、よりアコースティックなサウンドになります。

今回は代打でPRSを繋いで試したんですが、リアPUはさほど変わらず、フロントハム+リアシングルやフロントシングル+リアシングル、フロントPU辺りの組み合わせだと、より一層ナチュラルなエレアコサウンドという感じになりました🤩🤩🤩

 

総合的には俺はどちらも好きですが、Two-Rockの方だとコンプ感はガッツリ消え、ミドルレンジはやや減衰するので、VBM-1同様没個性化してるような感じはしました(笑

 

総評

「癖が無く、(スピーカーや筐体含めて個性を極めてるもの以外のw)どんなアンプにも柔軟に対応出来る」

というのが第一印象でした。

またセミオープンバックにも拘わらず、クローズドばりに出力される低音がやはり印象的で、エフェクターやアンプで低音稼がなくてもキャビである程度補助してくれるのかな、という印象でした。

これは恐らく謳い文句の、硬くて重いバーチ材が筐体の振動を防ぎ、殆ど全てスピーカーに流してる為なのと、やはりこのでかい筐体が作用してるのかな、と推測してます(笑

 

反面、他のギターアンプの12インチコンボやキャビと比べると、コンプ感やミドルレンジがスポイルされフラットな印象も受けたので、良くも悪くも癖なくアンプやエフェクターの音を反映するのかな、とも思いました。

 

P.S これを買ってしまったが為に、小型アンプヘッドの選択肢が広がったのはちょっと痛いかな(爆