Guitar Stuff Blog

今まで使ったギターアンプやエフェクターを紹介したいと思います。

20190425 Custom Tones Ethos Overdrive Pt.2 〜トーン編〜

f:id:acidmb:20190326070917j:image

前回に引き続き、Ethos Overdriveの特集記事となります(ง🔥Д🔥)ง

前回は主にインターフェースの軽い説明でしたが、今回は2chのそれぞれのトーンについて書いていきたいと思いますφ(・ω・`)メモメモ

 

Clean Ch

まずクリーンですが、アンプのクリーンに比べるとやや高域にシフトし煌びやか、全体的に艶のある感じです。

Dumble系でよく言われる「音の立ち上がりの速さ」や「ダイナミックレンジ」は、この艶感や輪郭の良さ、張りのある高域に由来するのかなと思います。

またコントロール系統が多いので、Fender Blackface系のクリーンを基軸とし様々なクリーンサウンドが出せ、クリーンエフェクターやクリーンブースターとしては恐らく最高峰じゃないかなと思います(^^)

ヴィンテージチューブアンプの空気感を伴った上で、煌びやかな高域強調型、ローミッドを上げ目にして高域を抑えたジャズ型、フラットでナチュラルなクリーンなど色々作れます🤘🏼

またディストーションの前段に置いてゲインブーストしたり、逆に後段に置いてクリーンブースターやDumbleクリーンのフィルターとして使えたりもするので、汎用性は極めて高いです٩(ˊᗜˋ*)و

 

コントロールはGain、Bass、Mid、Treble、Presenceの基本的なつまみと、Bright、Modern/Classic、Rock/Jazzの3つのトグルスイッチで構成されてます。

 

Bassは大体200Hzのほんの少しミドルに寄った、温かみのある低域を操作する感じです。

ヴィンテージアンプらしく重低音などでは無いです(笑

 

Midは500Hz辺りを幅広く、緩やかにブースト/カットを行う感じで、ミドルレンジはアンプやエフェクターで結構音色を変えるセクションですが、コレの場合変わりはするものの、アグレッシブに変える感じでは無いです。

 

Trebleは凡そ4Kz辺りの、高域調整でよく使われるような帯域をコントロールします。

キンキンになり過ぎず、かと言って物足りなさもなく、丁度良い感じに変化してくれますね👍💗

 

Presenceは恐らく8kHz辺り、音色の変化と言うより倍音成分や明るさの調整に留まってる感じです。

但しMAXにするとかなりトレブリーなキンキンサウンドになります(笑)

キンキンしたクリーンが好きならMAXがオススメです✨✨✨

逆にTrebleを下げ目にしてここを0にし、MidとBassを多めにしてHi-Cutフィルターを多めに設定すると、レスポールでもアーチトップのようなウォームで柔らかいジャズサウンドが出せたりします(*>ω<)b

 

トグルスイッチは、Brite(Bright)スイッチが文字通り高域のブーストとなっており、オフではジャジーでフラットな音、オンにするとFender系のBright SWと同じような効果が得られます。

コレとPresenceのMAXでも破綻はせず、輪郭のあるトレブリーなサウンドが出てきます🤘🏼

但しPUや繋いだアンプによっては、5〜6弦を強くピッキングすると「バチッ!」という突き刺すようなアタックが出てきます(笑

(これに関しては、他のクリーン用エフェクターでも時折ありますね🤔)

 

Modern/Classicでは主に箱鳴り感を変える感じで、Modernは80〜90年代のスタックアンプの重低音辺りのローエンドを強調し、Classicは60〜70年代のスタックアンプの音でローがスッキリします。

音色を変えるというより、低音の存在を強調するか否かというパラメータで、このスイッチで大きくトーンが変わることは無いです。

スッキリを取るか迫力を取るか、という感じですね(笑

 

Rock/Jazzモードは入力ゲインやEQ補正を行う感じで、Rockモードはローミッドと音量を増加させ、Jazzモードは高域を強調させるらしいのですが、効き方はハイパスフィルターみたいな感じで、Rockモードより低音が取られて音量が下がった感じです。

 

Overdrive Ch

続いてはODについて書いていきます✍

まず歪み方としては、設定にもよりますが概ね90〜10年代の音楽シーンではかなりブーミーな感じの、どちらかと言うと60〜70年代のアンプの音という感じです。

(今度比べますがw)RODに比べるとかなり倍音成分があり低音が散ります。

恐らくRODの方が現代の音楽シーンに合わせてブラッシュアップされた音なのかなと推測してます🧐

Ethosはその年代のアンプの音を忠実に再現してるのかなと思いました。

 

トーンに関しても同様で、鼻詰まりかそうでないかぐらいが滑らかに盛り上がってる、70〜80年代のフュージョンやAOR、ロックに最適なトーンとなってます👍💗

例えるなら、80年代の日本のロックやポップス、アニメのOPとかで使われてるギターサウンドの音がそのまんま出てくる感じです(笑

兎に角古い音なんだけど、エモーショナルに響いてきて懐かしいと思わされるようなディストーションですね😂

 

チューブアンプをドライブさせた時のコンプ感はあまり強くなくナチュラルな感じです。

ピッキングの強弱やギターVolへの反応は概ねよく、アンプを弾いてるような感じはありますね(^^)

歪の幅は狭いようで広い感じです(笑

10時ぐらいからクランチ、12時付近でオーバードライブ、3時以上でディストーションとなる感じです。

では10時以下は?

一応クランチなのですが歪み方が粗く、クリーンがブーミーに歪んだような音になります。

小型のヴィンテージなTweedアンプみたいな歪み方ですかね?

かなりダーティな歪みなので人を選ぶかもしれません(笑

 

各EQやトグルスイッチはClean chと全く効果は同じですが、ODになると効き方がやはり変わってくるので書いていきます(笑

 

まずBassですが、正直Minの状態からMAXまでは低音の強調と言うより低音のタイトさを決める感じで、Minだと(ちょっと散り気味だけど)タイト、右に回していくとローミッドが強調されると共にどんどん散っていき、MAXにするとめっちゃくちゃブーミーになります(笑

「低音強調したいからBass思いっきり上げるぞ!٩(ˊᗜˋ*)و」

とかやるとブヨンブヨンなサウンドになるので注意(笑

逆にヴィンテージチューブアンプの質感を再現するならここを上げてもいいかもしれません。

TLE/Classic SWでローエンドの具合を設定出来るので、これをClassicにして低音を補充したり、

「兎に角タイトにしたいからTLEで運用したい」

ならアンプ側で設定しても良いと思います。

 

次にMiddleですが、ここも音色と言うより全体的なミドルの押し出し感や太さを調節する感じで、Minにすればバッキング向けの遠慮がちな音、MAXだと全面に太く抜けのある音が出てくるソロ向きの音と言った具合です。

なのでどう弄ってもモコモコやドンシャリを狙ったりは出来ないです❌

 

Trebleは歪みの量で効き方が大きく変わり、ローゲインだとクリーンと同じように顕著に効き、ハイゲインだと殆ど効果が無いです(笑

Gain MAXの場合、補助的に明るさを調節する程度に考えた方がいいかも知れません。

なのでゲイン抑えたクランチ主体ならClean chと同じような効果が得られます。

 

Presenceはハイゲイン設定でもかなり効きます(笑

音の明るさ、歪のエッジ、ピッキング時のコンプレッションなどに顕著に反応し、Minだとモコモコ、MAXだとザクザクと設定次第ではメタルっぽいサウンドも作れます(が低音が散るので完全なメタルは無理ですw)

 

3種のトグルスイッチですが、まずBriteスイッチはTrebleつまみ同様歪量で効き方が顕著に変わります。

クランチにすると高域をそこそこ加え、ゲインが多くなるに従って効き目が薄れてきます。

また最初から歪んでる為かクリーンほど効きません。

Gain MAXならほぼ効果が無いので、使うならGain抑え目が良いです(笑

 

Modern/ClassicスイッチはClean chとほぼ同じような効果ですが、Modernにすると滑らか、Classicにすると音の粒に艶が出る感じで、どちらも歪ませた時に良い感じに効果が付加されます( ‘-^ )b

個人的にはModernが好きですが、どちらもかなり良いです!

 

Rock/JazzもClean chと同じ効果で、低域をとっぱらってジャキジャキしたクランチを狙うならJazz、しっかり歪ませて太いディストーションを作るならRockと使い道が名前同様ハッキリしてます(笑

(俺はしっかりハイゲイン派なので勿論ROCK✡️🤘🏼🤘🏼🤘🏼🤘🏼🤘🏼🤘🏼✡️)

 

HRM EQについて

f:id:acidmb:20190325003213j:image

OD ch専用の筐体手前側面に付いてる小さな3バンドEQのつまみで、右側面に付いてるトグルスイッチで通常かHRMかを切り替えます。

変わるのはEQだけで、他の機能(GainやVol、各側面のスイッチ類)は共有します。

このモードにすると全体的にEQや歪の性質が大幅に変わります。

具体的には、通常が聴き慣れたDumbleサウンドならば、HRMモードはヴィンテージのTweedアンプをエミュレートしたような音になり、歪み方も粗くなります。

恐らく初期のFenderモディファイアンプ〜70'sのSSSや初期型ODSなどを再現したような感じですね(^o^)/

聴いた感じだとクランチが絶品で、通常より高音が付加されてジャキッとし、400Hz辺りのローミッドにミドルがシフトしてヴィンテージ感が増します。

激しく歪ませると、EQの調整によってはとてつもなくブーミーな音から、若干ブーミーさを残しつつもハイミッドが出て抜けの良いディストーションなども作れます。

感触としてはSansamp ClassicのBassモードやCatalinbread No.55に近いですが、それらよりミドルが出て、やはりDumble用にチューニングされたのかな?と思いますので今度比較します(笑

 

Cab Sim Outについて

オプションで付けられる機能の一つに、キャビシミュアウトがあります。

Bax Bangeetarのように独立したアウトプットとなっており、通常のアウトプットはアンプへ、キャビシミュアウトはミキサーへ、みたいな事も出来ちゃいます。

しかしながら、JC-40はギターアンプなのにパワードモニターのようなニュアンスも兼ねそろえてるので試しました(笑

すると、やはり往年のキャビシミュが搭載されてるエフェクターのように高域が丸く削られ、ミドル~ハイミッドに特化した感じになりまし(*^-゚)vィェィ♪

ミキサーなどに出力する場合はこちらのアウトプットと、アンプ/ライン用切り替えスイッチを「ライン」側にする感じですね。

エフェクトループが最大限に活かせるので、Ethosと必要ならばモジュレーション、空間系だけで宅録なんかも出来ちゃうスグレモノですねヾ(≧∪≦*)ノ〃

 

今回のまとめ

豊富な機能もさる事ながら、トーンにおいてカバー出来る範囲が非常に広いと感じました。
Dumbleは元より、ベースとなったFender Blackface系の音も高品質で堪能出来るので、Fender系のクリーンやクランチのエミュレータとしてもアリですね!🐜
俺的に気になったのは、やはりチューブアンプを綿密に再現したペダルと比べると、ちょっと平坦かな?という部分ですかね(^^;;
ちょっと音が奧まるという感じですか、優等生過ぎて生々しさに欠けるような感じです🤔
 
長らくDumbleトーンの申し子として君臨したEthos Overdrive、次回はやはり比較編と参ります!(ง🔥Д🔥)ง
 

サウンドハウス