Guitar Stuff Blog

今まで使ったギターアンプやエフェクターを紹介したいと思います。

20190218 Aria Distortion ADT-1 Pt.2

今回はお馴染みの比較企画を行っていきます!🐱🐱🐱🐱🐱

とは言っても、現代の基準になるようなディストーションは持ってないので、似たような系統のペダルとの比較になります(ハイエンド系出したら公開処刑になりそうだしwww)

 

・Guyatone Distortion PS-001

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まずはやはりコレでしょう、だいたい同じ年代に作られた、同じ日本製のペダルとの比較。

あの頃(?)のサウンドは多分似通った感じなので、これらも同じような感じになると思っていましたが。。。?!∑(°∀° )

まず歪みの強さは、双方12時でPS-001の方が強く、両方MAXで大体同じか、ややPS-001の方が強いです。

PS-001はトーンが意図的に低音と高音が丸くカットされ、歪は倍音成分が豊富でファジーだけど柔らかいディストーションという感じです。

それに対しADT-1はオープンな感じで、PS-001よりコンプ感が少なく、ファジーな音は出せるもののエッジが立ち、音の輪郭がPS-001に比べ際立つ印象です。

PS-001は基本的な音色、歪みの性質は変えずに、Balanceコントロールによってハイミッドのピークをやんわりと変えるのに対し、ADT-1はToneで歪みの質やEQを大幅に変えられるので、音作りの幅広さはADT-1に分があります🤘🏼

PS-001は独特のノスタルジックな雰囲気が抜群に出ており、豊富な倍音成分と相俟ってADT-1では出せない心地良さもあります(^o^)/

 

・YAMAHA Distortion DI-100

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今度はやはりこのペダルとの対決!( ‘-^ )b

(つか思えばこの頃のディストーションペダルはやっぱ一律赤色で統一されてるな🤔)

因みに筐体がどちらもボスコンに構造が似てるのは内緒(爆

まず双方12時でDI-100の方がやはりゲインが高いです。

DI-100はハイミッドが良く出てるディストーション、ADT-1は低音がブーミーでモコモコなオーバードライブという感じです。

では双方ゲインMAXにするとどうなるか?

ゲインMAXにした場合恐らく歪量は一緒なのですが、ADT-1の方がザラザラとしたファジーな高域が主張して強く感じます。

DI-100の方が(双方Tone 12時では)マイルドで使い易い歪ですね(^^)

またコンプ感もDI-100の方があり、ピッキング時のアタックや補正されたサスティンなど、弾いてて気持ちいいと思えます。

次に双方のディストーションを互いに似させる事は可能なのか?

PS-001は完全にPS-001の音しか出ないので無理だったんですが、こちらに関しては中々近いところまで追い込めました(๑´ω`๑)/

それがこんな感じです👇👇

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ADT-1はToneを下げるとハイが削れてミドルが出てきてマイルドなディストーションになるので、DI-100のような高域の抜け感を維持した結果がTone9時になりました。

DI-100側はハイミッドが良く出て元気なサウンド(笑)なので、Toneを絞ってADT-1のダークな感じに合わせました🤘🏼

それで細かな違いを比べたのですが、やはり前述のコンプレッションの違いが浮き彫りになります。

歪の性質はほとんど変わらず、トーンはどうしてもDI-100の方が明るめ、ADT-1は低音が出る印象でした。

どちらも使い勝手は良く、トーンの美味しい部分はその時代を感じさせてくれます(๑♡ᴗ♡๑)

歪のトーンやキャラは変えず、心地良いディストーションを常に提供するのがDI-100、コンプ感が薄目でミドル強めの滑らかな歪みからファジーディストーションまでこなせる万能型がADT-1と言った所でしょうか。

 

・おまけ:Friedman BE-OD

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FRIEDMAN/BE-OD フリードマン

FRIEDMAN/BE-OD フリードマン

 

最後に10年代の大ヒットディストーション、BE-ODと比べてみました(*>ω<)b

30年の差はどのように違いが出るのか?

まずBE-ODの内部トリマー10時、電源は9Vアダプターで各ノブはVol以外全て12時にし、それにADT-1を合わせるようにしました。

ADT-1はGain MAX、Tone 11時で大体同じようなトーンになりましたが、やはり違いが歴然と出てきました(笑

まずBE-ODの方が単音が太く抜け感があり、倍音成分も豊富で、またチューブのようなコンプ感や温かみがあり、総じて耳障りがよく迫力のあるサウンドという印象で、比較したADT-1は音が固く、立体感や奥行感でBE-ODに全く歯が立たず、平坦なトーンはやはりトランジスタアンプを彷彿とさせるものがありました(笑

 

・総評

やはりPS-001やDI-100同様、時代を感じさせるディストーションですね🤔

80年代の学生やプロアマがこれらを使って音を奏でていた、と考えると感慨深いものがあります(´-`).。oO

今ではギターとエフェクター両方出してるメーカーはあまり多くなく、Suhrが両方に注力してるぐらいで、ここ日本に至ってはギターとペダル両方作ってる会社orビルダーは極稀ですが、当時は挙ってギターとその周辺機器を作っていたと考えると、如何にギターが今よりも盛んだったかが伺えます。

このペダルは他のディストーションペダルに比べると、ギターに美味しい部分(コンプ感やミドルレンジ)がやや欠けており、音が固くトランジスタアンプ臭(笑)が出てますが、それもまた当時のアンプのトーンを味わえるという点では面白いペダルです( ‘-^ )b

(なんかあんまり魅力が伝わらない言い回しでさーせんm(_ _)m)

サウンドハウス