Guitar Stuff Blog

今まで使ったギターアンプやエフェクターを紹介したいと思います。

20190125 BOSS × JHS Angry Driver JB-2 (比較編)

JB-2の記事もコレで最終章となります。

長い間引っ張ってすいません!m(__)m

(BD-2もAngry Charlieも注目してたペダルなので、そのコラボレーションは見逃せませんでしたw)

今回はJHS側を中心に、Marshall系ペダルと比較した際の音色の違いなどを書いていきます[≡] 〆(・⺫・‶)

 

・BOSS ST-2

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BOSS Power Stack ST-2

BOSS Power Stack ST-2

 

先発はコレ、BOSSのCOSM技術を惜しみなく投入したデジタルディストーションの名器、ST-2です!‾͟͟͞(((ꎤ๑‾᷅༬‾᷄๑)̂—̳͟͞͞o

どちらも全世界で大ヒットしたMarshall系ペダル(とその派生)なのでどちらもクオリティは高いのですが、その互いに極め合ったクオリティでどのように方向性が違うのか、検証しました(ง🔥Д🔥)ง

で、その結果なのですが、全く方向性は違いました(爆

JHSはどちらかと言うとMarshallのプリアンプ部、ST-2はキャビネットまで再現してるという感じです。

どういう事かと言うと、JHSは本来のMarshall系ペダルという感じのサウンドに留まってて、ST-2は大型キャビネットから出力したような奥行感や臨場感がJC-40でも感じられますd('∀'*)

これもCOSM技術による複雑な信号処理の賜物なのかな、と思ってます( ‘-^ )b

それを踏まえた上で各々の性能を見ていくと、やはりJHSはJCM900までの歪やトーン、ST-2はJVMのようなサウンドですね🤔

ST-2の方が歪の粒がきめ細かく、よりハイゲインで、高域が強めのモダンな印象です。

音の太さや温かみはJHS側に分があります。

BOSS→JHSのモードで高域を足しても、やはり根本的な歪の性質が違うので、ST-2とは似ても似つかないです(^^;;

またミドルのピークに相違があり、JHSは

ローミッド、ST-2はもう少し帯域の上がった鼻詰まりという感じで、この鼻詰まり感もエッジの鋭さに貢献してる気がします。

ゲインを絞った時のクランチは逆にST-2では低域がやや強く、JHSの方が高域が強くなるという逆転現象が起こります(笑

この時の歪み方はほぼ同じ感じの、ブルージーな歪を奏でてくれます。

ギターVolへの反応は同等、ニュアンスへの反応性はJHSの方が高い感じです。

総合的には、どんなアンプでもスタックサウンドを出したい方はST-2、歪みの性質を含めた音作りの幅重視ならJB-2ですね(*>ω<)b

 

・Lovepedal Jubilee

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[rakuten:premiumgt:10041629:detail]

お次は共に最近買ったJubileeの登場⊂(`・ω・´)⊃バッ

元にしたアンプが造られた時代がほぼ一緒と考えてもいいので、トーンも同じようなものだろうと考えておりました(*´ェ`*)

まず歪の強さはJB-2の方があります。

Jubileeを2時くらいにして漸くJB-2の12時といった感じです。

逆に高域の強さはJubileeにあり、JB-2のToneを2時にしてJubileeの12時と同じ感じになります(^^;;

しかし双方ToneノブをMAXにした場合、JB-2の方がザラザラとしたエッジの効いたハイが出てきて急激に強くなります。

これはJB-2は局所的、Jubileeは広範囲で高域の調整をするからかな、と推測してます🤔

では全体的な歪みの質やトーンはどうなのか?

歪に関してはJubileeの方が音の解像度が高く、これはやはりJB-2側では高域と低域がカットされてるためなのかな、と思ってます。

そのフィルタリングのせいか、やはりJubileeの方がワイドレンジで迫力があり、音の粒立ちが良い感じです。

JB-2の方がどちらかと言うと柔らかく温かみが感じられるサウンドになってます。

一応B→JモードやParallelモードでBOSSの要素を加えることによって高域を増やしたり、若干きめ細かくして粒立ちを向上させることも出来なくも無いですが、やはりフィルターのような効果なのかどうしても高域に於けるSAG感が違い、低音はスポイルされたまんまなので似ません(笑

別物のエフェクターとして考えると、JB-2はMarshallっぽさもあるけれどBOSSらしいエフェクターライクさを加えた無難に良い音と思えるトーンを、JubileeはSilver Jubileeそのもののニュアンスやレンジ感を忠実に再現した玄人志向の音をそれぞれ出力する感じです(´-`).。oO

 

・Friedman Dirty Shirley

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Friedman DIRTY SHIRLEY ギターエフェクター

Friedman DIRTY SHIRLEY ギターエフェクター

 

今度はFriedmanのMarshallエミュレータ。

DSはFriedmanのチューニングを基軸としたカッコイイMarshallサウンドを奏でるという事で徐々に人気になってるペダルではありますが、相手もまた然りσ( -ˇ.ˇ-。)

これもどこがどう違うのか検証してみました(^^)🤘🏻

まずDSを18V駆動で双方12時、DSの内部トリマーは国内正規品のデフォルトの12時で歪みの強さは同じ位です。

違いはやはりDSの方が低音があり、またミドルの押し出し感もあり、全体的にDSの方が音が太いという印象を受けました。

しかしながら歪の性質や全体的なトーンは酷似しており、エフェクターライクだけど色々な歪をだしたいならJB-2、ワイドレンジで歪みは一本という人はDSが良いですね( ‘-^ )b

Gainを上げていくと違いが一層浮き彫りになり、ミドルのピークがそれぞれ違います。

具体的にはDSの方が500Hz辺りの低い帯域を担い、JB-2のミドルのピークに値する帯域、凡そ1kHzは寧ろ若干絞ってる感じで、Riotの様な分離の良いトーンに感じられました。

また、ただでさえDSの方がワイドレンジなのにDSの方が若干音の分離感が良く、4バンドEQやTightスイッチも付いてるので、イコライジングに関しては大幅に音色を変えられます(Presenseを絞ればJB-2風なサウンドも作れました(゚ロ゚)

個人的にDSはJHSモードのみで言えば上位互換という感じでしたが、JB-2は多彩な歪みの性質を持っているという強みがある感じです(*´ェ`*)

 

・Sansamp Classic

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お馴染み(?)SansampでJB-2に似せられるかどうか実験しました(*>ω<)b

まず双方全て12時、SansampのDIPスイッチ全てオフで全然似つかない音なので試行錯誤した結果がこちらです👇🏻

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Gainは12時でSansampの方が強いので下げ、Highを上げて粒立ちを良くし、Presenseは下げてシャリシャリな倍音成分を除去、ミドルのピークはMid2が多少近いので上げ、低音が足りないのでLow Driveを上げ、エッジ感を追加する為Speaker Edgeを上げ、後はゲインが下がったり音が丸く加工されるので下げたままにしました。

その結果、やはりミドルのカーブが違い、JB-2の方がどうしてもどっしりとした迫力のあるローミッドが出るのですが、中々近付いたように思えます🤔

歪みの性質は近い感じなのですが、Sansampは特有のフィルターがJB-2よりも強く、低域と高域が丸く削られた感が出ており、相対的にJB-2の方が分離感の良いアンプライクなディストーションという感じに思えました(^^;;

(JB-2をエフェクター臭い、BOSS臭いと言ってたヤツはどこのどいつだ?‾͟͟͞(((ꎤ๑‾᷅༬‾᷄๑)̂—̳͟͞͞o)

しかしながら、このフィルターが場合によってはウォームでクリーミーなディストーションに感じる場合もあり、JB-2と他のアンプライクペダルを比べた時と同様、耳に心地好くてカッコイイと感じるサウンドに成りうる場合もありますね(^o^)/

この点においてもSansampはやはり音を作り込むペダルとしては非常に優秀なのかな、と感じました( ‘-^ )b

 

・VOX Pathfinder 10

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恒例のパス10でのエフェクターの乗りを試しました(笑)

パス10の設定はいつも通りTreble 0、Bass 6でGainとVolは双方12時でOD chとの比較を行いました(*>ω<)b

まず歪の量は同じで、歪の質はJB-2の方が分離感、解像度が良くブリブリと生々しい感じ、パス10の方は若干シャリシャリとした成分が感じられ、低音が出て迫力があり、音が平坦でピッキング時のアタックが強調されるような印象がありましたが、トーンなどはほぼ同じような感じを受けました。

JC-40に繋いだ時よりはパス10らしさが出ており、あまり個性を発揮出来ないかなという感じですσ( -ˇ.ˇ-。)ウーン

しかしながら俺的にはパス10の歪よりは好きですね(*>ω<)b

 

・Precision Drive & six band equalizer

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MXR / M109S Six Band Graphic EQ
 

MXR M-109 6 Band Graphic EQ

MXR M-109 6 Band Graphic EQ

今度はJB-2の音自体を色々加工してみました*1

前段にPD、後段にEQを噛ませ、通常よりどのくらい音が変わるのか?!

まずPDによる違いは、デフォルトよりも更に低音がカットされ、元々タイトな低音にさらに磨きが掛かりました(笑

またハイミッドが強調されて音が明るくなり、ノイズゲートでザックリと音が散る成分もカットされ、宣伝通り(笑)スラッシュやDjent系御用達のディストーションに変貌しました(笑

元々80年代風のディストーションだったのが、一気に10年代の歪みになったような感じです(笑

ザクザクとリフを刻むのは元より、ソロを弾いてもハイミッドが強調されている為抜けのいいサウンドになっており非常使い易い音になってます。

反面、低音がかなりカットされてる為飽和感がスポイルされ、非常にソリッドな歪になります。

人工的な歪みとも言えるような。。。Metal Muffなどのガチメタルディストーション(笑)とも違う、アンプライクなんだけどアンプライクでないという矛盾が生じる歪ですね🤔

 

一方、後段に(例のBostonの設定を施した)EQを噛ませた場合、ピッキング時のアタックが強調され、低音がタイトになり、JB-2には全く無いワウ半留めのような鼻詰まり感のあるミドルがモリモリ追加され、音の輪郭がくっきりとしたサウンドになりました(^o^)/

但しこの変化は他のエフェクターでも軒並み感じられるものなので、悪く言えばJB-2の個性を殺したような感じにも捕えられます(-。-)y-゜゜゜

(俺的には全然アリです寧ろデフォより好きです(爆)

音量は当然上がりますが、ミドルが大幅に追加されたので音圧も上がり、スピーカーの径が大きくなったような感覚も受けました⊂(✽・0・✽)⊃

 

では全部オンにしたらどうなるのか?ヾ(≧∀≦*)ノワクワク……

まず前段後段で低音がカットされてるので、低音はほぼ無いです(爆

そしてワウ半留めミドル+明るさ担当のハイミッド+音の輪郭を司るハイが強調され、特定のミドルがカットされた事によりミドルの分離が良くなり、強烈なノイズゲートで倍音成分をスパッと断ち切られてるため、分厚いミドルでスラッシーにリフを刻める、不思議なサウンドが出てきました(爆

シンセ等ととても相性の良さそうなサウンドという感じですね(笑

コレはコレで全然アリです( -`ω-)b

寧ろ両方オンにしたサウンドが一番好きかもです(笑

(但し他のディストーションでも同じような音になりかねないので、更に没個性化します(笑

 

・まとめ

やはりJHSは見事、という印象でした。

もし音が違うのならAngry Charlieなども試したいとも思えるクオリティです🤩

Marshall系ペダルではヴィンテージ感もモダンハイゲイン感も無く、正に80'sなサウンドという感じで、好きな人にはハマる音と思います(^o^)/

今回はJHSモードのみで試しましたが、シリーズパラレルで使うとまた違った結果が見えてくるのかな、とも思いました。

BOSSが他社とコラボしたのはFender以来、しかもFenderは共同では無く、開発したトーンを持ってってOKサインを貰ったという感じなので、真の意味でコラボしたのはコレで、技術の結晶が詰まってるエフェクターです‾͟͟͞(((ꎤ๑‾᷅༬‾᷄๑)̂—̳͟͞͞o

歪みの性質が色々変えられるのは斬新なので、今度間を置いて色々考察したいと思います( ‘-^ )b

サウンドハウス

*1:┌|o^▽^o|┘