今回はST-2と、所謂Marshall系に属す(と思われるw)ペダルと比較してみました。
何せMarshall系ペダルが少ないので、参考になるかどうかは不明です💦
・Friedman BE-OD (通常版)
一発目はFriedmanの大ヒットディストーション、BE-OD!‾͟͟͞(((ꎤ๑‾᷅༬‾᷄๑)̂—̳͟͞͞o
果たしてBOSSの2010年代のヒットしたデジタルディストーションと比べてどうなのか?!
まず歪量は、BE-ODの内部トリマーを10時にしてもかなり強く、ST-2を軽く圧倒してます。
但しST-2の方がサスティンは長いですね(^o^)/
ノイズは、、、以外にもST-2の方が強烈で、この辺りがチョットって感じです(^^;;
ギターのノブを絞った時のクリーンサウンドはどちらも同じような反応なので、如何にST-2のCOSMが優秀なのかが伺えます。
歪の性質はBE-ODの方がややきめ細かく滑らかという印象。
但しこれに関しては誤差で、トーンも影響してる為あまり参考にはならないかもです。
そのトーンはBE-ODの方が明らかにトレブル〜プレゼンス辺りが強烈で、ST-2の方がミドルが豊富です。
その為かBE-ODはより刺激的で音が前に出て、ST-2は音が奥に引っ込む代わりに太いという印象を受けました。
ST-2では重低音と超高音が意図的にカットされており、それも拍車を掛けてる感じです。
それはEQつまみでも影響が出ており、BassはBE-ODの方が下、TrebleはBE-ODの方が上の帯域を扱い、更にPresenseで超高域を補正出来るので、BE-ODの方がレンジが広く感じます。
その代わりST-2では、
「つまみを回すことにより特定の帯域を増幅したり削ったりする効果」
を持っている為、限られたレンジではありますが音作りは意外と広かったりします。
またST-2では帯域が意図的に削られている為、チューブのようなSAG感、ザラザラしたような感触がBE-ODに比べて得られないです。
・MXR 5150 Overdrive
続いてはBE-ODと若干キャラが被りますが5150との比較です。
しかしながら。。。こちらもBE-ODと同じような結果になりました(笑
やっぱ5150と聴き比べると、どうつまみを設定しようが重低音と超高域が削られている為、圧倒的に5150の方がレンジが広く、また歪も強いです。
全体的なトーンが違い、ミドルレンジにおいて5150はハイミッド、ST-2はミドルにピークがあり、音はややST-2が太く感じるような気がしなくもないですが、やはり抜けの良さ、SAG感、エッジの立った刺激的な歪は5150に軍配が上がります(*´ェ`*)
またギターvolを絞ったクリーンも5150の方が音圧があります
逆にST-2の方はスピーカーシミュまでしてるのかな?と錯覚するぐらい5150とかと音が違うので、バッキングは5150、ソロはST-2と使い分けられそうですね(^o^)/
また5150ではエフェクターのみでクランチが作れないのもST-2の強みです(笑
・Bogner La Grange
- ジャンル: エフェクター
- ショップ: 池部楽器店 ロックハウス池袋
- 価格: 32,832円
お次はBognerのMarshall Plexiエミュレータ。
触れ込みだと毛色がかなり違いそうですが、果たしてどうなのか?
結果、上記ブラウンサウンド系とは違い、両者ともかなり似た音になりました(*>ω<)b
正確には、ST-2で音を作り込めばLGに似させる事が出来る感じです。
LGでは基本モダン系のきめ細かい歪は作れませんが、ST-2では逆にBassとSoundの相互作用によりかなりイナたい、ブーミーな低音の歪を簡単に作れます(^o^)/
クランチ〜PlexiクランクサウンドまでLGの音をコピー出来、更にモダンハイゲインまでカバー出来るのでST-2は相当優秀です!
(逆に言うとLGは要らない子?!(ू˃̣̣̣̣̣̣︿˂̣̣̣̣̣̣ ू)
一応LGを擁護しますと、独得の古臭さを演出するフィルターがあり、それが雰囲気を醸し出してるのと、全体的に低域と高域のカット具合は似てますが、イコライジングはミドルレンジにおいてLGの方が気持ちローミッドにピークがある感じです。
なのでLGの方が古臭く、鼻詰まりのST-2は新しめのサウンドという感じはありますね。
でも値段とか考えると、どっちかを他人に勧めろって言われたら俺はST-2の方を推しますm(__)m
・Friedman Dirty Shirley
BE-ODの前後に記事を持っていきたかったのですが、当時その発想は無かった(-。-)y-゜゜゜
ではFriedmanのまんまMarshallを目指したエフェクターは果たして似てるのか?
まずトーンに関してはBE-ODよりもかなり似ており、ミドルのピークがST-2が700〜800Hz辺り、DSが500Hz辺りと若干の差異があるくらいです。
しかしながらDSではBE-OD同様低域と高域がカットされておらず、やはりワイドレンジなのはDSで、それは後述しますが様々なトーンに深く影響する感じです。
歪量に関しては、DSの内部トリマー12時の時点でST-2のCrunchモードよりDSのGain最小のが高く、ST-2のDrive〜Ultraの方がDSのGain12時〜MAXより高いです。
歪の質はST-2の設定次第で同じようにきめ細かくも出来、DSでは出せないブーミーなヴィンテージサウンドはST-2で出せる為、使い方ではST-2の方が抜きん出てます。
但し、前述の通りST-2では低域と高域が意図的に?カットされてるのか、DSでは感じられたチューブ独得のザラザラ感や指にまとわりつく感じ、Marshallやそのモディファイ品に感じられる特有のバイト感(ザクッと噛み付くような感じ)が無く、また音が前に出てこず結果的に奥まった、篭ったような印象を受けました。
しかしこれはLGと比べた時は感じられなかったので、一概にST-2は篭ってるという訳でも無いです。
結果、DSではよりチューブアンプのような生々しい印象を与え、ST-2では綺麗に纏まりすぎてデジタルらしさがチラッと見え隠れするという印象です(^^;;
音作りの幅は4バンドEQや2タイプのGainステージ、Tightスイッチを揃えてるDSに分がありますが、音作りのしやすさはSound含めた3つまみの特性を掴みやすいST-2ですね。
何せDSの半額以下の値段で善戦するエフェクターなので、アンプ特有の細かい挙動とか、ブランドなどの拘りが無ければST-2でも全然良いと思います。
因みにノイズに関してはやはりST-2の方が強烈に出るので、ノイズ気になる人はDSの方が断然良いです(^^;;
・Suhr Eclipse
次はギター部門ではあらゆる面で名門の、Suhrの渾身のエフェクターEclipseとの比較です。
「何故Riot Reloadでは無くEclipseなのか?」
というと、最初はRiotにしようと思ったのですが、Riotはミドルに強い癖があり、よりST-2とフェアに比較出来るのはEclipseじゃないかな?と思いこちらを採用しました(笑
さてEclipse並びにSuhrエフェクターも同じように低域と高域がカットされており、ST-2と比べて他社エフェクターよりもかなり近い結果が得られるのでは無いか?と期待し早速試奏しました‾͟͟͞(((ꎤ๑‾᷅༬‾᷄๑)̂—̳͟͞͞o
しかしながら結果はある意味残酷なものになりました😱
他のペダルは大体1時間前後比べるのですが、こちらは5分で終わりました(爆
それはもうどう足掻いても明白に、EclipseはST-2の完全上位版のような音だったからです🤘🏻( ◠‿◠ )🤘🏻🤘( ◠‿◠ )🤘🤘🏿( ◠‿◠ )🤘🏿
まず歪量や歪の質は両者ともほぼ同じで、ST-2でのCrunchからUltraまでの変化はEclipseで完全にカバー出来ます。
また全て12時にした時の全体的なトーンも同じです。
しかしEclipseの方が生々しくピッキングに追従し、音が前に出て、3バンドEQやVoiceコントロールの圧倒的効きの良さで大差を付けられてます(因みにEclipseのEQはパッシヴタイプです)
ST-2では低域のコントロール次第でヴィンテージサウンドが出せるというアドバンテージはありますが、そんな装備で大丈夫か?(笑)というくらいEclipseの方が圧倒的な強さです(((;゚;Д;゚;)))
これはデジタルエフェクターの限界、やはりなんつーか音に膜が張ってる感じや平坦な感じが浮き彫りになったような感覚を覚えました。
この膜を貼った感じは、音圧とか音の輪郭や解像度、迫力などに大きく影響しており、そんな膜の無いEclipseに比べて見劣りしてしまいました。。。
(あまりに結果が浮き彫りになってしまったので、正直呆然としてます(笑
またトドメと言わんばかりに、Eclipseは(必殺のw)2ch仕様になっており、ST-2では折角クランチからハイゲインディストーションまでカバー出来るSoundつまみを持ってるのにそれが上手く活かせないのに対し、Eclipseでは活かせちゃいます(笑
お値段は3倍の差がありますが、俺は迷わずEclipseを推します(*>ω<)b
・Tech21 Sansamp Classic
【中古】 TECH21 / SANSAMP CLASSIC 【梅田店】
- ジャンル: エフェクター
- ショップ: 中古楽器専門店 イシバシ楽器U-BOX
- 価格: 22,680円
最後は極初期の老舗のアナログモデリングとの比較( ¯﹀¯ )/+*
20年以上の差は果たして如何なものか?
まずSansamp側は全て12時、DIPスイッチ全てオフだと完全にミキサー直用の音になってしまうので、アンプとの相性はST-2と比べるまでも無く相性が悪く、取り敢えず1番最初に手に入れた時の
この設定にして比較しました(笑
(クランチサウンドはまた別ですが端折りますw)
それで結果ですが、やはり双方とも作られた時代を色濃く反映してるような気がしました。
具体的には、ST-2の方が歪がきめ細かくモダンなクランチ〜ディストーション、それに反してSansampは音の粒が太く、正に80年代の歪という感じです。
なのでST-2の方がエッジが立ち刺激的、歪も強烈なのに対し、SansampはAmplifier Drive(Gain)を最大にしてもそれほど強くはありません。
Marshallに例えるとSansampがJCM800位までなのに対し、ST-2はJVMまで行ってる感じです。
トーンに関しては、Sansampの方がダイレクトアウトに適合させてるためなのか、はたまた当時の音楽シーンに合わせてるためなのか、ST-2よりも低域と高域がごっそりと無くなり、低音は殆ど無く、高音もかなり柔らかい印象です。
対してST-2だと前述のEclipseとの比較とは違い、豊富な低音でスタックアンプのような重厚さや、ザクザクとしたリフに最適な高音、分離が良く音の太さを維持しつつ曇らないミドルがバランス良く出ており、想像してるようなHR/HMの音を即席で出せるのはST-2ですね。
ピッキング時の印象としては、やはりSansampの方が粘っこく、ST-2はソリッドな感じなので、チューブアンプっぽいニュアンスはSansampですかね(-。-)y-゜゜゜
逆にクランチに関しては、Sansampの方が音が前に出る感じで、DIPスイッチなどのサブウェポン(笑)などもあり、音作りの幅なども踏まえてSansampの方が良いですね。
(しかもわざわざLeadモードを使わなくともTweed系であるBassモードという逃げもあるしw)
Classicは2018年12月現在では既にディスコンで、恐らくGT-2との比較の方が参考になるんじゃないかな?と思ったのですが、俺はGT-2とST-2ならST-2を推すと思います。
やはり10年代の音楽シーンで使いやすいクランチ〜ディストーションはどうしてもST-2の方だと思います。
・総評
特に目立った点は、音の分離はかなり良いけど、デジタルディストーションなどで見られる全体的なトーンの平坦さや膜が張ったような感じが、特定のエフェクターと比べると浮き彫りになる印象でした。
ただこれはあくまでも俺のクソ耳(爆)での感覚なので、個人差はありますので軽く参考程度に流し読みでおなしゃすm(__)m
それらの欠点を踏まえても、JC-40(JC-120)をヴィンテージコンボアンプや大型スタックアンプのような迫力のあるサウンドに変えるだけの力はあり、1万円前後とは到底思えないクオリティを持ってると思います。
気になったのはノイズで、BOSS純正のアダプターで電源供給は完璧、ケーブルもカナレの定番を使ってて、しかも他のエフェクターではノイズはそんなに感じられませんが、コレに関してはかなり目立つノイズが出ます。
最初故障かと思いましたが、ググるとノイズが強く出るそうで仕様だそうです。
そもそもCOSMモデリングの構想がノイズの出やすい(というかノイズまで再現してる)もので、他のデジタルエフェクターとは一線を画すものではありますが、逆にEclipseのようなエフェクターが存在してると、どうにかノイズだけは消せないかな?と思ったりします(笑
(せめて内部にノイズゲートのスレッショルドトリマーとか入れて欲しかったw)
他のMarshall系ブティックペダルに劣らないST-2、BOSSのペダルの中でも傑作の部類に入ると思います(*>ω<)b
(ちょっとJB-2 Angry Driverを試してみたくなりましたw