4つオーダーした内の1つ、Supro 1305 Drive(以下1305)が漸くやって参りました(^o^)/
Suproアンプは60年代にアメリカにあったValco社という会社の銘柄で、主にギターやギターアンプ、ベース用のコンボアンプを製造しておりましたが、Fender Bassman同様ベース用のアンプにギターを繋ぐと独得の良質なサウンドを叩き出したため瞬く間にギタリストに広まった経緯があります。
特に有名なユーザーはやはりJimmy Page氏で、Stairway to Heavenのエレキパートはこのアンプが使われたそうです(Suproそんなに詳しくないのでうろ覚えですいませんw)
後はJimi Hendrixなどもレコーディングで使用したり、著名なギタリストには結構注目されてたらしいですね(゚ロ゚)
ThunderboltやReverb、Dual Toneなどコンボアンプでのラインナップは小型から大型まで充実しておりましたが、惜しくも1968年に会社は解散しました。
その後2003年にAbsara Audio社に買収され、当時のギターやアンプ群のリイシューや、新たにコンパクトエフェクターなどを展開し今日に至ります。
エフェクターはブースター、オーバードライブ、ファズなどの歪系からトレモロやアナログディレイなどを展開し、商品点数は少ないものの軒並み良い評価が得られてます。
特に話題に上がるのが今回買った1305で、往年のSuproアンプのサウンドをエミュレートし、「ウチのペダルでしかウチのアンプの音を再現出来ないから‾͟͟͞(((ꎤ๑‾᷅༬‾᷄๑)̂—̳͟͞͞o」
とかなりの意気込みがあります(笑)
というのもSuproアンプのエミュレータは、元のアンプが有名なミュージシャンがこぞって使った&リイシューが出るまでは幻のアンプだったため、多くのペダルビルダーが拘りの製品を発表し、中にはSHODの前身でプレミア級の価格のHoney Bee Overdriveや、お馴染みJHSシリーズのLightning Boltなどの人気製品まで出てきてしまったので、本家の看板を背負って市場に殴り込みを掛けたんでしょう‾͟͟͞(((ꎤ๑‾᷅༬‾᷄๑)̂—̳͟͞͞o
トレモロなどもアナログチックでウォームな音質がウケてそこそこ評判ですが、やはり同社の看板ペダルは1305でしょう。
これはEVH本人監修のMXR 5150ODと同じような威厳を感じさせてくれます(´;ω;`)
では早速感想をば書いていきますY(><。)Y
・インターフェース
お馴染みVol、Tone、Gainの3ノブと、「Bold/Rich」の切替トグルスイッチがあり、これはSick Asとかのものと同様ヘッドルームを変更し歪量を決めます。
Boldは歪を少なくして音を太くし、Richはゲインが上がります。
内部トリマーで歪の最低値を決める事が出来るそうですが、開けるのが面倒臭い(笑)のと、そのままで充分良い音なので弄ってません(´>ω∂`)
またExpedal Outputにボリュームペダルなどを突っ込むことによって演奏中に歪量を変えられるという便利仕様にもなってます。
(ギター→Volペダル→ディストーションでも歪量は落ちますが、音量も当然ガクッと下がるので、音量をキープしたまま歪量を足でシームレスに変えられるという感じ)
電源は9V電池か、9~18V対応のアダプターで、電圧が高い程音が太くなります。
電池ホルダーは同社が売りにしてるケース収納型で、素早く、安定して入れられるのだとか(笑)
・トーンや歪量など
歪み方に関しては、デフォルトで0でクランチ、上げていくと確かに謳い文句通りヴィンテージアンプを無理矢理歪ませたような程よい粗さがあります。
但しMAXにするとヴィンテージファズみたいな潰れた音になるのがちょっと不自然かも?(笑)
俺的にはMin〜1時くらいの間で調整するのが好みです(*´ェ`*)
Toneつまみに関しては効きは微小で、下げてローミッドの膨らみを追加するか、上げてハイミッドの太さを維持したエッジを立たせるかですかね。
本当に効果は微小なので、音作りの幅は狭いけど、最終的な自分好みの傾向は決めやすく感じました。
(多分アンプのToneノブと同じ効き方を再現したのかなと推測してますd('∀'*)
全体的なトーンはやはり良い意味で古臭いフィルターが掛かっており、非常に味わいのあるサウンドですY(><。)Y
あくまで初期のZepのような歪み方に留まってます。
なのでRoyal Albert Hallのギターサウンドはまた別物なので勘違いしないように(爆)
歪み方やコンプレッションなんかはチューブアンプらしくナチュラルで、これはCatalinbread No.55やJHS Twin Twelveにもかなり通ずるところがあるので今度比較します(笑)
(気づいたけどGuyatone PS001も似てるな、よし比較(*・ω・*)wkwk
BoldとRichのトグルスイッチでヘッドルームを変えられますが何れも高めで、Richだとギター側のVolノブで3、Boldだと4でクリーンサウンドが作れます。
ピッキングニュアンスも抜群で、強弱に程よく反応してくれる他、特に一音一音の輪郭がはっきりとしてる為、あまり歪ませないでコード弾きすると立体感がパネェです‾͟͟͞(((ꎤ๑‾᷅༬‾᷄๑)̂—̳͟͞͞o
このレスポンスはやはりアンプで、内部に独自のトランスを内蔵したりしてなるべくモノホンのアンプのニュアンスをペダルで再現しようとする意気込みが感じられます(*´ェ`*)
HBODやJHSに対抗出来る自信がよく分かりましたm(__)m
・アンプを選ぶorアンプキラー?
今回はJC-40とPeavey BanditのWarmモードのクリーンで試しましたが、結論から書くとアンプの影響をかなり受けます。
やはりJC-40とBanditではJC-40の方が音が硬く輪郭がはっきりとしており、対するBanditは全体的に音が丸くなり温かみがあります。
EQや粗めな歪み方などは一緒なので、Suproの基本コンセプトは変えずに最終的な音を決めたい場合はスタジオなどで色々試すのが良いかなと思います。
また案外リターン挿しの相性も良く、JC-40でもリターンだとインプットよりも低音が強調され、エッジが丸く削られて温かみのあるサウンドになりました(*´ェ`*)
・どんなジャンルに合う?
やはり歪み方や独得の空気感から60年代のロック〜ハードロックですね(つまりZepp
俺が持ってる範囲だと、No.55とかTwin Twelveとかと同じような使い方が出来ます。
またGain MAXにしたファズ(笑)もとりわけ悪い訳ではなく、古めのFuzz Face系のサウンドならカバー出来ると思います(Big Muffはちょっと違う感じ)
また内部トリマーを弄ればジャズなんかも全然行けますね(^o^)/
HR/HMは無理(爆)
グランジやオルタナは、クランチから(ディストーションは飛ばして)ファズまで行けるので案外合うかなって感じです。
・総評
最初音を出した時「これやべー(笑)」ってなったペダルなので、ロー〜ミドルゲインで古臭いフィルターが掛かったチューブアンプライクなペダルをお探しならオススメです。
逆にハイファイさや透明性、TS系みたいな音を求めるならお門違いですね(笑)
謳い文句では「ケンタウロスよりもダイナミックレンジで使いやすい」みたいな(かなり強気なw)事も書いてましたがどうなんでしょ?
(ケンタウロスなんてガラス越しに見ただけで試奏なんて恐ろしい😱)
次回は色々なペダルと比較してみたいと思いますY(><。)YY(><。)Y
2018年11月現在、サウンドハウス様が国内代理店となっております^^