Guitar Stuff Blog

今まで使ったギターアンプやエフェクターを紹介したいと思います。

20180817 REVV G3 Pt.3

海外では絶賛され、日本では代理店がどこも取り扱わないので知名度が皆無という温度差が激しいREVVですが、俺的にはかなりクオリティの高いペダルだと思ってるので早く日本でも発売されないかとヤキモキしてます_φ(・_・

今回もまたG3を既存のペダルと比べていこう、という企画をしていきます(≧∇≦)

とは言っても、比べるペダルはそんなに多くないので、もう少し濃密に書いていけたらな、と思います🤘😃🤘

 

・Van Weelden Royal Overdrive

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まずはコレ、18年8月現在Rockmanの次に気に入ってるRODとの比較です。

まず音の太さ、分離感などは流石のRODと言わざるを得ない感じですね。。。

「相対的」にG3が何だか薄っぺらく感じます(笑

G3の方が歪が深く、ハイミッドの抜けに優れてるので、G3の後にROD弾くとゲインが足りないような感覚を覚えます。

これは両者とも一長一短*1な特長を捉えており、またチューブのような丸みを帯びたサチュレーション、ミドルレンジに特化したギタースピーカーの特性を再現してる点は両者とも大いに捉えており、見事としか言いようが無いです。。。

 (補足ですが、BE-ODもVintage 30のような高域のドライブ感を再現してて素晴らしいです😆)

またRODのModeをBに、G3のAggressiveをBlueにすると、両者の音がかなり近い感じになり、

「ハイエンドハイゲインチューブアンプとはこういうものだ!」

というのが非常に分かりやすいです。

全体的なトーンとしては、RODがローミッド~ミドルが非常に濃厚で、G3はフラット~ややハイミッドが持ち上がってる印象で、ここでヴィンテージからの流れのトーンと、昨今のモダンハイゲインのEQの違いというのも観察出来ます🤘😁🤘

歪み方はどちらも酷似しており、歪の粒がぶっとくドライブ感が半端ない上、ギター自体の振動と連鎖してるような、極めて有機的な感覚を覚えます。

これは弾いてて死ぬほど気持ちいいので、一歩間違えればジャンキー化しますね(爆

試奏してる間、ここまでトランス状態になったのも久しぶりです(笑*2

G3の実力をまざまざと見せつけられたという感じです。

 

・Hughes & Kettner Tubeman2

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前回の記事で「ヒューケトに似てる」連呼をしたので比べました(笑

結果、全然似てませんでした(爆

正確に書くと、

「VoiceコントロールやEQ次第では互いに寄り合わせる事も出来なくもないけど、全て12時の状態では全くもって違う音。」

という感じです。

まず歪み方については、Tubeman2は歪の粒が非常にきめ細かく、金属的、無機質な印象で、G3は相対的に有機的で生々しい音がします。

ここから分かることは、チューブを搭載してても回路構成によってはソリッドステートの方が生々しい音を奏でるという場合もあるという事でした。

歪量はAgressiveコントロールで適宜ブースト出来るG3の方が強いですが、誤差の範囲ですね。

ピッキングニュアンスやギター本体のVolコントロールへの追従性はTubeman2の方が抜きん出て良いですが、それを加味してもG3の方がナチュラルな印象でした。

トーンに関しても同様で、Tubeman2は極めてフラットで、3バンドEQやVoiceコントロールで補正しても機械臭さ的な感じがし、G3の方が相対的に生々しい印象です。

低音はTubeman2の方が断然出ます。絞り気味にしてもかなり出るので、重心の低いサウンドはTubeman2に軍配が上がります。

中域は両者全てEQを12時にすると圧倒的にG3が強く、Tubeman2ではVoiceコントロールを左に回して柔らかさやミドルレンジの補正をして漸く近付ける感じで、その点ナチュラルに太いミドルを出せるG3の方がアドバンテージがあります。

高域はG3は4kHz辺りの固定、可変範囲は比較的狭く尖った変わり方をするのに対し、Tubeman2はパラEQも兼ねてるVoiceコントロールとTrebleつまみが相互作用し、自分好みの高域を作り出せます。

G3のTrebleも比較的使いやすいのですが、Tubeman2の方がより自分好みにカスタマイズ出来るので、こちらの方に軍配が上がりますねd('∀'*)

Tubeman2及びHughes&Kettner自体世間では優等生という印象の歪み方ですが、G3と比べるとそれが顕著に現れ、逆にチューブアンプの生々しさが若干欠けてるのかな?という感じも受けました。

 

・Orange Bax Bangeetar

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BaxもRiotやMegalith、Bogner Red等と同様、チューブを激しく歪ませたような高域のエッジ(ザラザラ感)があり、その部分が滑らかにカットされてるG3とかなり音に相違があります。

そういう意味ではVH4(VH4-2)とG3はアンプライク系に於ける新しい形なのかな、と改めて認識しましたd('∀'*)

音が前に出る感じはBaxがやや上で、ミドル~ハイミッドに於ける音の太さはやはりG3が上です。

低音は言わずもがな、中域や高域の可変幅もBaxの方が抜きん出ており、音作りの幅はミドルにFreqやQがあるBaxが圧倒してますが、高域のザラザラ感がちょっと苦手とか、VH4のような高域が好みという方にはG3が非常にオススメです。

歪の量に関しては、G3は3時以降はほぼ固定で、Baxは無尽蔵に上がっていきますが、高域の特性も兼ねて2時ちょっと過ぎ位からファジーになり、設定次第では発振したような不安定な歪み(ゆがみ)を生ずるファズになるので、扱い易さはG3、変化の幅を持ってるのはBaxです。

ギターVolへの追従やピッキングニュアンスはBaxが顕著に反応し、逆にG3はそこまで反応はしないです。

コンプレッションに関しては、Baxはチューブアンプ独特のSUG感がソリッドステートで恐ろしいほど高次元で表現されてると絶賛されており、Tubeman2と比べた時もそんな感じはしました。

要はチューブサチュレーションに於けるきめ細かなザラつき感が指にまとわりついてくる感じなのかなと(勝手に)判断してますが、対してG3は凝縮されたハイミッドが前に出る感じで、それがウェットで生々しい印象を与えてきます。

総合的に判断すると、BaxはOrangeアンプそのものの音を再現し、且つ音作りの幅が広く、G3はVH4(VH4-2)同様かなり尖った形で本家のアンプを綿密に再現してるのかな、と感じました。

 

G3は音良し、筐体良し、コスパ良しと中々バランス良く纏まっており、所有欲を満たしてくれる感じです( •ॢ◡-ॢ)-♡

昨今のモダンハイゲインのシーン(Djent系を除くw)ではかなり使える歪で、アンプをあまり選ばず、単体で生々しいチューブ感を出力するのでイチオシですd('∀'*)

はよ日本でも発売せい!🤘🐯🤘

と、願っておりますm(._.)m

サウンドハウス

*1:そもそもここまでハイクオリティだと、一長一短なんて言葉すら烏滸がましいような気がしなくもないけどw

*2:因みに一番トランス状態になったのはRockman Distortion Generator + Stereo Chorus/Delayを初めて弾いた時です。