Guitar Stuff Blog

今まで使ったギターアンプやエフェクターを紹介したいと思います。

20180810 Bogner La Grange Pt.2

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最近2台もペダルを購入し、歪みエフェクターの数も(無駄に)充実してます(笑

因みに、次購入するペダルは確定してますので、オーダーして到着次第レビューする予定です!(✿˘艸˘✿)

(名前は挙げませんが、メーカーはギターアンプのブランド、ジャンルはモダンハイゲイン、方向性はアンプライク系、3バンドEQの他に3wayトグルスイッチの付いてるペダルです^^)

 

コンプレッサー、EQ、モジュレーション、空間系とかはなんかあんまし新しく買おうとは思わないんですよね~笑

まあリバーブは

「T.C. Electronic Skysurfer Reverbが安い上に高クオリティだから欲しいな」

とか、

「Catalinbread Topanga Reverbがめっちゃスプリング感出てるやん!(゚ロ゚)」

とか、

「Strymon Big Sky Reverbがスタジオクオリティのリバーブを奏でる上、今話題?のShimmer Reverbが綺麗に出るやん!(゚ロ゚)」

とかで散々悩み、結局

「MXR Carbon Copyがコーラス、アナログディレイ、リバーブの代用になるんじゃね?d('∀'*)」

という事で、話が何度も流れたという経緯があります(爆

やっぱペダル買うなら、各社の音の方向性をまざまざと見せつけられる歪み系が一番ですな(^^)

歪浪漫です⊂二二二( ^ω^)二⊃

 

さて、最近買ったPrecision Driveを愛用してるのですが、これにちょっとした問題が出てきました(^^;;

それはあらゆる歪成分がDjent専用に超タイトになるので、オフにした時ハイゲインペダルですら低音がブーミーで古臭さが出てきてしまう感じがして、感覚が麻痺してるような気がします(笑

(Mesa Boogie Mark Vの日本語説明書に注意書きで「アンプのグライコを極端に設定して鳴らし続けてると感覚が麻痺し、グライコをオフにすると物足りない感じになるので使い過ぎに注意」とありまして、正にそれと同じような感じですw)

PD + MXR5150 ODで適当に弾き倒した後、Megalith Delta単体で鳴らした時、最初はヴィンテージアンプ系のペダルを鳴らしてるのか?という位感覚が麻痺してました笑

30分位つまみを弄ったり弾きまくったりして漸く元の感覚に戻りました(^^;;

その後Bogner La Grangeに切り替えて弾いたのですが、こちらは歪み方自体が元々ブーミーな感じなので、これまた1時間くらい使わないとロクに音が作れませんでした(爆

でも逆に1時間La Grangeに費やした分、La Grangeに対する魅力とかが前よりも伝わったような気がしなくもなかったので、La Grange普及の一環(笑)として記事を書いていきます(^^)

 

Bogner La Grange(以下LG)は購入当初も今も正直不得意、苦手な部類のペダルです。

Bogner Ecstasy (Red、Blue)はつまみが色々付いてて一見難しそうですが、全て12時、トグルスイッチは取り敢えず全部左か、真ん中に出来るものは真ん中にしとけば簡単にいい音が出せます。

Uberschallはトグルスイッチスイッチが付いてない分、より直感的にアンプライクで良質な音が出せます(アンプのUberschallの音が出るとは言ってない)。

Neveトランスシリーズは全体的に低音が出過ぎな感じなので、絞って調整すればつまみが少ない分音作りがしやすいと思います。

で、LGはつまみを12時で始めるのが基本ですが、トグルスイッチで音の方向性がガラリと変わるので、

「どこをどうすれば良い音なのか?orデフォルトなのか?」

という基準が正直無いです(笑

 

参考までにインターフェースの拡大2分割写真を貼っておきます。

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とりまLGを大まかな箇条書きで、前回の記事より細かく書いていきます。

 

・歪量や歪の質は?

歪量に関しては、最小値を筐体左側写真の上のトグルスイッチ、「m、L、h」で決め、その与えられた範囲の中で最大値を筐体右側写真のGainノブで調整するという感じです。

歪の質は基本Marshall Plexiで古臭いトーンです(笑

俺的にはデフォルトがLで、mやhはPlexiをハイゲインにモディファイしたような感じです。

LでもBox of Rockより歪み、また歪の可変幅も広いので、ヴィンテージMarshallのクリーンやクランチを作るならLが一番使いやすいです。

ヴィンテージMarshall系の他のペダルとも対等に渡り合えるような奥行き感、太さ、分離感があります。

mやhはLをベースにゲインや音量を増加した感じで、歪み方がブーミーで古臭い感じがそのまま残ってるので、昔のロックなら兎も角、今の音楽シーンで使うとなると、シンセとか組み合わせた時音が確実に埋もれてしまうと思います(笑

使うならシンプルなアナログ機材の構成がいいかなと思います(笑

 

・ミドルを弄れるパラメータが無い

元々Marshall PlexiのEQは極端なパッシヴタイプで、フルテンにしないとロクな音が出ないと言われてるので、ペダルで再現してるものでもEQが無いか、あっても1~2個付いてるのが殆どで、ミドルを弄るなんて以ての外、邪道と言われるかも分かりませんが(笑)、音作りが非常に限定的になります。

 

・でも高域と低域は幅広く弄れるでしょ?ミドル無くてもカバー出来るんじゃ?

それぞれのパラメータに関しては非常に癖があり、ミドル云々の前にこれらをの特性を理解しないと音作りが難しいです。

 

まずToneはローパスフィルターで、高域(4kHz辺り)の増減を行います。

が、12時基準で可変幅が非常に高く、ちょっとでも左に回せばモコモコ、逆なら直ぐにキンキンになり、Marshallらしいと言えばそうなのですが、かなりシビアで調整が難しいです。

12時のまま動かさないでおいて、他のパラメータが全て決まったら最終的に微調整でほんのちょっとづつ動かすのがやりやすいと思います。

 

次にch.Blendですがこれは前回の記事でも書きましたが、Marshall SLPの4インプット(2 × Normal、2 × Bright)ある内の、Normal、Bright、NormalからBrightへパッチケーブルで接続したchリンクのそれぞれの音を再現しており、左に回し切るとBright ch、右はNormal、12がchリンク状態となります。

これに関しては、どちらに回し切ってもトーンがガラリと変わる訳ではなく、ピッキングした時のアタック感覚や倍音成分の変化、即ち原音を取り巻いてる部分が顕著に変わるという感じです。

これも難しく考えずに基本12時で、Toneを弄る前に軽く調整するとやりやすいかもです(^^)

 

トグルスイッチのpresenseは、超高域の設定と言うより、最終的な音の傾向が低音寄りか高音寄りかを決める感じです。

(これは「真ん中にする」という逃げ道が無いから説明が難しい笑)

Box of Rockとかみたいな、本来のブリティッシュアンプみたいなダークなトーンを再現したければL、トレブルブースターを噛ませたような、ハイミッドがブーストされたトーンが欲しければhにしとけばいいかなという感じです(適当

 

最後のstructureのトグルスイッチは低音の出方の調整で、左がヴィンテージらしくブーミーで、真ん中、右と切り替えていく毎に低音がタイトになっていきます。

音作りのしやすさは圧倒的に右、敢えて低音を散らせたいという場合は適宜真ん中か左で好みを選ぶという感じですかね(^^)

 

・あれ?variacトグルスイッチとBoost忘れてない?

 

─=≡Σ(([ ⊐•̀⌂•́]⊐

 

(  ゜Д゜)ノ#####←網

 

タイ━━━━||Φ|(|゚|∀|゚|)|Φ||━━━━ホ!!

 

variacスイッチについては、正直要らないんじゃね?と思ってますが、RedやBlueと違いそこそこ効果があるので書いておきます(笑

まずオンにすると音量がガクッと下がります。

ここまではRedやBlueと一緒です(笑

次に歪み量がほんの僅かに増加します。

これはBlueと一緒です(^^)

他に何が変わるか?と言うと、これは俺が感じた点ですが、ピッキングニュアンスが出にくくなります。

つまりオフの時はピッキングの強弱に敏感に反応しますが、それが全体的に緩やかに抑え込まれた感じです。

ブラウンサウンドみたいな電圧降下効果がそういうものなら仕方ないのですが、ダイナミクスや生々しさが欠けた感じが個人的に好きじゃないのでオフにしてます。

あと特有のコンプも効いてるのか、時折弦を弾いたあと一瞬音量が下がり、後から徐々に大きくなってまた減衰していくという効果も伺えます。

Boostは歪みの後段にあるので音量ブーストのみですが、専用の白ノブを0にしても効果があり、音が若干太くなります。

音色は変わらないので完全にクリーンブースター、若しくは音がそのまま太くなるのでトランスペアレント系にも通ずるところはあります。

しかし大体の人はゲインブーストを求めるので、現状空気ですね(爆

 

・どんなジャンルに合う?

正に60~70年代のブルース、フュージョン、ロック、ハードロックですね。

グループサウンズとかFenderが多いと思いますので、

「Fender Bassmanを土台にしたMarshall JTM45の音を再現したBox of Rockに近い音を出せるLGのLモード」

なら代用は十分可能でしょうd('∀'*)

VOXも多いけど?

VOXは。。。まあ使えば、同じような雰囲気は出てるような気がするので代用出来ると思います(^^;;

80年代以降の音楽だともっとエッジの立った、分離が良く音抜けの良い、低音がもっとタイトでミドルが適度にあり温かみがある音(即ちブラウンサウンド)や、ミドルが極ブーストされてるけど絶妙なイコライジングで抜けが極めて良く、コンプレッションが強烈でシンセサイザーと組み合わせても埋もれずむしろ相性のいいディストーション(即ちRockman)みたいな音が台頭し、そこら辺に合わせるのは難しいです(笑

グランジ、オルタナは?

gainノブのLでジャキジャキ弾くと案外行けるかも?

J-POPは?

Lのローゲインとシングルコイルで歌モノなんか(∩´。•ω•)⊃ドゾー

シューゲイザーは?

エフェクトに埋もれるのであまりオススメしません(笑

ハードコア、メロコア、エモなんかは?

アタックが弱く、初っ端から迫力が出ないので難しいのでは?

スラッシュ、デス、ブラック、ゴアグラインドは?

lml(^^)lml

 

Marshall Plexiを再現したペダルはいくつか弾きましたが、LGはその雰囲気がバッチリ出ており、値段が若干お高めなのを除けばかなりのクオリティだと思います。

つまり逆を言えば、汎用性が高く即席で使いやすいRedやBlueに比べ、かなり癖の強いペダルなので人を選ぶとも言えます(-。-)y-゜゜゜

値段が値段なので、

「俺は60~70年代風ロックがやりたいんだ!」

とか

「ペダルで伝説のMarshall Plexiの音を、スタジオに備え付けのどんなアンプでも再現出来るようにしたい!」

とか余程Plexiに強い拘りが無ければあまりオススメ出来ないです(笑

(あれその発言アフィに響くんじゃね?w)

 

では手のひら返しをすると(笑)、他のPlexi系ペダルより低音と高音のレンジが広く、アンプライク度的にはLGの圧勝ですねd('∀'*)

LG弾いた後だと、他のPlexi系ペダルがこじんまりすること請け合い笑

またgainトグルスイッチをmかhにすると、古臭い歪を無理やりハイゲイン化させたような、特有の味わいのある倍音成分がガッツリ出るのも魅力的♥♥(o→ܫ←o)♫

 

出た当初はそこそこ話題になりましたが、今では「Bognerのペダル=赤か青」という風潮があり、俺的には個性がある黄もぜひ加わって欲しいな、と切に願っております(笑)

Bogner ボグナー / La Grange 【国内正規品】

Bogner ボグナー / La Grange 【国内正規品】

 

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