Ethos Overdriveを狙ったり、Van Weelden Royal Overdriveを買ったりして何かと「ダンブル系」をそこそこ追求しておりますが、とうとう先日これを買いました(^o^)/
シンコーミュージックのEffector Bookです。
エフェクター系の本では多分1番有名だと思います。
因みにKatana Miniを買ってしまった原因(笑)は、このナンバーのブラウンサウンド関連のやつでした(^^;;
俺としては、ブラウンサウンドと呼ばれるものについては謎に包まれてるという風でもなく、EVH御本人がMarshallのセッティング?を初め、Peaveyや現在のEVH(Fenderと提携)など渡り歩き、ブラウンサウンドそのものの定義が曖昧かつ幅広く、それを模したアンプやエフェクターがゴロゴロ存在するので、俺的には
「MX5150 OD、Friedman BE-OD、Katana Mini辺りを常備しとけばいいや」
みたいな考えがありました(笑
(MXRのやつが出るまではWampler Pinnacleもいいなって思ってました)
反面、ダンブルは謎に包まれた部分が非常に多く、エフェクターで再現されてる、と言われてもモノホンのアンプを弾く事はおろか実物を見た事すら無いので逆に興味が湧きましたね(笑
前回の記事での書きましたが、ダンブルは個々のアーティストの為にチューニングを施されたアンプで、同じ型番でも全く違う音が出るというのが概ねの見解だそうです。
但しハワードダンブル本人はフェンダーアンプの改造から始まり、全てのダンブルアンプはフェンダーアンプから派生したものが多いので、その名残を残すようなトーンを持っているという共通点もあります。
前回RODの記事でダンブルの大凡の説明はしましたが、今回もう少し詳しく書いていきます。
・音の速さ(音速か?!w)
ダンブルといえば「ピッキングする前に音が出る」と言われるほどレスポンス、立ち上がりが早いと言われてます。
これは
ギター→プリアンプ→パワーアンプ→スピーカー
と増幅する過程で、その処理が速い(余計な回路を通らず無駄がない)というのもありますが、ダンブルのトーンにおいて3〜4kHz帯が最も聴こえやすくなっており、それは人間が最も聴き取りやすいと言われており、その帯域の音が真っ先に聞こえるので「速い」と錯覚するのだそうです。
フェンダーアンプ(主にツインリバーブとか)なんかも立ち上がりが早いと言われるのは高域が強調されがちなのも一理あります。
当時の他の大多数のアンプは篭ったり低音がブーミーなものが大多数で、それが「普通」だったので、高域の特性に優れてたダンブルは速いと感じたんでしょうね(適当
・ダイナミックレンジ
よくペダルビルダーが口を揃えて語るものに、
「ダンブルはダイナミックレンジが重要」
というものがあります。
これは俺も解釈が難しく、最初は分かりませんでした(笑
(今でも分かりづらいか理解してないかのどっちかですねwww
「モダンアンプみたく重低音から超高域まで出力する、ワイドレンジの事じゃね?」
的な感じで捉えてましたが、どうも違うようです(^^;;
これは恐らくオーディオケーブルの最王手、Monster Cableのハイエストモデル、Studio Pro 2000の考え方が分かりやすいかなと思います。
これは、音を出した時1番早く信号が届くのは高音で、低音は後から付いてくるので、結果的に「音が痩せてる」とか言われるのは信号が遅く減衰した低音が再生しきれなかったと思われます。
なのでSP2000の場合は高音と低音の信号を分け、高音の信号を伝える線を、低音を伝える線に巻き付けて信号の到達速度を均一にし(つまり高域を伝える線を長くして信号を遅らせる)、結果他のメーカーのシールドとかより太い音を出せるという仕組みになってるそうです。
ダンブルアンプの場合も同様で、3~4kHzの高域がよく聴こえるチューニングを施してはいますが、同時に低音の信号の遅れを考慮し、高域、中域、低域がほぼ同時に出力される工夫をし、結果音の立ち上がりは早いし、低音もそれに付いてくるから音圧、音の壁みたいなものも体感出来、「ダイナミックレンジだ!」と言われてるのかも知れないです(推測ですw
・歪んでるか歪んでないかの境目のクリーン
ダンブルはODSやSSSなどありますが、専らクリーンサウンドが注目され、ドライブサウンドも軽めでニュアンスが非常に出やすい程度で使用される事が多いです(元々深い歪のアンプでは無いので、ダンブルアンプでザクザクリフを刻んだりDjent系みたいにドロップチューニングを施して重苦しいサウンドを出したりしてる人なんて見たことないですw)
ダンブルのクリーンについては、一部の機種では「最初から歪んでるけどクリーンに聴こえる」仕様らしいです(^^;;
歪んでるか歪んでないかの境目のクリーン、長いサスティンなどからもその片鱗は見られます。
俺的にはDr.z Carmen Ghiaのアンプと同じような傾向なのかな、と推測してます。
あれは1Vol 1Toneの潔いアンプで(笑)、volを上げていくと歪んではいきますが、歪んでるか歪んでないかの境目のクリーンが1番美味しいトーンとされ、それ目当てにファンが出来たという噂もあります。
(確かにクランチより歪んでないくらいのクリーンは何処か上品な、煌びやかな印象がありますね(^^)
・使用されてるパワー管
ダンブルの大多数のアンプにはフェンダーと同様の6L6管が使われてますが、一部ではEL34管や6V6管が使われてるそうで、EL34はブリティッシュ寄り(Marshallでしょうねw)、6V6はFender Deluxe Reverbからの派生でしょうが、デラリバとは全然違う音らしく、「クリーンと歪の中間のようなクリーン」が最も体現されてるのがこれだそうです。
(流石にEL84とかKT88は無さそう)
・ダンブルアンプに合う曲
フュージョン、ブルース、オールドロックです!(爆
何故なら、それらのジャンルを代表するギタリストの殆どが使ってたアンプがダンブルだからです(^o^)/
ダンブルアンプを使った曲がたまたま70~80年代に数多くリリースされ、ビルボードを総ナメにしたりグラミー賞とか取っちゃたりしたから、ダンブルの音が必然的にその年代の音という感性を刷り込まれてるのかも知れませんね。
(個人的にはダンブルODS辺りののクリーンにMetal MuffとかMegalithとか繋いで弾いてみたいと思うておりますlml(^^)lml
(Rockmanは、、、面白いかも(^^;;
ダンブルアンプ、、、一度拝んでみたいものです。
あと弾けるなら下手くそでも弾くと思いますlml(^^)lml

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