Guitar Stuff Blog

今まで使ったギターアンプやエフェクターを紹介したいと思います。

20180723 VOX Pathfinder 10 with Amps

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今回はパス10のPhones/Line Outからコンボアンプのリターンに繋ぎ、果たしてパス10自前のスピーカーやパワーアンプと比べてどうなのか?という実験をしました(^_^)

(勿論エフェクター乗りの実験は継続しますが箸休めです爆

これは、パス10が一部の人に敬遠される理由が恐らくスピーカーの「癖」にあり、プリアンプについては逆に想像より遥かに優秀なのでは?と思い、昨今パス10にハマってる事もあり試しました(^^)

 

繋ぎ方としては、ギターからパス10のInputに繋ぎ、Phones/Line OutからEWS Subtle Controlに繋ぎ、そこから各々のアンプのリターン端子に繋ぐという方法です。

最初はPhones/Line Outから直接リターンに繋いでたんですが、パス10の出力レベルが0dB以上らしく、パス10側のVolではとても調整出来ない爆音が出てきた為、急遽Volコントローラを挟みました(-.-;)y-~~~

(それでも最小にしないと途端に爆音なので、恐らく+4dBくらい出てるんじゃないかと思います。)

 

・JC-40

パス10標準搭載の6.5" Bulldogスピーカーよりやはり音が太くなりました^ ^

具体的には、デフォで鳴らすより歪のエッジが抑えられ、低音〜ローミッドが持ち上がり、VOXのような古臭いフィルターのような物が無くなり、良い意味だと「使える」ディストーションになり、悪い意味だとVOXらしさが無くなった印象でした。

デフォだとTreble MAXなんて論外でしたが、JC-40に繋ぐとMAXでもBassとの兼ね合いでなんとか運用出来ます(笑

ゲインの効き具合も絶妙で、デフォだとどうあがいてもザラザラ感が残り、ゲイン調整での個性が失われる傾向でしたが、JC-40ではゲイン9時でジャッキジャキのクランチ、12時以降はさほど変わりませんが、音も潰れないチューブライクな太いディストーションが得られました(^^)

ただしチューブライクとは言っても、あくまで音の太さやエッジが丸め込まれた感じがそんな感じであり、厳密に比べるとピッキング時のコンプ感やギターvolへの反応、ニュアンスの出しやすさなどで結構違ってきます。

まずコンプ感に於いては、チューブとは違いやはり音が固いです。

何より音が詰まって出てくる感じがなく、無機質、金属的(思い込みかもしれません、さーせんm(__)m)で平坦な印象がありました。

ニュアンスも、ゲイン高目に設定したハイゲインアンプでは弱く弾くとそれ相応の反応をしますが、こちらはゲイン高めにするとピッキングの強弱であまり変わりません。

ギターvolへの反応もチューブに比べてゲインが非常に落ちにくく、クリーンサウンドが作りづらいです。

それさえ気にならず、ぶっとくなって迫力のあるパス10のドライブサウンドを試したければ、JC-120に繋ぐのは大アリです!d('∀'*)

 

・Peavey Bandit 112

こちらは基本的にはJC-40と同じような反応を示しましたが、スピーカー径かスピーカー自体の恩恵か、奥行感がグッと増し、パワーアンプの恩恵なのかJC-40の時よりコンプ感で音が詰まって出てくる感が感じられました。

俺的にはBanditの音の方が(JC40と比べれば)より有機的、チューブ的な感じで好みですが、Banditに搭載されてるBlue Marvel自体が癖が強く、何となくBanditのドライブサウンドにも聴こえてくる感じがありました。

なんつーか、ちょっと80'sに大流行したようなミドルがやや強いカラッとしたドライな音で(つまりブラウンサウンドw)、パス10の特徴がJC-40よりも失われた感がありました(笑

あと、こちらの方がW数が高いのに、何故かJC-40よりVolコンでの制御がしやすかったですd('∀'*)

 

・Rockman XP-100

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同じ6.5インチスピーカーの対決ですが、結論から書くとBulldogのほうが良いです(笑

こちらのPyledriverスピーカーなんですが、聴こえ方がオーディオ用のフルレンジスピーカーっぽく、リターンに繋いで鳴らしたら兎に角高域がザラザラして平坦な印象を受けました。

後でパス10のみで鳴らしたところ、ミドルが非常に出ておりギターの美味しいところを感じたので、これに関してはパス10の方が好きですね(^^)

恐らくXP-100のプリアンプ(XPR相当)の回路自体にキャビシミュの回路があらかじめ搭載されてるから、ギター用にチューニングされてるものよりフルレンジの方が効果を発揮すると見込んでたんだろうと思います。

(エフェクターの乗りが悪いのもこれに原因があるかもしれないです)

 

・Rockman A12-50

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Banditと同じソリッドステート、同じ12インチ(メーカーはCelestionだけどw)のコレならどんな反応を示すのか?

まず、リターン繋ぐとめっちゃくちゃ音が小さいです(爆

Vol MAXにしても使い物にならないので、仕方なくフラットに出力してくれるだろうという考えでAUX Inputに繋いで鳴らしました(因みにこちらだと爆音になるので通常通りVolコンを運転w)

結果、Rockman (A12-50)の音になりました(爆

Treble上げると多少エッジが立つぐらいで、まんまRockmanの音です!w

多分キャビシミュが搭載されてない分、パワーアンプやスピーカーがそういう音を再生するようチューニングされてるのでしょうね。

(メサのC90積んだキャビと同じ発想w)

 

・Tech21 Trademark 30

サウンドハウス

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(関係無いけど、大きさがあまり変わらないのが驚きw)

Tech21なので、恐らくパワーアンプもスピーカーもSansampに特化してるものと思ってましたが、その通りでした(笑

パス10なのに思い切りSansampらしい音が出てきました(笑

具体的には、パス10のコンプ感がSansamp特有のキャビシミュを通したような音になり、キツい高音が抑えられてその分ミドルレンジにかなり凝縮された感じです。

なのでVOXらしさは皆無で、Sansamp Classicの「Speaker Edge」やGT2のSpeaker Typeにおける「Off Axis」、TM30のSpeaker Typeにおける「U.S.」の音が好きなら堪らないようなサウンドとなってます。

逆に言うと没個性化してるので、Bulldogスピーカーの鼻詰まり感のあるミドルや耳に刺激的な高音がキレイさっぱり無くなってます(笑

 

・Mesa Boogie Mark V Combo

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こちらに関しては、意外にもまんまMesaの音という感じはなかったです。

確かにMesaらしいミドルやきめ細かい粒の歪にはなりましたが、どちらにせよアンプ直程ではなく、やはり膜が張ったような奥まった音という印象を受けました。

また他のアンプだとパス10側のTrebleは「上げても問題は無い」でしたが、こちらだと「MAXにしないとやや籠る」という感じで、特に12時より左だとモコモコします。

JC-40やBanditよりも籠るので、このアンプでもし運用するならTrebleは上げ目がいいです(運用する人なんているのか?ww)

 

総評として、パス10のプリアンプは中々質が高い、他のパワーアンプやスピーカーの影響がものすごく大きいという事が分かりましたd('∀'*)

因みに個人的にはBanditかTM30が良かったですね(^^)

それらのどっちがいいか?と聞かれたら、、、よりチューブらしい感じのBanditかなあ?w

甲乙つけがたいです(笑

 

次回は引き続きパス10 × エフェクターの考察をしていきますm(__)m

サウンドハウス