昨今RODという超高価なペダルに予算を費やし、財政難に陥ってるため、ペダル症候群(?)に罹ってるこの頃ですが、大昔に新品で買ってそのまま(約6年か7年くらいw)眠り続けていたTubulator(以下MTE)をたまたま見つけたので、昔々その昔、
「ディストーション=Rockman最強伝説」
という、世間を斜めに見たようなすさんだ耳を持っていた俺ですが、その後SansampやBogner、Diezel、SHOD、SuhrそしてRODなどの場数を踏んできた(笑)ため、MTE-1に対する見方も変わってきているのでは?という事で早速JC-40に繋ぎました。
まずMTEを単体で音を鳴らしたのですが、
「昔の記憶は何だったのか?」
というくらい超好きな音が出てきました(笑
昔はスカスカのカリンカリンのゴ○みたいな音だったような記憶だったのですが、今聴くとややフラットでワイドレンジ(つまりトランスペアレント風)になったTS系という感じで、ToneノブとDistつまみの弄り方によっては、確かに名前通りヴィンテージチューブアンプを無理矢理歪ませたような音になり、正直驚いております:(;゙゚'ω゚'):
で、何でこうも感覚的に違いが生じたのか?という事を考察すべく、以下に原因を書いていきます(1年前の記事を超手のひら返しして、それの言い訳ですwww)
1. Marshall MG15FXのクリーンとJC-40のクリーンの違い、イコライジングの仕方。
2. 当時のディストーションのシーンの違い。
3. ペダルを複数繋いだことによる音の劣化。
まず1ですが、MG15FXのクリーンは比較的歪ペダルの乗りは良かったような記憶があります。
但し8インチなので、10インチ2発のJC-40にはレンジや広がりなどは劣るので、それが原因なのかなと思います。
またスピーカー自体の特性上、JC系の方が予めレンジが広く、MG15FXはMGシリーズの音に特化させてたのかも知れません。
EQはMG15FXは全て10でしたが、JC-40はBright SWオンでTreble 0、Mid 8、Bass 3にしてます。
JC-40で自分好みのEQにしてたから、MTEもそれに影響されてたのかも知れません(^^;;
2に関してはさっき書いた通り、当時の俺はRockmanの歪こそ最強、神、普遍的という概念があったので、少なくともRockmanよりハイゲインでなければ論外\(^^)/という考えがあったのもあります。
ちな今でも思ってますけど、流石に神、普遍的はまず無いです(爆
(つか他の歪に比べて相当癖があるから、普遍的はおかしいとさえ思っております_|\○ _
なので当時の感覚としては、ローゲインで面白味の無いMTEは「なんかつまらない」という感覚だったと思います(笑
同時期にPlaytech Heavy Metal PTHMを買って、刺激的な音に加え、幅広いトーン変化な為EQを弄るのが面白過ぎて涎を垂らしながら(爆)使って満足してたから、MTEが見劣りしてたのかも知れませんな(´-`).。oO
唯一無二でずっと鳴らしてたいRockman、幅広いトーン調整で思いっきり遊べるPTHMの板挟みみたいな。
現在のように複数ローゲインペダルを収集した俺としては中々に味わいのあるペダルに感じました( ..)"
3に関してはあるあるですね(爆
確か床に並べてたのが歪以外でArionのコンプとEQとアナログディレイ、Artec EQ、MXR 10 Band EQ、Playtechのコーラスとデジタルディレイと劣化要素が満載で、しかも全部PSA-100アダプター1個から分岐ケーブルで全部に電源供給してたのでめちゃくちゃ劣化してたのも頷けます(笑
しかも1本300円くらいのパッチケーブルを使ってました(笑
で、確か
コンプ→MXR EQ→Artec EQ→歪→Arion EQ→コーラス→デジタルディレイ→アナログディレイ
で「歪」の部分でPTHMと取っかえ引っ変えしてたような。
そりゃ劣化するし、PTHMと違ってハイのエッジが立ちにくいMTEだと音が篭もりまくってスカスカな音に聴こえてきますわな(笑
やはり単体でアンプに突っ込んだ方が生々しく、音が前に出ますね(^^)
また、価格帯的にフレンドリーなBOSS SD-1、JOYO SBODと共に違いを比べてみました。
まず全体的な印象としては、MTEは音が奥に引っ込みがちでややフラット寄りのミドルプッシュ型、SD-1はまんまTSらしいミドルブースト型、SBODは別枠で音が前に出るトランスペアレント型という印象でした。
SBODの音が前に出る、というのはアンプライクな点のひとつではありますが、MTEでもToneノブを全開にしてDistも高めにすれば音が前に出てチューブサチュレーションらしい音を出します。
SBODがモダンなクランチだとするとMTEはヴィンテージクランチみたいな。
低音がタイトかルーズかの違いもありますね。
SD-1は安定のBOSSらしくToneを弄ってもブレないですね~\(^^)/
次にMTEでSD-1とSBをそれぞれブーストしてみました。
因みにMTEはVol MAX、Tone 12時、Dist 0で、SD-1とSBはどちらもVol以外全て12時です。
結果、どちらとも非常に相性が良く、チューブのような粘りのある効果が負荷された感じで、改めてMTEの凄さを見せつけられました。
SD-1の豊富なミドルや、SBの立ち上がりの速さなどの利点はそのままに、音が前に出てゲインが上がり、音が更に太くなった感じです。
ここまで来ると昔disってた自分は何なんだ(´・ ・`)というくらい後悔をしております。。。
なら、次は音作りの幅は広いけど全体的に音が固めなPTHMにブースターとして使えば、チューブらしい滑らかさが付与出来るのではないか?!という事でやりました٩(ˊᗜˋ*)و
結果、確かにカンカンという硬いコンプレッションが丸くなり、更に立体感が出てきて非常に太いディストーションが出てきましたY(><。)Y
メタル、ロック、クランチどれを取ってもMTEで浄化(笑)された感じで使いやすくなっております。
では、
「ならMegalithとかRODとかSuhrシリーズ要らなくね?(笑」
とかなるかと思いますが、それは違いますね‾͟͟͞(((ꎤ๑‾᷅༬‾᷄๑)̂—̳͟͞͞o
音が前に出る、単音の太さ、和音時の分離感は確かにPTHM単体よりもMTE + PTHMで向上はしましたが、それでも上記に比べれば劣りますね。
でも善戦はしてるので、ブランドと単体の至高の出来を取るか、少しだけ劣るけどコスパを取るかの違いでえらぶかんじですかね。
(俺は前者で取る人間ですwww)
次にペダルを入れ替えて実験しました٩(ˊᗜˋ*)و
こちらはPTHMをメイン歪、MTEをチューブアンプのようなニュアンスの出るフィルターにし、JC-40の硬いクリーンを緩和するという感じです。
但しMTEのDistを0にしてもクランチになるので、チューブアンプの歪んでる傾向のクリーンに繋いで鳴らしてるという感じですね。
で、結果としてはやはり思惑通りPTHM単体と比べ、低域と高域がバッサリと丸く削られ、ミドルがモリモリ追加されたような音になりました笑
エッジの立った刺激的な音はPTHM単体か、前段にMTEを繋いだ方が断然良いですが、こちらは
「ヴィンテージチューブアンプにメタル系ペダルを繋いだらこうなりますよ」
という事が分かる感じです。
但し本物のチューブアンプでは無いので、それなりの弊害も出てきます。
それはPTHM側でミドル強めな古めのハードロック系の音を狙って作った場合、チューブは当たり前ですが自然に再生してくれますが、MTE介した方だと、わざとEQを似せてるので、ミドル過多になり音が割れます(爆
これはPTHM側のGain弄っても全く改善せず、ミドルが強い歪はこのような設定は控えた方が良いかもですね。
という事で、MTEの実力を見直した(というか俺が魅力に気付けなかったw)回でした(´;ω;`)