Guitar Stuff Blog

今まで使ったギターアンプやエフェクターを紹介したいと思います。

20180421 Bondi Effects Sick As Overdrive

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連日またペダルを手に入れてしまいました( ^ω^ )

 

昨今大人気のオーバードライブ、Sick As Overdriveです!

「ケンタウロス系」と「トランスペアレント系」の融合と謳われ、発売から4年くらい経過しても衰える事なく人気を保ち続けてるもので、ODペダルも大好きな俺としては集めなければなりませんでした(爆

アメリカのケンタッキー州でハンドメイドで作られてるペダルで、バージョンやシリアル毎に回路変更を幾度となく行われており、それに伴いトーンや歪の方向性も結構変わってるとかなんとか(古いのは知りませんし現行のでいいよw

あと初期型は銀色の無塗装筐体にロゴマークと商品名が描かれ、以降はターコイズっぽい塗装に白色で文字が書かれてる爽やかな仕様になっており、これも人気の一因となってます(笑

一時期限定発売で筐体も文字も真っ黒にした仕様もあり、中の回路も別物で音が微妙に違うというのもあったらしいです^_^;

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コントロールはLevel、Gain、Bass、Trebleの4つのつまみと、クリーンブーストとオーバードライブのそれぞれのモードを切り替えるトグルスイッチが付いてます。

 

まずクリーンブーストモードですが、単体で使った場合クリーン〜ローゲインオーバードライブまでカバー出来ます。

チューブアンプなら音圧の底上げ、ソリッドステートならローを落としてミドルとハイミッドを若干追加してチューブらしいコンプレッションを付加する感じです。

特にJCみたいな、ハイとローが目立って中域がスッカスカになりがちなアンプでチューブらしいクリーンが欲しい場合、最良の選択肢になる事請け合い( ^ω^ )

逆にチューブアンプの場合、クランチ止まりのアンプのゲインブースターとして使ったり、クリーンを太くしたり、付いてるEQで補正したりと痒い所に手が届く存在になってます。

オーバードライブモードでは、クランチからオーバードライブまでを担当し、かなり太く音圧のあるドライブを奏でます。

クリーンブーストモードより音量がかなり下がりますので、Levelで適宜補正する必要があります。

これはクリーンブーストでは歪量を落としてヘッドルームを高くしてる為なので、オーバードライブではアンプで言うVariacが効いてるという風に捉えれば、それもまた味かなと思えるかも?w

オーバードライブとは言うものの、かなり歪むのでディストーションの手前という感じですね(まあオーバードライブとディストーションの明確なボーダーラインは無いんですけどねw

エフェクター臭さは微塵もなく、アンプのナチュラルなドライブサウンドという感じで、好きな人には堪らない逸品だと思います。

 

2バンドEQは"アクティブ/パッシヴ"タイプで、12時で(トーン全体の補正はあるものの)フラット、各々を下げると減衰していきミドルレンジが顔を出し、上げると低域と高域がブーストされていきます。

Bassは大体150Hz位のローのブーストORカットで、下げるとタイトになる反面音圧が下がり、上げると箱鳴り感とブーミーさが同時に付いてくる感じです。

Trebleは大凡4kHzくらいのハイミッドで、カットすればかなり篭り、MAXだとエッジの立った音になる、かなり可変幅の広いものになってます。

トレブルブースターとして使う場合はここを少し上げてBassを少し下げたりすると、往年のヴィンテージトレブルブースターっぽくなります。

逆にいっそのこと両方カットしてLevelだけ上げ、TS系よろしくミドルブースターとしても使えたり、そこから効きのいいEQで補正すればオリジナルブースターとしても使えたり可能性は無限です(๑>◡<๑)

アンプやエフェクターの(ゲイン、クリーン)ブースターとしても、単体でクリーン、クランチ、オーバードライブペダルとしても使え、守備範囲が異常に広い傑作と言えるでしょう(笑

 

早速比べました(*≧∀≦*)

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まずはブティック系オーバードライブの雄、SHOD HWとの比較です。

歪の深さ、音の太さ、トーンの可変範囲はSick Asの方が上です。

SHODの方がコンプレッションが薄く、ピッキングの強弱に敏感に対応する感じや立ち上がりの速さはこちらに分があります。

またSHODの方が歪がきめ細かいです。

これは本当に好みの問題ですね( ´Д`)y━・~~

 

ちなみにSick AsをクリーンブースターとしてSHODに使ったところ。。。個人的に超超超極上なハイゲインディストーションが得られました☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆

元々アンプらしいニュアンスがあるSHODに、ハリとツヤ(化粧品かwww)と音圧とコンプレッションとゲインを絶妙に与えるSick Asの効果で、JCですら10万や20万程度のチューブアンプとタメを張れるふくよかなハイゲインドライブをアウトしました!(よく楽器屋が文の締めに使う慣用句w)

更にSick AsのEQでトーンを補正出来るので、意外に調整の幅は広いし、EQも感覚で掴みやすい感じなので設定が楽です^^

組み合わせにも驚かされましたが、やはりSick As侮れません。。。

 

Sick As vs Wessex

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お次はBogner × Rupert Neveのコラボブティック、Wessexとの比較なのですが、個人的には圧倒的にSick Asの方が好きです(笑

 

TrebleはSick Asの方が「可変値が広く」、BassはSick Asの方が「可変範囲が狭い」ので非常に扱いやすいです。

これはどういうことかと言うと、TrebleはSick Asの方がWessexよりも強いので、エッジの立った音が出しやすく、また微調整も利きます。

Wessexは最大付近でエッジが効く感じで、3時まで下げると途端に篭りがちになるので融通が利かない感じですね(笑

BassはSick Asの方が特定の帯域を狭い可変範囲、つまりピンポイントで上げ下げする感じで、篭らずに低域をブースト出来たり、いい塩梅でカット出来て代わりにミドルを少し出せるので扱いやすいです。

Wessexだと上げると篭ってブーミーになるので、古臭いサウンドを狙うには良いかもしれませんが汎用性は低いです。

 

またGainもSick Asの方が深く、微調整も利くので音作りしやすく、Wessexはあるポイントでガラリと歪量が変わるので、煮詰めて煮詰めて漸く狙った音を出せるという感じです。

 

全体的なトーンとしては、Sick Asは音が明瞭で輪郭がはっきりとし前に出るモダンな音という感じで、Wessexは特有のフィルターが掛かったような篭る感じ、エッジが丸まって柔らかいヴィンテージな音という感じです。

 

ちなみにこちらもSHOD同様Sick AsでWessexをブーストした所、SHODとは違いあまり良い効果は得られませんでした(笑

なんというかSick AsのLevelにシビアに反応し、(勿論ゲインは0で)ある一定の値を超えると音が割れます(笑

なので音が割れない程度にまでLevelを下げなければならず、そうするとゲインとミドルは多少追加されるのですが、安っぽいペラペラな音になり使えません(笑

Bognerのペダル自体あまり他社のブースターとか受け付けない無骨な物が多く、これも単体での運用前提という感じですね。

因みに後段のモジュレーションとか空間系は大丈夫ですよ^^

 

最後はこれd(^_^o)

ボグナー青との比較です。

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こちらはWessexとは違い、かなり接戦でした(爆

全体的にはSick Asの方が音が太く、ミドルレンジが豊富で非常に味わいのあるサウンドですが、青はTrebleの帯域がかなり高く(多分5kHz超)、またGainも深いのでクリーンからクランチ、ハイゲインディストーションまで難なく熟せ、ヴィンテージからモダンな音の傾向も決められるので、カバー出来る範囲は青の方が上ですね。

EQの可変値は同等、どちらも非常に融通の利く優秀なペダル達です(笑

Sick Asはクリーンブーストが出来るので補佐役とメインどちらでも可能、青はメインのドライブペダルか、歪量を落としてスイッチャーによるバッキング担当かという使い分けが適してますね。

ちなみにこちらもSick Asで青をゲインブーストしてみた所、Wessexの時とは違う反応を示しました(*≧∀≦*)

何というかピッキングがもたつく感じで、本当にヴィンテージMarshall Plexiをフルアップしたようなヴァイオリントーンが出て来る感じです。

青単体のブースト機能だと立ち上がりの早いモダンなブースターという感じですが、こちらはある意味対極という位置付けで、俺的にはSick Asの方が好きですね。

ミドルレンジも大幅に追加し、気持ち音が明瞭になるのも気に入ってます。

昨今のPlexi系ペダルはトーン、SUG感、歪の粒の粗さ、歪の深さ、低域の緩さ、全体的な古臭いフィルターなどを再現してるものが多いですが、この「ピッキングした時のもたつき感」は全く再現されてるものが無く、偶然ではあるもののこの組み合わせで再現出来たのに感動しております(T_T)

(このもたつき感は長年探してた反応なので本当に驚いてます!これを機に後段にEQやコーラス、エコーをかまして極初期70年代末期のBostonサウンドなんかもry

後はこの青同士も見栄えが爽やかですね(音とは関係ねえww

 

因みにSick AsはBognerペダルと同様、内部で18vまで昇圧して駆動してるので「006P電池か9vアダプターのみ」で運用出来ます。

(まあ極一般的なアダプターなので間違える事はまず無いと思いますがw)

アンプライク、守備範囲の広さ、音の良さどれを取っても非常に優秀、またケンタウロス系やトランスペアレント系などとも同等に渡り合える素質を持ち、オーバードライブペダル全体でも1、2位を争う傑作です!

 

Bondi Effects ボンダイエフェクト オーバードライブ Sick As Overdrive