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今まで使ったギターアンプやエフェクターを紹介したいと思います。

20170507 Bogner Ecstasy Red

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今回はボグナーのディストーションペダル、エクスタシーレッド(以下XTCR)の感想を書きます。

ボグナーと言えば改造マーシャルから始まり、90年代初頭にはソルダーノと並ぶ高級ブティックアンプビルダーとしてその名を馳せてましたね(^.^)
特に有名なのはやはりフラッグシップのEcstasyで、俺が好きなTOTOのルークは2台も所有し、リッチーコッツェンなどのテクニカル系も御用達。
日本の有名バンドも使ってたとか。

今回のXTCRはそのEcstasyの最も歪むCh3(通称Red Ch)をペダルとして再現したものとなってます。

コントロールはVol、3バンドEQ、Gain、ブーストON時に使えるVolとGainの7つのつまみがあります。
非常にアンプライクな歪で、マーシャル基準ですがきめ細かく滑らかで、まるで別物です(笑
どこぞのDSL1Cとは比較にならないほど上品な歪です。

元々チューブのマーシャルに見られる高音の強さも抑えられ、分離のよいミドルの大幅な増加と巻弦のアタック感が感じられるコンプレッションが効き、元のEcstasyに引けを取らない(と思う)トーンが得られます。

ゲインの調整幅は広く、クランチからディストーション、更にVolとGain両方ブーストまで内部でこなせるのでブースター要らずです^ - ^

3バンドEQも可変幅が広く、ブルースからロック、メタル、パンクなどどんなジャンルでもオールラウンドに対応出来ます。
ボグナーらしさを出したいなら、ベース少なめ、ミドル2〜3時くらい、トレブル11〜12時くらいな感じです(適当
特にミドルが特徴的で、500Hz辺りの帯域なんですが、分離が良くて上げまくっても音が何故か籠らないので個人的に気に入ってます(^.^)
(恐らくノッチフィルターかなんかあるのでは?と推測)

また4つのトグルスイッチがついており、それぞれVariac、Mode、Pre Eq、Structureとなってます。

まずVariacはチューブアンプにおいて入力電圧を下げると音量が下がる代わりにコンプレッションが加わり歪みやすくなるという効果で、それをこのペダルで再現してるようです。
なので音量は確かに下がりますが、歪が増えたか?と訊かれるとそうでも無いです(笑
単純に音量調節として使ってます。

Modeは低域の調整で、Tightは低音がモダンな感じで締まり、Mellowはミドルが大幅追加されてゲインが低くなり、Fullは低音が分厚くなります。
クランチならMellow、ロック〜ハードロックはFull、モダンハイゲインはTightという感じです。

Pre Eqはトレブルブーストで、Nはノーマル、b1は高域のブーストと「オープンさ」の追加、b2はミドルとハイをブーストします。
ハイゲインならb2がいいでしょう。
ドンシャリメタルはb1がいいような気がします。

Structureは同社のEcstasyアンプの型番を選択します。
101はどちらかというとフラット、100はミドルが強調され、20thはミドルの若干の追加で、ゲインも他より上がります。
俺的にはボグナーらしい音の100を選んでますが、結構ここでキャラが変わるので自分に合ったモードを探すのもいいと思います(笑

内部や外部の作りに拘りがあるらしく、外部はカーリング製の高級なペダル用のフットスイッチを採用してます。
踏み心地は若干硬いですがしっかりしてます。
内部は5段のディスクリート回路で、更に9Vで受けた入力を昇圧してトーンを作ってます。
相当音質に拘った様が伺えます٩(ˊᗜˋ*)و

他のペダルとは明らかに一線を画し、これ単体で(チューブ)アンプライクな音を出せるからプリアンプとしても使えるかも?

これが発売されて大ヒットした以降、次々に新しいペダルをリリースすることになります。

個人的には持ってる歪エフェクターで2番目に気に入っております笑

サウンドハウス