Guitar Stuff Blog

今まで使ったギターアンプやエフェクターを紹介したいと思います。

20170304 Rockman Distortion Generator & Stereo Chorus Part.2

昨日に続いて今度はDistortion Generator(以下DG)について書こうと思います。
先日書いた通り最初はMG10と同じ感じじゃね?という感じでした。多分これは歪んだサウンドを鳴らす事に慣れてなかったからかも知れません(;^_^A
高校の時はアコギしか使いませんでしたしw

でもMG10とDGを聴き比べていくうちに、DGの分厚い歪、ミドルをブーストしたトーン、強烈なコンプレッション、長いサスティーンなどに段々と酔いしれていきましたね。
更に先日書いたコーラスとの相性は抜群で、正にボストンのような爽やかで立体的なディストーションになります。

「ディストーションジェネレータ」と言っても、どちらかと言うとプリアンプ的な立ち位置なような気がします。音量0にしても音が出るので、アンプのリターンに直で接続は出来ませんが。

音的には、パワーコードで正に「グオォォォォォォォォン」という感じです(爆
ミドルがブーストされてますが、音像はぼやけず分離感のあるトーンが出てきます。
また単音でも音痩せせず、「クオーーーーン」とミドルが強くかつ抜けのいい音が出てきます。ソロでもバッキングでも得意という感じです。
開発者のTom Scholz氏は初期はMarshall 1968 SLPを改造し(少なくともエフェクトループは付けたはず)、フルテンにし、自前のプロトタイプのアッテネータで音量を下げて使ってたらしいので、目指すところは「改造プレキシフルテンサウンド」だと思います(爆
Third Stage以降のBostonや最初期のB'zの楽曲などを聴いてもらえれば何となく想像つくかなとw
多分コンプレッサーがかなり効いてるためかなと思いますd('∀'*)

付いてる機能としてはSustain、Distortion Harmonix、3 Band EQ、Auto CLN、Phase Notcher、Treble Boost、Master Volと非常に特殊で、更にフットスイッチでゲインブーストとバイパス(バッファードバイパス)が行えます。

コンプレッサーの回路が予め入っているので、自分でサスティーンの調整が出来ます。
というか、Rockmanの歪はゲインが小さい代わりにコンプレッションが軒並み強烈で、その効果でサスティーンが長くて音の分離が良く、中域が明瞭に聞こえて分厚く感じるのでは?と推測してます。
逆にいうと音が潰れてニュアンスが出にくいというのもありますがw
僕みたいな下手糞がどう弾いても上手く感じるような錯覚を覚えます(爆

ゲインもまた特殊で、表記が "Distortion Harmonix"。おそらく倍音調整なような気がしますが、スライドスイッチで明らかに歪量が変わります。まあ多分通常のゲイン調整では無いんでしょう(適当

EQは3バンド、スライドバーで調整します。Rockmanはヘッドホンアンプ以外、回して調整するノブなどは無いです。全部スライドバーか、スライドスイッチか、押しボタンとなってます。それがまた個性的で科学的な雰囲気を醸し出してます。
で、その3バンドですが、Bassがアクティブ/パッシヴ、Midがアクティブ、2kHz(High-Mid)がパッシヴとなってます。つまり、ベースは中央、ミドルが最下段、2kHzが最上段でフラットという特殊な設定となっております(ーー;)
まあ元々ミドルが強目なのでフラット設定で十分だと思いますが。
若しくは設計上ミドルをブーストして2kHzを減衰させる意図もあるのかも知れません。

Auto CLNはオンにすると、ギターのVolノブをある程度絞ると若干歪んだクリーンが得られる機能です。
Tom Scholz氏がライブでMore Than a Feelingのアコギパートに合わせて入れるエレキのクリーンはこれです。但し音量を自動調整してくれるらしいのですが、やっぱり音量は絶対的に下がってるし、Harmonixを上げたりゲインブースト使うとクランチになります。
その反面、ディストーションを効かせてる時は音圧が上がり、結果迫力が増します。これはこれで宜しいかと٩(๑❛ᴗ❛๑)۶

Phase Notcher(ノッチフィルター)はその名の通りノッチフィルター(適当
ある帯域をピンポイントでカットする事で音を明瞭にしたり、分離を良くしたり、聞こえ方に特殊な効果をもたらします。本当にピンポイントでカットするので、オンとオフではトーン自体にはそこまで影響は与えないです。
で、今回搭載されてるノッチフィルターは中域の800Hzと1.4kHz辺りの2箇所をカットしてるらしい、、、?
僕の聴こえ方としては、中域の音の分離が良くなり、エッジが効いて弦を弾いた時の"ゴン"という感じが強調されてるように聴こえます。鼻詰まりのトーンが更に際立ったという感じでしょうか。
巷ではキャビシミュとも言われてますが、確かにザラザラ感が薄くなってフィルターがかったような感じも受けます。但しフィルターをオンにしてモニタースピーカーに繋ぐ時は、別途イコライザで高域をカットしないとファズのような音になり使い物になりません(ーー;)

Treble Boostは現場調整用。ステージの高さで高域の聴こえ方が変わるのでそれを調整したり、スタジオでの最終的な調整などに使う感じです。僕はデフォルトのMAXで使ってます。

フットスイッチによるゲインブーストで更に歪ませる事が出来まして、場合によっては"80年代"メタルなども可能です。

アナログな機材とあってノイズは多少あります。同社の製品を繋いで行けば当然ノイズは大きくなります(><)
また、先日紹介したStereo Chorus/Delayは音量・音圧が下がるので、ドライとエフェクトで音量差がかなりあります。
80年代の有名なアーティストが結構使ってて、その辺のハードロック、ヘヴィメタルのディストーションサウンドが似たり寄ったり(ミドルが強目のディストーション+コーラス+ディレイ+リバーブ)してるのは多分これの影響だと思いますw

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