Guitar Stuff Blog

今まで使ったギターアンプやエフェクターを紹介したいと思います。

20201229 Two-Notes Le Clean

f:id:acidmb:20201228163224j:image

なんと!

来年来るかな〜と今年は見送ったつもりのプリアンプ、Le Cleanが年内に届いてしまった!(笑

これはレビューしておかなければなりませぬ。。。😅😅😅

 

という訳でmy new gear...

Two-Notes Le Cleanです!🤘✨

Two-Notesブランド及びOrosys社に関しては前回の記事

www.guitarstuff.jp

で書いたので省略します。

前回はIR対応キャビネットシミュレータであるC.A.B. M+でしたが、今回はチューブ搭載プリアンプになります。

 

インターフェース

2ch方式のプリアンプで、左側はTrebleとBassの2バンドEQにGainとVolの計4つまみ、右側がBass、Middle、Trebleの3バンドEQにGain、Sweep、Volの計6つまみで構成されてます。

SweepはMiddleつまみの周波数帯域を操る、Frequency的な立ち位置ですね。

この2つのプリアンプは混ぜる事が可能で、フットスイッチを「同時押し」します。

混ぜる方式は2通りあり、プリアンプBにある押下式のボタンを押し込んだ時はHotモード(A→Bの直列)、出っ張ってる時はColdモード(AとBの並列)になります。

インプットとアウトプットの他、エフェクトループやチューナー用のスルー端子などがあります。

またMIDI端子も搭載しており、MIDIスイッチャーを繋げて制御する事も可能です。

アウトプットはDIアウトやヘッドホンアウトもあり、インターフェースやミキサー等に直接送れる他、アナログ式のキャビシミュが内蔵されてるので、それをオンにする事によりコレ一台でFoHの殆どを賄えます🤘✨

 

Aモード

f:id:acidmb:20201228164111j:image

フットスイッチも内部のライトも緑色に光ります。

Fenderアンプ(Twin Reverb相当?)のプリ部のような音色でかなりドンシャリな傾向にあります。

個人的にはこれ単体だとエフェクター噛ませるというより、これのみでクリーンサウンドを狙ったり、歪エフェクター使うならBと混ぜて使った方が好印象でした。

 

Bモード

f:id:acidmb:20201228164119j:image

フットスイッチは黄色で、内部のライトは黄緑色に光ります。

所謂Marshall系のサウンドですが、ローゲインクランチ程度にしか歪みません(笑

クリーンメインで使うという感じですが、こちらも例に漏れずかなりドンシャリなサウンドなので、歪エフェクターを噛ませるならイコライジングが必須です。

Aモードと違ってMiddleやSweepが付いてるのでフラット〜ミドルブーストなサウンドが作れます👍✨

 

Hot Fusionモード(A→Bの直列)

f:id:acidmb:20201228164128j:image

AモードをブースターにしたBモードで、内部のライトは赤く光り、AモードのVolが無効になります。

クランチなどを作る際はこちらのモードが良いかなと思います。

 

Cold Fusionモード(A+Bの並列)

f:id:acidmb:20201228164140j:image

AとBを並列にしてミックスするモードで、内部のLEDは青く光ります。

AのVolは無効になる代わりに、FusionつまみでAの出力を担います。

個人的には、Bモード単体とこのモードが歪エフェクターの乗りが良い印象ですね👍✨

 

鳴らしてみた

youtu.be

Le Cleanを買った目的は、「Torpedo C.A.B. M+用のチューブプリアンプ」なので、早速BOSS DS-2を媒体にし、Le Cleanを挟んでC.A.B. M+をMSP-3で鳴らしてみました🤘✨

まずはLe Cleanを常にONにして、各種IRを堪能しました🤤

BOSS TURBO Distortion DS-2

BOSS TURBO Distortion DS-2

  • メディア: エレクトロニクス
 

 

続いてはLe Ceanをバイパスした音と、噛ませた音の比較です。

youtu.be

セッティングはこの写真の通りのEQに、Cold Fusionモードで使用してます。

f:id:acidmb:20201228232622j:image

まずC.A.B. M+にDS-2を直接繋ぐのと何が違うかと言うと、音にハリが出てきてより迫力や明瞭さ、輪郭が浮き彫りになります。

C.A.B. M+に直接繋ぐと、IR次第では高域が圧倒的に足りずモコモコして使い物にならなくなるのですが、こういったプリアンプを足すことによりIRの選択肢がかなり広がります。

以前は高域しか拾わないマイク距離0cmの物ばかり使ってましたが、プリアンプを挟むことによりIRの醍醐味であるダイナミックレンジや空気感を取り込めるマイク距離3〜4cmの物が大いに生かせ、それによって迫力が桁違いに出てきます。

プリアンプ内蔵型のペダルは兎も角、ディストーションペダルなどをキャビシミュに繋ぐ場合は、こういったプリアンプは必須ですね👍✨

で、クリーンプリアンプもこの世の中には沢山ありますが、サウンドの根幹を担う部分なので、このセクションもグレードが非常に重要になってきます。

ではLe Cleanの場合はどうか?

トーンにかなり癖があり、そのままだとドンシャリサウンドで使いづらいです。

しかしEQを詰めていくと極上でエフェクター乗りがすこぶる良いクリーンサウンドが顔を出してきます🤤👍✨

個人的には写真通り、ミドル全開でAとBのBass、Trebleは削り、Sweepは11時位が丁度良い感じでした😊🤘

ガッツリチューブの特性が出てくるので、音がぶっとくなりつつ柔らかさを保っており、今のところこれでプリアンプは充分という感じですね😃✌️

 

総評

最高のクリーンプリアンプでした(笑

トーンに癖があり、EQ全て12時での運用は人を選びますが、弄れば極上なサウンドが得られるので、「一度決めたセッティング」さえキープしておけば良いかなと思います。

他のチューブプリよりも頭一つ抜けたチューブ感が堪能出来るので、チューブ特有の温かみ、太い音、コンプ感などを付与したディストーションペダルサウンドをキャビシミュで鳴らしたい場合はこれが最有力候補かと思われます(但し中々お値段が張ります💸💸💸)

サウンドハウス  

DJI

20201228 Herbe&Chick GAZON Distortion Pt.2

さあて、今回もハイクオリティなGAZONの比較や、ちょっと分かった事などを徒然なるままに書いていこうかなと思います👨‍🦳✍

 

GAZONの特性について

前回の記事https://www.guitarstuff.jp/entry/2020/12/21/194359

でトーンの特性や比較などをしてみて分かったことについて書いていこうかなと思います。

まず気付いたのは、

「GAZONはミドルが出て太いディストーションではあるが、その系統に特化したペダルと比べるとミドルの帯域のピークが高めで明るいサウンド」

という事です。

特にSuhr Riot ReloadedとAMT B2などと比較した時に顕著だったのですが、低音やローミッドがスッキリしてて、中域〜中高域に重点を置いてるのかなという印象です。

なので悪く言えば(それらのペダルと比べた時に)音が軽く、良く言えば抜け感やブライトさが抜きん出てるという感じですね。

次に思ったのは、

「ある特定の高域と低域の値を基準に、それ以下の値は全てカットされてる」

という点です。

他のエフェクター、特にアンプライクと呼ばれるものと比較すると、高域のザラつきが無くなり、低音が無いんですよね🤔

高域のザラつきに関しては人によって捉え方が変わるので、2つの見解を俺なりに解釈してみたのですが、1つはファズ要素的なサウンド、もう1つはチューブアンプのSAG感を再現してるのかなと考えてます。

SAG感が顕著に出てると評されるOrange Bax Bangeetarでかなりそういった高域成分が出てるので、俺はどちらかと言えば後者かなと思います。

それがGAZONには一切無く、音が丸っこく柔らかな感じになっており、これが太いサウンドの要素の1つなのかなと思います。

で、通常このイコライジングをすると、音が埋もれたり団子になったりするのですが、GAZONは音の粒に輪郭があり、それが和音で鳴らした時、太さを保ちつつ立体的で奥行きのあるサウンドになってます。

低音に関してはバランスよく出ており、ギターサウンドの要である中域を邪魔しない程度に出てる反面、低音による迫力などはこのペダル単体では出ません。

別途EQで低音を足すのが良いかなと思いました。

 

比較してみた

 

GAZON vs Suhr Eclipse

f:id:acidmb:20201228112526j:image

https://youtu.be/oQdcz6FBj2s

Riot Reloadedよりも、こちらの方がトーンの特性は近いかと思い比較してみました✌️😃

まずローゲイン同士で比較したのですが、大体キャラは一緒ですね。

ややGAZONの方がゲイン絞れるので融通が利きやすいです。

Eclipseの方が音圧がありますが、柔らかい音のGAZONの方がクランチとかでは上ですね。

次にハイゲインモードなのですが、完全にGAZONの圧勝でした🎉🎉🎉

Eclipseも中々善戦はしてるのですが、GAZONに比べると音の解像度が低く、のっぺりと平坦な印象を受けます。

GAZONの歪の立体感は半端なく、単音でも和音でも上回ってます。

個人的には音質や値段の面から、EclipseよりGAZONをオススメします!👍✨

 

GAZON vs REVV G3

f:id:acidmb:20201228114254j:image

https://youtu.be/Iqug_E0ISQg

続いてはREVVのAIABであるG3との比較⚔️

印象としては、G3の方が更に柔らかい音でローファイな印象を受けました。

少しヘタったチューブのハイゲインアンプサウンドという感じが好きならG3ですが、使いやすいのは断然GAZONです!👊😊

3バンドEQもG3は色々癖があって扱いづらい部分があるのですが、GAZONはどの帯域も無難に使えるのもアドバンテージがあります。

トーンなどは凡そ一緒で、ニュアンスや歪の守備範囲、歪の成分でGAZONの方が1歩抜きん出てます。

値段から考えても、どちらがいいか?と訊かれたら俺はGAZONを推します😉👍✨

 

GAZON vs Apex Preamp

f:id:acidmb:20201228114334j:image

https://youtu.be/-PWm-YWTNFY

と、ここまではGAZON無双でしたが(笑)、次に立ちはだかったのは強敵Apex Preamp!

果たしてどちらが優勢か?!

まず目立つのは、Apex Preampはかなり高域のザラつき感があり、これと重低音を併せてドンシャリ気味なサウンドになってます。

GAZONの方が音が丸っこくウォームなサウンドですね。

前回もそうなんですが、このジャリ感をファジーと捉えるか、SAGと捉えるかで好みが大きく分かれる感じです。

SAG感で立体感を賄ってるという考え方だと、劈くようなエッジが気になる方は、それが無い状態で立体感を演出してるGAZONの方がオススメですね👍✨

3バンドEQに関しては、やはりGAZONの方が使い勝手が良好、Apex Preampはミドル上げると音がモコモコしたり色々癖があって使いづらい一面もあります。

またApex Preamp側でTightスイッチを入れると、GAZONより低音がカットされます。

強力なノイズゲートてDjentや、アナログのキャビシミュ搭載でボードだけでFoH(Frout of House、機材のシステムのようなもの)を組むならApex Preampは理想ですが、単に良い音質のディストーションペタルを求めるならGAZONの方が良いですね🤘✨

 

GAZON vs Megalith Delta

f:id:acidmb:20201228114458j:image

https://youtu.be/sTyeUwUBZp8

今まで強敵を破って3勝を上げてきた芝生野郎ですが(笑)、ラストはハイゲインAIABの黒いコイツ🌌

果たしてGAZONは全勝出来るのか?!

まずEQ全て12時だとGAZONの方がミドルが出ます。

Megalithは完全にフラットという感じで、GAZONの方が存在感はありますね。

しかしながら、EQの効き幅は圧倒的にMegalith Deltaの方が上で、Contourつまみでぶっといミドルが炸裂します!💣💥

加えてバランスのいい重低音や、EQ次第ではGAZONを上回る音の輪郭や立体感などを得られ、Gain MAXで歪が崩壊しがちな点以外はMegalith Deltaの方が色々な面で上回ってるという感じです(内部トリマーは3時くらい)

ほぼ同じ性質の歪み方(ややMegalith Deltaの方がきめ細かい)ですが、重低音が効くMegalith Deltaの方が迫力があり、相対的に低音が無いGAZONだとやはり前回同様軽く感じます😅

販売価格はほほ同じなので、俺はMegalith Delta推すかな🤩✨

 

総評

改めてGAZONのポテンシャルの高さを実感出来ました👍✨

何故ここまで推すか?!優れたハイゲインディストーションペダルだからです!🎛🎚

何度も書いてますが、3万円台のディストーションペダルとしてはかなり突出したクオリティを誇り、加えて他社のクローンでもエミュレータでも無い、Herbe&Chickのオリジナルの音質なのが凝ってて匠を感じます🔨🏺🧱

誰が使っても使いやすく、ギター初心者からプロまで幅広く対応出来るGAZONは、正に名機と呼ぶに相応しいと思いました🤘✨

20201221 Herbe&Chick GAZON Distortion

f:id:acidmb:20201221011939j:image

恐らく今年最後のmy new gearになる、Herbe&Chickからのディストーションペダル、GAZONです!

 

Herbe&Chick

まずはこの会社の概要から書いておきます✍

Herbe&Chickは元々個人工房であるCanary Guitars/Chick Effectsの社長がギターやエフェクターのリペアや、エフェクターの開発を行ってた所から端を発します。

そこにとある顧客がやって来て依頼をした際、同時にその顧客が得意とする粉体塗装の方法を持ち掛け、その塗装方法で意気投合し、会社設立という形になりました。

コンセプトは「使えるものを扱い易く」で、第一号としてGAZONの開発に着手なさったそうです。

その後、10機種ほどラインナップを完成させた後、GAZONやTron(同社のブースター)といった製品を現在製造・販売を行っております。

GAZONの意味はフランス語で「芝」、Tronは「枝」と、植物由来の名前が付けられており、これはHerbe/Chickの代表が植木職人も兼ねてる為です(GAZONが緑色、Tronが茶色なのもその為w)

GAZONはここ最近出来たディストーションですが、SNSなどで広まり、「隠れた名機」として話題になり俺も手を伸ばしました(笑

 

インターフェース

上段にGainとLevel、下段にBass、Mid、Trebleの3バンドEQのある、計5つのつまみで構成されており、EQセクションとそれ以外のつまみでデザインが異なってます。

また上段中央に「Voice」という2wayトグルスイッチがあり、歪量の他歪のキャラクターやトーンもここで変わります(後述)

電源はお馴染みの、センターマイナスの9Vアダプターで動作します。

 

トーン

 

ローゲインモード

youtu.be

ローゲインモードはコンプレッションが無くオープンな歪となってます。

Gainつまみを0にすれば、高域に艶のあるクリーンが出せ、9時くらいでジューシーなオーバードライブとなり、Gainつまみを回していくことにより自然な感じで歪量が追加されていきます。

2時くらいからディストーションと呼べる位歪が増し、ローゲインモードでもリードサウンドが狙えたりと、このモードだけでオールマイティに音色を確立出来ます👍✨

歪みの質も申し分なく、定価は3万切りますが、4〜5万円台のオーバードライブやディストーションと比べても遜色無い、分離感があって立体的な歪で非常にクオリティが高いものとなってます(ぶっちゃけこのモードだけでも3万で出したら売れそうな勢い😆🤘)

 

ハイゲインモード

youtu.be

ハイゲインモードは9時くらいから既に結構歪む感じです。

流石に0だと音がモコモコして使えない音ですが(笑)、上げていくと強烈かつ分離の良い、上質なディストーションが顔を出してきます👍✨

12時まではガッツリ上がり、それ以降は緩やかに歪量と音圧が上がっていく印象です。

コンプレッションはローゲインモードとは打って変わって適度に掛かり音が伸びます。

オープンな感じのローゲイン、コンプが効いて音が伸びるハイゲインモードと、どちらも上質な歪で、

「取り敢えず3万円台で上質なオーバードライブとディストーションの2 in 1が欲しい」

といった場合には万人にオススメ出来るペダルです😉

 

EQ

EQはアクティブタイプで、12時を基準にカットやブーストを行えます。

どの帯域もQが比較的広めに取られており、また増減するdB数もそこまで大きくないので、アグレッシヴにトーンを変えるというより、12時を基準にして確立したトーンをバランス調整するような印象を受けました。

トーンはEQ全て12時で500Hz辺りが盛り上がったミドル重視型で、ローゲインだと低域と高域が出てきてやや緩和され、ハイゲインだとガッツリミドルが盛られます🍚

Bogner Ecstasy Red(レギュラータイプ)、AMT B2、Suhr Riot、Ovaltone Q.O.O、GOAT Generatorなどが好きな人にはどハマりするトーンかと思われます(笑

 

エフェクターか?AIABか?

このGAZON、設計者の意図によると、

「昔テレビ等で聴けた往年のエフェクターたらしめるディストーションサウンドを再現してみた」

との事ですが、ユーザー側は「AIAB(アンプライク)」という意見が散見されます。

俺的には、最初は低域も中域もふくよかで、エフェクターにしてはワイドレンジなのでAIABかなと最近まで考えてたのですが、所謂AIABと呼ばれるものと比べると、チューブコンプレッションのような粘り気のあるニュアンスに対し、かなりソリッドな反応があり、今は

「高品質なエフェクター然としたディストーション」

と考えてます🧐

 

比べてみた

 

GAZON vs Riot Reloaded

f:id:acidmb:20201221122248j:image

youtu.be

 

まずはミドルブーストディストーションの雄、Riot Reloadedとの比較🎶

Riot Reloadedに関しては、個人的にVoiceスイッチの真ん中(シリコントランジスタ)が一番好きなので、コレで比較しました😉

まず低域に関しては、「圧倒的に」Riot Reloadedの方が出ます。

低域からローミッドまでが特にガッツリ出ており、GAZONのBassとMidをフルに上げてもRiot Reloadedの方が強いです。

しかしながら埋もれるという事も無く、6弦のプルンとした感じもRiot Reloadedの方がより輪郭がありますね。

中域に関しては、GAZONの方がやや高めの帯域でピークを取っており、サウンドが明るい印象を受けました。

なので低域、ローミッド、中域を踏まえると音圧、重厚感はRiot Reloadedに軍配が上がりました🚩✌

高域に関しては、GAZONの方が圧倒的に出ており、Trebleでのさじ加減でRiot Reloadedと同じくらいにしたり、逆にフルまで上げても破綻しないので、抜け感などのアドバンテージはGAZONにあります。

Riot ReloadedもToneを最大まで上げてもパッシヴ型なので破綻はしませんが、やはりアクティブ型のGAZONよりも効きは弱いです。

(ややEQの効きは控えめだけど)アグレッシブに音作りが出来るGAZONと、GAZONよりもサウンドの方向性が固定されてて、後は現場での最終調整用にToneつまみが付いてるRiot Reloadedという感じですね。

歪量に関しては、Riot ReloadedのVoiceスイッチが真ん中の状態で、真っ先にハイゲインになるのはGAZONで、Riotの3時くらいでGAZONの12時くらい、両方フルでRiot Reloadedの方が歪みます。

Riot ReloadedのVoiceスイッチを右(LED)に倒すと、音量は下がるけど歪がかなり増すので、よりハイゲインなのはRiot Reloadedですね。

個人的にはRiot Reloadedの方が好きですね🤔

 

GAZON vs Q.O.O Blue Edition

f:id:acidmb:20201221122259j:image

youtu.be

続いてはRiotに似た、Unreal Amp HeadをモチーフにしたQ.O.Oとの比較🤘✨

まずトーンから書くと、低域はQ.O.Oの方がめちゃくちゃ出ます(笑

寧ろ出過ぎな位で、上の動画でMiddle(主に2kHz辺りの中高域に作用する)とTone(主に5kHz辺りの高域に作用する)を上げた理由は、音が埋もれるからです(爆

なので相対的に低域がスッキリして扱いやすいのはGAZONですね😅

中域に関しては、GAZONの方がやはり高めの帯域をピークにしてるので、明るさと抜け感がありますね。

Q.O.Oは低域に中域が飲み込まれてるといった感じで、モコモコとしちゃってます(笑

高域に関しては、Toneの司る帯域がQ.O.Oの方が高く、ザクザクとしたメタリックなサウンドを出すならQ.O.Oの方が向いてますね。

GAZONは相対的に帯域が低く(4kHz位?情報求むw)、またQ.O.OほどQも狭くないので、無難に収まってるといった雰囲気です(笑

歪量に関しては恐らく同じくらいですが、歪のキャラに違いがあり、GAZONの方がエッジが丸っこい感じで、Q.O.Oは相対的にファジーに感じられました(これがGAZONがAIABと呼ばれる所以か?)

総合的には、最初似たもの同士かと思ってたのですが、結構キャラが違ってたので甲乙付け難い雰囲気です(笑

扱いやすさや抜け感はGAZON、低域の迫力はQ.O.Oといった感じで棲み分けは出来てますね(だだしQ.O.Oは低域が強過ぎな印象もありますw)

人に薦めるなら、(扱いやすさや入手難易度、価格からして)GAZONになりますね😉

 

GAZON vs Bogner Ecstasy Red

f:id:acidmb:20201221160235j:image

youtu.be

お次はBognerのフラッグシップアンプの名を冠したペダル、Ecstasy Redとの比較👊

まずはっきり書きますが、GAZONの方が圧倒的に音作りに関してのアドバンテージが高いです!!(笑

というのも、Ecstasy RedのEQにかなり癖があり、積極的に音作りしていくというよりも、EQを最適な位置に合わせて何とか良い音に修復するという感じなんですよね😅

ではまずトーンから見ていくと、低域はGAZONの方がスッキリしており、EQで上げようが下げようが破綻すること無く好みの出方に調整出来ます。

一方Ecstasy Redはというと、12時の時点でかなりモコモコする上、Q.O.Oと違ってブーミーさが出てるので、必然的に下げたくなります(笑

必要とあらばトグルスイッチのmodeをtightにし、pre eqもb1かb2に振る可能性すらありますね😅

中域に関しては、Ecstasy Redの方が出ててGAZONの方がフラットな印象です。

やはりこちらも帯域のピークに相違があり、GAZONの方がやや高めの帯域をピークにしてる印象で、明るいサウンドになってます。

高域に関してもGAZONの方が出ており、かつファジーにならない角の丸まったエッジを保っており、Ecstasy Redは逆に他のディストーションペダルと比べてもかなり劈くようなエッジ感があるので、扱いやすさはGAZONに軍配が上がりますね。

Ecstasy Redの方が3バンドEQの他各種トグルスイッチも付いてるので、音作りの幅は広いと思いきや、3バンドアクティブEQのGAZONの方が広いです(笑

ただ、かなり煮詰めた設定を行うと、Bognerの方がタイトになってアンプのような太い音にも化けるので、一概にGAZON圧勝という感じでもなさそうですね🤔

歪量はGAZONの方が強く、Ecstasy RedのGain MAX、Boost MAX、structureスイッチを20thにしてもGAZONの方が強いです。

総合的にはGAZONの方がコスパが良いという印象でした💰

 

GAZON vs AMT B2

f:id:acidmb:20201221185200j:image

youtu.be

ラストはBogner Triple GiantのエミュレータであるAMT B2をぶつけました👊✨

まずトーンはと言うと、低域からローミッドにかけてはB2の方が圧倒的にあります。

Q.O.Oの低域をかなり落ち着かせて使いやすくしたようなバランスで、迫力と重厚さを兼ね揃えており、相対的にGAZONが軽い音に感じます(笑

昨今は低音スッキリ型のディストーションが好まれる傾向にあるので、GAZONの方が時代に合ってるといえばそうなのですが、一聴した時のインパクトはB2だと個人的に考えてます。

ミドルはやはりGAZONの方がピークが高い所を司り、抜け感や明るさが勝ってます。

高域に関しては、GAZONは角が適度に丸くなって、ソリッドな感じを保ちつつ滑らかな雰囲気を醸し出しており、対するB2はファジーな感じが出てます。

この「ファジーな感じ」はQ.O.Oでもそうですが、恐らくチューブのSAGやサチュレーションで伴うザラっとした感じを再現したのかなと考えてます(例としてMXR 5150 ODでも感じられます)

ソロなんかはGAZONの方が音が太く抜けも良いので有利ですね。

逆にJazz Chorusなどで迫力のあるチューブアンプのような音を出したければB2(追加でEQとかトレブルブースター)の方がいいかもしれません。

EQに関しては、GAZONがアクティブタイプ、B2はパッシブタイプとなりますが、効きの強さはややB2にあり、Qが狭いのかこちらの方が音を作り込めます。

歪量に関しては両方フルでB2の方が強く、Gainつまみを回していった時の歪み始めはGAZONの方が早いです。

で、最後にお値段なのですが、2020年12月時点でGAZONが3万弱、B2はどこで買うかにも依りますが、音屋で2万弱、それ以外だと2万6千円台です。

音質やコストの面から、「ミドルモリモリなハイゲインディストーションのみ欲しい」というならば、俺はB2を推すかもしれませんね😏

やはり初見での重厚感のある低音やローミッドでこちらの方がインパクトがある上、プリアンプやキャビシミュまで付いてて機能性も抜群、しかも安いのでどうしてもこちらを推してしまいがちになりそうです(でも試奏は大事よ😘

GAZONは優れたオーバードライブとディストーションの2 in 1ペダルと捉え、どちらも演奏時に使うとなればお得ではあります😃

 

総評

3万弱でこのクオリティは中々半端ないです😆🤘✨

同価格帯にFriedman BE-ODやMXR 5150 OD、Bogner Ecstasy Red Mini、Suhr Riot(Reloaded)などが挙げられますが、それらとも充分渡り合えるポテンシャルはあります。

エッジが滑らか、歪の分離は良く奥行きや立体感がある、オープンなロー〜ミドルゲインディストーションとコンプレッションの効いたハイゲインディストーションの2 in 1、EQ全て12時で最初から良い音が出せ、しかもEQはアクティブタイプなので音作りの幅も比較的広めと、オールマイティに使えるディストーションですね👍✨

Megalith Delta、Diezel VH4、Ovaltone Q.O.O、AMT B2などの重低音型のペダルと比べると音圧面で劣りますが、その分高域が太く抜けるサウンドになるので、そういったペダルと併用してリードサウンドとか狙うのもいいかもしれませんね😉

サウンドハウス

DJI

20201220 Two-Notes Torpedo C.A.B. M+ Pt.2

f:id:acidmb:20201219210532j:image

今回はC.A.B. M+を使い、内蔵されてるキャビタイプのVirtual Cabと、外部からダウンロードして取り込んだIRを鳴らしてみました🤘✨

 

IR編

youtu.be

まずIRなんですが、これは実質失敗です(爆

というのは、

・ギター

・BOSS DS-2

・C.A.B. M+

・モニタースピーカー

と繋いでおり、本来ならばディストーションエフェクターであるDS-2とC.A.B. M+の間にプリアンプを挟まなければならないのを怠ってるからです😅

なのでキャビタイプも直感的に「マイクが極めてスピーカーに近く、低域を拾えてない」.wavファイルを選んでしまっており、キャビシミュを殆ど活かしきれてない音になってます。

しかしながら、DS-2の音の変わり様が分かるようにはなってるので、参考になればと思い貼っておきます(笑

逆に言えば、ディストーションエフェクターとキャビシミュだけでも、低域がスポイルされたキャビタイプを選べば何とかギターサウンドらしい音をモニタースピーカーから鳴らせるという事でもあります(笑

(好き嫌いは別れるけど、個人的にはわりと好きw)

キャビタイプはリンク先のYouTubeの概要欄に書いてます。

BOSS TURBO Distortion DS-2

BOSS TURBO Distortion DS-2

  • メディア: エレクトロニクス
 

 

Virtual Cab編

youtu.be

今度はディストーションエフェクターとしても、プリアンプとしても、ラインドライバーとしても使えるGOAT Generatorを使い、DS-2同様そのままC.A.B. M+に接続してMSP-3を鳴らしてみました。

GOAT BLUE SERIES GENERATOR
 

キャビタイプはIR編同様、YouTubeの概要欄に書いてます。

個人的な感想としては、C.A.B. M+をバイパスしたGOATのオリジナルの音と比べ、オリジナルに準じてるようなものから、かなりサウンドが改変されるものまであり、やはりキャビネットのエンクロージャーの材質やスピーカーの種類によって、頑固に癖の強いGOAT(Rockman)の音色も変わるんだなと感じました(笑

またベースアンプはGreen 18のように全く不向きなものから、Heaven Topのようにそこそこ使えるものもあり、エフェクターさえ揃えればベースアンプにギター繋いでも良い物もあるという事が分かりました(まあベース用の方のパス10にギター繋いで良いサウンドが出るって言われるしねw)

 

アナログか?IRか?

さて、話変わって今度はキャビシミュにおける、アナログ仕様とIR仕様(デジタル)について、お話を伺ってきたので記事にします✍

まずアナログ仕様は、代表的なものにTech 21 SansampシリーズやPalmerのPDI-03、AMT Legend Ampシリーズ、A/DA GCSシリーズ、Hughes&Kettner Red Boxなどの定番から、Suhr A.C.E.といった新鋭のモデルなどが挙げられます。

これらは全てアウトプットの直前にフィルターEQがあり、それがギターアンプから出したようなサウンドになるように高域と低域をバッサリとカットし、ミキサーなどに直接送れるようになってます。

各々のメーカーによってそのイコライジングの仕方は異なり、GCSやSansamp Classic、Red Boxのようにプリセットになってるものから、A.C.E.のようにある程度リニアに音を変化させられるものまで様々です。

アナログ仕様の最大の利点は「レイテンシーが全く無い」という事です。

IRは、ファイルによっては最初にコンマ数秒の無音部が時折あり、これがまずレイテンシーを引き起こします。

またハードウェアや、ソフトウェアの場合はPCの処理能力の遅さでもレイテンシーに繋がる場合もありますが、アナログのキャビシミュはそのまま信号がフィルターEQの回路を通っていくだけなのでレイテンシーという概念がありません。

ではIRに比べ何が劣ってるか?となると、やはりEQの処理のみなので、スピーカーの空気感とかも全てキャプチャリングしてるIRの.wavファイルに比べるとどうしても平坦になって無機質な感じになりがちです。

「このアナログのキャビシミュを通して、ミキサーやモニタースピーカーに出力した音が好きなんだ!」

という人のためのものという印象ですね。

Sansamp (Flyrig)シリーズやAMT Legendシリーズ、Apex Preamp、Rockman (X100、Sustainor、Distortion Generator、XPR)、GOAT Generatorなどはアナログのキャビシミュが一体型になってるので、アンプ要らずで単体でミキサーに直で行けるという便利さがありますし、それらのキャビシミュも中々よく出来てます👍✨

続いてデジタルのIR(Inpulse Response)仕様ですが、こちらはアンプを繋いだ状態のキャビネットから出た信号をマイクで拾い(凡そ40〜100ms)、それを.wavファイルにしたものが元になってます。

そしてそれをTorpedo C.A.BやMooer Rader、Line 6 HelixなどのIR対応機種に保存し、.wavファイルの信号音声を、前段のプリアンプに加えてミキサーやモニタースピーカーなどに出力します。

これの最大のアドバンテージと言えば、やはりスピーカーの空気感、奥行感などが忠実に再現される点です。

YAMAHA MSP-3のような3インチのモニタースピーカーからでも、IRによっては12インチ4発キャビの迫力などが堪能出来ます!

IRは有料無料様々なものがあり、中にはCelestionplusなど公式が出してるIRもある為、選択肢は無限にあります(勿論機材があれば自分で作る事も可)

アナログでは再現出来ない部分を大まかに賄ってるので、昨今のレコーディングではこちらが主流です。

しかしながら万能という訳でもなく、やはり幾つかの欠点もあります(笑

まず前回の記事でも書いた通り、D/Aコンバータの品質でそのIRの再現度が超変わります。

次に前述の通り、あらゆる点でレイテンシーが発生する場合があります。

「.wavファイルの先っちょの無音部をカットして作り直せば良いのでは?」

と、そんな風に考えてた時期が俺にもありましたが(笑)、これをやると音が変わります🥶

最初の無音部にもしっかりと信号が発生してて、それを含めて完成されてるIRなので、たとえ無音部でもカットしてしまうと全体のバランスが崩れるみたいです。

そしてこれも中々厄介な事象なのですが、撮るマイクやそのマイクの位置でも音が超変わるので、

「マイクは○○製でスピーカーからの距離2cm」

「マイクは✕✕製でスピーカーからの距離4cm」

といった風に、その都度個別にファイルを作成して行かなければなりません。

なので、自分が気に入ったIRを選別して保存する必要があります(Torpedo C.A.B. M+に入れられるIRは最大25個)

またTorpedo C.A.B. M+の場合、IRではない「Virtual Cab」モードだとマイクの種類やスピーカーからの距離などを細かく設定出来ます。

IRと遜色ない音質なので、もし気に入ればこちらを駆使して音作りするのもいいかもしれませんね(公式の説明だと、内蔵の他に追加で購入出来るみたいです)

Torpedo C.A.B. M+はハードウェアに拠るレイテンシーやD/Aコンバータの品質などIRのキャビキミュにおける重要な点においては全て高水準でクリアしており、至極個人的にはIRの入門として最適だと考えてます(安物買いの銭失いという言葉があるように、下手に安価な物を買うより、総合的にハイスペックなコレを最初に買っておけば買い足す必要が無くなる為です😉)

 

最後に

オーバードライブやディストーション、ファズなどの「エフェクター」を使いたい場合、必ずキャビシミュとの間にプリアンプを挟みましょう(笑

サウンドハウス  

DJI

20201208 Two-Notes Torpedo C.A.B M+

f:id:acidmb:20201204194930j:image

久々の更新でございます😅

(今年はお買い物し過ぎて家計が火の車ですわ🚗 ³₃🔥

今回のブツは、キャビネットシミュレータとして昨今定番化しつつある、Two-Notes Torpedo C.A.B M+です!👏🏻👏🏻

 

Orosys社

Two-Notesの製品はOrosysという会社によって設計され、中国の工場で生産されてます。

設立は2008年と若手(12年経過してるけど、PRSが若手と言われるくらいなのでギター業界では超若手)ですが、キャビネットシミュレータのTorpedo C.A.BやダミーロードのTorpedo Capture、チューブ内蔵のフロアプリであるLe Preampシリーズなど、ギターのDAW関連の優れた製品を開発し、昨今どれも定番化してます。

ソフトウェア関連も注力しており、特に今回紹介するキャビシミュのC.A.B M+では専用エディタも存在し、PC上で色々設定を変えたり、ダウンロードでキャビネットタイプを購入したり、人が作ったサードパーティのIR(インパルス・レスポンス、要はキャビネットタイプ)を導入したり出来るようになってます。

SansampのTech21社同様、「ギターやベースにはアンプが必要」の概念を打ち壊す企業ですね🎶

 

インターフェース

シンプルにフロントパネルにはつまみ2つだけです。

中央にディスプレイがあり、GUIを駆使してつまみで操作する方式で、つまみを押下するとクリック出来るようになっており、両方どちらかのつまみをクリックしてメニュー画面を開き、左のつまみでメニューの選択、右のつまみをクリックすると決定して各メニューの詳細画面に入ります。

詳細画面で右のつまみを回すと各パラメータを変化させ、左のつまみを回すと次のページに移行出来ます。

メニュー画面中に左のつまみをクリックすると、その前の画面に飛び、何回か押すと最初の画面に戻ります。

慣れるまでは少し癖があって大変ですが、つまみ2つだけなので意外と覚えやすいかと思われます。

 

f:id:acidmb:20201206041527j:image

筐体右側にはUSBポートがあり、PCと接続してソフトウェアアップデートを行ったり、IRを取り込んだり、逆にコピーしてPCに保存したり出来ます。

またアンプのスピーカーアウトやエフェクター、プリアンプなどから繋ぐ端子と、スピーカーやダミーロードに出力する端子があります。

アンプをC.A.B M+に接続する場合、C.A.B M+からキャビネットやダミーロードに必ず繋ぐ必要があり、もし怠った場合C.A.B M+は勿論、アンプも壊れるので要注意(なのでTorpedo Captureとの抱き合わせ購入オススメw)

エフェクターやプリアンプを繋ぐ場合は特に何もせず、オーディオI/Fやモニタースピーカーなどに直接送れます😉

In Levelで入力時の音量を決められ、アンプを接続する際は-24dBにするのが好ましいです。

エフェクターやプリアンプは基本0dBで、内部の音量調節で賄い切れない場合は+12dBにするのもいいかもしれません。

 

f:id:acidmb:20201206041920j:image

筐体左側は主に出力系統で、ミキサーやオーディオI/Fに出力するXLRケーブル用のDI Outや通常のシールドを挿せるLine Out、ステレオミニケーブル用のHeadphone OutやAUX Outなどがあります。

AUX Outはステレオミニケーブルを挿してモノラルミックスされます。

曲を流しながら練習したり、そのままミキサーに送ってレコーディングなんか出来ちゃいます👍✨

 

f:id:acidmb:20201206050028j:image

Mode

まずModeはVirtual CabinetとIR Loaderというものがあり、Virtualは最初から入ってるキャビネットを読み込み、IRは文字通り外部IRを読み込みます。

IRはTorpedoの公式サイトで購入したり、世界中のユーザーが作成したものを取り込んで使用したり出来ます。

この外部IRの取り込みこそがデジタルキャビシミュの醍醐味で、拡張性が無限にあります🤘✨

 

Noise Gate

次にNoise Gateですが、これはスレッショルドの他、PC上でソフトモード(徐々に効く)かハードモード(すぐに効く)を選択出来ます。

 

Preamp

M+になって実装されたモードで(MでもソフトウェアアップデートでM+に出来ます)、Fender '74 Bassmanのプリアンプ部のエミュレータをオンオフ出来ます。

オンにすれば一応アンシミュの完成です(笑

ディストーションエフェクターなどを繋ぐ際は選択肢の1つになりますが、好みが別れると思われます(個人的にはあまり好きでは無いですw)

結構ドンシャリな音で、繋ぐディストーションも想像と違った音色になったりするかもしれません。

 

Poweramp

パワーアンプモードは、キャビシミュに更にチューブらしいサチュレーションなどを付加します。

6L6、EL34、EL84、KT88から選べ、更に1本か2本何れかを選択出来ます。

イメージとしては、6L6がローミッド強めでややモコる、EL34は高域と低域にハリが出る、EL84はハイミッドが出て低音がスッキリする、KT88は低音が強くてかなりモコるという感じですね。

また1本より2本の方がややゲインが上がります。

個人的には基本EL84の2本が好きですが、キャビのタイプでガラリと変わるので一概にどれが優れてるとかは無いです。

整流回路の方式もPentodeかTriodeかを選べます。

EQも付いており、Vol、Contour(中域)、Depth(低域)の3つを調整出来ます。

 

f:id:acidmb:20201208084450j:image

Miking

この機材のメインディッシュと言っても過言では無いくらい重要なセクションです(なので見出しも大きくしましたw)

「キャビネットシミュレータ」なので、ここにメインのキャビネットが収録されており、それらを読み込んだり、音量バランスを調整したり出来ます。

最初から入ってるキャビネットタイプの「Virtual Cabinet」は、PC上でアプリのエディターを使ってマイクの位置やマイクタイプなどを変更したり出来ます。

外部から取り込んだIRはマイクの位置などを(当たり前ですが)調整出来ないので、実際IRを取り込む際にマイクの位置をずらして録る必要があります。

例えばスピーカーとの距離が2cmで1つのIR、4cm離して1つのIRという風に個別のファイルを作っていく感じです。

そしてそれらから自分が気に入ったものをC.A.B. M+の中にデータを保存して読み込む感じです。

勿論上記の2cmと4cm両方入れる事も当然可能ですが、保存出来るIRは最大20個までなので吟味する必要がありますね😅

後述の「Torpedo BlendIR」でIRの波形などを調整する事も可能です。

またC.A.B. M+をUSB経由でPCに繋ぎ、エディターでPC上のIRを読み込む事により、C.A.B. M+内に保存せずに「Preview」モードでIRを読み込んで鳴らす事が出来るので、保存する前に色々吟味する事が可能です👍✨

ここで重要になってくるのが当然音質なわけなのですが、まずスペックは「96kHz/24bit」までの.wavファイルをサポートしてます。

この時点で相当高音質なファイルです。

しかしながら、DAWなどではファイルのスペックよりも「D/Aコンバータ」が最重要だと専門の方からお話を頂きました。

D/Aコンバータとはデジタル信号からアナログの音声信号に変換する機構で、まずマイクで録音した音声信号はPCに入る時にA/D変換、即ちアナログの音声信号から、数字や文字のデジタル信号に変換されます。

その際に可聴範囲を決めるサンプリングレート(44.1kHzとか48kHzなど)や、アナログの滑らかな波形をデータブロックの細さの具合で再現するビットレート(16bitとか24bit)などを決めてPC用のファイルとして変換します。

因みに一般的なCDは44.1kHz/16bitの形式で処理されてます。

で、そのPC上で扱える文字だけのファイルを「音声信号」としてスピーカーから鳴らす為にD/Aコンバータという装置で変換します。

このD/Aコンバータがファイルを正確に読み取り、高音質な音声として変換するかがとても重要で、ここのグレードでオーディオI/Fの価格が数万〜数十万、下手したら百万単位で変わってくるそうです😱

では実勢価格44,000円のC.A.B. M+はどうなのか?と言うと、

「相当高いグレードのD/Aコンバータ」

が使用されてるそうです👍👍👍👍✨

本格的な数十万円のオーディオI/Fに引けを取らない高品質なものを採用しており、寧ろコスパ的には(ギターやベースに特化してるとはいえ)恐ろしい程高いと言えます。

安定した評価のモニタースピーカーなど(YAMAHA MSPシリーズとか)使えばまず間違い無く最高のサウンドを奏でられます(値段もお手ごろなのでMSP-3がオススメです!)

勿論1本5〜6万とかするような本格的なスピーカーだと、それはそれでヤヴァイ音は出ますが、12インチウーファー搭載とかで筐体がでかく重く、出力が大体100〜1000wとかザラなので、3〜5インチ位のウーファーで充分ですね(俺的には5インチが欲しいですw)

 

Equalizer

Mikingの後段にあるポストEQで、最終的な補正を加えます。

パライコ形式で、補正したい帯域を選び、可変範囲を選び、増幅or減衰させます。

選べる帯域はいくつか選べるので、自分の好みに合わせて詰めていくのが良いかと思われます。

 

f:id:acidmb:20201208084948j:image

Enhancer

エフェクターやアンプからの信号と、キャビシミュを通した音の比率を決めます。

0で100%キャビシミュ、フルで100%素の信号が出力され、その間のバランス調整をする感じです。

またハイパスフィルターもあり、Body(ギターは100Hz、ベースは150Hz)、Thickness(ギターは400Hz、ベースは150Hz)、Brilliance(ギターは1.5kHz、ベースは2kHz)のカットを行います。

 

Reverb

エフェクトとしてリバーブが搭載されており、Ambient、Room、Hallと選べ、掛かり具合などを細かく調整出来るので、ギターとマイクの間の空気感から、「どこでギターを鳴らしたか?」の再現まで、空間的な要素をここでシミュレートします。

自前のリバーブを使いたいなら兎も角、この内蔵リバーブも高品質なので、これに任せてしまってもぜんぜん問題無いです👍✨

 

Level

そのパッチでの最終的な音量を決めます。

マスターアウトプットは別にあるので、そのパッチ内で妥当な音量を決め、パッチを変えた際に音量が一定になるか、はたまたバッキングとソロで音量を変えたいだとかで適宜調整します。

 

Save

ユーザーが色々設定したパッチを保存します。

1〜28までのスロットはプリセット(Virtual Cabinet)で、29番以降から保存可能となってます。

 

f:id:acidmb:20201208090649j:image

Tuner

文字通りチューナーです(笑

精度はまあまあ普通ですが、C.A.B. M+上の画面では見づらいので、PCに繋いでユーティリティで見た方が見やすいです。

 

Global

AUXのレベル調整やディスプレイの明るい時間の変更、メモリーなどのシステム的な箇所はここで変更します。

 

IR

C.A.B. M+と言えば内蔵のキャビネットタイプも秀逸なんですが、やはり豊富な外部のIRの中から好みを選んでダウンロードし、それを取り込むのがこの機種の最たる使い道です。

IRは検索すれば無料のものから有料のものまで様々なラインナップがあり、またTwo-Notes製のものもあります。

また無料配布されてるアプリ、「Torpedo Blend IR」を使えば、IRを自分好みに加工する事も可能となってます。

他にも「Torpedo Wall of Sound」を使えば、キャビネットとマイクの位置やマイクの種類などをシミュレートし、C.A.B.シリーズを持ってれば中の32種類のVirtual CabinetをそのままPC上に持ってってシミュレーションなどを行えます。

IRは無数に存在し、それらを自分好みに加工し調整出来るので、音質面もユーティリティも非常に充実しており、そういった意味でもC.A.B.シリーズはキャビシミュとして質実剛健なのかなと改めて思いました😊

 

総評

恐らく今年度買った機材の中ではダントツに気に入ってます!

キャビネットシミュレータとしての音質や使い勝手は他の追随を全く許さず、数あるキャビシミュの中で迷ったら、取り敢えずコレを買っておけば先ず間違いないですね👍✨

1万前後の安いIRローダーものもありますが、それらはD/Aコンバータが安物なので、お試しとしては遊べるかもしれませんが、音質や価格面から行くとやはりC.A.B. M+が1番理想ですね。

アナログのキャビシミュはまた別のお話になるので、IR対応のデジタルキャビシミュならC.A.B. M+は(2020年12月時点では)最高の機材と太鼓判を押します!👍👍👍✨

サウンドハウス  

DJI

20201120 Rockmanサウンド再現実験 Pt.3

過去にも同じような実験

www.guitarstuff.jp

www.guitarstuff.jp

を行いましたが、今回はRockmanの類は一切使わず、他社のコンプレッサーやイコライザーを駆使してRockmanの音に近付くかどうかを実験してみました。

今回の実験の趣旨としては、

「近いサウンドを奏でるエフェクターを割り出して、より綿密に近付くよう調整する」

のではなく、

「Rockmanからかけ離れてるようなエフェクターを無造作に選別し、それらをコンプやEQで補正して近付くかどうか」

の実験となってます。

因みにRockmanに近くて補正で何とかなりそうなエフェクターを選別すると、手持ちでSuhr Riot Reloaded、Bogner Ecstasy Red、AMT B2、Ovaltone Q.O.O、REVV G3辺りでしょうか。

ミドルが盛り上がって低域と高域がいい塩梅でカットされてるエフェクターを選ぶといいかもしれませんね(適当

 

補正機材

コンプレッサー:Limetone Audio FOCUS-FX

f:id:acidmb:20201116103614j:image

プリEQ(歪ペダルの前段に置くEQ):MXR six band graphic equalizer

f:id:acidmb:20201116103625j:image

ポストEQ(歪ペダルの後段に置くEQ):MXR ten band graphic equalizer

f:id:acidmb:20201116103634j:image

接続順としては、

 

Epiphone Les Paul Custom Alpine White

T.C Electric DITTO Looper

Limetone Audio FOCUS-NX(Color 1&2は12時で、Compressor、Level、Gainで補正)

MXR six band graphic equalizer(初期Bostonと同じくワウシミュ用)

☆各歪ペダル☆

MXR ten band graphic equalizer(Rockman特有のフィルターシミュ)

Roland JC-40 (Bright SW OFF、Treble 1.5、Middle 6、Bass 3)

 

となってます。

まずFOCUS-NXは、Rockman抜かすとコンプレッサー自体2つしか持ってなく、まともなコンプはコレしか無いので採用しました(笑

(今思えば)Colorつまみの1か2を使った方がRockmanのミドルに近いのかなと考えてますが、Tom Scholz御大が使ってたのが6バンドEQなのであえて使わないようにしました😭

 

6バンドEQはワウシミュで、最初アンプ(Marshall SLP 100)に増設したループに繋いで補正するのかと思いきや、

「2kHzをガチ上げしたプリアンプの後にこのEQを持ってきて、最後に(プロトタイプのアッテネータを介した)Marshallのフルテンサウンド」

が繋ぎ順みたいなので、歪ペダルの前段に持ってきました。

これの厄介な点が、Rockmanと違うような鼻詰まり感が出てくる点で、あっちは凡そ700Hz、こっちは800Hzが上がってて、こっちの方がパコパコしたような違和感があります(笑

昔のBOSTONサウンドはそうだったんでしょう、と強引に自分を納得させてます(笑

 

対象の歪ペダルは、通常時ゲインをMAXか潰れない程度に上げ、補正後はかなり下げてます(大体通常時の半分以下)

これはコンプのレベルを上げ、強烈なコンプを掛けてゲインブーストし、Rockman特有の歪を狙うためです。

そのゲインブースターも担うFOCUS-NXの設定は上の写真となります。

 

10バンドEQは、Rockmanの特有のイコライジング、2kHzをノッチして4kHzでエッジ感を出し、低域と高域をカットし、キャビシミュを通したような音をシミュレートしました。

特に8kHzと16kHzを大幅カットする事により、ディストーションやファズにおけるザラザラした成分が軒並み消えるので、(もし再現したければ)おススメです👍✨

 

実験その1:日本製80年代ディストーション

youtu.be

まずはリサイクルショップなどでゴロゴロ転がってる、80年代の日本製ディストーションペダルで実験しました。

 

・Pearl DS-06

ミドルレンジを弄りまくる前提のディストーションな為、外部のミドル補正EQとの相性は中々良いなと思いました。

コンプとも相性が良く、フィルターEQで角も取れる為、中々近い音になったかなと自負してます(笑

 

・ARIA ADT-1

これに関しては、トーンはある程度近付きはしますが、元々の歪みが弱く、ハイが出ず、低音が散りまくるので、それを強引に補正する為なんだかペラッペラなサウンドになってしまいました(爆

元々が喩えるならば60年代か70年代初頭の、音が割れたようなソリッドステートアンプのオマケの歪みたいなペダルなので、補正した所でスムーズにしようとしてもどこかが大幅に欠けて薄っぺらいサウンドになったという印象です(酷評w

 

・YAMAHA DI-100

元々ミドルが強く、いい塩梅で低域と高域がカットされてるので、やや篭もりがちにはなりますが相性は抜群です!👍✨

歪もきめ細かくて扱いやすく、単体でも中々の戦力になりますが、この補正でエンハンスされるように思えます🤘

強いて欠点を書くと、結構籠ることでしょうか。

低域と4kHzをもう少し調整すればかなり追い込めるかなと思いました。

 

・Guyatone DS-011

通常時はSustainをMAXにして比較。

通常時は兎に角硬くてバリバリとした歪なんですが、補正後はとことんハイカットしてるので柔らかくなったような気がします(笑

後500Hz帯のミドルが無いので、10バンドEQで補正した効果もよく出てるように思われます。

硬さが4kHzに関わってくるので、追い込むならそこら辺も微調整が必要ですね。

 

実験その2:ファズ&ヴィンテージ系AIAB

youtu.be

お次はRockmanとは縁遠い歪み方をするペダルで実験しました🧐🔬

 

・Supro Drive

SUPRO (スプロ) オーバードライブ Drive

SUPRO (スプロ) オーバードライブ Drive

  • メディア: エレクトロニクス
 

まずはファズ疑惑のあるSupro Drive(笑

やはり8kHzと16kHzを大幅に削った為か、毛羽立ち感がかなり薄くなり、またプリEQの800Hzのブースト効果で本来無い鼻詰まり感が余計に強調されます。

コンプを強めに掛けたり、低音削ったりしてブーミーな感じをタイトにし、強引にRockmanに似させたのですが、やはり所々にファジーな感じが見え隠れしてます。

 

・Sound Project "SIVA" 「If you smiled,this summer would be forever. 」

続いては水着ちゃんでの実験🥰

元々がそこまで高くないゲインなのか、コンプでのゲインブーストした時の相性が抜群です!

またフラットな感じのトーンなので、過剰な設定のEQでも破綻することが無く、総じてSuproよりも近い音になりました。

これにBOSS DC-2wやEventide H9(H910モード)などのエフェクターを組み合わせれば、初期BOSTONサウンドなどは確実に狙えそうな気がします👍✨

 

・JHS Twin Twelve

今度はSilvertone 1484アンプのエミュレータ、Twin Twelve。

これは、、、本来のペダルの癖が強烈に出ちゃってますね(笑

コンプやEQでガワだけ似させても、ペダル(か大元の1484アンプ)の特有の低音〜ローミッドの癖が出てきて打ち消せず、「タイトになった1484」という雰囲気です(笑

 

・Catalinbread RAH

このカテゴリーではラストのRAH。

このペダルはヘッドがHiwatt、キャビがMarshallという、Led ZepperinのJimmy PageのRoyal Albert Hallでのセッティングを模したエミュなのですが、やはり通常状態ではあまり歪まず、補正後は目に見えて歪量が増してます。

概ね水着ちゃんと挙動が似てて、あっちの方がゲインと高域が強く抜けるサウンドという感じで、こちらはウォームでミドルに寄ったサウンドという印象でした。

 

実験その3:メタル&モダンハイゲイン系

youtu.be

最後は90〜00年代のサウンドを80年代化(笑

 

・EHX Metal Muff

まずはメタル系エフェクターの代表格の1つ、Metal Muffから。

原音は高域のエッジ感が刺激的なドンシャリメタルサウンドなのですが、フィルター通すと一気に80年代の香りがしてきます(笑

元々高域があるのでフィルター通しても籠らず、相性はかなりいい方でした👍✨

 

・Krank MMV Distortus Maximus

続いてはKrankのAIAB、Maximus Distortus。

原音はかなり籠っててモコモコしてるのですが、フィルター通すとエッジ感が強調されて、更に埋もれてたミドルもはっきりと出てきてミドルの強いメタルサウンドになりました😳

恐らく元々あった低音がピンポイントで大幅にカットされ、無かったミドルやハイミッドがEQで出てきた為に、動画みたいな変貌を遂げたのかなと思ってます。

恐らく試した中で一番音が変わったのがこれですね😃

 

・Ovaltone OD-FIVE eXplosion

今度はOvaltoneの最新作、OD-FIVE eXplosion。

原音はファズに近い歪なのですが、フィルター通すとミドルの強いファズっぽい歪みになりました(笑

かなり我の強いペダルみたいで、JHS Twin Twelve同様ガワは変わるけど根本的な部分はそのままという印象ですね💪

ただ毛羽立ちが抑えられ、低音もタイトになるので、個人的にはかなり使いやすい補正がされてると思いました👍✨

 

・Friedman BE-OD

FRIEDMAN/BE-OD フリードマン

FRIEDMAN/BE-OD フリードマン

  • メディア: エレクトロニクス
 

最後はド定番AIABディストーション、BE-OD!

これも高域があって抜けの良さを確保しつつ、滑らかなディストーションはフィルター通してもそのままです👍✨

補正しようがしまいが歪みの質やトーンは極上なので、Marshallよろしくドンシャリが好きならそのまま、Rockmanぽい音にしたければコンプやEQを加えて補正と、選択肢が豊富で柔軟なペダルかなと思いました。

 

総評

過去何回かこの実験を試みましたが、ペダルによってそれぞれのカラーを打ち出すので、やはり必ずしもRockmanそのまんまという音にはなりませんでした(笑

(ただかなり近いところまで追い込めたと自負してます😉👍✨)

個人的に調整が難しかったのがやはり半ワウシミュのプリEQで、Rockmanと違う鼻詰まり感が出るため、ポストEQで補正せざるを得ませんでした😅

コンプは正直FOCUS-NXで必要十分かと思いました。

パコパコするようなものだと、ちょっとRockmanと違うかなという感じですね。

狙ったサウンドを再現するのは楽しいですね!

サウンドハウス  

DJI

20201113 MXR ten band graphic equalizer

f:id:acidmb:20201112233443j:image

お金をセーブしようと考えてたつもりが、気付いたら手元にあったコレ(笑

MXR ten band graphic equalizerです!

 

このEQに関しては昔現行品を持ってて(どうやら記事にするのを忘れてる模様w)、それのオリジナルverです😆🤘✨

オリジナルのコレは1978年に製造されたらしく、手に入れた時はレリック加工が施され(笑)、中のスポンジが劣化して交換されてました(あのスポンジ、よく他の電子機器とかにも入ってて、ボロボロになってて放置しとくとヤバいだろっていつも思う🤔)

 

現行品との違いについて

以前書いた6バンドEQの記事

www.guitarstuff.jp

と大体似たような傾向で現行品と違いがありますね。

まずフットスイッチがありません(笑

もう掛けっぱなしにする前提でプレーヤーに選択肢は無いです(笑

もしオフにしたい場合、ループスイッチャー等で制御する必要があります。

次に「Gain」と「Vol」がありません。

なので入力ゲインを稼いだり、出力時に全体的な音量バランスを整えるという事が出来ません。

なので極端な設定をした場合、他の箇所で音量調整する必要が出てきます。

バンド数や扱ってる帯域、ブースト/カット量は同じ±12dBとなってます。

(QやEQカーブなどは不明)

またスライダーが、現行品はLED搭載で赤や青に光りますが、こちらは6バンドと同じく白のプラ製?で光りません。

暗いライブステージ等では視認性に欠けますが、動かさない前提で作られてるみたいなのであまり影響は無いのかもしれません(笑

Outputはヴィンテージが1つ、現行品は2つになってます(ついこの前までは現行型もOutputは1つでした)

これに関しては出力先が2つ選べるという位で、俺は1つでもいいかなと思ってます。

アンプをステレオ出力する際には便利かなという感じですね。

また入出力のジャックが、現行品では一般的な筐体上側に付いてますが、こちらのヴィンテージ品は何故か下側についてます。

もしボードに組み込む場合、かなり煩雑するかも知れませんね(笑

電源はコードが直接伸びてて、105-120Vの電源で駆動します。

昨今のはDC18Vのアダプターで動かせるので、可搬性は昨今の方がやや有利かと思われます。

 

 

ヴィンテージ品ならではの特徴

やはり浪漫」に尽きますね(笑

スタイリッシュな現行品とは違い、時代を感じさせるような塗装やデザイン等が深い味を出してるように思えます🤤

フットスイッチが無いのは結構手痛いですが、それもまた良きかなという感じです😉

6バンドEQとデザインが統一されてるのも良いですね(青のフロントパネルに白のバインディングや文字。。。はっ!😳)

また6バンドEQ同様、今では入手困難なヴィンテージパーツが山ほど入っており、それによるQやEQカーブの違い、微妙なトーンの違いなどもあるかもしれません🤔

 

Rockman Instrument Guitar Equalizerとの違い

この10バンドEQの派生がRockmanのEQのようで、31.2Hzを無くした代わりに、700Hz、1.4kHz、2.8kHzを組み込み、更にマスターVolを付けたのがRockmanの方となってます(Drive Hotボタンは忘れて下さい)

ミドル〜ハイミッドとギターサウンドで美味しい帯域を細かく弄れるので本家よりも便利になってます。

またバイパスも(バッファードだけど)ラッチ信号で行えます。

ボードに組み込むならMXRの方が良いかもですが、あらゆる点でRockmanの方が上位互換かと思われます(但し2020年11月現在では6〜8万での取引が盛んなので、コスパとしてはMXRの方が断然良いw)

 

ベース用として

発売当時はギターよりも寧ろベース用として定番のEQだったみたいです。

(確かに31.2Hzや16kHzはどちらかと言うとベース向け)

BOSS GE-7BというEQが昔ありましたが、そちらはこのMXRから31.2Hz、8kHz、16kHzを取り除いて、可変幅が±15dBとなってるのが特徴で、ほぼ同じような性能ですね🤔

(因みに昨今のGEB-7は50Hz、120Hz、400Hz、500Hz

800Hz、4.5kHz、10kHzと、500Hz以外は殆ど被らない仕様になってます。。。これもギターにかなり美味しい帯域を扱ってるようなw)

 

総評

現在は使いやすくアップグレードされてますが、こちらはこちらで雰囲気がバリバリ出てて気に入ってます🤘✨

ヴィンテージのこちらでなくとも、もし音作りにアクセントが欲しかったり、どこか補正したいな、という時には便利なEQ、ギター用ベース用どちらも美味しい帯域を持ってて使いまわせるので非常にオススメです!👍✨

(寧ろフットスイッチが付いてたり、18VDCで電源供給出来る現行品の方が便利w)

サウンドハウス  

DJI