Guitar Stuff Blog

今まで使ったギターアンプやエフェクターを紹介したいと思います。

20200917 Carl Martin Plexitone Pt.2

今回はPlexitoneを、他のMarshall系AIABと比べたり、ブースター噛ませて相性等を探ってみました٩(ˊᗜˋ*)و⚗️🧪

 

Bogner La Grange

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Bogner ボグナー/La Grange 【国内正規品】

Bogner ボグナー/La Grange 【国内正規品】

  • メディア: エレクトロニクス
 

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まずはLGとの比較。

PlexitoneのCrunchモードとLGのgainトグルスイッチの「m」では、Plexitoneの方が高域が出てるのも相俟って歪が強いです。

次にPlexitoneのHigh GainモードとLGのgainトグルスイッチの「h」では、殆ど同じ位の歪量という感じでした。

Plexitoneの方が高域のエッジ感があるのでモダンに聴こえ、相対的に実機に近い音なのはLGかなと思われます。

LGで高域を尖らせようとすると2kHz帯のハイミッドが強くなる傾向にあり、どうしてもPlexitoneに比べ抜け感やエッジ感が足りないです。

ハイミッド特有の、音の柔らかさを保ちつつ明るさを絶妙に調整出来るという感じですね。

全体的なEQバランスや低域のキャラクターなどはやはりLGの方が幅広く調整出来、より実機のアンプに近い挙動(特に低域のブーミーさ加減)もこちらの方が得られるかなと思います。

Plexi系の音を即席でいい音が出せてすぐ使えるのがPlexitone、挙動がリアルで綿密なセッティングが必要な反面、ハマれば数々のPlexi系AIABに圧倒的な差を付けられるのがLGかなと思いました。

 

Friedman Dirty Shirley

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Friedman DIRTY SHIRLEY ギターエフェクター

Friedman DIRTY SHIRLEY ギターエフェクター

  • メディア: エレクトロニクス
 

続いてはFriedman謹製のJTM45を模したとされるアンプ、Dirty Shirleyをペダル化したものとの勝負。

youtu.be

前半はPlexitoneのCrunchモード対DSのGain 12時の比較なんですが、思ったのが「Plexitoneって実機よりゲイン高くね?」

でした(笑

LGと比べても思ったのですが、恐らく実機のMarshall SLPって動画(Crunchモード、Gain 12時)ほど歪まないと思うんですよね(-ω-;)

しかも低音もスッキリしてて、まるでゲインブースターを足してるような印象を受けました。

なので歪量はPlexitoneの方があるのですが、リアルな挙動やミドルレンジの太さなどはDSかなと思いました。

後半のHigh GainモードとDSのGain MAXでも、やはりPlexitoneの方が歪がありますね。

アンプライクなディストーションとオーバードライブの比較という感じでしょうか。

ミドルレンジの存在感がDSにはあり、太さや空気感に繋がってます。

 

次に(遊びでw)DSをPlexitoneに近付けてみました😁

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セッティングは上記の2機種並んでる写真の通りにしたら結構近づきました。

(つまりミドルをガッツリ削って低域と高域を足す、ドンシャリセッティングにすれば意外と簡単でしたw)

但しDSはBE-ODの様なコンプ感や歪のキャラを持ってるので、よりアンプ感が出てるような気がしました🧐

 

Marshall Guv'nor (U.K.)

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お次は本家本元Marshallからの伝統的ペダル、Guv'norを比較してみました。

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最初はPlexitoneのCrunchモードとGuv'norのつまみ全て12時で比較しましたが、やはりPlexitoneの方が歪が強いです。

またチューブアンプの様なコンプレッションや太さもPlexitoneにあり、相対的にGuv'norはエフェクターライク、若しくは「Lead 12」の様なソリッドステート機構のMarshallサウンドに感じられました。

中盤はPlexitoneのHigh GainモードとGuv'norのGain MAXでの比較ですが、歪量はほぼ同じ、Guv'norの方が良い意味でMarshallらしい荒々しい歪かなと感じました。

Plexitoneは相対的に上品に纏まってる印象で優等生ではあるんですが、ワイルドさはGuv'norですね🦁🤘

後半の部分ですが、3EQも相俟ってPlexitoneに音を近付ける事もある程度出来ました。

上記の写真の設定だったようですが、やはりミドルは削って低音をガッツリ上げてますね🤔

 

Lovepedal Jubilee

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続いてはSilver JubileeのAIAB、Lovepadal Jubileeとの比較。

60年代 vs 80年代のMarshallサウンドの相違は如何に!?

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PlexitoneのCrunchモードとJubileeのGain 12時ではやはりPlexitoneの方が歪みます。

寧ろJubileeの方が本家Silver Jubileeに近いんじゃないの?とさえ疑い始めてます(だって60年代のSLPと80年代でGuns'n'RosesのSlashが使ってたJubileeで、どうしてSLPの方がハイゲインなのか!?)

High Gain vs Jubilee Gain MAXだと歪量は同じなんですが(それもおかしいw)、Jubileeの方が奥行感や立体感があり、よりチューブアンプなニュアンスだと感じました(流石はLovepedal💞)

PlexitoneはどちらかというとMarshallよろしくドンシャリ傾向で、Jubileeは相対的にミドルがかなり出てるように聴こえますが、比較的フラットなEQですね。

 

GOAT Generator

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かのBOSTONのTom Scholz氏は、ファーストアルバムの制作時やその前から1968年製のMarshall Super Lead Plexiを愛用しており(エフェクトループの取り付けだけから、トーンの根幹に関わる部分の重改造まで様々なモディファイ説もちらほら見かけます)、ならば80年代から活躍したRockmanと比べてはどうか?という事で、昨今Rockmanのエミュレータとして注目を集めてるコイツを早速ぶつけてみました😼

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これを比較して思ったのは、76年のBlue Oister Cultの前座でのライブの時のサウンドに非常に近いかなという事でした。

このPlexitoneにEventide H910 Harmonizerか、Rockman Stereo Chorus/Delayを噛ませれば、それなりの音になるのでは?と考えてます🤔

更に前段にMXRの6バンドEQで例の半ワウセッティング(昨今某サイトを要約したところ、あれは半ワウシミュでSLPの前段かなんかに置くものでしたw)をし、後段にそれ相応のセッティングを施したEQかなんか置けば、77年のLong Beachのサウンドや、コンプも置けば79年のGiants Stadiumのサウンドも出来るのでは?と色々妄想してます(笑

で、GOATと比べると、やはりGOATの方がトランジスタな歪、鼻詰まりなミドルブースト、強烈なコンプレッションなどがひしひしと伝わってきます。

デビュー当時から既にScholz御大の頭の中には理想の音が完成してて、Rockmanでより煮詰めてって完成させたのかな、と比較して思いました。

 

各種ブースターによるブースト

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Limetone Audio FOCUS-NX

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まずはFOCUS-NXでコンプレッサー+ゲインブースト+半ワウミッドブーストをしてみました🤘✨

(ひょっとして、これはBOSTONサウンドの実験の要となる機材となるか?!)

基本強制的に「あの音」にするツールなので、Plexitoneも例に漏れずワウ半止めを掛けたようなサウンドになりました😊

コンプレッサーとゲインブースターでサスティンがスコーンと伸びる辺りがまんまアレですね(笑

Color 1と2で2種類のワウを選べる感じで、しかもそれらをミックス出来ると考えれば、やはりFOCUS-NXは使い勝手抜群、侮れない名機です。。。

 

Horizon Devices Precision Drive

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あらゆる音をDjent系に変えるPDだと、確かに低音を根こそぎカットして高域をガッツリ上げ、コンプとノイズゲートでズタズタカットしていくサウンドには仕上がりますが、元々高域が強めなPlexitoneを更にトレブルブーストしてるので、多弦ギターでないとキンキンスカスカに感じるかもしれません(笑

PlexitoneだとBrightやAttackは下げ目でもいいかも知れません🤔

少しだけ高域を持ち上げて低音をスッキリとし、ノイズゲートで更にカットすればスラッシーなサウンドが狙えます🤘😎🤘

 

BOSS SD-1 Super Overdrive

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BOSS Super OverDrive  SD-1

BOSS Super OverDrive SD-1

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これでブーストした場合、ピッキング時のアタック音がかなり強調されて迫力が増します😡👊✨

トーンも大きく変わらず、ゲインブースターとしての相性は抜群かと思われます🤘✨

 

Ibanez TS9 Tube Screamer

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Ibanez Tubescreamer TS9

Ibanez Tubescreamer TS9

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こちらもSD-1とほぼ同じような挙動ですが、低音がスッキリとし明るめなサウンドになりますね。

 

個人的にはSD-1かTS9が無難で相性が良いかなと思いました。

やはり古くからの定番らしく、古いアンプのAIABとの相性が良いのかなと思われます(しかし同じくSLPのAIABであるBogner La Grangeは案外Sick Asと相性が良かったりしたな🤔)

 

総評

Plexi系としてはやはりゲインが相当高めで低音がスッキリとし、モダンなサウンド寄りかなと思いました。

ブースターを色々試しましたが、結局のところゲインは充分足りてるので、ニュアンスやトーンの変化目的で足すのが良いですね🤔

Plexi系AIABでは使いやすく、当時物のようなリアルな挙動では無いですが、

「SLPを現代風に使いやすくモディファイしたアンプ」

と考えれば合点が行くかなと思われます(Brown Soundともまた別)

サウンドハウス  

DJI

20200914 Carl Martin Plexitone

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my new gear...に終わり?んなもんねーよ!😁👊💥💥💥

 

という訳で(笑)、Takman、AMT B2に引き続き購入したCarl Martin Plexitoneです!🤘✨

元々人気のMarshall系ペダル欲しいなぁと考えてまして、デジマートのこの動画

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に影響されて買いました👍

(他にもJHS Angry CharlieとかFlying Teapot 59PreampとかWampler Pinnacleとか320design Brown Featherとか気になってますが、今回はコレにしましたw)

 

Carl Martin

Carl Martinはデンマークのペダルビルダーで、1990年にESRという、プロフェッショナル向けのPA機器レンタルサービスの会社を立ち上げたのが始まりでした。

しかし直ぐにカスタムメイドのオーディオ機器の製造業へと舵を切ります。

93年に初のディストーション、Hot Drive'n Boostをリリースし、瞬く間にプロのミュージシャンの間に広まり、大ヒットしました。

それから次々と製品をリリースし、今日までに44種もの製品のラインナップがあるそうです😳

当初はポイントトゥポイントによるハンドメイドで製作しており、所謂ブティック系ペダルで少数生産、日本だとどれも高価な製品ばかりでしたが、後に大量生産に切り替わり、価格もぐっと抑えられるようになり身近な値段になると同時に、当初はエフェクターから電源プラグが直接伸びてた仕様を、BOSS PSA-100等の汎用アダプターでも駆動出来るようになりました(AC/DC仕様をDC/DCにし、9V→12Vに昇圧してるそうです)

 

インターフェース

左からクリーンブーストのBoost、Level、Tone、High Gain、Crunchの5つのつまみと、Boost SW、High GainとCrunchを切り替えるSelect SW、オンオフをするDrive SWで構成されてます。

CrunchとHigh Gainの2ch式のペダルで、歪量のみ個別に設定できます。

 

サウンド

youtu.be

Marshall Plexi系ですね(笑

非常に整ったチューブライクなニュアンスで、癖が無く扱いやすい印象です。

洗練されててイナたさが物足りないかな?という印象も受けましたが、「癖が少なく汎用性が高い」Plexi系のペダルとしてはかなり使いやすいです🤘✨

CrunchモードとHigh Gainモードはそこまで歪量に大差は無く、バッキング向けの絶妙な歪に調整してピッキングの強弱を重視したいか(Crunch)、コンプレッションが程よく効いてサスティンが長いリード向けのサウンドを求めるか(High Gain)で使い分けをする感じですね。

歪みの質はMarshall譲りの荒々しいものではありますが、前述の通り洗練されてる部分もあり、低音もスッキリとし、高音もTone 12時でそこまでキンキンにならず、チューブアンプのような柔らかさや奥行感などがあります。

Crunch、High Gainつまみは0でほぼクリーン、9時くらいでクランチ、12時でディストーション、それ以降はほんのりとゲインブーストされていく印象です。

9〜11時くらいで歪量が大きく変わるので、クランチサウンドなどを作る際はその辺での調整がやりやすいです😊👍

12時以降のディストーションはハイゲインではありませんが、その分解像度が高く音が潰れません。

ニュアンスが比較的出やすいので、チューブアンプのようなセンシティブなニュアンスのMarshall SLPサウンドが欲しければ選択肢に入るかと思われます。

Toneつまみは筐体のデザインを見る限りアクティブ/パッシブタイプのEQで、主に高域(凡そ4kHz帯)の増減となります。

ここの調整でかなり音の傾向が変わるので、音作りに積極的になる代わりに、Suhr Riot等のような「最終的な音場調整」には使えないですね🤔

 

次にJC-40のリターンに挿して鳴らしてみました。

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ぶっちゃけインプットに挿した時と殆ど大差無いです😳

やや奥行感が強調されるぐらいでしょうか。

普通のディストーションとかだと大体モッコモコの使えない音になるんですが(笑)、Plexitoneはそんなのとは無縁の己のサウンドを貫いてます😡👍✨

なので2ch式も兼ねてエフェクターとしてもプリアンプとしても使えるので、Marshall SLPのサウンドをどんな環境でも出せる稀有な武器と成りうるでしょう(キャビシミュは無いのでミキサー直とかは別)

 

おまけ:Two-Rockで鳴らしてみた。

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JC-40と比較して、Two-Rockの方が粘りが出て益々Marshallサウンドという感じです😊🤘

JC-40とそんなに大差無いのですが、ブリブリ感とチューブ特有のフィルター感が欲しければチューブアンプの方が合ってますね😆🤘

因みにこちらもリターンで鳴らしましたが、やはり大差無いのでプリアンプとしても使えます。

 

総評

Marshall SLP系のエフェクター/プリアンプとしては非常に優秀なペダルかと思われます。

SLP系AIABは、それはそれは恐ろしい程沢山のメーカーやビルダーが挙ってリリースしてますが、その中でも軽く周りを蹴散らせる程の威力はあります🚀💥

(ただ、俺自身SLP系AIABをそんなに持ってないので、少なくともTech21 Hot Rod PlexiやFlyrig 5よりはかなり好印象w)

Bogner La Grangeとも比べますが、あれも癖が相当強い印象なので、初見ではPlexitoneの方が使いやすいと思いました(但しその癖が本来のSLPを再現してたら、La Grangeの方がよりリアルなのかも知れません🤔)

サウンドハウス  

DJI

20200911 AMT Legend Amp Series B2 Pt.2

はてさて、今回も似たようなペダルを比較していきたいと思います🤘😁🤘✨

元々BognerのAIABなので、やはりアレを比べるのは必至ですが、他にもミドルが分厚いディストーションなども比べていきます🧪⚗️🧐

 

Bogner Ecstasy Red Mini

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youtu.be

Bogner ECSTASY RED - MINI ギターエフェクター

Bogner ECSTASY RED - MINI ギターエフェクター

  • メディア: エレクトロニクス
 

まずは筐体の大きさやインターフェースが似てるEcstasy Red Miniを引っ張って比較してみました(笑

因みにEcstasy Red Miniの内部トリマーはレギュラー版やアンプに近い1kHz にしてあります。

AMT B2と比べたところ、盛り上がってるミドルレンジが根本的に違うのかなと感じました。

Ecstasy Red Miniは最低値が750Hzなので、そこにすると半ワウのような鼻詰まり感のあるミドルが出てくるのですが、AMT B2はさらに低い500Hz帯が盛り上がっており、同時に2kHzが減衰してる、Rockmanのようなイコライジングがやんわりと施されてるのかなと感じました。

ピッキングの感触としては、Ecstasy Red Miniの方がチューブアンプのようなザラっとした特有のSAGみたいな成分が感じられ、相対的にAMT B2は良く言えばタイトで扱いやすい、悪く言えばエフェクター臭い(あくまでEcstasy Red Miniと比較した場合)という感じがしました。

 

次にEcstasy Red MIniをAMT B2に近付けてみました。

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Youtubeのページにセッティングは書きましたが、近付ける場合Ecstasy Mini Redはドンシャリ設定に近い形になりました。

恐らく内部トリマーを2kHzにすればもっと煮詰められるかなという感じですね。

しかしやはりニュアンスの違いか、AMT B2の方が音が硬いという印象です。

全体的なEQのバランスがいいのはAMT B2なので、即席でいい音が出せます。

 

Bogner Ecstasy Red

Ovaltone Q.O.O

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youtu.be

 

今度はレギュラー版のEcstasy Redと、何となくキャラが似てるんじゃね?という事でQ.O.Oを引っ張り出してきました。

3者を比べた場合、ミドルの出方はほぼ同じで、後は低域と高域の違いという感じですね🤔

どれも500Hz辺りが強烈なアンプライクディストーションで、Bognerがチューブアンプに近いSAGを持ってるのかなと感じました。

全体的なEQとしては、Ecstasy Red→Q.O.O→B2の順にチューブらしさが薄まり、エッジ感が強くなる感じです。

基礎的な音は殆ど同じなので、後は好みの問題なのかなと思いました(笑

 

Suhr Riot Reloaded

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続いてはRiot Reloadedとの比較。

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Riot側はVoiceを左(LED)にしてます。

比べた結果、低域から中低域にかけてはB2の方が出ており重く、中高域の分厚さはRiotという感じでした。

歪の粒がRiot Reloadedの方が太いですね🤔

高域はB2の方がありエッジ感があります。

Riotと比べて納得したんですが、B2は2kHz帯を削ってますね🤔

ローミッドの出方がそんな感じで、また音圧もRiot Reloadedに比べ低いのもそれを彷彿とさせます。

 

GOAT Generator

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ラストは今年の大ヒットディストーションペダル、GOAT Generatorとの比較😡👊

(俺の中では2020年の日本製ディストーションペダルでは"今のところ"グランプリかと予想してます→12月までまだまだ3ヶ月ありますしね😁)

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比較したところ、やはりGOATはキャビシミュが入ってる為、アンプのインプットだと滑らかでヴァイオリンのようなサスティンを持つ心地のいいサウンドでした🤤

(B2をキャビシミュモードでアンプで鳴らせ?B2のキャビシミュは悲惨だからアンプに最適なモードでやってるんだよ!😡👊)

チューブアンプらしさはやはりB2ですね(当然かw)

トーン面では、GOATの方が700Hz辺りも出てるのかワウ半止めのような鼻詰まりのミドル成分も出てます。

B2は250〜500Hzの方に波形の山がシフトしてる感じで、低音が段違いで強いです。

この違いが、ロングトーンとか奏でた時に「あの音」ぽくなるかどうかの違いに直結するのかなと思われます。

 

総評

ミドルブースト系ディストーションとしては他ブランドに負けず劣らずなディストーションだと改めて考えさせられました🤔

Bogner Ecstasyのペダルと競合するかと思いきや、エミュレート元がTriple Giantなのでミドルの出方が違く差別化を図れたり、Ecstasy系と一緒に試奏して好みの方を選ぶのが良いくらい優れたペダルでした🤘✨

サウンドハウス DJI

20200909 AMT Legend Amp Series B2

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「つい最近Takman XPR2買っただろ?!何買い物症候群気取ってるんだオラァ?!‾͟͟͞(((ꎤ๑‾᷅༬‾᷄๑)̂—̳͟͞͞o」

という勢いでペダル収集しておりますGuitarstuffでございます😌

 

というのも、コイツに関しては1ヶ月以上前に既に購入手続きを完了させており、Takmanを買った直後に漸く届いたものでございます。

(Russian Postは遅い事で有名なのと、COVID-19が合わさって遅くなりました😭)

 

AMT Legend Amp Series B2です!

 

AMT社

まずAMT社から説明しますと、創始者であるSergei Marichev(1957〜)が1982年にPhaserのエフェクターを作った事から端を発します。

この頃は旧ソビエト連邦の時代、「鉄のカーテン」により西側諸国の製品や部品などは無く、海外の部品のコピー品で互換性があるかどうかを調べながらアンプやエフェクターなどを組み立てて売っていたそうです。

1991年の旧ソ連崩壊後、AMTの前身であるAsia Music Technology社を立ち上げて95年まで運営してましたが、95年に銀行が破産して同時に破産手続きをされたそうです😭

しかし電子機器の開発の情熱が再燃し、2001年にAMT社を設立、2002年にドイツのフランクフルトで開催されたメッセで出展したのを皮切りに各国からオーダーを受け、世界中で人気のメーカーとなり今日に至ります。

 

〜Fin〜

 

Legend Ampシリーズ

AMT社は昨今はキャビシミュやチューブ入りの沢山つまみが付いてるフロアプリなども看板商品となってますが、やはりLegend Ampシリーズが代表作ですね🧐

過去から現在までの、世界中で有名なアンプのAIABとしてシリーズ化され、B(Bogner)、C(Cornford)、D(Diezel)、E(ENGL)、F(Fender)、K(Krank)、M(Marshall)、O(Orange)、P(Peavey)、R(Mesa Boogie Rectifierシリーズ)、S(Soldano)、V(VOX)、Vt(VHT)と種類は多岐に及んでいます。

アルファベットの後に1か2が入り、1と2両方ある機種も中にはあります。

1はプリアンプとしてか、キャビシミュを通したアウトプットになり、2はクリーンブーストとギターのインプットへ繋ぐ為のアウトプットも増設されてます。

キャビシミュ入りのエフェクターと言えば、SR&D社が1982年に出した、BOSTONの音だけを出す為のツールであるヘッドホンアンプのROCKMANやその後のX100、Sustainor、Distortion Generatorなどや、Tech21社が1989年にリリースした、Marshall、Fender、VOX、Hiwatt、Mesa/Boogie何でも来いや!😡👊なSansamp (Classic)、90年代にデジタルアンプシミュレータのPOD 2.0などで大ブレイクしたLine 6などが有名所として挙げられます。

ではAMTのLegendシリーズはどのようにしてそれらと差別化を図り、大ヒットに繋がったのか?

それは独自に開発した「Tube Emulation回路」にあります。

この回路は増幅素子にJFETを用い、当時出回ってたアンプシミュの音よりも高い精度で本物の真空管アンプの挙動や音を再現し、数々のミュージシャンを唸らせたそうです。

また他社のAIABやプリアンプでは再現してなかった三極管の特性も再現したらしく、これも兼ねて生々しい真空管の音と評判になったそうです。

Sansamp同様アナログ回路で、更にプリアンプアウトや、2になると通常のアンプのインプットでも使えるよう昇華した、汎用性の高さもウリかなと考えてます(恐らくSansamp Characterシリーズもこれに影響されたのかな?)

後はド定番のアンプの他、BognerやDiezelといった、(俺含めて)ギターキッズが大喜びするようなブランドをエミュレートしたのもデカいです(笑

 

インターフェース

1と2では共通してOD.Gain、OD.Level、Bass、Mid、Highのつまみで構成され、2ではPreamp

 Outで使った時に有効になるクリーンブーストのレベル調整であるCL.Levelと、CL.Boostのプッシュ式スイッチが増設されてます。

中の回路も新調されてるらしく、2では更に進化させたドライブルーティンの回路を組み込んでるそうです。

アウトプットは1がOut(Preamp Out)とCab.Sim Outの2種、2ではアンプのインプットで使えるDrive Outを追加し3種で構成されてます。

これに関してはSansamp Characterシリーズの方が、スピーカーシミュをスイッチで切り替えられるので便利かなと思いました。

電源は通常のエフェクター同様9V電池か、センターマイナスの9Vアダプターで動かします。

 

トーン

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Bogner社が90年辺りにリリースした、今ではディスコンのラック型チューブプリアンプ、Triple GiantのドライブChをエミュレートしてます。

Bognerと言えばMarshallの高域がかなり抑えられ、500Hz辺りのローミッドをモリモリ追加し、滑らかかつ咆哮のような迫力のある歪が特長として挙げられますが、このB2も例に漏れずそのようなイコライジング、歪のキャラなどをなぞってます👍✨

Suhr RiotやOvaltone Q.O.Oなどもミドルレンジが似通っており、この手のハイが適度に抑えられ、ローミッドがガッツリ出る滑らかなディストーションペダルが好きな人にはどハマりすること間違い無しなペダルかと思われます🤤

ゲインは0にすると音が出ないタイプで、上げていくとチューブアンプのようにナチュラルにドライブし、MAXにしても破綻しない程度でハイゲインサウンドを奏でます。

Tube Emulation回路が良い仕事をしてるのか、ふくよかで太い歪が堪らないですね🤤

Drive Outでアンプのインプットに繋いだ音と、Preamp Outでアンプのリターンに繋いだ音にあまり相違はありませんが、リターンの方が気持ちハイミッドが持ち上がって抜け感や明るさがあり、僅差でこちらの方が好きです(アンプのEQ設定にも因ります)

Cab.Sim Outに関しては、RockmanやSansampの方がクオリティが上かなと感じました。

あれらの方が滑らかな音でモニタースピーカーを鳴らしてくれるので、ざらついてエッジの強いB2はちょっと耳に痛いかなと思います(今度改めて実験します🧪)

 

EQはパッシヴ型で、元々サウンドの方向性が決まってて、それを最終的に調整する程度に留まってます。

なので、下げる時は結構カットされますが、12時より上げても差程トーンは変わらない印象です。

Bassは上げるとSuhr RiotやQ.O.Oの低音をブーストしたような感じになり、扱いやすい帯域になってます。

Midは1kHz辺りの調整という感じで、どちらかと言うと音が前に出るか、奥に引っ込むかを調整するという感じです。

元々500Hz帯が強いトーンなので、弄れる帯域をずらしてQを広めに取ったという感じでしょうか。

Highは4kHz辺りの調整で、上げれば明るさやエッジ感が増し、下げてもBognerぽさが色濃く残ります。

ここだけは変化が分かりやすい高域という事もあり、音作りに直結してくるのかなと思いました。

 

Clean Boost

B2ではクリーンブースト機能があり、Preamp Outで出力する時に有効になります。

B2バイパス時に鳴るクリーンの音量をブーストしてくれます(それ以外何も無いですw)

これ、アンプのリターンに繋いだ際に出てくるクリーンの音量ブーストなので、リターンに繋いでクリーンとディストーションの2chでプリアンプとして使う、というのは厳密には出来ません(笑

音量ブースト機能を使い、他のディストーションの後段に繋いでソロの時に音量を上げるとか、前段に繋いでゲインブースターとして使うくらいでしょうか。

 

総評

AIABとして括らなくとも、単純なミドルレンジが強めなディストーションペダルとしてはかなり高いクオリティと思われます。

2020年9月現在では国内正規品で28,000円位が平均価格ですが、同価格帯のペダルと比較した場合ですがそれに見合ったサウンドかなと思いました(サウンドハウスやReverb.comなどを利用すると、直輸入なだけにもっと安く手に入ります)

サウンドクオリティや汎用性を考慮すれば4万円台のディストーションペダルとも渡り合えると思います。

 

次回は、色々なペダルと比較していきたいと思います🤟✨🤘✨

サウンドハウス  

DJI

20200907 Rockman Emulated Preamp!

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はてさて、今回伝説のTakmanが手に入った記念ということもあり、オリジナルも含めて比較実験をしていきたいと思います!✧٩(ˊωˋ*)و✧

今回はよりエフェクターの個性を生かすため、XP-100a以外は全てモニタースピーカーのYAMAHA MSP-3で鳴らしてます。

 

Rockman Sustainor vs GOAT Generator vs Takman XPR2

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まずはほぼほぼデフォルトの設定で基準となるSustainor、リバイバルのGOAT GeneratorとTakman XPR2を鳴らしました。

Sustainorを基準とすると、GOATはかなり高域が強く、Phase ONの状態ではザクザクとエッジが立ちやすい印象です。

一方TakmanもハイミッドがSustainorより強く、これが当時よく言われてた「耳に痛いサウンド」なのかなと思いました。

 

次にSustainorを基準にし、GOATとTakmanをSustainorの音に近くなるように調整してみました。

 

Rockman Sustainor Model 100A

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Preamp Gain:4と8の間

Sustain:MAX

Distortion/Filter:DIST、Gain Boost ON

Phase Notcher:ON

後はカーソル通りの設定になってます。

 

Rockman X100

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DISTモード、ECHOモードでなるべくドライ音が聴こえるようにしました。

 

GOAT Generator

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Distortion Harmonics:Medium

Sustain:MAX

EQ:Bass 2時、Mid Boost 11時、2kHz 12時

Treble Boost:9時

Lead Boost:ON

Phase & Clean:OFF

 

Takman XPR2

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More:2時と3時の間位

Than:2時と3時の間位

Feel:11時

Rock:MAX

Bost:ON

パワードモニターへの出力が弱いので音量(Than)が上げ目になってます。

 

Rockman XP-100a

youtu.be

Sustain:MAX

Distortion/Clean:赤色上段(DIST)

各種エフェクトはOFFで後はフラットなセッティングです。

一応オマケとしてつい最近手に入れたコレも祭りがてら鳴らしました(笑

 

まずGOATについては、Treble Boostをかなり下げ、BassとMid Boostを上げてローミッド辺りを持ち上げるとややSustainorに近くなりますが、Mid Boostの司る帯域がオリジナルのDistortion Generatorに準じるとすれば600Hzを持ち上げる為、基本持ち上げたい500Hzとちょっとズレてるのが気になります🤔

Bassはもう少し上げてもいいかもしれません😉

2kHzはカットするdB数がそこまで大きくないので、12時までカットして中域と高域の分離感を良くしてもいいかなと思います(元々高域が強めなので、そこを抑えるという点でも有効です)

Phase (Notcher)はノッチする帯域が全然違く、オンにするとローミッドとハイミッドがざっくり削られ劈くようなエッジが強調されるので、GOAT側はオフの方が近い音です。

 

次にTakmanなんですが、こちらも高域がSustainorに比べて強めなので、Feelを11時くらいまで切ってます。

余り切り過ぎると、今度はアンプのインプットに繋いだようなモコモコ感が増すので、調整が難しいです(笑

SustainorのTreble Boostのような帯域を司るのが幸いですね(但しデフォルトは12時で、上げればSustainorよりキンキンになりますw)

RockもSustainorのPreamp Gain程度の効き方なので、下げればかなり弱くなりますが、上げまくっても差程ゲインは上がりません。

なので一般的なディストーションペダルよりはゲインは低いです。

トーンに関しては概ねRockmanを準えており、独特のフィルターによる空気感はさすがに出ませんが、それ以外の部分では酷似してるので、シンプルなインターフェースで手軽に「あの音」が出せるのが楽ですね(笑

(GOATは結構弄ります😅)

 

Sustainorの音を再現するならTakmanの方がやや有利かもしれませんが、XPシリーズやDistortion GeneratorはGOATの方が再現しやすいかなと思いました。

 

総評

GOATもTakmanもいい仕事してますね👨‍🦳

Rockmanを再現した、というエフェクターは(当たり前だけど)本当に少なく、かつてはBOSS DS-2を始めFulltone Secret FreqやHuman Gear Animatoなども視野に入ってた程でした。

昨今でも「80年代のギターサウンドを再現しよう」の一環でMusical Instruments For Sale - New & Used Music Gear | Reverbがこのような動画を出してますが、やはり難しいですね(笑

https://youtu.be/akuwjP0P-1A

唯一無二のサウンドを奏でるRockman、再現は難しい反面とても素晴らしいサウンドです😊

サウンドハウス  

DJI

20200905 Guitar Craft Takman XPR2 Thousand Drive

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ばん!(笑

 

遂に。。。遂に手に入れてしまった、この混沌としたペダル。。。😈✡️🕯🩸🗡

Takman XPR2 Thousand Driveでございます✡️ 

(嗚呼恐ろしや。。。悪霊退さ‾͟͟͞(((ꎤ๑‾᷅༬‾᷄๑)̂—̳͟͞͞o(˶‾᷄.̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̨̨̨̨̨̨̨̨̨̨̨̨.̸̸̨̨ ‾᷅˵)ブーー

 

あれは10年前の事でした。

当時Rockman知りたてホヤホヤの俺は、その稚出な情報を携え、2chの専用スレッドに蔓延って情報得たり議論したりしてました。

その当時は今ほどRockmanで盛り上がってるという訳ではありませんでしたが、とある楽器店だけが異様にB'z関連の製品で沸き立ってました。

そう、今は無いので出しますが、北海道の中古ギター専門楽器店「Guitar Craft」というお店です。。。嗚呼恐ろし‾͟͟͞(((ꎤ๑‾᷅༬‾᷄๑)̂—̳͟͞͞o(˶‾᷄.̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̨̨̨̨̨̨̨̨̨̨̨̨.̸̸̨̨ ‾᷅˵)ブーー

そこは当時かなり大手で、主に通販やヤフオクを駆使して売買を行い、中々レアなものも見受けられたりしました(Gibson Labアンプとかもあった気がする)

その楽器屋は一時期Rockman関連の製品を(当時の俺の如くw)大量に集めており、Distortion Generatorも出品されてる物を数台連続でオクで落としたとかいう噂も立ってました😱

で、その(謎の)盛り上がりが高じたのか、とうとう自分達でRockmanリバイバルを作り上げてしまったのです。

それが今回ご紹介するTakmanになります。

このTakman、ネーミングはどこかの巨大掲示板で「オタ向けにTakman作ってやれよ」的なレスが付いて、その直後にリリースされたので、もしかしたらそこからの可能性が大です🤔

当時はYoutubeで上げた音源がかなり高音がキツく、あまり評判が良くなかった印象です。

また当時はオリジナルのRockman Distortion GeneratorやSustainorの中古市場価格より値段が高かった事(45,000円くらいだった気がする)、Rockmanの製品を無駄にLED交換したり、YAMAHA MG-Mに無駄にLED載せて光らせたりと奇行が目立ったり(笑)、今と違ってSNSがmixi位しか無く販促するのが難しかったり、ヤフオクやデジマートに大量に登録して「Rockman」と検索しても出てくるようにしたりと評判がすこぶる悪く、恐らく売れ行きが芳しくなかったのか途中からスポット販売に切り替わり、やがてスポット販売の頻度も少なくなり、そして最後は店舗と共に無くなりました。

 

それから10年後の2020年8月、当ブログでも紹介しましたが、TC楽器からRockman(Distortion Generator)リバイバルであるGOAT Generatorが発売され、初回生産分は即完売、セカンドロットも予約されてる方が多い状況と、Rockmanが再び脚光を集めてる状況になりましたが、ここに来てデジマートにTakmanが出品されたので即ポチりました(研究熱心🧪⚗️🔬🧐

 

Takmanには3種類あり、俺が手に入れた初期版、ゲインアップやトーン見直しをされたSE+、最後に発売され2バンドEQとゲインブースターを搭載したXPR-3+とあります。

(1番レアは極小スポット販売だったXPR-3+)

 

インターフェース

何に拘ったのか定かではありませんが、超意味不明な単語が羅列されてるので(俺も覚える為に)順を追って説明します(笑

まずつまみに関しては、左からMore(クリーンブースターのレベル)、Than(音量)、Feel(一般的なエフェクターにおけるトーン)、Rock(ゲイン)となり、フットスイッチはBost(クリーンブースターのオンオフ)、On(エフェクターのオンオフ)となってます。

LEDが3つ付いており、Bostは青、Onは赤、SGNLは緑に光ります(笑

SGNLはギターからの信号がある時だけ点灯する、RockmanのThresholdのLEDみたいな光り方をします。

電源はセンターマイナスのDC12Vのみです。

当時は専用のTak Adapterなるものを併売してて、パワーサプライ等が無ければ抱き合わせ購入するしかありませんでした(これもデジマートやヤフオクでRockmanで検索するとヒットしてくるからただただウザかった思ひ出。。。😡

 

サウンド

インターフェースは兎も角、気になるのはやはりそのサウンド!

個人的な意見を述べると、

「かなり完成度の高いRockmanリバイバル」

と太鼓判を押しておきます✊🥴

情報量も少ない10年前に、良くこれだけの再現度を誇るエフェクターを作り上げたかと驚きでございます😭

コンセプトは「往年のRockmanをより現代的なサウンドにして使いやすくした」のだそうですが、確かにゲインアップやトーン調整が絶妙になされてる印象で(多分BOSS SD-1を足したような感じ)、バイパス時でも効くクリーンブースターがソロ時に活用出来るのも、現代的という部分が垣間見れます。

コンプ感はRockmanそのもので、弦を弾いた時のゴンゴン感は抜群に出ます👍✨

フィルターに関してはオリジナルとは違って無さそうな印象で、Rockman特有の空気感は薄いですね。

トーンは概ね再現されており、2kHzが削り足りないだとかのシビアな部分にさえ目を瞑れば、ほぼほぼRockmanです(笑

またキャビシミュも搭載されてるので、アンプでも使えますが、ミキサーやPAに直接出力してもTakmanのサウンドが出せます👍

RockmanでいうPhase Notcher機能は、音聴く限り多分オンになってる状態かと思われます。

(Guitar Craftの謎の本気度がひしひし伝わってきますw)

Feelつまみに関しては、恐らくSustainorなどのTreble Boostに該当すると思われるつまみで、トーンを変えるというより全体的な高域調整にとどまってる感じです。

Rockつまみでゲイン調整出来るんですが、12時以降は変化が微弱になって気付きにくいですね😅

Bostのクリーンブースターは本来は音量UPのみのブースターなんですが、掛けると歪がほんのり立体的になるような感じがするので、ソロ時に踏む以外でも音作りで活かせそうな感じではありますね。

余談ですが、Rockman SustainorのCLNやCLN2みたいなクリーンは当然出ないので注意(笑

またギターVol絞ってAuto CLNみたいな使い方も出来ません(笑

 

総評

当時は評判が良くなかったのですが、改めて自分で体感した限りでは、

「Rockmanを使った音源をコピーする際に代用は充分可能」

と思いました。

またアンプでもライン直でも行けるようなトーンなので、あらゆる環境下でも使い回せる便利さも良いですね🤟✨

しかし、

「じゃあ今見つけたら買いか?」

と言われると、そこは微妙なので何とも言えません(笑

今ではオリジナルSustainorやDistortion Generatorの価格が高騰してて、もしオリジナルの価格を下回ればTakmanも視野には入るかもですが、Distortion GeneratorはまずTakmanより安いですし、Sustainorも時折安く手に入る場合があり、また2020年9月現在ではより精巧なGOAT Generatorが遥かに安い価格で手に入るので、俺みたいなマニアでも無い限りコレを買うのはややリスキーな気もします(笑

 

次回は色々比較して行きたいと思います💪(৹ᵒ̴̶̷᷄ωᵒ̴̶̷᷅৹💪)

サウンドハウス

DJI

20200903 Greg Fryerシリーズ比較実験

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さて、ラムとレムが手に入った事d...(っ'-')╮=͟͟͞͞🏐💥_(´͈.̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̨̨̨̨̨̨̨̨̨̨̨̨.̸̸̨̨ `͈ 」 ∠)_

今回はBrian Mayのサポートテック、Greg Fryer氏謹製のギアを用い、他のペダルやアンプ等と比較してどこまでポテンシャルが高いか?を実験してみました٩(ˊᗜˋ*)و

(コスパ?ブランド料が多分めちゃくちゃ乗っかってるからポテンシャルで測るんだよ!🤘😎🤘)

 

トレブルブースター編

というよりも半ワウ系ミッドブースターを使ってTBS🐷に音を似せられるか?の実験です٩(ˊᗜˋ*)و

TBS自体トレブルブースターというよりも、どちらかと言えばTSみたいに低音をスッキリとさせてミドルレンジを盛るみたいな効き方をするので、ならばそれに近い挙動のエフェクターを前段に置いて鳴らしてみようというのが今回の実験⚗️

果たして結果は如何に。。。?

 

Limetone Audio FOCUS-NX

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まずは一番近い挙動をすると思われるFOCUS-NXから(っ'-' )╮ =͟͟͞͞◒

TBS側のポジションは、敢えて俺が好きな「2(TB Tour)」にしてみました(多分NXの機能なら追い込めるので、相互に合わせるのではなく、難しいTBSに合わせていく方式を取りました😁)

 

まずNX側のCompressonは0にし、ナチュラルなニュアンスやダイナミクスを重視しました。

次にLevelとGainの相互バランスでTBSのゲインブーストにおける歪の性質を寄せていったのですが、かなり骨が折れました😂

一言で書くと「滑らかで綺麗に伸びるサスティン」でして、分離感が良い割に倍音成分も豊富なので、両方を微調整して近付けました😅

最後にトーン調整ですが、これも難航しました🤮

TBSで司るミッドレンジが特殊で、NX側で単純にColor1と2どちらかを右に振っても全然似ませんし、Qが狭く下手するとまんま半ワウサウンドになるので(笑)、ここも微調整して単音和音を似させていったのがこちら↓

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ミドルレンジのピークはColor1がやや近いのですが、Color2も少しブレンドして寄せていったらこうなりました🤘✨

なのでNXも設定次第ではRangemasterのようなトレブルブースターとしても使えるかも知れません🤔

値段もBritish Pedal Companyの復刻やPete Cornish、そしてこのTBSに比べれば遥かに安いですし、そういった意味でもNXは持ってて損は無いと思います(あらかたRockmanやそのリバイバルに繋いで往年の半ワウサウンドを作るのに最適なツールですがw)

 

Jim Dunlop Crybaby(E.W.S mod)+BOSS SD-1

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Dunlop CRYBABY エフェクター GCB-95

Dunlop CRYBABY エフェクター GCB-95

  • メディア: エレクトロニクス
 

BOSS Super OverDrive  SD-1

BOSS Super OverDrive SD-1

  • メディア: エレクトロニクス
 

半ワウサウンドの再現ならワウを使おう!😉という事でCrybabyと、ゲインブースター用として汎用性の高いSD-1を用意しました。

まずCrybaby側でミドルのピークを微調整していくのですが、TBSが司る帯域が中々難しく、結果としては「つま先でフルに踏み込んだ箇所より2cm上げた位」が丁度良い感じでした。

次にSD-1でゲインブーストするのですが、「Level MAX、Tone 12時、Drive 0」だとMayday側のゲインが低くペラペラな感じになり、また低音がかなりスポイルされて高域がキンキンなので、写真のようにToneを0にしてDriveを9時くらいまで上げ、ゲインと倍音成分を足して近付けました。

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結果としてはなかなか追い込めはしましたが、TBSは上品な感じでヴァイオリンのような伸びを感じるのに対し、SD-1+Crybabyは専らスコーンとストレートに伸びていく感じですね(「あの音」に近いニュアンスですwww)

代替品としては良いですが、音質をシビアに気にされる方は素直にTBSを使うのが良いでしょう(笑

 

Guyatone Metal Monster MM-1

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何か半ワウっぽいフィルターが掛かってるような気がしたのでMM-1を比べてみました🤘✨

しかしMM-1自体めっちゃ歪むのと、TBSとは違うミドルの出方(多分800Hzが鋭く尖ってる)をするので全然似ておらず、またチューブを使ってるのにTBS+Maydayの方がウォームでチューブっぽいです(笑

元々メタル向けのペダルなので、チューブのニュアンスを出す為に採用しつつ、ソリッドな歪みなんでしょう😎

 

BOSS DS-2

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BOSS TURBO Distortion DS-2

BOSS TURBO Distortion DS-2

  • メディア: エレクトロニクス
 

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お次はお馴染みDS-2。

しかしコレもTBSよりミドルのピークの帯域が下なので、半ワウぽさがこちらにはあります。

LevelとDISTの調整次第ではTBSでのゲインブーストによる歪に近くなるので、別系統の鼻詰まりなBrian May風サウンドが出せます👍✨

 

VOX Brian May Special VBM-1

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VOXから昔出てたDeacy Ampのリバイバル、VBM-1をMayday+TBSと比べてみました😎🤘✨

Mayday側はやはり"D"スイッチをオンにし、TBSのポジションを変えながら似てるトーンを探しました。

またVBM-1はHeadphone/Recording OutからJC-40のインプットに繋いで鳴らしてみました。

 

まずVBM-1とMayday(+TBS)では、トーンは全く同じです👍✨

ミドルの同じ箇所が尖ってる感じで、両方Brian Mayの鼻詰まりなサウンドが出てきます🤘🤘🤘

違いは歪みの質で、VBM-1の方が硬いサウンドですね🤔

チューブっぽい柔らかなニュアンスはMaydayの方にあり、これはDeacy Amp自体ソリッドステートなのでVBM-1の方が忠実なのかなとは思いますが、弾いてて気持ちいいのはMaydayの方ですね。

かなり肉薄した両者なので、値段を考えればVBM-1、よりチューブアンプらしい感触や音質が欲しければMaydayの方が良いのかなと思いました。

 

次にVBM-1のTreble Booster OutからMaydayに繋いだサウンドとTBSを比較してみました。

(VBM-1の方はHIモードにしてGain MAXにすれば通常のトレブルブースターとして使えるのでかなり便利👍✨)

その結果、やはりこちらもTBSに近いトーンを叩き出し、VBM-1のポテンシャルの高さをまざまざと見せつけられました😱

敢えてTBSの利点を述べると、

・TBSの方がLevelが高めなので、よりゲインブースト出来るため、それに伴って倍音が豊富

・6段階からブーストの仕方を選べ、自由度が高い(しかもBrian May本人も使ってるというお墨付き🤘✨

基本的な音色はどちらもほぼ同じなので、やはりRangemasterからの派生だという事が伺えます。

因みにTBSで似てるポジションは2と3の間という感じで、Levelは12時でVBM-1のDrive MAXと同じくらいのゲインブースト量になります。

 

Sansamp Liverpool

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今度はTech21から、Sansamp ClassicをエンハンスしたVOXエミュレータであるLiverpoolとの比較٩(ˊᗜˋ*)و

Liverpoolは公式の推奨設定に合わせ、📢スイッチをオフにしてJC-40のリターンに繋ぎ、Mayday+TBSはMaydayを公式設定にしてインプットに繋いで比べてみました。

 

Liverpoolを買った当初は、

「おおすげえ!500Hz付近のミドルのぶっとさは正にBrian Mayそのものだ!😳」

と感嘆しておりましたが(笑)、いざGreg Fryerセットと比べるとかなり篭った感じがしました。

低域は充分に出てるんですが、高域がかなり丸く削られており、エッジやSAGなどが感じられず、まるでアンプシミュという感じですね(文字通りアンプシミュだけどなw)

ならばTBSを前段に繋いだらどうか?となるが、MaydayにTBSを使うのはMaydayがBrian Mayの音ではなく、あくまで昔のVOX AC30の音を再現してて、そこにTBSを使う事によって彼のサウンドを構築してるのであって、最初から完成してるLiverpoolのBrian Mayのセッティングに使っても少しだけ明るいサウンドになる位で、独特な歪の質を持ってるが故にブースターと相性が悪く潰れてしまいます。

Queenの楽曲を一通り聴くと、Brian Mayのギターサウンドは確かに500Hz辺りが尖ってる楽曲も多々ありますが(We Will Rock Youのラストのリフとかね)、同時にエッジも際立っており輪郭があります。

ハーモナイザーやピッチシフター等を使った楽曲が多く、それらを乗っけるには輪郭が無いとかなりぼやけるので、Liverpoolの高域はかなり足りないかなと思いました。

因みに📢スイッチをオンにしてYAMAHA MSP-3で鳴らした場合、ある程度高域のスポイル具合は解消されましたが、Gregセットをアンプで鳴らした時のSAG感やそれに伴う倍音が足りず、またLiverpoolでは重要な鼻詰まり感のあるミドルが出せないので、どちらが近いか?と訊かれたら俺は迷わずGregセットと答えます(その代わり2つ合わせて13万円以上ですがねwww)

 

Digitech Brian May Red Special

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最後は超ひっさびさに出した(笑)、Digitechが誇るQueenにおける名曲のギターサウンドを網羅したマルチエフェクター、Red Specialで締めたいと思います🥰

 

今回検証する対象の楽曲は「Bohemian Rhapsody」モードで、曲序盤のソロにおけるAC30(+トレブルブースター)によるソロサウンドと、終盤の一部で使われてるDeacy AmpをGFセット(笑)で比べました🤘✨

(他の楽曲はエフェクトが強かったり、アコシミュだったり比べにくい印象😅)

 

まずAC30モードでRed SpecialとGFを比べた場合、完全にGFの勝利です!👊😡👊👑

トレブルブースターによって補強されたハイミッドや鼻詰まりなサウンドはどちらも同じような出方なのですが、根幹の歪においてRed Specialの方はデジタル故か和音の中の倍音が少ない感じで、分離が良く倍音が豊富なGFの方が音が分厚く立体的、相対的にRed Specialの音がペラペラに聴こえてしまいました(爆

 

次にDeacy Ampモードを比べた場合、音の再現度はRed Specialの方が上です。

JC-40は2×10"スピーカーを搭載してるんですが、Red SpecialのDeacy Ampモードにするとレンジが狭くなる他にスピーカーエミュレーション効果があるのか、小口径のスピーカーで音を出したような感じになります。

これに加えJC-40でも出ないような小口径トランジスタアンプ独特のバリバリとした感じの歪、トレブルブースターを噛ませたような鼻詰まり感も相俟って再現度は相当高いです。

一方GFの場合、"D"モードにすると低音がバッサリとカットされる効果で高域の補正は無く、単にAC30のサウンドをEQで補正したような効果に留まってます。

TBSを併用してもチューブのような丸っこい歪は残っており、トランジスタ特有のザラザラした歪では無いですね🤔

これに関しては、多分6.5インチ以下の口径のスピーカーで鳴らせばそれっぽくなるとは思いますが、10インチ2発でそれを再現したRed Specialは凄いです🤘✨

 

まとめ

トレブルブースターに関しては、British Pedal Company製のRangemasterやBSM BM-Q(V)、Pete Cornish TB-83などの高級機種で代用したり、ワウやEQとブースターを組み合わせれば近い音まで追い込めるかなと思います。

(それこそミドルレンジの再現やゲインブースターとして使えるFOCUS-NXが便利🤘✨)

Maydayに関しては、単体でVOX AC30のサウンドを(VOX AC30で使う事が推奨されるが)他のアンプでもトーンをある程度再現出来る為、QueenでなくともThe Beatlesとかの音を再現するのにもいいかも知れませんね😊👍✨

GFセット両方合わせると、2万弱足すだけでアンプのVOX AC30C2 Alnico Blueが買えてしまう値段なので価格に見合ってるかは定かではありませんが、JC-40ですらAC30とトレブルブースターを組み合わせたBrian Mayの音にしてくれるので、スタジオやライブハウスなんかで備え付けのアンプから音を出す際は便利です🤘

 

Brian Mayフリークなら買いましょう!👍✨

サウンドハウス

DJI