Guitar Stuff Blog

今まで使ったギターアンプやエフェクターを紹介したいと思います。

20200903 Greg Fryerシリーズ比較実験

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さて、ラムとレムが手に入った事d...(っ'-')╮=͟͟͞͞🏐💥_(´͈.̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̸̨̨̨̨̨̨̨̨̨̨̨̨.̸̸̨̨ `͈ 」 ∠)_

今回はBrian Mayのサポートテック、Greg Fryer氏謹製のギアを用い、他のペダルやアンプ等と比較してどこまでポテンシャルが高いか?を実験してみました٩(ˊᗜˋ*)و

(コスパ?ブランド料が多分めちゃくちゃ乗っかってるからポテンシャルで測るんだよ!🤘😎🤘)

 

トレブルブースター編

というよりも半ワウ系ミッドブースターを使ってTBS🐷に音を似せられるか?の実験です٩(ˊᗜˋ*)و

TBS自体トレブルブースターというよりも、どちらかと言えばTSみたいに低音をスッキリとさせてミドルレンジを盛るみたいな効き方をするので、ならばそれに近い挙動のエフェクターを前段に置いて鳴らしてみようというのが今回の実験⚗️

果たして結果は如何に。。。?

 

Limetone Audio FOCUS-NX

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まずは一番近い挙動をすると思われるFOCUS-NXから(っ'-' )╮ =͟͟͞͞◒

TBS側のポジションは、敢えて俺が好きな「2(TB Tour)」にしてみました(多分NXの機能なら追い込めるので、相互に合わせるのではなく、難しいTBSに合わせていく方式を取りました😁)

 

まずNX側のCompressonは0にし、ナチュラルなニュアンスやダイナミクスを重視しました。

次にLevelとGainの相互バランスでTBSのゲインブーストにおける歪の性質を寄せていったのですが、かなり骨が折れました😂

一言で書くと「滑らかで綺麗に伸びるサスティン」でして、分離感が良い割に倍音成分も豊富なので、両方を微調整して近付けました😅

最後にトーン調整ですが、これも難航しました🤮

TBSで司るミッドレンジが特殊で、NX側で単純にColor1と2どちらかを右に振っても全然似ませんし、Qが狭く下手するとまんま半ワウサウンドになるので(笑)、ここも微調整して単音和音を似させていったのがこちら↓

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ミドルレンジのピークはColor1がやや近いのですが、Color2も少しブレンドして寄せていったらこうなりました🤘✨

なのでNXも設定次第ではRangemasterのようなトレブルブースターとしても使えるかも知れません🤔

値段もBritish Pedal Companyの復刻やPete Cornish、そしてこのTBSに比べれば遥かに安いですし、そういった意味でもNXは持ってて損は無いと思います(あらかたRockmanやそのリバイバルに繋いで往年の半ワウサウンドを作るのに最適なツールですがw)

 

Jim Dunlop Crybaby(E.W.S mod)+BOSS SD-1

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Dunlop CRYBABY エフェクター GCB-95

Dunlop CRYBABY エフェクター GCB-95

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BOSS Super OverDrive  SD-1

BOSS Super OverDrive SD-1

  • メディア: エレクトロニクス
 

半ワウサウンドの再現ならワウを使おう!😉という事でCrybabyと、ゲインブースター用として汎用性の高いSD-1を用意しました。

まずCrybaby側でミドルのピークを微調整していくのですが、TBSが司る帯域が中々難しく、結果としては「つま先でフルに踏み込んだ箇所より2cm上げた位」が丁度良い感じでした。

次にSD-1でゲインブーストするのですが、「Level MAX、Tone 12時、Drive 0」だとMayday側のゲインが低くペラペラな感じになり、また低音がかなりスポイルされて高域がキンキンなので、写真のようにToneを0にしてDriveを9時くらいまで上げ、ゲインと倍音成分を足して近付けました。

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結果としてはなかなか追い込めはしましたが、TBSは上品な感じでヴァイオリンのような伸びを感じるのに対し、SD-1+Crybabyは専らスコーンとストレートに伸びていく感じですね(「あの音」に近いニュアンスですwww)

代替品としては良いですが、音質をシビアに気にされる方は素直にTBSを使うのが良いでしょう(笑

 

Guyatone Metal Monster MM-1

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何か半ワウっぽいフィルターが掛かってるような気がしたのでMM-1を比べてみました🤘✨

しかしMM-1自体めっちゃ歪むのと、TBSとは違うミドルの出方(多分800Hzが鋭く尖ってる)をするので全然似ておらず、またチューブを使ってるのにTBS+Maydayの方がウォームでチューブっぽいです(笑

元々メタル向けのペダルなので、チューブのニュアンスを出す為に採用しつつ、ソリッドな歪みなんでしょう😎

 

BOSS DS-2

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BOSS TURBO Distortion DS-2

BOSS TURBO Distortion DS-2

  • メディア: エレクトロニクス
 

[rakuten:ikebe:10003365:detail]

お次はお馴染みDS-2。

しかしコレもTBSよりミドルのピークの帯域が下なので、半ワウぽさがこちらにはあります。

LevelとDISTの調整次第ではTBSでのゲインブーストによる歪に近くなるので、別系統の鼻詰まりなBrian May風サウンドが出せます👍✨

 

VOX Brian May Special VBM-1

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VOXから昔出てたDeacy Ampのリバイバル、VBM-1をMayday+TBSと比べてみました😎🤘✨

Mayday側はやはり"D"スイッチをオンにし、TBSのポジションを変えながら似てるトーンを探しました。

またVBM-1はHeadphone/Recording OutからJC-40のインプットに繋いで鳴らしてみました。

 

まずVBM-1とMayday(+TBS)では、トーンは全く同じです👍✨

ミドルの同じ箇所が尖ってる感じで、両方Brian Mayの鼻詰まりなサウンドが出てきます🤘🤘🤘

違いは歪みの質で、VBM-1の方が硬いサウンドですね🤔

チューブっぽい柔らかなニュアンスはMaydayの方にあり、これはDeacy Amp自体ソリッドステートなのでVBM-1の方が忠実なのかなとは思いますが、弾いてて気持ちいいのはMaydayの方ですね。

かなり肉薄した両者なので、値段を考えればVBM-1、よりチューブアンプらしい感触や音質が欲しければMaydayの方が良いのかなと思いました。

 

次にVBM-1のTreble Booster OutからMaydayに繋いだサウンドとTBSを比較してみました。

(VBM-1の方はHIモードにしてGain MAXにすれば通常のトレブルブースターとして使えるのでかなり便利👍✨)

その結果、やはりこちらもTBSに近いトーンを叩き出し、VBM-1のポテンシャルの高さをまざまざと見せつけられました😱

敢えてTBSの利点を述べると、

・TBSの方がLevelが高めなので、よりゲインブースト出来るため、それに伴って倍音が豊富

・6段階からブーストの仕方を選べ、自由度が高い(しかもBrian May本人も使ってるというお墨付き🤘✨

基本的な音色はどちらもほぼ同じなので、やはりRangemasterからの派生だという事が伺えます。

因みにTBSで似てるポジションは2と3の間という感じで、Levelは12時でVBM-1のDrive MAXと同じくらいのゲインブースト量になります。

 

Sansamp Liverpool

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今度はTech21から、Sansamp ClassicをエンハンスしたVOXエミュレータであるLiverpoolとの比較٩(ˊᗜˋ*)و

Liverpoolは公式の推奨設定に合わせ、📢スイッチをオフにしてJC-40のリターンに繋ぎ、Mayday+TBSはMaydayを公式設定にしてインプットに繋いで比べてみました。

 

Liverpoolを買った当初は、

「おおすげえ!500Hz付近のミドルのぶっとさは正にBrian Mayそのものだ!😳」

と感嘆しておりましたが(笑)、いざGreg Fryerセットと比べるとかなり篭った感じがしました。

低域は充分に出てるんですが、高域がかなり丸く削られており、エッジやSAGなどが感じられず、まるでアンプシミュという感じですね(文字通りアンプシミュだけどなw)

ならばTBSを前段に繋いだらどうか?となるが、MaydayにTBSを使うのはMaydayがBrian Mayの音ではなく、あくまで昔のVOX AC30の音を再現してて、そこにTBSを使う事によって彼のサウンドを構築してるのであって、最初から完成してるLiverpoolのBrian Mayのセッティングに使っても少しだけ明るいサウンドになる位で、独特な歪の質を持ってるが故にブースターと相性が悪く潰れてしまいます。

Queenの楽曲を一通り聴くと、Brian Mayのギターサウンドは確かに500Hz辺りが尖ってる楽曲も多々ありますが(We Will Rock Youのラストのリフとかね)、同時にエッジも際立っており輪郭があります。

ハーモナイザーやピッチシフター等を使った楽曲が多く、それらを乗っけるには輪郭が無いとかなりぼやけるので、Liverpoolの高域はかなり足りないかなと思いました。

因みに📢スイッチをオンにしてYAMAHA MSP-3で鳴らした場合、ある程度高域のスポイル具合は解消されましたが、Gregセットをアンプで鳴らした時のSAG感やそれに伴う倍音が足りず、またLiverpoolでは重要な鼻詰まり感のあるミドルが出せないので、どちらが近いか?と訊かれたら俺は迷わずGregセットと答えます(その代わり2つ合わせて13万円以上ですがねwww)

 

Digitech Brian May Red Special

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最後は超ひっさびさに出した(笑)、Digitechが誇るQueenにおける名曲のギターサウンドを網羅したマルチエフェクター、Red Specialで締めたいと思います🥰

 

今回検証する対象の楽曲は「Bohemian Rhapsody」モードで、曲序盤のソロにおけるAC30(+トレブルブースター)によるソロサウンドと、終盤の一部で使われてるDeacy AmpをGFセット(笑)で比べました🤘✨

(他の楽曲はエフェクトが強かったり、アコシミュだったり比べにくい印象😅)

 

まずAC30モードでRed SpecialとGFを比べた場合、完全にGFの勝利です!👊😡👊👑

トレブルブースターによって補強されたハイミッドや鼻詰まりなサウンドはどちらも同じような出方なのですが、根幹の歪においてRed Specialの方はデジタル故か和音の中の倍音が少ない感じで、分離が良く倍音が豊富なGFの方が音が分厚く立体的、相対的にRed Specialの音がペラペラに聴こえてしまいました(爆

 

次にDeacy Ampモードを比べた場合、音の再現度はRed Specialの方が上です。

JC-40は2×10"スピーカーを搭載してるんですが、Red SpecialのDeacy Ampモードにするとレンジが狭くなる他にスピーカーエミュレーション効果があるのか、小口径のスピーカーで音を出したような感じになります。

これに加えJC-40でも出ないような小口径トランジスタアンプ独特のバリバリとした感じの歪、トレブルブースターを噛ませたような鼻詰まり感も相俟って再現度は相当高いです。

一方GFの場合、"D"モードにすると低音がバッサリとカットされる効果で高域の補正は無く、単にAC30のサウンドをEQで補正したような効果に留まってます。

TBSを併用してもチューブのような丸っこい歪は残っており、トランジスタ特有のザラザラした歪では無いですね🤔

これに関しては、多分6.5インチ以下の口径のスピーカーで鳴らせばそれっぽくなるとは思いますが、10インチ2発でそれを再現したRed Specialは凄いです🤘✨

 

まとめ

トレブルブースターに関しては、British Pedal Company製のRangemasterやBSM BM-Q(V)、Pete Cornish TB-83などの高級機種で代用したり、ワウやEQとブースターを組み合わせれば近い音まで追い込めるかなと思います。

(それこそミドルレンジの再現やゲインブースターとして使えるFOCUS-NXが便利🤘✨)

Maydayに関しては、単体でVOX AC30のサウンドを(VOX AC30で使う事が推奨されるが)他のアンプでもトーンをある程度再現出来る為、QueenでなくともThe Beatlesとかの音を再現するのにもいいかも知れませんね😊👍✨

GFセット両方合わせると、2万弱足すだけでアンプのVOX AC30C2 Alnico Blueが買えてしまう値段なので価格に見合ってるかは定かではありませんが、JC-40ですらAC30とトレブルブースターを組み合わせたBrian Mayの音にしてくれるので、スタジオやライブハウスなんかで備え付けのアンプから音を出す際は便利です🤘

 

Brian Mayフリークなら買いましょう!👍✨

サウンドハウス

DJI

20200831 Greg Fryer Treble Booster Special

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Maydayに続き、買ってしまったトレブルブースター(笑

Greg Fryer Treble Booster Special(以下TBS🐷)です!👍✨

やはりMaydayを手に入れたなら、コレもセットで買わないと本領を発揮出来ないので買わざるを得ない逸品でした(MaydayだけだとタダのVOX AC30クランクアップサウンドだしね😅

余談ですが、大昔にJMI Rangemaster Treble Boosterという、今では超貴重なトレブルブースターも持ってたんですが、Mesa Boogie Mark Vを買う為に泣く泣く手放しました😂(最近の中古相場は10万超)

 

俺の環境下ではトレブルブースターを活かせるようなブリティッシュアンプが無いので無用の長物ではあるんですが、ココ最近ヴィンテージアンプエミュレータのペダルが集まってきて、それがかなりモコモコするものが多いんですよね(笑

それに対してはかなり絶大な効果を発揮するのでは?とも考え、Mayday以外にも何かに使えそうかなと思ってます🤔

 

因みに当のBrian May氏は昨今のライブでこのTBS🐷を2台ボードに組み込み、ゲインブーストと共にRangeを使い分けて絶妙なサウンドを出してるそうです(某IKB楽器店員談

 

インターフェース

シンプルに「Level」と「Range」のみとなってます。

トレブルブースター自体、Level若しくはOutputしかないものが多く、このRangeというのがTBSにおいて重要な役割を果たします(後述)

電源は9V電池の他に9Vアダプターで動作可能で、9Vアダプターでしか動かないMaydayよりは取り回しが効くようになってます(多分Maydayは内部昇圧してるのかなと推測してます)

 

サウンド

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(写真ではTBSが左に来てますが、繋ぎ方はギター→TBS→Maydayが正しいですw)

 

まず素のクリーンアンプ(JC-40)に繋ぐと、ヴィンテージ系よろしくハイミッドがガッツリと持ち上がり、またヘッドルームが低いのかLevelを上げるとすぐ歪みます。

9時くらいで歪んだ後、それ以上Levelを上げると音量が上がっていく感じです。

歪の質はトランジスタアンプのようなジリジリとした硬質な感じで、あまり歪まない事も含め、トレブルブースターの他にゲインブースターやアタック強調型コンプレッサーに位置するのかなと思いました。

 

次にMaydayの前段に繋ぎ、JC-40で鳴らしてみました。

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Rangeつまみは6段階で切り替えられるのですが、どのように変化をするのか?というと低域と出方とミドルレンジの周波数が変わる感じですね🧐

具体的には右から左に掛けて低域がカットされていきます。

一見「分厚さを残したいな」とか「抜けを良くしたいな」とかで低音の出方を決められそうに見えますが、同時にミドルレンジの周波数のピークが変わるので、「自分の好みに合致した」モードを選ぶのが良い感じですね🤘✨

ミドルレンジは、右から左に掛けてピークのHzが上がっていく感じで、丁度ワウペダルを踵側に倒したのが一番右、ワウを踏み込んで行くとTBSのRangeつまみを左に回していく感じです(但しワウはシームレス、TBSはプリセットという明確な違いがあります)

このプリセットは過去に製造された同社の幾つかのTreble Boosterの音の出方を再現してるらしく、左から数えて2は「TB Tour(のようなもの)」、3は「TB Super」、4は「TB Deluxe」5は「TB Plus」だそうで、1(一番左)は2と低音の出方はほぼ同じでミドルのHzが上がり、6(一番右)は一番低音が出てミドルのHzが低い感じです。

(このように過去製品の名前を羅列されてプリセット、と聞くとデジタル回路を連想するかもですが、「高品質なトランジスタ」を使用したアナログ回路なのでご安心をwww)

 

個人的には、Brian Mayの強烈な鼻詰まりサウンドっぽいポジションは2(TB Tour)かなと思いました。

しかし何れのモードもMaydayの低音をスッキリとタイトにし、ハイミッドをブーストしたことによる芯があり抜けの良いサスティン、Brian Mayを彷彿とさせる分厚いミドルやゲインなどが付加され、「あの音」を再現するにはうってつけのアイテムだと思います(今回使ったのはEpiphone Les Paulですが、Red Special持ちなら尚更近いトーンが得られることでしょう🤩

 

Two-Rock

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Two-Rockの場合JC-40とほぼ同じ音色なのですが、VOXに無いような重低音が出てくるのでやや違和感があります(スピーカーのEVM-12Sの特性?)

しかしウォームな感じは正しくチューブアンプから出した音そのもので、JC-40でのサウンドがザクザクで硬質なDeacy寄りだとすると、Two-Rockは柔らかいAC30寄りなのかなと思ってます。

個人的にはJC-40からの音の方が好きですね🤘✨

 

総評

Rangemasterからの流れを汲んだトレブルブースターでした😉

そこに低域や中域をプリセットという形で弄れる機構を搭載し、更に理想のBrian Mayサウンドを出せるようにする為の補助ツールという感じですね🧐

半ワウ噛ませたみたいに鼻詰まり感がガッツリ出るのかと思いきや、意外にも自然な感じで出てくる印象で、これは手持ちの半ワウ系ペダルやワウを持ってきて検証したいですね(笑

 

なので次回はTBSを色々検証していきたいと思います!!(面白そうw

サウンドハウス  

DJI

20200829 Greg Fryer Mayday

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近頃リミッターが外れて色々爆買いしてますGuitarstuffでございます(笑

(Rockman Sustainorも市販品は全モデルコンプリートしたしね😉✨✨✨)

そして6月にバーンと買ってやったTwo-Rock Studio Signatureのポイントがあったのでコイツをバーンと手に入れてやりました!✨🤘😆🤘✨

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Greg Fryer Maydayです!

Greg Fryerは主にQueenのギタリスト、Brian Mayの機材のサポートをしてる方で、彼のトレードマークであるギター、Red Specialを修復した腕を持ち、アンプや各エフェクターのテックも兼ねて「世界で最もBrian Mayのサウンドを知る男」の称号を持ってるそうです😳😳😳

(IKB楽器の情報によると)今まではPete Cornish、彼もまたPaul MacCartneyやPink Floydなんかのサポートを行ってて同じくブティックペダルを出してる方がサポートを行ってたそうですが、ここ最近Greg氏に切り替わってBrian Mayの為のペダルを製作したりしてるそうです。

で、ツアー用のTreble Boosterを改良したものや、今回ご紹介するMaydayなどを現在発売してます。

ギターショップHや某Kのギターワークス曰く、Greg Fryer関連のペダルは本人制作で数が全くと言っていいほど生産出来ないので希少だそうです(どっかの携帯型ゲーム機もこんな商法やってるな)

Maydayは恐らく本人は使ってない?ペダルですが、ドライブ系ペダルマニアなのと、レア度はこちらの方が高いので、Treble Boosterより「先に」こちらを入手致しました(つまりTreble Boosterは購入必至)

 

インターフェース

左からOutput Level、Tone、Range、Drive、Input Levelと、ドライブ系にしては特殊なつまみが並んでます。

これは古いアンプのオマージュで、まずInput Levelはなんというかプリ管のゲイン調整の他、サチュレーションやSAGなどの調整を行い、トーン的にはローミッド辺りに作用するような感じです。

これに対しDriveは単純なゲイン調整という感じで、特に高域のエッジ感などが強調されます。

Input LevelもDriveも歪み方は似たような感じで、総合的なゲイン量やトーンなどを微調整する為に相互的に操作する感じです。

Rangeは一般的なアンプやエフェクターのResonanceやDeepに相当する低音の調整で、4段階で設定するプリセット式となってます(つまみ回すとカチカチと所定のところで止まる仕組み)

一番右がフラットに近い状態で、左に回していくと段々低音がカットされていく感じで、これによってキャビネットの種類などを決めてるような感じになりますね🤔

Toneは2kHz辺りに作用するパッシヴ型のつまみという感じで、音の明るさや硬さに影響し、トーン自体をガラリと変える感じではなさそうです。

Output Levelは名前通り音量が上がります(パワー管のサチュレーションとかシミュしてるかなと淡い期待を抱いてました😅

電源は9Vアダプターオンリーで、電池などは使えません。

BOSS PSA-100Sが推奨品なので、500mA以上あれば市販のパワーサプライなども普通に使えます👍✨

 

トーン

(8万円のVOX AC30エミュレータという事もあり、中々の再現度で。。。‾͟͟͞(((ꎤ๑‾᷅༬‾᷄๑)̂—̳͟͞͞o🤕🩸)

JC-40で試した場合、やはりソリッドステート特有の硬い成分が感じられます。

しかしやはりアンプらしいレンジ感やニュアンスは感じられ、BJFEクオリティ並の反応ですね👍✨

この手のペダルは繋ぐアンプに影響されやすく、特にこのMaydayはVOX AC30に繋ぐのがおススメだそうです(コンセプトがVOXのフルテンクランクサウンドを小音量で出せるようにするものらしいです)

しかしながらトーンに関しては、VOXアンプのような500Hzが盛り上がってローエンドとハイエンドが一定値からカットされたようなミドルモリモリサウンドになるので、JC-40を初め他社のソリッドステートorチューブアンプでも雰囲気を味わう事が出来ます。

そしてその基本的なトーンに、Toneつまみでハイミッドを増減させたり、Rangeで低音の出方を調整する感じです。

I楽器店曰くAC30のToneを最低値にしてわざとモコモコにして音量をフルまで上げてクランクサウンドが出るようにし、前段にトレブルブースターを置いて高域補正するのが昔のやり方だそうで、確かにMaydayのToneを下げると高域が弱まって500Hz辺りのローミッドが聴こえやすくなるので、そこに同社のトレブルブースターを使えば確かにBrian Mayぽくなりそうです(今度試します)

 

またトーンを劇的に変える機能として、"D"スイッチがあります。

これはDeacy Ampのような音に変える機能なんですが、具体的には低音がごっそりと無くなる感じで、Deacy AmpというよりはAC30に搭載されてるスピーカーの口径を変えたようなシミュレートをした感じです。

高域を強調して抜け感を良くしたいな、という場合や、低音がもたついてカットしたいな、という時にカチッと踏めば直ぐに反映されますが、音量が下がるのが痛いですね😅

 

JC-40 vs Two-Rock

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言わずもがな早速試しました(笑

結果、買ったお店で聴かせてもらったCARRというアンプに繋いだ音と似たような音はTwo-Rockでした。

なのでAC30ぽさが出てるのは多分Two-Rockなんだとは思いますが、JC-40の方がザクザクしててロックなサウンドだったので、俺はJC-40の方が好きですね🤘✨

多分同社のTreble Booster Specialを使えば、どちらももっとBrian Mayぽくなるのかなと楽しみにしております🤤🤤🤤

 

FOCUS-NX + Precision Drive

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Treble Booster Specialの特性が半ワウ効果をもたらしてるように店頭デモで聴こえたので、早速近いペダルを集めてやってみました(笑

まずPDでトレブルブーストと低音カットを行い、FOCUS-NXでゲインとミドルを追加し、記憶を頼りにGreg Fryer謹製のアレを再現してみました🤘✨

で、取り敢えず手探りで近い音を再現したのが、上のようなつまみ位置ですね🤔

PDがVol絞っても結構出力レベルが高く、またFOCUS-NX側のVolが1時くらいでかなりゲイン稼げるので、双方のGainやDriveつまみは0、Maydayの方は元々ローゲインなので上げ目にし、チューブのサチュレーション感を出す為Input GainをMAXにしました。

ワウ半止めのミドルブーストは、FOCUS-NXのColor両方上げ目なんですが、どちらか一方をMAXにしなければアレに近付かないので散々悩んだ挙句、「コーーーー」という感じが出るのはColor2でしたのでそちらをフルにしました(笑

(因みにColor1は「カーーーー」という感じですw)

で、結果はと言うと、派手にトレブルやミドルレンジ、ゲインをブーストしており、「あの音」に非常に近い反面、歪みがきめ細かくザクザク行けるというモダンハイゲインの要素も加わってしまいました(爆

(歪みの質が、もったりとしたヴィンテージアンプから、MXR 5150 ODのようになった感じですwww)

これは実機を手に入れないと何とも言えませんが、Volを落としてゲインを落としたりすれば近いところまで行けなくもないのかな?と考えてます。

 

総評

ゲイン自体はミドルゲイン位で、ディストーションというよりはオーバードライブ寄りのペダルです。

全体的にルーズなサウンドなので、恐らくこのアンプそのもののような癖をTreble Boosterでゲインブーストやトレブルブースト含む各種調整を行ってBrian Mayのサウンドを奏でられるようにするのかなと思いました。

またかなりアンプに依存するタイプなので(まあAC30専用だし😅)、アンプのタイプやセッティングが非常に重要になってきます。

「アンプの個性を継承しつつ小音量でクランクさせる」

というスタンスはShin's MusicのDumbloidと似てるような気がしますね🤔

 

次回は、、、

 

 

 

 

やはりアレが手に入るかも?!?!😳😭😁🤣

サウンドハウス  

DJI

20200819 GOAT Blue Series Generator Pt.2

さてさて、今回もやって参ります比較実験の巻📜

今回の実験は、Generatorにキャビシミュが搭載されており、ギターアンプで鳴らすと一般的なディストーションペダルとかなり違う挙動(低域と高域がまるっと削られてフィルターがかったり等)なので、一般的なディストーションペダルはJC-40、キャビシミュ搭載型とGeneratorはMSP-3で鳴らしてみました。

 

BOSS DS-2

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BOSS TURBO Distortion DS-2

BOSS TURBO Distortion DS-2

  • メディア: エレクトロニクス
 

トップバッターは(恐らくトーン的にRockmanに影響されたと俺が思い込んでるw)DS-2!👍✨

DS-2もまたミドルの出方に特徴があり、まるでワウを半止めしたものを前段に置いたような鼻づまりのミドルが出るんですが、Generatorの方が大分ローミッド寄りのサウンドで、かつ他の中域でノッチングされてるので、「輪郭のあるミドル」が出ます。

相対的にDS-2が平面的なサウンドという感じです(JC-40接続時)。

ゲイン量はブーストONでGeneratorの方がやや上か、DS-2が微かにファジーになるという感じです。

やはり元が「アンプ」をモチーフにしてるのでGeneratorの方がレンジが広く、たとえフルレンジスピーカーでもφ10cmのウーハーとφ2.2cmのツィーターで構成されてるMSP-3ですら2×10"のJC-40で鳴らしたDS-2より低音が出ます。

 

Suhr Riot Reloaded

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ミドルモリモリ(*•̀ᴗ•́*)و ̑̑ディストーションペダルの雄、Riot (Reloaded)は似てるのだろうか。。。?

まず、GeneratorのPhaseスイッチはオフの方が近い感じはしました。

それを踏まえて比較してみると、やはり2kHz辺りがノッチされてるか否かで音色が大きく変わってきます。

Generatorが特定の低域と高域の間に溝(ノッチ)があって、その中にミドルの塊のようなものを持ってるとするならば、Riotはローミッド辺りに山ができてるという感じです。

なのでミドルは出まくってるのですが、妙な分離感とかがGeneratorにあり、それが孤高の響かなと思いました🤔

低域や高域はどちらもシェルビングがバッサリとカットされてますがRiotの方が出ており、特に低域に関してはとてもあの筐体から出てるとは思えないほど重く響くのに対し、GeneratorはRockmanに準じてるのかめちゃ軽いです(笑

歪みの質はやはりRiotの方が粘り気があり、Generatorは強烈なコンプによって独特のアタック音や綺麗なサスティンを得られます。

ミドルの出方が似てるので、Riotの後段にMXRの10 Band EQを置いて2kHzをカットすれば似るかもしれませんね🧐

 

Bogner Ecstasy Red

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Ecstasy Redの場合双方フラットな設定にすると(モコモコした)低音が強く、ミドル強めなペダルですがGeneratorに比べると平坦な印象を受けます。

(Ecstasy Red→JC-40、Generator→MSP-3)

なのでGeneratorに近付けるとこうなりました👇🏻

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GOAT側ではPhaseをオフにしてノッチングした時の特有の癖を無くしてます。

Ecstasy側は、まずvariacをONにし、チューブのような繊細さを無くしてコンプレッションを強くし、modeは硬さやタイトさを出す為当然tight、pre eqは硬さと明るさを出す為b1、structureはGeneratorのようなコンプ感のある反応を出す為とトーン、歪の傾向が似てるので100にしました。

つまみに関しては、GeneratorはTreb.Boostを12時にしてもかなり高域が強いので、Ecstasy側のTrebleは2時くらい、Middleは盛り上がってる帯域が違うので1時、Bassはタイトさを狙って10時位でしょうか。

Gainは2時くらいでBoostはMAXで近い感じでした。

これで後は後段にMXRの10バンドEQかなんかを置き、500Hzをやや上げて2kHzを思い切りカット、4kHzで最終的な高域を調整すれば相当近くなるかと思われます👍✨

 

Ovaltone Q.O.O Blue Edition

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最後はRiotの亜種、Q.O.O🍊

まず写真のように双方のつまみを設定すると、Q.O.O単体でもそこそこ近い音になりました。

(Q.O.O→JC-40、Generator→MSP-3)

恐らくQ.O.O側のMiddleつまみが2kHz周辺、Toneつまみが5kHz辺りを司ってるのかなと思われます。

それで最初から500Hz辺りがそこそこ出てるので、中域から高域にかけてはこの設定で似通った出方をします。

一方Generatorの方は低域が無く高域がかなり出るので、写真のようにTreb.Boostと2kHzを下げ、BassはMAX、Mid.Boostは適度に上げてエッジ感を抑えてローミッドをガッツリ上げるとQ.O.Oに近くなります。

コンプ感やそれに伴う歪の質は、やはりQ.O.Oがモダンハイゲイン系のアンプライクな感じなのでGeneratorとは違いますが、トーンに関しては(低音がやたら出る以外は)いい線いってます👍✨

 

まとめ

やはりGeneratorはRockmanの流れを汲んでるのか、他のエフェクターと比べて独特なイコライジングをされてると改めて分かりました。

やはり肝心なのが、

「500Hzのブースト」

「2kHzの狭いQでのカット」

であり、特にミドルの分離感やローミッドの強調は2kHzのピンポイントでのカットが効いてるからかなと考えてます。

なので、ある程度ローミッドが重厚なアンプのリターンや歪エフェクターの後段に、そこをカット出来るグライコかなんかを置けばかなり似通ったサウンドが出るとも言えます(検証済

但しPhase Notcherによるノッチング(250Hzと2.5kHzの2箇所)はかなりQが狭く、パライコで上手く出来るかどうかも不明です😅

 

かのRockmanよりは大分癖が薄れて汎用性の高い音にはなってますが、トーンやコンプ感はその面影をしっかりと残しており、またあらゆる環境、ギターアンプにもミキサーからのサウンドボードやDAW、PAにも適応出来るGenerator、COOLなサウンドです!🤘🐬🍸🏖🐠☀️✨

サウンドハウス  

DJI

20200810 GOAT Blue Series Generator

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Rockman Sustainor Model 100Aをつい最近買った後にオーダーした、Rockmanらしい感じのペダルです(まあRockmanのリバイバルですしオスシ🍣)

 

GOAT Blue Series Generatorです!

これはかのRockman Distortion Generatorを現代の技術で蘇らせようという企画で生まれたディストーションエフェクターでございます。

 

Rockmanは00年代にはほとんど人気が廃れ、10年代中盤まではSustainorでも3〜4万円位で手に入る代物でした。

それがここ最近、とある日本の音楽ユニットの音を再現したい方が爆発的に増え、急激に値段が高騰し、以前よりも入手困難となりました。

またRockmanのハーフラックモジュール自体約28年前に生産完了しており、状態があまり良くないものがちらほらあり、脆弱性の問題もありました。

Rockmanの需要が高まる中、幾つかのペダルビルダーがリバイバルの製作に名乗りを上げ、その中の一つが、ペダルビルダーのGOATと新大久保の老舗楽器屋であるTC楽器のコラボ企画で生まれた「Generator」となります。

 

以前の記事

20191013 楽器屋探訪〜THE中古楽器屋編〜 - Guitar Stuff Blog

でも紹介しましたが、俺は10年前にここで大量のRockmanを購入し、最近もXP-100aのアンプを買ったので思い入れが強いです(笑

しかし今回は贔屓目に見る事無く、公平な判断でオリジナルとどう違うのか等を検証していきます🧐

 

インターフェース

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DGを模倣してるだけあり、各モード名は違えど全く一緒の構造をしてます。

 

敢えて右側から説明すると、まずDistortion/FiltersではDistortion Harmonics、Sustain、Dist. Threshのインジケータがあります。

Distortion Harmonicsはプリアンプセクションにおけるゲイン調整で、Low、Medium、Heavyと3段階に切り替えが出来る、オリジナルに準じたクリック式スライドスイッチとなってます。

主にゲイン量の調整ですが、ハーモニクス(歪のキャラ)もここで変わり、Lowだとトランスペアレント系のようなオーバードライブ、上げていくにつれてきめ細かくタイトになっていきます。

Sustainは4段階で調整出来るクリック式のつまみで、ここもゲイン量などに関わってます。

MAXにすればRockmanらしいロングサスティンなど得られます👍✨

Dist.ThreshはPUから信号を拾ってる時はLEDが点灯し、そうでない時は消灯します。

ブリッジミュート等をやってる時は信号に合わせて頻繁に点滅して面白いです(笑

(多分この機能も盛り込まれてるという事は、音の根幹に関わってるものと推測出来ます🧐)

 

次に中央の黒地のEQセクションですが、オリジナルではスライダーになってたのが、こちらではつまみ式となっており、折れる心配が無くなりました(笑

オリジナルに準じたEQと仮定すると、まずBassはローシェルフの調整で、12時を基準に増減します。

Sustainorなんかと比べ低音がかなりスポイルされがちなのでここを上げたり、逆に抜け感を良くしたければ下げるのもいいかも知れませんね🤔

Mid.Boostは600Hz帯のブーストとなっており、0がフラット、右に回していくとブーストされていきます。

2kHzはカットのみで、右に回し切った状態がフラット、左に回していくと2kHzが減衰していきます。

元々Rockmanのサウンド自体2kHzが減衰してるので、それをもっとアグレッシブにカットするものと思われます。

 

最後に左側のOutputセクションですが、まずPhaseとCleanのオンオフ式スライドスイッチがあります。

Phaseはオリジナルでいう所の「Phase Notcher™️」で、250Hzと2.5kHzをピンポイントでノッチして、元々掛かってるキャビシミュのキャビネットのタイプを1×12"から4×12"にしたような効果にしてくれます。

位相干渉で高域の抜けが良くなり、全体的にほんのりドンシャリサウンドになります。

Cleanはオリジナルの「Auto CLN™️」で、ギターのVolを絞ってクリーンサウンドを作る際に、減衰した音量と高域を補正してくれる機能です。

Treb Boostはマスターセクションにおける高域調整、さしずめアンプのPresenceに当たる機能で、ラインやミキサー、フルレンジスピーカー、ギターアンプのインプットなどそれぞれの出力先に合わせて適度に調整する機能です。

具体的には0だとモコモコし、上げていくと歪にエッジが加わり明るくなっていきます。

 

フットスイッチは2箇所あり、トゥルーバイパス式のオンオフと、ゲインブースト機能のLeadとなります。

トゥルーバイパスに関しては、オリジナルDGがバッファードバイパスになり、そのDGをバイパスにして他のディストーションを繋いで鳴らすと、信号がDGの中の回路にあるフィルターを通るのでそのディストーションもRockmanぽい感じになってそれが面白いんですが、トゥルーバイパスになってしまってそれが出来なくなったのが残念なのと(笑)、やはりオリジナルと同等のスペックを追求するならやはりバッファードバイパスにすべきかなと感じました。

Leadはオリジナルの「Lead Leveler Boost™️」で、コンプレッションを調整してゲインと高域をブーストします。

また聴覚上は低域がかなりブーストされるので、足りなかった低域補正にも貢献してます。

元々はラッチ信号で制御する機能で、フットスイッチやMIDI Octopusなどでオンオフしてたのですが、こちらのGeneratorではそのままオンオフ出来るので、機能性は大幅に向上してると言えます👍✨

 

電源はセンターマイナスの9VDCで500mA以上、BOSS PSA-100S等で動かせます。

 

サウンド

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オリジナルのDGと比較してか、ディストーションエフェクター全体で見るかによって変わって来ると思われます🤔

まずDGと比較すると、コンプレッションやトーン、フィルターによる空気感は中々再現出来てると思います。

分厚くも特定のミドルレンジをノッチする事による分離感の良さやRockman特有の鼻詰まり感のあるトーン、強烈なコンプレッション、フィルターによる空気感、綺麗に伸びるロングサスティン等は良い感じですね👍✨

ただ細かく観察してみると、倍音が徹底的にカットされ、5、6弦のゴンゴンとRockman特有の癖のあるアタック音がGeneratorではあまり再現されておらず、ザラっとした感じが残ってしまってます。

このアタック音はRockmanの象徴として度々擬音として使われてきたのですが、Generatorだとそこが弱いですね。

次にトーンですが、写真の設定が本来フラットになるのですが、同じ設定のDGと比較すると高域がやたら強く、またローミッドが弱めなので、EQセッションを全て12時にした上でTreb.Boostを12〜1時くらいまで下げ、Volで全体の音量を調整して漸く近い音になる感じです。

なのでEQセクションは他のエフェクター同様全て12時から始めるのが良いかなと思いました。

 

次にディストーション全体でどうなのか?というと、これ、ギターアンプとフルレンジスピーカー両対応な感じで、ギターアンプで出力した場合一般的なディストーションエフェクターよりも滑らかでザラザラした感じのない、上品なミドル特化型ディストーションペダルという感じですね。

トーンとしてはBogner Ecstasy Red、Suhr Riot (Reloaded)、Ovaltone Q.O.O、EQ調整したADA MP-1-CHANNEL辺りが近いかな?と思います(ので今度比較しますw)

サウンドハウス  

DJI

20200805 Rockman Sustainor Model 100A

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今年2020年の8月8日に某TC楽器店から、Rockman Distortion Generatorの独自解釈によるリバイバル&ペダル化した「G.O.A.T Blue Series Generator」が発売される予定となっております(俺も予約しました😃🤘

https://www.tcgakki.com//fair/116/

これは多くのRockmanフリークの方々には、入手困難なRockmanがリバイバルとして発売されるという事で、ある意味記念日となりえるかもしれません。

(しかし大多数の人は多分SustainorやXPRのプリアンプ部のような音色を望んでると思いますけどね😅

基本Rockmanはもうかれこれ30年くらい前にラック系のモジュールがディスコンになりどんどん減っていってるのと、昨今の某日本の音楽ユニットのギターサウンドの再現ブームでどんどん高騰していってます。

本場アメリカでも次第に数が減っており、中古価格がブームの日本とトントンになりつつあるので、こういったリバイバル企画は当時のサウンドを、30年も経ったリスキーな中古ではなく新品として手に入れられる絶好の機会だと思っております。

 

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そんな中、時代に逆行する形で俺はコイツを手に入れてきました(笑

Rockman Sustainor Model 100Aです!

SustainorについてはModel 200、Double IC、Model 100と順繰りに書き連ねてきましたが、今回はModel 100のマイナーチェンジ版と言える100Aが手に入ったので、それの記事を書こうかなと思います。

 

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(電源キャップねーぞゴラァ😡😡😡)

 

Sustainorについては概要やインターフェースなどは散々書いたので省きます(爆

立ち位置としては上記に書いた通りModel 100のマイナーチェンジ版で、Rockman専門サイトの

Rockman - By Tom Scholz

Rockmancentral.com

でさえ、何をどう改良したか書いてないくらいのマイナーチェンジぶりみたいです(笑

発売された期間は1987年の3月から同年の9月までで製造台数は約3000台、それ以降はModel 200となってます。

ちなみにModel 200が1987年9月から1989年5月までで約5700台、内Tom ScholzとGary Pihl専用に作られた所謂「REV.19」が2台だけ製造されたのが1989年の3月17日、同じく専用の「REV.20」が13台だけ製造されたのが1989年の4月20日となってます。

 

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(拾い画像ですが、Sustainor REV.20は「Preamp Gain」の部分が「Pre Treb」表記になってて、恐らくハイパスフィルタの役割)

 

Double ICが製造されたのが1989年6月から1992年の5月までで約1700台。

こうみるとREVシリーズは兎も角、Double ICは約3年の間で1700台に対し、Model 200は約1年8か月で5700台、100Aは6か月か7か月で3000台製造しており、その年によって生産台数や販売台数の推移などが凡そ伺えます。

因みに王者Model 100はというと、1986年1月から1987年4月までの約1年3か月で約11000台も製造しており、元から販売されてたヘッドホンアンプがブームを引き起こしたのも影響してますが、やはり発売当時は「何をどうやっても手に入らなかった幻のBOSTONサウンド」が、定価でも現実的な値段(2つ合わせて約6~7万円)のSustainorとStereo Chorus/Delayを買うだけで、アンプやミキサーさえあれば誰でも鳴らせるので如何に衝撃的でヒットしてたかが想像出来ます。

(ちなみにModel 100の製造期間中に100Aも一部時期が被って製造・販売してたみたいですね🧐)

 

サウンド

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裏切る事の無いROCKMANサウンドが炸裂します(笑

RockmanはModelで音の質感が結構変わってくるのですが、それ以外にも流通形態や製造過程が不明慮で、数値さえ合ってれば代替として使えるパーツをブランド問わずめちゃくちゃに使い散らかしてたらしいので、1個1個での個体差が激しくサウンドもちょっとずつ違ってくるそうです(某リペアショップ&ペダルビルダー談w

(つまり基礎的な構造が完璧に成り立ってるので、あの音の「本質」は変わらないのね。。。流石はTom Scholz御大&Bob Cedro 現MXRチーフ!)

それを踏まえてかどうかは分かりませんが、Model 100とも200とも違ったサウンドを奏でます。

まずModel 100と200の違いを書くと、Model 100は10kHz以降のハイシェルフが完全にカットされ、200ではカットされずに16kHz以降も帯域が出てる検証結果を、某日本のRockman研究家の方が波形を使って証明しましたが、これはかなり音に影響してます。

モニタースピーカー(YAMAHA MSP-3)での感想ですが、100ではPhase Notcherをオンにしても多少ミドルの分離が良くなる程度ですが、200ではハイトレブルや高域のエッジ感が強調され、当時のアメリカン風のドライでハイゲインなサウンドに寄せてってますね。

これは恐らく当時の音楽シーンにおけるギターサウンドの需要の変化とかが影響してるかと思われます(BOSTONのWalk Onが激しいメタリックなサウンド寄りだったり、当時併売されてたDistortion GeneratorやXPRもSustainor Model 100に比べて大分高域が強調されてハイゲインで汎用性の高めなサウンドだしね)

じゃあ中間の100Aはどうなん?となりますが、端的に描くと100の延長、10kHz以降はガッツリ切られてます。

なのでPhase Notcherによる影響度は100と同じく分離感が良くなりつつ丸みを保ったサウンドなんですが、全体的に100よりもかなりブライトなサウンドになってます(!)

200以降のようなハイトレブル、プレゼンス辺りのザクザクとした倍音成分が司る箇所は100Aには無いんですが、その代わり2~4kHz辺りのトレブルレンジががっつり盛られてる感じで、特にEdgeモードではAuto CLNをオンにすればギャリッとしたエッジ感のあるクランチサウンドまで出せます(これは100はおろか200でも出ません!)

また低音のピークも違う感じで、100Aの方が下です。

100はSuhr Riotみたいにローミッド~500Hz辺りが盛り上がって全体的にぶっとく感じるのですが、100Aはあからさまに100で盛り上がってる部分がスッキリとしてしまっていて(笑)、代わりにそれより下の低域がやや盛り上がっており、これが臨場感などを出してる感じがしました。

 

上の写真のようにDouble ICと比べた場合、Phase NotcherをオンにするとやはりDouble ICの方がザックザクのハイゲインサウンドで、100Aは丸っこくてややキンキンしがちなサウンドという感じでした。

ザクザクとキンキン、即ちDouble ICの方がハイトレブル、プレゼンスと呼ばれる高い帯域を司ってエッジが鋭く、100Aはハイミッド〜トレブルがあるのでブライトなサウンドという感じですね。

音の細かなキャラはほぼ別物と言っていいほど違いが激しいです。

 

まとめ

マイナーチェンジとは思えないほど、他のモデルと明確に違いが出てました。

この100Aや後の200での変更点から、やはり100でスポイルされがちな高域を補いたかったのかなと想像してますが、個体差が激しいらしいので何とも言えません(笑

またCLNモードにゲインを少しだけ付加するSemi CLN機能は、100同様「効いてるのか?」と疑う位微小にしか効きません(200とかは顕著に歪むんですが、100や100Aだと気持ち音が太くなって高域が伸びる程度)

その他の機能やトーンなどは概ねSustainorなので(当たり前かw)、「Treble Boost」や「Dist/Edge EQ Trim」を弄ってある程度100に近付けたり、逆に100には無かった高域を生かしたRockmanサウンドを構築するのもいいかもしれませんね😁🤘🤘🤘

 

*2020年9月18日更新

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Canary Guitars

様よりスイッチキャップの代替品を入手し、見事本来の姿を取り戻しました!👍🤘✨

他にひび割れたものもあったので全部交換し、スッキリ解決してます✨✨✨

サウンドハウス  

DJI

20200801 BOSS DS-2 Pt.3

今回はDS-2の前段に各種ブースターや、後段にクリーンエフェクターを置き、それぞれどのような反応を示すか実験してみました🥳

(Jazz Chorusに最適化されてるとはいえ、如何せん音が細いのでブースターが欲しくなるんだよな~コレ🍃🍃🍃)

 

BOSS SD-1 Super Overdrive

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BOSS Super OverDrive  SD-1

BOSS Super OverDrive SD-1

  • メディア: エレクトロニクス
 

まずは同社のSD-1を前段に繋いでブースターとして使ってみました🤘

感触としては、基本DS-2のトーンを維持しつつミドルレンジ(凡そ1kHz帯)とゲインをちょい足ししたような感じで、絶妙なさじ加減でブーストしてくれる感じです👍👍

他のディストーションとも相性がいいSD-2ですが(特にブースターを選ぶOvaltone OD-Five eXplosionが唯一選んだのもSD-1だったし)、DS-2も例に漏れず相性は抜群ですね😀👍

 

Ibanez TS-9 Tube Screamer

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今度は「TS系」とジャンルを確立した超定番ODペダルのTS-9。

こちらはSD-1とは違い低音をガッツリ削り、その分似たような帯域のミドルレンジを押し上げてる感じで、ゲインブースト量もこちらの方が上です。

個人的にはTS-9でブーストした方が好きですね🥰

TS-9の音色が良かったので他の「TS系」でも試してはみたいですが、TS-9で十分満足してしまってます(他社メーカーの方さーせんwww)

 

Horizon Devices Precision Drive

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DS-2でもDjent系が出来るのか?と試したところ、一例ですが写真のような設定でガッツリ出来ました👌🌟

DS-2のDistつまみを フルではなく3時位まで下げて、PD側でゲインをちょい足しした方がしっくりきますね🤔

全体的に明るくなるBrightを兼ねそろえたハイミッドブースターなので、強力に効くノイズゲートも相まって、ややルーズな低音をスッキリとタイトにしてくれる効果は絶大です👍✨

 

Catalinbread Formula No.55

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Fender Tweed系の人気ペダルですが、まず前段に繋いだ場合、DS-2の角が取れてややチューブのような感触を得られました。

ゲインブーストも出来るんですが、どちらかというと素のままの細くなりがちな音を柔らかくして太くする作用の方が強く、悪く言えば低音が若干ブーミーになりがちですが、有機的なサウンドになります。

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後段に繋いだ場合、凡そチューブアンプに繋いだような音色になり音が柔らかくなります。

ただしPresenceとToneをMAXにしても何となく籠ったような感じになるので、完全にチューブアンプに繋いだ音ではないですね🤔

別途でトレブルブースターとか使えば解決するかもしれませんが、このままでもヴィンテージアンプに繋いだような雰囲気は出ます🤟

 

JHS Twin Twelve

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今度はTTをフィルターにしてみたんですが、恐らく写真のようなイコライジングがフラットかなと予想されます(Bass少しでも上げると超篭もる😡)

その場合、上記のNo.55とは違いトーンを維持したままエッジを若干硬さを残したまま丸くし、音を太くしてくれます👍

DS-2をアンプ直で鳴らすとバリバリしたファズディストーションに感じられるくらい、ふくよかで温かみのあるサウンドにしてくれます😊

BassとTrebleを敢えて上げると、篭もる&スピーカーが変わったようなトーンの変化が見られ、別途でハイミッド辺りを何とかすれば10インチでも15インチみたいな豊かな低音を出力するサウンドメイキングが出来そうです🤘✨

 

Supro Drive

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SUPRO ( スプロ ) オーバードライブ Drive

SUPRO ( スプロ ) オーバードライブ Drive

  • メディア: エレクトロニクス
 

Suproをフィルターにした場合、本当に微小な変化ですが低音と高音が削られ、Toneつまみ12時では全体的に篭もり、Toneつまみをフルにすればほぼ原音と同じトーンになります。

フルにすればハイミッドが出るので音が前に出て生々しくなり、ややチューブっぽい感じにはなりますね👍✨

 

Ethos Overdrive

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今度は

DS-2→Ethosのクリーン→JC-40のリターン

と繋ぎ、DS-2をそのままJC-40のインプットに繋いだ音と比較しました。

その結果、音が太くなり、高域が丸くなってウォームになり、チューブに繋いだような感触になりました🤘😆👍✨

本物のチューブと比べると平面的な感じは否めませんが、それでも変化の仕方はかなり近いものがありますね👍

各種トグルスイッチやハイカットフィルターなどで音色を調整出来るアドバンテージもあり、またキャビシミュも付いてるので、これさえあれば他のエフェクターの為のプリアンプとして働いてくれますね😊

 

Hughes&Kettner Tubeman II

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Tubemanのクリーンを使った場合、EQ全部12時で高域が兎に角出るので(多分H&Kのアンプのクリーンがクリスタルクリーンと呼ばれる所以だと思う🤔)、DS-2もかなり高域成分が強く倍音が出ます。

SAG感が抜群に出るのでJC-40よりも生々しいサウンドになります🤘✨

僕はJC-40のEQもかなり高域を下げてるので、相対的にそう聴こえるのかなと思ったんですが、Two-Rockに繋いでEQ全て12時でもTubemanの方がめっちゃ出てますね。

しかしながらこの辺はTubemanに付いてるEQで調整が出来るので、Trebleを削り、ハイミッドに作用するMiddleを上げて高域のバランスを整えたり、Bassが良い感じ効くので上げて迫力を増したり、減らして抜けを良くしたりしてメタルディストーションやアンプライクなモダンハイゲインなDS-2のサウンドが作れます。

 

ADA MP-1-CHANNEL

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MP-1の場合、JC-40のリターンに繋いでプリアンプとして使うと、DS-2がまんまチューブアンプに繋いだようなブリブリのサウンドになりました!🤘😁🤘✨

構造的にはTubemanと同じくプリがチューブ、パワーがソリッドステートのハイブリッド型のアンプになるんですが、フルチューブと遜色ないウォームな音色を叩きだします🤘✨

チューブの特性がやや高域が弱い気がしますが、Presenceつまみでいい塩梅に調整出来ます😊

 

総評

DS-2はエフェクターたらしめるディストーションなので、やはり柔軟性が高く組み合わせに融通が利きます。

JC-120に直に繋いで鳴らす前提でも設計されてるそうですが(開発テストでJC-120も使うそうな)、個人的には後段にプリアンプ繋いでリターンで鳴らした方がいい結果な事が多かった印象です。

発売されて30年以上経ちますが、未だにロングセラーのディストーション、素朴な音色でした😄🤘✨

 

サウンドハウス  

DJI