Guitar Stuff Blog

今まで使ったギターアンプやエフェクターを紹介したいと思います。

20190928 楽器屋探訪 〜津田沼編〜

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さてさて、今回は総武線の津田沼駅周辺に探訪に行きましたYO!🤘😎🤘

 

なぜ津田沼かというと、数年前からデジマートで結構貴重なエフェクターが出品されており、ちょっと憧れ的な部分があったからです😁

(余談ですがRockman Sustainor Model 200 Double ICを破格で手に入れたのも津田沼のイシバシ楽器からの出品でした😆)

前回のレトロバザールさん同様、少し遠隔地なのでちょっとしたトラベルでした(笑

 

島村楽器 津田沼店

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津田沼駅を降りてすぐ目の前に現れたのは島村楽器でした。

なので早速GO\( 'ω')/ヒィヤッハァァァァァァァア!!!

 

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ここは色んな楽器を取揃えてるお店なので、勿論アコギも結構あります。

 

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だがメインはエレキじゃあああああ🤪!(笑

見た感じ国内ビルダーのものが多く、国内ブランドキてるって感じがしました🤘✨

 

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アンプ、エフェクターは割とメジャーなものが多かったですね🤔

 

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来店した日(9月22日)にはルシアーの方が講演会を開催してました。

俺も入りたかったんですが、あいにく満席っぽかったので断念><

 

イシバシ楽器 ミュージックキャッシュ

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続いてはイシバシ楽器。

島村楽器もそうですが、こちらも大型ショッピングモールの中にあるお店で、同時にレゾンという音楽教室も兼ね揃えてます。

 

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小型アンプは、まず前面に一世を風靡したVOX VT20+、Fender Japanのディスコンアンプ Studio Drive SD-15CE (CE=恐らくCelestion)、右側にJC-20とJC-22が並び(俺みたいなw)マニアには垂涎の光景でした🤤

 

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ディスカウントユーズドエフェクター群。

YAMAHAのディストーションが、古くさそうな音が出そうでちょっと気になります🤪←トーンジャンキー

 

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中古ならではの色とりどりの商品🤪🤤✨

現行品からディスコンまで並んでるのは中古専門ショップの強味ですね👍✨

 

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気になったのは、写真の黒いHiwattのチューブ内蔵オーバードライブ、Custom Tube Overdrive。

俺的には「Hiwatt = 歪まない」というイメージが強いんですが、こちらは12AX7を1本搭載し、ファジーに歪むそうです。

Hiwattは高いイメージがあるんですが、こちらは新品でも2万前後、恐らく委託で作ったのかなと推測してます。

 

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こちらのブースで気になったのはやはりLovepedal COT50。

中々市場に出回らないし、コレのAngus Modというやつも並行して出してるので、オリジナルを見かけたのは初めてかなと思います。

(セールで破格で買ったw)Jubileeで不覚にも酔いしれてしまったので、人気のコイツも気になってます🤪

Z.Vexの'59 Soundも気になるんですが、もし買うんならBox of Rockの方ですね😅

 

で、旅のお土産で買ったのがコレ

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大分前に刊行されたヤツですが、改めて立ち読みして中々面白い内容だったので購入💸

(出来ればKindle版で出して欲しいと切に願うw)

 

本当は序に秋刀魚で出汁をとった有名なラーメン屋に行きたかったのですが、時間が大分前だったので断念しました😭(待って行っておけばよかった。。。)

サウンドハウス

20190925 Ibanez Tube Screamer 9

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Ibanez Tubescreamer TS9

Ibanez Tubescreamer TS9

 

「なぜ今更そんな昔ながらの超ド定番ペダルなんかレビューすんの?😡」

と鼻で笑われるか憤慨されそうなコレですが、買ったのでちゃんとレビューします(笑

 

Ibanez Tube Screamer 9です。

発表された1982年という大昔から殆どスペックが変わらず(初代は1979年、つか82年といえばRockmanのヘッドホンアンプと同じやん😳)、昔ながらの定番のOD、ブースターとして長きにわたって君臨してきたペダルですね。

因みに82年には同社の「Ibanez OD-9」というものがあり、スパークルのターコイズグリーンのような筐体で、海外ではかなり高いヴィンテージとなってますが、因果関係は不明です。

(恐らくMaxon OD-9の前身だと思い、それなら音自体は同じかなと推測してます🧐)

 

コントロールは昨今のペダルの基準となる、左から

Drive 」「Tone」 「Level」

となってます(代表なので強調しましたw)

しかし他社製のペダルはDriveとLevelが逆になってるものが殆どで、俺も最初ちょっと戸惑いました(TS初心者なのでwww)

 

音はやはり「あの音」ですね(笑

(Rockmanじゃないよ🙅🏻)

ローとハイがカットされ、程よくタイトでミドルが濃厚な、昔ながらのODペダルの音です。

(帯域で言うと500Hz〜1kHz位までをモコっと上げてるという感じですね🧐)

 

Toneつまみで篭って奥まった音から、そこそこエッジ感のある高域まで出せますが、アグレッシヴには変わらず、基本TSのキャラは維持されてます。

 

歪はダーティクリーンから、標準位のオーバードライブまで歪みます(まあ基準だしな😡

このダーティクリーンにありとあらゆる要素が隠されており、昔から現在まで非常に優秀な「ブースター」として数え切れないほどのアーティストに支持されており、「TS系」というジャンルを打ち立てた要因でもあります。

適度に歪ませてもミドルが強めで全体的なレンジが狭く、MarshallなどキンキンするアンプのクリーンChに繋いで歪ませたり、Marshallの歪をブースターとして整えてあげたり、正に「痒いところに手が届く」存在です。

勿論JC-120との相性もよく、BOSS的な歪み方に似てるので、JC-120でクランチやオーバードライブサウンドを作るのにもうってつけです👍✨

(多分全部みんな知ってる事だと思いますが、灯台下暗しの本家TS初心者の戯言なのでご了承くださいm(__)m)

 

では恒例の、似てるペダルと比較してその違いを確かめていきます٩(ˊᗜˋ*)و

 

BOSS SD-1

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BOSS Super OverDrive  SD-1

BOSS Super OverDrive SD-1

 

[rakuten:premiumgt:10001575:detail]

まずはライバル最有力候補で、同じくド定番のSD-1との比較😊

使われ方もキャラも知名度もほぼ同じ両者ですが、果たしてどのような違いがあるのか?

 

まず全体的にSD-1の方がやはり高域が強く、音が固めです。

TS9の方がローミッドに長けており、幾分リッチな音に聴こえます🤩

Toneの効きもSD-1の方が強いです。

歪量はやはり双方とも基準らしく一緒ですね。

JC-40のDistortionをブーストした場合、どちらもローとハイをカットして纏まりのあるトーンに仕上げるのですが、TS9の場合倍音が物凄い付加され奥行感が物凄い出る、極上なサウンドを叩き出してきました🍹✨

恐らくミドルレンジを強調し、特定の帯域を削って、やや分離感が増してるからかなと推測してますが、それを踏まえてもこのリッチさには脱帽しました(正に灯台下暗し😱😱

相対的にSD-1はやや明るめで、(TS9と比べると)ソリッドな感触がちょっと気になりました😅

 

Arion Tubulator

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昨今TS系と呼ばれるペダルは星の数ほど存在しますが、同じ老舗のペダルとして長年君臨してきたものと言えばコレですね🤘✨

Tubulatorも評判が良く、比べるに相応しい相手という事で早速実験しました😁

 

結論から書くと、"ほぼ"同じです(笑

トーンや歪の可変幅も変わらず、TS9の代用として充分機能します。

強いて違いを挙げるなら、TS9の方が抜けが良く、低域もあり、総合的に少しだけレンジが広い位ですかね。

JC-40をブーストした時の挙動も同じで、TS9の方が音に芯があって纏まってるかな?位で、ブラインドテストしたら多分分からないかもしれないです(笑

なのでTubulatorはTS系としては正統派で優秀な部類だなと感じました😊

 

Sick As Overdrive

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Bondi Effects ボンダイエフェクト オーバードライブ Sick As Overdrive
 

ブースターとして昨今定番になっているCentaur系、Timmy系ですが、その両方を味わえるSick Asとどう違うのか?という事で早速比べました(ง🔥Д🔥)ง

 

まずTS9はDriveつまみを回していくと素直に歪量が増加していきますが、Sick AsはGainつまみが0でクリーン、回していくと徐々に歪が"ミックス"されていき、MAXでクリーンの成分が殆ど無くなりドライブサウンドになります。

この変化はCentaur独特のもので、Centaur系エフェクターでは基本的な動作になります。

またトーンに関しては、TS9は専らミドルに凝縮し、高域と低域をカットした補正が加えられてますが、Sick AsはBassを上げるとブーミーに、下げるとタイトになり、Trebleは上げるとキンキンになり、下げると音が丸くなる操作が出来、上の写真のようなイコライジングでTSに近いサウンドも出せました(GainはMAX)。

このEQの挙動が恐らくTimmy系の効き方と酷似してるのかなと推測してます(触ったことないので憶測ですw

 

ブースターとして使うと、TS9はミドルをプッシュした定番の極上サウンド、Sick AsはLevelとGainの相互作用によりフラットなクリーンブースターから、TS系のようなミドルを持ち上げたサウンドまでこなせます。

どちらも倍音成分が豊富で、TS9は特化、Sick Asはオールマイティと用途の差別化は可能です👍✨

 

Precision Drive

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ブースターとして個人的にお気に入りのPDと比較してみました(ง🔥Д🔥)ง

JC-40の歪をブーストさせたんですが、ゲインブースト量はTS9の方があり、Driveつまみを回せば更にアグレッシヴに歪ませられます。

PDはDriveつまみを8時くらいまで回して漸くTS9のDrive 0といったところです。

恐らくPDは激歪のペダルorアンプをDjent系に補正するのが主な用途なので、Drive 0でそこまでゲインブーストさせないようになってるのかなと推測してます🧐

 

トーンにも違いがあり、やはりTS9はミドルの抜けを保ちつつローミッドがどっしりとしており、PDはハイミッド〜トレブル辺りが持ち上がります。

なので歪のキャラを崩すことなくアップグレードするのはTS9で、全体的にタイトにして明るくし、ノイズゲートで刻めるようにし、多弦ギターの7弦以下の低音の纏まり感を補正するのがPDという感じです。

使いやすいのは圧倒的にTS9ですね🤘✨

 

アンプの歪との相性

長年TS9がアンプやエフェクターのブースターとして確固たる地位を築いてきたのは、その補正の仕方が非常に優秀だからだと今回思い知らされました😭

JC-40はJC-120と比べるとDistortionの大幅なテコ入れがなされており使いやすくなってはいますが、Peavey Banditのように歪ペダルは要らないという所までは行かず、やはり優秀なペダルには足元にも及ばないのが現状です。

しかしブースターとしてTS9を噛ませるとあら不思議(笑)、極上なディストーションが飛び出してきます🤘✨

これは散りやすい低域を纏めてタイトにし、ギターに美味しいミドルレンジをプッシュし、同じくギターにはちょっとジリジリして扱いづらい高域を丸くカットして心地よくしてくれるという、全てにおいてギターアンプをパワーアップさせる要素が含まれてるTS9のなせる技が功を奏してる感じですね😭

特にMesa BoogieのRectifierシリーズでは、つい最近までTS系を噛ませる事がド定番だったらしく、これにより往年のキレッキレのメタルサウンドが構築されてたとか。

なので幾つかのアンプの前段にコレを繋ぎ、音にどう変化があるのか調べてみました٩(ˊᗜˋ*)و

 

VOX Pathfinder 10

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VOX ヴォックス コンパクト・ギターアンプ 10W Pathfinder 10

VOX ヴォックス コンパクト・ギターアンプ 10W Pathfinder 10

 

自宅練習用の安いアンプの歪に満足してないなら、コレを足してマシにする事が出来るのか?

パス10に関しては、やはり初期型より今売られてる型の方が音が断然良くなった気がしており、あまり指標にはならないかなと思ってるんですが、

「ならアップグレードされるのか?」

という事で試しました(笑

因みに昔持ってたパス10の音は、Ola師匠の動画のSquire Frontman 10Gような感じで、とても使えた音ではなかった印象があります。

WILL IT CHUG? - Squier Frontman G10 - YouTube

(旧型で本当は試したいんだけど、パス10の仕様変更なんてアナウンスされてないし、そもそも俺の勘違いかもしれんしw)

 

TS9を繋ぐとやはり音が全体的にアップグレードされ、パス10の音に立体感が出てきます!(*>ω<)b

元々がそこそこ使いやすい歪ではあるんですが、その良さを活かしつつ低域をタイトにし、美味しいミドルレンジを追加して音に芯と太さを加え、ゲインを追加してモダンハイゲインなサウンドに変貌しました😆🤘✨

EQをどう弄ってもいい音にしかならないので、ある意味アンプキラーな部分があります(笑

今持ってる安物の小型自宅用ギターアンプの音に不満なら、一家に一台TS9ですね🍏😉👍✨

スタジオとかに持ち出したりとかも容易ですし、融通が利く最高のツールです(と、今更ド定番ペダルの感動に浸ってる俺ガイルw)

 

Mesa Boogie Mark V Combo

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Rectifierシリーズとは相性抜群なTS9ですが、果たしてMarkシリーズではどうなのか?

 

結論から述べると、全体的にアップグレードされますが、やはりミドルをカットしたドンシャリサウンドでその真価を発揮するという感じです🤘✨

グライコを有名なV字型にし、3バンドEQをドンシャリ設定にした所、TS9を噛ませると低音がスッキリし、抜けが良くなり、ゲインが上がって迫力のあるサウンドになりました🤘😆🤘

ミドル強調型でも、TS9をブースターとして使うとモコモコにはならず、抜けの良い芯のあるサウンドに変貌するので相性は良いです😊

 

総評

やはり昔からの定番になりうる理由を思い知らされました😢

ブースターとしてミドルの美味しい部分を強調し、低音をタイトにし、音に倍音と芯を加えて抜けを良くしてゲインを追加する、正に至れり尽くせりの機能に感動してます😭

俺自身がひねくれてるから、王道より一風変わったペダルを好む嗜好のせいでコレに辿り着くのが遅過ぎたという感じですw

恐らくどんな歪でもアップグレードしてくれるような気がするのでやはり、

「困ったら 一家に一台 TS系」

ですね(笑

20190922 Rockman Guitar Compressor Pt.2

2年半振りの此奴の登壇です🏛

もうRockmanの記事として書くには、2年前に概要を出し尽くしてネタが無いのですが(笑)、ちょっとTwitterで実験するきっかけが出来たので再び降臨しました。

それは、

ローゲインオーバードライブにコイツとEQを加えてSustainorのような歪を出せるか?」

という(無謀な)思いつきでした(笑

 

GCの概要

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ここでおさらいしておきますが、GCの機能は

「Input Gain」

「Mode(ノイズリダクション)」

「Treble Boost」

「Output Volume」

「Lead Leveler Boost」

の機能が備わってます。

Input Gainはサスティン、Output Volumeは後段に繋ぐであろう歪エフェクターのゲイン調整、更にそれをコンプでブーストするLead Leveler Boostで成り立ってます。

 

ノイズリダクションは強力に効きますが、その分音痩せが激しいので俺は使わないです。

 

Treble Boostは12dB、24dBと固定値での高域のブーストで、24dBにするとRockmanでお馴染みのCLN2(エレアコサウンド)と同等の高域にはなりますが、低域の調整が入らないローパスなので完全なCLN2サウンドは勿論出ず、CLN2が搭載されてる機種か、アコシミュを使った方が早いです(笑

 

Lead Leveler BoostはDistortion Generatnorにも搭載されてて、効果は全く同じです。

コンプのエフェクトレベルを上げてゲインを上げる方式で、某Rockman研究家の推察で低域の底上げ補正が入ります。

 

ではGCはどの位強めなコンプなのか?というと、超強力です(爆

ピッキングニュアンス?全く出ません(笑

徹底的に潰され、音が異常に伸びていくので、どの歪ペダルも人工的なサウンドに聴こえてきます(笑

Lead Leveler Boostを掛ければ、機種によってはゴンゴン感のあるピッキングが楽しめます😉

(あまりに強力に効く上に設定幅が狭いので、使いやすいコンプを探してるなら候補から外れること請け合いw)

 

GCを使ってRockmanの音に近付けられるのか?

Rockmanのディストーションは

「コンプレッサー」

「イコライザー」

「ディストーション」

「キャビシミュ」

の順で構成されており、機種によって

「Auto CLN」(DG、SustainorはEdgeモードのみ

「Treb Trim」(Sustainor)

「Phase Notcher (Freqスライダー)」(Sustainor) (DGはPNオンオフのみ)

「Treble Boost」(Sustainor、DG)

「Pre EQ」(XPR、DG)

「Post EQ」(XPR)

と個別にトーンを弄れるようになってます。

重要なのはコンプレッサーとイコライザーで、それぞれゲイン量と独特なミドルブーストサウンドの根幹を担ってます。

なのでゲインの量は殆ど必要とせず、寧ろ歪がきめ細かくならないローゲインオーバードライブをコンプでブーストした方が、よりRockmanに近づくのでは?と考え、昨今リバイバル気味のRockmanの歪に少しでも近づければ、と思いやってみました٩(ˊᗜˋ*)و

 

繋ぎ方は、まずOne ControlのMinimal Series Black LoopでAとBのチャンネルを作り、AはそのままSustainorをループさせ、BはGC→ペダル→MXR EQと繋いでループさせてJC-40に繋ぎ、AとBを切り替えながら聴き比べる方法を取りました。

 

GCはInput Gain MAX、Mode(ノイズリダクション) Norm、TrebleBoost 適宜、Output Volume 15〜でLead Leveler Boostをアクティブにして兎に角強烈なコンプレッションを掛ける設定にしました(笑

 

BOSS SD-1

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BOSS Super OverDrive  SD-1

BOSS Super OverDrive SD-1

 

まず第一投はSD-1、やはり定番のODペダルから行ってみます!(ง🔥Д🔥)ง

 

。。。しかし結果は散々でした(爆

 

SD-1の歪はODペダルの例に漏れずザラつく感じがあり、またサスティンの減衰が急なので、奥まってザラついたままどこまでも伸びていくという不自然なサウンドになりました(笑

またMXRの設定は20190113 MXR six band graphic equalizer - Guitar Stuff Blogの通りに試した所、デフォでローとハイが無くミドルが強めなSD-1だと兎に角モッコモコになるので、バランスが取れてるSustainorの音の再現は完全に無理でした(笑

 

Sweet Honey Overdrive

Honey Bee Overdrive

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今度は音が前に出やすいSHODで実験‾͟͟͞(((ꎤ๑‾᷅༬‾᷄๑)̂—̳͟͞͞o

すると、今度はRockmanとは行かないまでも、それに近いニュアンスは少しだけ感じられました😊🤘

元々激弱な歪で音が前に出てくるので、それをGCで補正し音を伸ばす事によって、ザラつき感を極力少なくし(除去は出来ませんでした)、滑らかで特定のミドルが盛り上がった音を上手く再現してくれました。

 

HBでも同様で、ゲインを8時くらいと極小にし無理矢理GCでアタックとサスティンを伸ばすことによってそこそこ近いニュアンスが得られました。

 

ただこれで分かったのは、Sustainorは低域においてローエンドは全部の他、ローミッドの特定の帯域もピンポイントでノッチングしてるらしく、それが低域と中域の分離を良くし、ハイミッドのノッチングも兼ねて例のキャビシミュの効果を出してるのかなと思いました。

これが何となく無機質かつ強烈な倍音成分が感じられる要因なのかなと考えさせられました。

Phase Notcherをオンにすると更に輪郭が強調されて硬さが増し、オフの方が僅かに実験対象に近いので、以降はこちらで比較します😉

またチューブアンプライクなニュアンスはGCで大幅に強調される為、Sustainorなどの完全なゴンゴンという感じではなく、そこに粘り気やSAG感のフレーバー(笑)がトッピングされて、やはりRockmanらしからぬ有機的な印象を受けました。

 

REVV G4

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Revv Amplification G4ディストーションペダル
 

水着ちゃん、Guyatone PS-001、REVV G3と試してしっくり来なかったんですが、ここに来て漸く「おっ!?」ってなったのがこのG4。

G3はミドルが出過ぎ、高域がSustainorとは違うハイミッドの調整なのに対し、こちらはミドルがそんなに出ないので後段のEQで補正出来るのと、丁度適度なパキパキ感を出せる高域を扱うので、GCやEQの補正でSustainorのゴンゴンアタックにやや近い感触が得られました👍✨

(それでもやはりMXRのEQの800Hz MAXはやり過ぎなので、写真のように手を加えましたw)

肝心なのは1.6〜2kHzをピンポイントで思い切り減らすことでしょうか。

これにより低域のカットもあってミドルが完全に独立しSustainor同様分離感があり、ちょっと倍音成分が感じられる独特なトーンに近付きます🧐

ただ、このトーンは同時にQ.O.O基CAE OD-100のトーンにも非常によく似ており、SAG感の有無でどちらかに転がるという感じですね。

因みにG4はアンプライク故にSAG感があるのでOD-100にも似てしまうんですが、コンプの長いサスティンが人工的な印象を与え、Rockman的な感じも混ざってるという感じです(つまり中途半端www)

 

Bogner Ecstasy Blue Mini

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Bogner ECSTASY BLUE - MINI ギターエフェクター

Bogner ECSTASY BLUE - MINI ギターエフェクター

 

Bognerのトーンは概ねRockmanに近いニュアンスを持ってるので早速試しました(笑

因みに内部EQトリマーは1kHzにしてあります。

MXRのEQは、元々ミドルが強いBognerなので、G4よりも更に400Hzと800Hzを下げ、篭った鼻詰まり感を緩和する方向に調整しました。

結果、やはり「そこそこ」近付けることは可能でしたが、Rockman特有の滑らかさはどうしても出ず、SAG感が付きまとう形となりました(誤解が伴うかもしれませんが、SAG感が感じられるというのは即ちチューブアンプの感触に非常に近いという良い意味ですw)

ちな設定はこんな感じです⤵︎ ︎

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GainトグルスイッチはLにしてGainつまみを上げる方向でゲイン調整と滑らかさのバランスを取りました。

Pre EQはB1にし、更にGCのTreble Boostを12に合わせ、ローエンドを削ってハイをやや持ち上げ、キャビシミュ感を出しましたが、多分滑らかさの根幹はキャビシミュにあると見て次のエフェクターを選びました。

 

Apex Preamp

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同じ開発者のプリアンプならいい結果が出せるのかなと期待し、早速やりました😁🤘✨

すると案の定、カナーリ近いところまで追い込む事が出来ました!(あくまで俺の主観なので鵜呑みにしないように!😭)

 

設定はこんな感じです⤵︎ ︎

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APをTightモードにするとローの出方がRockmanに似るので、ちょっと微調整をして低域を似させ、APのTrebleもザクザクとしたものではなくハイミッドの微調整に留まってるので、こちらも後段のEQで補正、ミドルは元々出るプリアンプなのでこちらも微調整でかなり近づけられました。

勿論キャビシミュはオン、つまみ位置は9時前後での微調整で最終的なミドルの出方を補正しました。

結果、キャビシミュ特有の滑らかなディストーションをベースに、タイトで分離のいい低音、鼻詰まり感を微妙に調整した分離のいいミドル、ざらつかせず滑らかなハイミッドを表現した高域、キャビシミュの効果かSAG感の無くゴンゴンと特有のアタックを醸し出したGCと相当近づきました!😉

因みにGC側のLead Leveler Boostはオフにしてあります(オンにするとノイズが凄まじく、ペラッペラの音になりますw)

但しやはりSustainorの方が音が前に出るので、単音での太さがあり、特にコーラスを乗せた時の音の芯の残り方が強い(=全くぼやけない)という特長は再現出来ませんでした。

やはりキャビシミュの効果がでかく、再現のひとつの答えがコレなのかなと考えて次のエフェクターを選びました。

 

Sansamp Classic

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ラストはキャビシミュ搭載のアンシミュの大御所、Sansampで締めましたm(__)m

因みにEthosでも試したんですが、古いDumbleアンプの音になり、キャビシミュアウトでも低音があまりにブーミーになるので全然似ませんでした(笑

ただSansamp自体、歪そのものを加工するエフェクターとの相性は最悪に近く、GC掛けた瞬間に強烈なピー音(笑)を発したり、常に強烈なノイズを発する中無理矢理使いました(笑

 

最終的な設定はこんな感じです⤵︎ ︎

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兎に角Sansampは低音が無いのと、後段のEQで調整しながら上げないとモコモコな音が出てくるので、Sustainorのような奥行感と箱鳴り感を出そうと弄ったらこうなりました。

また高域に関しても、Presence上げるとRockmanでは出ない「ギャリッ」とした感じがあるので、Presenceは0、Highは音がどのくらい前に出るかの調整なので微調整、Bright SWとEQで最終調整しました。

ミドルに関しても、元々Sansampもミドルが出やすい機種なので、音の輪郭とトーンの微調整に留めてます。

GC側はTreble Boostを12、Lead Leveler Boostをアクティブにしてゲインを稼いだのですが、やはりSansampの宿命かとてつもない爆音ノイズが出てくるので、Amplifier Driveを神経質に微調整しました(つか0でもノイズたっぷりw)

 

結果、似る事は似るんですが、Sansamp特有のピッキングニュアンスや莫大なノイズ(笑)が、音がぼやける補助をし、単音の抜けのいいSustainorの音には及びませんでした😓

特に低音の分離感に歴然とした違いがあり、Sansampであのようなキャビネット感はどうしても出せないです😅

 

まとめ

Rockmanの音を再現するのは、(回路をパクらない限り)無理です(笑

ただゲイン弱目の設定の、「音が前に出やすくフラットなトーンのODペダル」か「キャビシミュ搭載のディストーションペダル」に強めの設定のコンプを掛け、EQで調整すればそこそこ似た音は出せます。

今回の実験では圧倒的にAPが似ており、やはり同じ製作者だから相性が良かったのかな?と考えてます。

サウンドハウス

 

20190919 楽器屋探訪 〜レトロバザール編〜

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年休が残ってて、今日から2連休なのでちょっと遠出をしようかと思い、デジマートで紹介されていた「レトロバザール」というお店に参りました🤘😆🤘✨

 

デジマートの記事都心から意外と近いパラダイス! 埼玉・東松山の名店「レトロバザール」に行ってみた|連載コラム|井戸沼尚也のニッポン沼めぐりっ!【デジマート・マガジン】によると、ジャパンヴィンテージなギター中心に超貴重な機材が豊富で、かつ都心から比較的近い場所にあるという事で、俺の探究心を擽られる形で行きました(笑

 

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お店がある辺りはのどかな商店街が軒を連ね、渋谷や御茶ノ水の風景とは全く異なります( ˙꒳​˙ ).。oO(

 

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しかし大通りに出ると市の総合庁舎や「まるひろ」というデパートがあります。

オーナーの方は市議会員でもいらっしゃるので、こちらで働いていらっしゃると思うと、ちょっとお邪魔する時間が早すぎたかなと思いました(笑

「まるひろ」は知らなかったんですが、この総合庁舎に面してる通りが「まるひろ通り」という名前が付いており、地元では相当大規模なデパートっぽいです⊂(✽・0・✽)⊃

(考えてみればこの辺にこれだけの規模の建物は無かったです🤔)

 

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おー!デジマートと同じ外観の建物に感銘( ;꒳​; )

因みにフラワーショップと併設して運営されてます。

 

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YAMAHAのアンプが植木鉢の台になってお出迎え(笑

(このアンプも今ではヴィンテージで、今後価値が上がるかもしれないやつですw)

 

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ブフォア(;゚;ж;゚; )

まさかの休憩中?!

朝7時に家を出て車で3時間走り続けたのに😓

だがしかし、散歩して戻ってきたらフラワーショップのオーナーの方が丁度戻っていらして、ご好意で中を拝見しました🤩🤘✨

 

以下、貴重な機材の嵐です(笑

 

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入口には見慣れないHandy Voiceというアンプ、Fender Band Masterの銀パネヘッド、Ace ToneのチューブコンボRockeyがお出迎え。

 

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Band Masterにも黒パネと銀パネがあり、この価格からするとやはり黒の方が人気なのかなと思います🤔

 

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因みに俺はAce Toneのアンプを見た事が無かったので、どちらかと言うとAce Toneに興味がありましたw

 

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これまた珍しいAce ToneのRhythm Ace😱

所謂ドラムマシンが入ってるというやつで、今では自宅練習用デジタルモデリングアンプには必ずと言っていい程入ってる機能ですが、当時は日本では異端で主に海外で流行ったとか。

 

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アコギが多めの、ヴィンテージギターの数々。

ガットギターも結構ありますね🧐

 

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リペアの依頼を受けたギターの奥に眠る、この店の主と言わんばかりのオーラを放つギター達。。。🥶

特に左側の、ビザール過ぎてワケわからないギターは印象的でした😆

 

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問題です。

このアンプとギターは何でしょう?

(正解はPrinston ReverbとEpiphone Casinoですが、写真が見切れてしまいましたw ちなヴィンテージでは無さそうです)

 

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Super SonicとDeluxe Reverbが並び、どうやらオーナーはFender系アンプがお気に入りかなと思います😊

(ちなSuper SonicはFenderアンプではぶっといディストーションが出せる名機で、前の職場の同僚も欲しいと言ってたな🤔)

 

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Roland GB-50という見慣れないアンプ、「B」表記なので多分ベース用かなと思います。

その上には割と最近のメーカー、Bad Catの小型フルチューブアンプのCougarがあったり、レトロな雰囲気にちょっとアクセントを加えたような感じですね😉

 

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植木鉢の奥にあるFender Prinstonのツイード仕様(笑

もう植物と同化してます(笑

 

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モズライトのベース。

ヴィンテージ特有の貫禄が無いので多分リイシューだと思うんだけど、どこ製だろうか?🤔

(フィルモア、黒雲、ロレッタモズレー直下の京都の工房製と3種のモズライトがあるので、初心者の俺には見分けがつかんwww)

 

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ビザールなデザインのジャパンヴィンテージのギターがズラリと並ぶレトロな空間🤤

Teisco(テスコ)のギターは昔中野ブロードウェイに超古いのがぶら下がってたのを見たことがありますが、写真のやつは綺麗なのでリイシューかなと思ったんですが、OHCと書いてあるのでオーバーホール済み?と推測しヴィンテージなのかなと思います(つか安!手が出てしまいそうだ。。。🥶)

1番手前のIdolのギターはデジマートの井戸沼室長が掲げてたやつですね😆

 

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ラップスティールギターも初めて見ました🤘✨

大正琴みたいに弾くのは知ってるんですが、全く無知なので、取り敢えず大正琴とは違う音色なんでしょう(適当

 

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今回はオーナーがいらっしゃらなかったのでギターの影に隠れて見えづらかったんですが、俺が一番の目当てに訪れたTeiscoの小型真空管アンプがガラスケース越しに見えます。

(鳴らしたい!欲しい!Rockmanかハイゲインディストーションを繋げたい!🤪🤪🤪🤪)

その他MaestroのファズやAce Toneの箱付きのWah Masterなどがあり、このガラスケースで「あの頃」のサウンドが出せそうです(笑

(あの頃=60年代のグループ・サウンズ時代)

 

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上のアンプはFrontman 15Rなので、ディスコンと言えどもそこまで価値は高くないのですが、下の段のDODのエフェクター群が気になりますね。

冗談左のGuv'norは韓国製でした(俺はイギリス製のやつを狙ってるw)

 

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やはり市議会議員をされていらっしゃってご多忙なので、連絡をした方が確実にオーナーと会えるということらしく、記念に名刺を頂きましたm(__)m

これだけでも旅のお土産に凄く嬉しいです😭

 

帰りはやはり井戸沼氏と同じく、ご当地名物の豚串を食べたかったので買いました(笑

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豚の肉汁が凄く激ウマです!😋

 

行きも帰りものどかな風景が続き、ロングドライブには最適な旅でした🚙

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サウンドハウス

20190918 Rockmanのコーラスやエコー(ディレイ)の違い

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引き続きRockmanの話題に触れていきたいと思います🐬

昨今Rockmanの歪がやたら注目されてますが、Bostonと言えばディストーションやクリーンサウンドにコーラスやエコーを乗せた、宇宙空間的なサウンドが特長で、Bostonたらしめてる重要な要素と言えます🧐

 

どうやらBostonの1stアルバム「幻想飛行」ではEventide H910ハーモナイザーが使われており、これが二重に聴こえるギターサウンドの根幹みたいです。

(恐らくボーカルやキーボードにも使われてると思います)

一部では、レギュラーからデチューンしたギターを重ね録りしたとか、2つのアンプに出力する際に片方のシールドを超長くして遅延効果を狙ったとか、指板にホッチキスの芯を刺しまくって弦に触れるか触れないかの所でハーモニクスを出してたとか言われてますが、どうやら一番有力なのはH910のようです(笑

(でも最近の御大のマイティマウスのステッカーが貼られてて、ブリッジにWalk Onのジャケットの絵柄が使われてる魔改造レスポール(笑)にも秘密がありそうです🧐

 

2ndアルバム「Don't Look Back」の頃からギターサウンドに掛かってるダブラー効果にやや畝りのようなものが感じられ、俺の想像ですが多分コーラスエフェクターのプロトタイプが使われてるのかなと思ってます。

 

 本格的に自社のStereo Chorus/Delay(以SCD)が使われ始めたのは3rdアルバム「Third Stage」からで、「Amanda」では恐らくX100のプロトタイプ、それ以外の曲に関してはX100とハーフラックモジュールを併用してレコーディングされたものだと推測してます。

それ以降のライブやスタジオアルバムの製作においては、Stereo Chorus/Delay、Stereo Chorus(以下SC)、Stereo Echo(以下SE)、XPR内蔵モジュレーションを使われてるそうです。

(最新のアルバム、「Life, Love & Hope」では"古い機材を持ち出した"と御大がインタビューで述べてますが、まさかのH910や改造Marshall。。。(°m°;)ゴクリ…

 

Rockmanのコーラスの概要

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Scholz氏は当初「ダブラー」という名称でH910やプロトタイプのコーラスエフェクターを使用してました。

これは一般的なコーラスの効果ではなく、音を二重に聴こえるようにするのが目的だった為です。

 

1982年に登場したRockmanですが、この頃のコーラスは揺れも深さも固定、Scholz氏が理想とした「ダブラー」として機能する為に特化したものとなってます。

回路上は片方の音はドライ音で弱めのリバーブが掛かり、もう片方はショートディレイとLFOを組み合わせたエフェクト音を出力する空間合成式のコーラスではあるんですが、聴覚上だと左右両方揺らしてます🧐

両方を絶妙に揺らすことによって複雑で立体的なコーラスになってるように思えます。

 

1985年に登場したSCDは更に音を二重に聴かせる為の措置がなされてます。

Rockman.fr - Rockman Stereo Chorus/Delay Review」のサイトを翻訳したんですが(笑)、

コーラスのエフェクト音の方はBBDで20〜40ms遅らせた音を送り、20〜25msの間で変調させ、それをドライ音とミックスして、あたかもギターが二重に聴こえるような錯覚を起こさせるようになってるそうです。

 

で、アウトプットのステレオモードは通称「ステレオイメージ」と呼ばれ、片方からは通常の、もう片方からは遅延した音(さっきの20〜40ms)を出力して擬似的にステレオサウンドを作り出してるという事らしいです(間違ってたらゴメンなさい😆)

モノラルモードは通常の音とディレイ音をミックスさせたものになります。

 

ロングコーラスは、ディレイタイムを20msから40msにし、ディレイの効果をより分かりやすくし、二重に聴こえる感じを演出します。

 

XPRのコーラスはX100のものを拡張した感じで、Sweep Stopを含む5段階の揺れの速度とモノラル or ステレオの切り替えが出来るようになってます。

Rockman独特の立体的なコーラスは顕在ですが、ハーフラックのような強い癖は無く、その代わりに前者同様音に芯が残りディストーションでもクリーンでも非常に使いやすいコーラスではあります。

但しやはりMIDI制御前提のプリセットなので詳細な設定が出来ず、他のコーラスエフェクター(Rockmanは勿論、T.C.E SCF、Maxon CS550、Fulltone Tri-chorus辺りが人気)を組み合わせて使われる事が多い傾向にあります(笑

 

SCD v.s. SC

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SR&Dからは単体で2種類のコーラスエフェクターが発売されてました。

具体的にはSCDがディスコンになり、直後にSCとSEが発売されたという感じです。

(これに伴いSustainorもModel 100(A)から200になった)

 

まずSCDのコーラス部分とSCの技術面での違いは、使われてるBBD素子の違いがあります。

SCDはMN3005 + MN3101、SCは2個のMN3007 + MN3101です。

面白いのは、X100ではSCと同じMN3007でコーラスを構成してるんですが、SCDではMN3005が搭載されてます。

MN3005の方が一般的にはディレイタイムが若干長く設定出来るのと、当時のコストが割高という点が挙げられます。

一般的なアナログコーラスに使われてるBBDはMN3007が圧倒的に多く、ディスコンの現在ではMN3007の他社製品が採用される事が多いです。

SCで何故2個のMN3007が搭載されてるかと言うと、フットスイッチでロングコーラスに切りかえた際のノイズ(Woosh Sound、聴いた感じフュッ!という笛のようなでかい音)を鳴らさなくする為です。

 

またSCではシステム面で拡張され、フットスイッチ限定ですがSweep Stopの機能が付けられました。

これはコーラスにおけるLFOによる揺らぎ効果を消し、ショートディレイのみ適用するもので、音をドライかつ二重に聴かせる為の効果が得られます。

 

では実際音の違いはどうなのか?

 

2年前くらいに書いた記事は綿密には比べてはいなかったのですが、実験の結果結構違いは見受けられました😱

 

過去の記事のおさらいも兼ねて色々書きますが、まずSCDは音が引っ込み、SCでは改善されてます。

恐らくインプットゲインの調整か、中の回路を見直して減衰する箇所を修正したか、ディレイセクションを省いた事で劣化が抑えられたかのどれかだと思いますが、具体的に書かれた記事が見当たらないので憶測の範囲で留めてます(笑

 

またSCDの方がSweep Speed(一般的なコーラスで言うSpeedやRateに当たる箇所)が全体的に速く、エグみがやや強いです(それでも一般的なコーラスに比べたら生易しいけどねw)

SCのMAXでSCDの1/2位です。

 

またLong Chorusモードでのディレイタイムはどちらも一緒の40msだそうですが、SCDの方がやはりディレイ音が強く、やはり超ショートディレイが掛かってるように聴こえます。

これにより、SCの方は原音の芯がくっきりと残ってますが、SCDはディレイ音が主張してやや音がぼやけ気味になってるような気がしますね😓

 

結論を述べると、SCはギター1本を立体的なサウンドに変化させ、SCDは(SCと比べると)強烈な揺れとディレイ音によるユニゾン効果でギターを2本弾いてるかの様に効かせるという効果を醸し出し、使用用途はやはり違くどちらも個性を強く主張してます🤘✨

使いやすさはSCですね(笑

 

SCD v.s. SE

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お次はディレイでの勝負。

SCDはMN3005なのに対し、SEはなんとMN3007とMN3005を2個ずつ搭載してるBBD要塞だという事がRockman.fr - Rockman Stereo Echo Reviewによる記事で判明しました(笑

記事によると、当時の一般的なアナログディレイはク○なものが多く、(安い早い美味いw)デジタルディレイに移行するメーカーが殆どだったのに対し、SR&Dの渾身のSEはテープエコー張りの分厚くウォームなディレイサウンドをアナログデバイスで再現し、Rockmanとしての価値のみならずアナログディレイの傑作として人気が高いとの事😭

またSEの根底にあるのはSCDのディレイセクションでSEの大元とも言えますが、SCDにおけるディレイはSR&Dも当時そこまで力を入れてる訳ではなく、あくまでBostonでのエコーサウンドとして必要最低限機能させる範囲に留めてるという感じです。

 

システム面では、まずフィードバックの値は一緒で1〜∞となってます。

ディレイタイムに大きな違いがあり、SCDはショートモードで20〜60ms、ロングモードで50〜200msとなっており、左右のディレイタイムは一緒です。

SEでは大規模に開発され、ショートモードの削除、左が75〜300ms、右が125〜500msとなってます。

丁度左の値を5/3倍した値が右に当てられ、左右でディレイタイムが異なります。

これによりステレオでの奥行感、分厚い音の壁のようなサウンドを構築してます🏛

 

アウトプットは、SCDはステレオモード2種とモノラルモード2種となってます。

「Wide Stereo」は左は完全にドライ音、右はエフェクト音となっており、通称「ステレオイメージ」という擬似的なステレオ効果となってます。

「Normal Stereo」は左側に小さ目のディレイ音を足す事で、Wideモードに比べ左右の擬似的な開きをやや狭くしてます。

「Equal Mono」と「Subtle Mono」はモノラルモードのディレイで、ディレイ音の強さの違いに留まってます。

 

一方SEでは「PAN Select」という、ステレオシステムで使えと言わんばかりの方式が取られてます(笑

具体的には、

 

「<Echo> />Main<」は左側は「ドライ音+エフェクト音」で右側がエフェクト音のみ(つまり左より音が遅れ減衰してる)

 

「<Echo>/<Main>」は両方とも「ドライ音+エフェクト音」で左右のディレイが主張してる

 

「Echo>/<Main」は左側は「ドライ音+エフェクト音」で、右側はエフェクト音のみだけど、そのディレイ音の音量が極小から徐々に大きくなり、ピークに達した後で減衰していく、聴覚上左から右にディレイ音が流れるような効果

 

となってます。

またエフェクトの音量もSCDでは両方同時なのに対し、SEでは左右個別に設定出来るようになってます。

 

早速実際の音を確かめてみました😆✨

 

結論から書きますと、やはりSEはSCDの流れを汲みつつ大幅に拡張されてるという印象でした。

双方温かみのあるディレイなんですが、やはりディレイ音の分厚さがSEの方が強いです。

またステレオ効果においてはSCDでは活かしきれておらず、SEの左右異なったディレイタイムによる効果がやはり音の奥行感、広がりを表現し、更にPAN Selectでその表現力を強めてます。

ただ、SCDのディレイもステレオモノラル関係無く充分奥行感などが感じられ、「コーラスのオマケ」という感じは全く無く、コレ単体で売っても高品質なアナログディレイとして実戦に投入出来ますね(Bostonでも使われたわけだし)👍✨

 

またSCDがSEに勝てる要素として、「スラップバックディレイ」が出せる事です🤘😡🤘

SEは左右のディレイタイムが異なり、かつ

最低値である左が75msなのに対し、SCDは双方20msまで下げられるので、超ショートディレイによる金属的な立体感が出せます。

丁度Sweep Stopを掛けたSCと同じ効果ですが、こちらはフィードバックを大幅に増やせるのでブリンブリン効かせられます(笑

(SCDのスラップバックディレイ+SEの超宇宙空間エコーで気分はAcross The Universe○_ゝ○

 

まとめ

SCもSEも根底にはSCDがあり、SCは癖を弱めて扱いやすく、SEは表現力を高める方向に分裂させたという感じです。

 

BostonでもSCDとSCは曲やツアーによって使い分けられ、キャラがそこそこ違うので一概にどちらが優れてるかを決める事は出来ないです😓

ただ言えるのは、X100やXPRも併せてRockmanのコーラスは極めて特殊、ディストーションと同等かそれ以上に再現は難しいかなと思います。

何故なら、

「Rockmanのコーラスを掛けただけで、他社のアンプやエフェクターの歪がBostonぽくなる」

という効果があるからです😱

 

SEはやはり左右に振った異なるディレイタイムが特徴的で、これがScholz氏自身が使ってるEchoplex EP-2のサウンドのような温かみや厚み、奥行感などを再現してるのかなと思います。

SCDもBostonぽいディレイサウンドなのは確かですが、SEはそれが強烈にエンハンスされてます。

X100やXPRのものはほぼリバーブ効果に留まっており(XPRの「リバーブ」はデジタルではなくBBDのショートディレイによる擬似的なもの)、幻想的な印象を与える補助的な役割が強いです。

 

ディストーションのみならず空間系でも名機を残すSR&Dはやはり偉大ですm(__)m

サウンドハウス

20190914 Rockmanのディストーションの違い

一年前にも2クールに亘って同じような記事を書きましたが(笑)、色々なアンプやエフェクターを試してきて、(毛が生えた程度にw)耳が肥えてきたので、ちょっと綿密に書こうかなと思います(*>ω<)b

 

さてRockmanは「あの音」と比喩表現がされる程個性が強く一纏めにされがちで、確かに歪ませ方はほぼ一緒(コンプ→トーン回路→TL072によるクリッピング→キャビシミュ)なのですが、イコライジングにかなり違いがあり、結果として印象がガラリと変わるという点が挙げられます。

これに関しては某Rockman研究家の方が解明されましたが、俺も付随して少し深く掘り下げて行きたいと思います(*>ω<)b

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X100

Rockmanで最初の歪であり、1982年に完成した歪です。

X100自体は1984年の発売ですが、無印Rockmanのマイナーチェンジ版で歪は同じと考えていいでしょう(笑

因みに1980年発売のBostonのシングル「Amanda」で既にプロトタイプが使われてたとかいう一部の噂もありますが、チラ裏程度に考えてます(笑

 

歪はRockmanの中でも一番弱く、レンジも狭いです。

JC-40での場合ですが、他のRockman製品と比べると薄っぺらいサウンドに聴こえるかもしれません(笑

これはイヤホンやミキサーに直接繋ぐため、敢えて高域と低域を削り、2kHz辺りのハイミッドを上げる事によりキャビシミュ的な役割を担う為とも取れます。

なので、X100をサウンドカードやパワードモニターなんかに繋いで鳴らしてると、4×12"みたいな大型キャビには流石に及びませんが、そこそこ迫れるくらいの奥行感、レンジ感は得られます。

 

言ってみれば直後に出るSustainorのプロトタイプみたいな位置付けの歪なので、性質は非常に似てます。

丁度Sustainorのレンジを狭くして歪量を落とし、2kHzのハイミッドをやや上げたようなサウンドですね😊🤘

 

Sustainor

アルバム「Third Stage」以降のBostonサウンドの要となる、Rockmanでも代表的部類に入るハーフラックエフェクター🐬💙🐳

今回の記事ではこちらの機種を基準にして書いていくつもりですm(__)m

 

まず何故Rockmanの歪が「あの音」とか「ほかの機種では再現出来ない」みたいに言われてるかと言うと、歪ませ方が根本的に他の機種とは違うんです🔍🧐

それは、強烈なコンプを掛けて弱い歪を無理やり輪郭形成してるという稀有なやり方で音を作っているという点です。

その方法によりきめ細かい歪は得られず、ローゲインオーバードライブのような滑らかさがあり、かつコンプで歪の輪郭が際立ってる為、単音に存在感があり、和音では特有のゴンゴンという感じのピッキングが聴け、音が伸びていきます。

 

その上でSustainorのトーンを述べていくと、250〜500Hz辺りの帯域がやや多め、2kHzが局所的に減衰し、4kHz辺りがまた上がってます。

65Hz以下と5kHz以上は全てカットされてます。

Phase Notcherをオンにすると、Freqのスライダーで設定した帯域をピンポイントでカットし、4×12"キャビネットのスピーカー干渉効果のシミュレートを得られるようになってます。

 

Distortion Generator

一年前の記事では、

「Rockmanでは一番歪む」

と書きましたが、改めて検証すると一番歪むのは後述のXPRであり、こちらはラッチ信号でアクティブに出来るLead Leveler Boostを使っても二番目だと思いました😓

歪の量はSustainorよりかなり大目になり、きめ細かさが上がってます。

これによりRockman特有の癖がやや薄れ、比較的使いやすいディストーションにはなってます

(が、強烈なコンプは顕在なのでRockmanの音には変わりがないw)

 

トーンに関しては、Sustainorから低音が大幅にカットされてます。

これは俺も尊敬してる某Rockman研究家の方が立証して頂きました。

(10年越しに気付いた自分が悔しい😭😭😭)

ではどの辺りがカットされてるか?というと、少なくとも250Hz以下が綺麗に無くなってます(爆

これによりSustainorより臨場感が無くなり、ミドルの抜けが向上し、鼻詰まり感が強くなってます。

Sustainorより「ディストーション」という感じはありますが、やはりどうしても低音がスッカスカになってるのが違和感ありますね(笑

寧ろ初出のX100よりも低音が無いです(笑

(最初買った時はこれがデフォだったので、寧ろSustainorの方がミドルが埋もれフラットで旨味に欠けるような印象だったw)

 

XPR

普段はSustainorを多用してるのですが、久しぶりに引っ張り出して検証しました(笑

やはり90年代のトーンや歪量の要求に対応してるのか、ブラッシュアップされ一番モダンな感じになってます(90'sな雰囲気はバリバリ出てますがw)

歪量は大幅に増え、6段階セレクションの上から2番目がSustainorと同じくらい、1番上がDistortion Generatnorより歪むという感じです。

これにより歪みのきめ細かさが増し、コンプのアタックはやや薄れる代わりにサスティンは伸び、他のモジュールに比べるとピッキング時の癖が緩和し、一番使いやすい仕様になってます。

 

トーンに関しても同様で、他の機種に比べると低音と高音のレンジが広がり、自然で現代的なサウンドになってます。

Rockmanで一番使いやすい歪は?と訊かれたら迷わずXPRを推します(超高いけどw)

但しRockmanよろしく特定の低域と高域がザックリとカットされてるので、MesaのRectifierシリーズみたいに重低音やザクザクと攻撃的なエッジを効かせる事は不可能です(笑

 

MIDI制御で設定幅が狭いのでは?と時折聞かれますが、他のモジュールは主にコンプレッションやサスティン、(かなり設定幅の狭いw)トーンコントロールのみなので、寧ろ6段階のトーン、プリアンプの前段と後段に設定されたグライコ(特に後段の5バンド)、マスターセクションで(かなり効きの良い)ブーストやカットが行えるBassとTrebleなどがあるXPRの方が断然広いです😉✌️✨

(寧ろ一般的なペダルより広いとさえ思ってますw)

 

まとめ

いつ弾いてもやはり稀有な歪でした(笑

時代を追うごとにどんどん(当時の)世間の求める音に寄り添っていってるな、と思いましたね😊

個人的にはDistortion Generatnorのトーンに150Hz辺りの低音をピンポイントで大幅に加えたような音が好きで、Sustainorに繋いでるEQもそんな感じの設定にしてます😉

 

やはり一番癖が強いのはSustainor(かX100)で、これぞ正しくBostonの音という感じです🐬💙🐬🐳

癖が強いゆえに俺は一番好きですね😍

しかしながらRockman独特のイコライジングは根本的にどれも変わらず、ミドルの出方や低域と高域のカットのされ方は徹底しており、これが所謂「あの音」を連想させる要素なのかなと思います。

サウンドハウス

20190912 Ovaltone Q.O.O Blue Edition (エフェクター比較編)

さてさて、先日買ったQ.O.Oなんですが、想像を遥かに超えて超絶良い音だったので、そのポテンシャルを図るべく幾多のペダルとの頂上決戦を行いました‾͟͟͞(((ꎤ๑‾᷅༬‾᷄๑)̂—̳͟͞͞o

 

ケーブルはEX-Pro FAシリーズとMonster Studio 2000、使うアンプはエフェクターを最大限に生かせる(だろう)JC-40、今回のEQはEVスピーカー(風)のBright OFF、Treble 1.5、Middle 6.5、Bass 2.5で試しました🤘

 

Suhr Riot Reloaded

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Suhr Riot Reloadedギターエフェクター

Suhr Riot Reloadedギターエフェクター

 

まずは小手調べとして、一番似てると言われるRiotを持ってきました🤘✨

どちらもCAA OD-100からの"派生"という事で何かと比較されるペダル達ですが、果たしてどのような違いが見受けられるのか?!‾͟͟͞(((ꎤ๑‾᷅༬‾᷄๑)̂—̳͟͞͞o

 

まず歪み方としては、Riotの方が荒削りでQ.O.Oの方がきめ細かいという決定的な違いがあります。

これがどう影響するかと言うと、どちらも音の分離感が卓越してるんですが、Q.O.Oの方がきめ細かい為、和音などにおける歪の情報量とでも比喩しますか、兎に角複雑な倍音成分や歪が折り重なった際の立体感が半端無く、Riotが平べったい音に聴こえてきます😱

更にトーンコントロールの充実度や歪の量もQ.O.Oの方が上で、音作りの幅はどうしてもQ.O.Oに分があります。

因みにRiotのVoiceスイッチは右側(LED、一番歪むけど音量が下がる)が最もきめ細かく、Q.O.Oに近い歪み方でした。

 

EQに関しては、Q.O.Oの方が低域〜低中域辺りが強烈に出ており、更にToneやMiddleの調整で程よいエッジ感も加えられる為、Riotがこじんまりとした印象を受けます。

Riotの方がハイミッドが強く、明瞭さや音が前に出る感じはRiotに軍配が上がります。

ただ、その明瞭さが逆に平べったく感じる場合もあり、相対的にQ.O.Oの方が奥行きのあるサウンドという風にも取れます。

 

総評としては、ガチのチューブアンプみたいな歪み方はRiot、使いやすさや迫力を加えてエンハンスしたのがQ.O.Oという感じで、俺はQ.O.Oの方が好きですね🤔

(Riotかなり気に入ってたのに、上位から引きずり降ろされた感覚でやや複雑w)

 

Bogner Ecstasy Red

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続いてはBognerからEcstasy Red🔥❤

昔はRiotより劣ってるかな?と思っていたので、今回の実験だと必然的にQ.O.Oの圧勝かなと思いつつ比べてみました٩(ˊᗜˋ*)و

 

まず歪量に関してはQ.O.Oの方が高いです。

ハイゲインサウンドを求めるなら断然Q.O.Oですね🤘✨

歪みの性質については、Ecstasy Redの方が音が太く、丸っこく前に出る感じでアンプのような感覚で、Q.O.Oの方がきめ細かく奥行き感があります。

単音での音の太さはEcstasy Red、音の分離感、立体感はQ.O.Oという感じですね。

 

音作りの幅はやはり3EQにトグルスイッチの付いてるEcstasy Redが有利ですが、即席でいい音が出せるのはQ.O.Oなので、多くのスイッチが付いてて煩わしい方はQ.O.Oの方が便利です(笑

トーンに関しては、やはりQ.O.Oの方が低音の迫力があり、ミドル、ハイのそれぞれの特定の帯域がブーストorカットされて目指すサウンドが確立してる感じで、Ecstasyもある程度整ってはいるんですがQ.O.O程ではなく、またRiotよりもミドルのピークの値が高いので、Q.O.Oより低音の迫力には欠けて明瞭さが出てるという感じですね。

ただ、Ecstasy RedでもBassをかなり上げ、Middleを削り気味にすればQ.O.Oに似通ったサウンドが一応出せます。

 

で、どちらが良いかと聞かれたら、あくまで俺個人としてはEcstasy Redですね😆🤘

やはり音圧があり、単音での存在感、巻き弦のプルン感が癖になり、非常にアンプ然とした音が好みです。

Q.O.Oは立体感や奥行感が非常に素晴らしく、きめ細かい歪でスムーズなディストーションなので扱いやすさは上なんですが、Ecstasy Redと比べると相対的に音が細く篭った感じがちょっと気になりました😅

ただBE-OD同様、「どちらを勧めるか?」と訊かれたら迷わずQ.O.Oになるでしょう(笑

 

Orange Bax Bangeetar

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「Q.O.Oの独特なトーンを構成するのに、もしかしたらBaxの幅広いミドルレンジのセッティングが通用するんじゃね?」

と思い、引っ張り出してきました😤

今回はなるべくBaxをQ.O.Oに似せるセッティングを煮詰め、それで検証しました。

 

まず結論から書きますと、Q.O.Oそのものの音は出ないけど、かなり迫ったサウンドは作れます👍✨

歪の質感は結構似てるので、ミドルレンジを試行錯誤したら上の写真のようなセッティングになりました😉

 

Q.O.Oの優れてる点として、タイトで分離感のいい低音が挙げられます。

この低音が恐らくQ.O.Oの根幹であり、迫力の大部分を占め、アンプの空気感や奥行感を担ってます。

Baxでこの低音を再現しようとBassを上げると、ある一定の値を超えるとブーミーさが際立って破綻します(笑

しかしそれ以外の、歪の粒の凝縮度やハイの抜け感、音圧などにおいてBaxの方が優れており、相対的にQ.O.Oは篭もりがちに聴こえます。

低音以外のトーンはかなり似させることが出来、凝縮したローミッドや歪の粒の分離感の良さも互角、BaxでもQ.O.Oに肉薄したサウンドが得られる事が分かりました😆🤘

最早Orangeというよりマルチディストーションという位設定幅が広いと思うw

但しBaxで似たような音を作るにはかなりの苦労を要し、低音の出方はQ.O.Oの方が優秀、即席で良い音が出せるので、手軽に使いたければやはりQ.O.Oですね😉

 

Rockman Sustainor

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キタ━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━!!!!!

我が最強のギア、Rockman Sustainorの爆誕!🐬🍹✨

双方ともミドルレンジ強調型、片方はOD-100のエミュ、もう片方はチューブアンプとは懸け離れた80'sサウンドプリアンプ、果たしてどのような違いがあるのか?!(ง🔥Д🔥)ง

 

繋ぎ方としては、Rockmanではバイパスをするのにフットスイッチを要する為、One Controlのルーパーで賄いました。

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まず歪の量に関しては、断然Q.O.Oの方が強いです。

Q.O.OのGainつまみが11時くらいでRockmanのDist+Gain Boostと同じくらいですね🧐

それを踏まえて歪の性質を比べると、やはりQ.O.Oはきめ細かい歪が折り重なり、チューブのサチュレーション感やSAG感が出て立体的な歪みを奏でます。

対するRockmanは歪の粒が非常に大まかで、コンプレッションの効果か音の輪郭が異常にくっきりとしており、それが折り重なって立体的な歪。。。あれ?何か上記の記述と似たような。。。😅

両方とも歪の性質による表現のベクトルは違えど、立体的な歪なんですよね(笑

またEQによる立体感の表現の仕方にも相違があり、Q.O.Oは低域、中域、高域それぞれの間で絶妙なイコライジングが施されて立体感を出してて、Rockmanは低域と高域はバッサリとカット、ミドルレンジのみで複雑なイコライジングされて立体的な感じです。

なのでアンプのような迫力のある音はQ.O.O、ライン出力したような、単音自体が太く艶のある感じはRockmanと明確に違いが出てます。

 

で、どちらが好きか?と訊かれたら、(思い入れ補正抜きにしてもwww)Rockmanですね🤘✨

単音の艶や太さによるロングトーンの存在感が段違い、パワーコードなどの立体感も俺的にはRockmanの方が上で、相対的にQ.O.Oの音がモコモコして潰れてるような感じを受けました。

(あくまで俺個人の感想なので鵜呑みにして叩かないようにお願いしますm(__)m)

モダンハイゲインのチューブアンプのようなニュアンスやワイドレンジを求めるならQ.O.Oの方がいいですし、使いやすさもやはりこちらだと思います(Rockmanは歪弱いしねw)

 

A/DA MP-1CH

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ADA プリアンプ MP-1 Channel 【国内正規輸入品】

ADA プリアンプ MP-1 Channel 【国内正規輸入品】

 

何か似てるな、って思ったので実験!(笑

 

ADA側はBassをMAXにし、他のEQは全て12時でQ.O.Oとほぼ同じ音を出せます。

Q.O.OのMiddleとToneに該当するのがADAのTrebleとPresenceであり、可変値も広く、別途Middleもある為、音作りの幅という点ではADAが大幅に有利です。

歪の性質も同等な性質を持ち、ADAでも充分立体的な歪みを奏でます。

 

という事は。。。12AX7を2本も積んだプリアンプの名機の後継機種に肉薄する極上のトーンやニュアンスを、プリ管を一切使わないQ.O.Oが事細かに再現してるという事になります😱

細かな違いとしては、やはりADAの方が粘り気のあるピッキングで、相対的にQ.O.Oは僅かにソリッドな印象がありますが、それも僅差なのでQ.O.Oでもチューブらしさが充分出てます😉

またADAのMiddleつまみは、Q.O.Oのミドルのピークよりもやや高めの鼻詰まり感の出る帯域で、これを上げるとぶっとくなり、かつOD-100らしさは維持されますが、Q.O.Oに近いミドルを再現するなら12時〜1時くらいが妥当ですね🤔

因みにADAをクリーンモードにし、前段にQ.O.Oを繋いで鳴らしたところ、JC-40直の音よりも高域の鋭さが丸く削られ、柔らかい音になりました。

激しいサウンドを求めるなら直の方が良いですが、太さと温かさをちょびっと加えたいな、って場合はいいフィルタになってます😊

 

一応俺的にはADAは上位機種と捉えてはいますが、日本ではあまりに値段が高いのと、真空管特有のデリケートな扱いを要する事を考慮すると、中古品でしか現状手に入らないけどその分値段が相当抑えられ、OD-100のようなサウンドを手軽に出したいならQ.O.Oがいいと思いました🤘✨

 

Van Weelden Royal Overdrive

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ラストはコレ、極上ダンブル系アンプライクペダルとして君臨してるRODとの比較(ง🔥Д🔥)ง

ミドルが強目同士、果たしてどのような違いが見受けられるのか?!😡🤬🤯

 

まず双方ともVol以外のつまみを12時にした場合、Q.O.Oの方が歪や低音が強目です。

それ以外の歪み方や重厚感は同じであり、両方とも極めてアンプライクな印象を受けました。

 

双方のつまみを弄っていくと、RODでQ.O.Oの低音にある程度近付けられますが、Q.O.Oのエッジ感のある高域はどうしても出せないです😭

その代わりハイミッドが強く、相対的にQ.O.Oが篭りがちに聴こえてきます。

またRODは全体的にイナたい感じのフィルターが掛かってるように聴こえ、相対的にQ.O.Oはモダンな雰囲気バリバリ出てます(笑

 

結果として、Dumble系サウンドならROD、モディファイされたCAA OD-100サウンドはQ.O.Oという感じで、基礎となるチューブアンプライクなニュアンスは互角、ここまでのクオリティと唸らされました😱🥶

これに関しては、目指すサウンドの方向性が違うので甲乙つけがたいという感じです(笑

(俺個人的にはやっぱ音が太く出てくるRODの方が好きかな🤔)

 

総評

色んなアンプライクペダルと比較しましたが、Q.O.Oはそれらに引けを取らず、チューブアンプのニュアンスを備えてます🤘✨

また心地の良いロー〜ローミッドや程よいエッジ感を際立たせるハイのバランスが良く、濃厚かつ刺激的な音が出せる一方、ハイミッドがややスポイルされており音が細くなり、篭もりがちな面もあります。

2019年9月現在ではディスコンなのが非常に悔やまれるので、再販されればなあと思ってます😉

サウンドハウス