Guitar Stuff Blog

今まで使ったギターアンプやエフェクターを紹介したいと思います。

20170520 マーシャル系ペダル考(アンプ考その3)

ブログ続けるために書いてます。

個人的にはマーシャルからの派生系アンプであるボグナー、ソルダーノ、フリードマン、ディーゼルなどは大好きです!
でもど定番で源流のマーシャルに関しては割と普通か、場合によっては好きじゃないという感じです。
でもペダルでマーシャルライクなんて謳い文句があったらついつい見てしまう性です(笑
その代わりガバナーとかはそんなに興味ありませんが(爆

今回はマーシャル系、ブラウンサウンド系ペダルを全て比較して感想を述べていきます。

まず俺的な感覚ですが歪の強さ順に並べると、
・Friedman BE-OD
・Bogner La Grange
・Bogner XTC Red
・MXR 5150
・Tech21 Flyrig5
・Tech21 Hot-Rod Plexi
・Tech21 Sansamp British
・Bogner XTC Blue
・Cmatmods Brownie
でしょうか。
BE-ODがずば抜けてハイゲインで、BognerからBritishまではそう大差無く、その下がクランチ中心という感じです。

次にレンジの広さ、可変幅の広さですが、
・Friedman BE-OD
・Bogner La Grange
・Bogner XTC Blue
・Tech21 Sansamp British
・Bogner XTC Red
・Tech21 Hot-Rod Plexi
・MXR 5150
・Tech21 Flyrig5
・Cmatmods Brownie
ですね。
BE-ODとLa Grangeはワイドレンジとしては巷で話題で、俺的にもかなり幅広いトーンで弄れるなという感じでした。
Britishは歴代のマーシャルを再現出来、EQもアクティブ/パッシブなので弄れるレンジやトーン傾向は広いのですが、特有のフィルターが掛かってて気持ちローとハイが削れてる感じです。
MXRは歪量やレンジは広めだけど弄れる範囲が狭い、FlyrigはToneつまみのみで基本的なキャラは変わらず、Brownieは更にゲインが低く可変値も狭いという印象でした。

コストとしては
・Bogner XTC Red = XTC Blue
・Tech21 Flyrig5
・Bogner La Grange
・Friedman BE-OD
・MXR 5150
・Tech21 Sansamp British
・Tech21 Hot-Rod Plexi
・Cmatmods Brownie
でしょうか。
BE-ODがスペックの割にかなり格安という感じです。
Bognerは高いですがそれ相応のサウンドという感じで、俺は安いと思ってますが試奏を強く勧めます。
Brownieは最近ハイスペックブラウンサウンドペダル(笑)がポンポン出てかなり暴落した感じです。
(確か生産完了したはずだと思ってたんですが、まだ出てるんですね)

そして個人的に好きな順に並べると、
・Bogner XTC Red(暫定)
・Friedman BE-OD
・Bogner La Grange
・MXR 5150
・Bogner XTC Blue
・Tech21 Sansamp British
・Tech21 Flyrig 5
・Tech21 Hot-Rod Plexi
・Cmatmods Brownie
です(笑
さっきからBrownie好きな方ごめんなさい(爆
Redは特有のミドルがRockmanと非常に近く、個人的にドツボなのでどうしても1番になってしまいます(笑
それさえ無ければハイゲインかつ分離が良く立体的な歪のBE-ODが他を引き離してあまりに優れてる感じです。
La GrangeはBE-ODよりドライブ感が少し劣るものの、ヴィンテージなマーシャルらしさが出ており、設定は難しいけどその分詰めれば良い音が出るという感じです。
5150は逆に簡単に良い音が出せるけど、分離感はLa Grangeよりほんの少し下で、あまりトーンを弄れないのが玉に瑕です。
Blueはクランチペダルとしては最高なんですが、ハイゲインとして見た場合だと5150と同等かやや下なのでこのランク。
Britishはややゲインが弱く、また他と比べると癖のあるコンプレッションが目立つのでここ。
Flyrig5はPlexiモードだけで見れば単体の方が良いですが、Sansampフィルターやテープエコーシミュが付いてるのが強みです。
Hot-Rod Plexiは多分元のアンプに音は似てるんだと思いますが、やはりLa Grangeと比べてやや籠りがちなのと、Britishに比べて音が作りにくいのでこのランク。
Brownieは最初期はナチュラルなチューブオーバードライブのサウンドなんだろうけど、ブラウンサウンドとして見れば後継機種に劣り、全体的にもドライブ感が薄いのであまり好みに合いませんでした(笑

最後に、この中で3つ選んで他人に勧めるとすれば、
1位 Friedman BE-OD
2位 Bogner La Grange
3位 Tech21 Sansamp British
ですね。

BE-ODは簡単な設定でマーシャルでもブラウンサウンドでも行ける感じで、その他は上で書いた通りなので、マーシャル縛りで無くとも是非勧めたい逸品です!
La GrangeもBE-ODと似たような傾向ですが、BE-ODよりやや高めなのと設定が難しいのでこのランクです。
Britishはスピーカーシミュをオンオフ出来るので、アンプであれPCであれミキサーであれそれなりのマーシャルサウンドが出せる便利さが強みです。

20170519 Marshall系アンプ考 その2

ネタも尽きたので、マーシャル系アンプとマーシャル系ペダル+トランジスタアンプ(その3)による比較でも適当に書いていきます。
その後超自己満総合ランキング(笑)を「その4」で書きます。

今回は
・Marshall DSL1C
・Tech21 Trademark 60
・BOSS eBand JS-10(MS1959 I、I+II)

の3つで比較します。

まずDSLは前回書いたLead12と非常にトーンが酷似しており、気持ち音が柔らかくなった印象です。
全部12時だとマーシャルらしく高域が強くて削ってます。
高域が強い分抜けは3機種でもピカイチで、ベースも埋もれないようにブースト出来るのでバランスは良い方。
歪み方はファジーでドライな印象。歪の粒がきめ細かく、Mid Shiftスイッチを併用して邪魔なミドル(ミドルですがかなり高めの帯域)を削れば奥行き感が増します。
唯一使った大型スタックJCM900と比較すると、EL34とECC82(EL84相当)の違いやスピーカー径の違いもあってやはり音がザラザラザクザクとした感じで荒削りという感じです。

次にTM60ですが、逆にマーシャル設定では高域がかなり弱く、Highを上げるとメサのような高域の上がり方になるので中々難しいです(^^;;
ただしスタックアンプ宜しく太い歪なのと、スピーカーが12インチなので、3つの中で大型アンプのようなトーンに一番近いです。
ローとハイを若干上げ目にすればドライブ感のあるサウンドになります。

最後にJS-10ですが、マーシャルのシミュとして見るとかなり厳しいです(笑
やはりスピーカーシミュに違和感があり、のっぺりとした味気ない歪です。
EQやブースターで過度に補正して漸くエッジの立ったマーシャルっぽいドライなディストーションが作れる感じです。
但しデジタルモデリングの宿命か、他と違いギターのVolに対する追従性が良くないです。

個人的にはこの中の3つであればDSL1Cがいい感じですが、限定商品なので手に入りづらく、DSL5Cや15だと音が別物らしいので、代替品としてはパワー管にEL34を使い、巷で評判なDSL40Cがいいと思います。
スピーカーも12インチを積んでるのでオススメです。
その次がTM60ですが、これに関してはFenderやVOX、Mesa Recti系、Mark系の音も構築出来るので、幅広いサウンドを作るのに便利です。
JS-10も同じような傾向で、デジタルという響きやアナログに比べて妥協点はあるけど、コンパクトで1台でエフェクター含めて解決するので便利です。

20170518 Bogner La Grange

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恐らく現時点で最後の機材記事になるであろう、ボグナーのLa Grangeです。

ボグナーのトーンは一律俺好みなので、他のアンプやエフェクターも欲しいのですがお金がない(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
(Burnley Distortionがすっごく欲しい笑

今回のは星の数ほどあるマーシャルアンプのシミュ、それもその大多数を占めるプレキシを再現したペダルとなってます。

本当にプレキシペダルは死ぬ程あり(爆)、Tech21 Hot-Rod Plexi、Sansamp British、Xotic SL Drive、Wampler Plextortion、Catalinbread Dirty Little Secret、HAO Rust Driverなど名だたるメンツも作ってたり。
マーシャル自身もプレキシを復刻させたり、五十周年記念で1wのアンプSLP-1を出したり、最新のデジタルアンプCodeシリーズにも勿論組み込んでます。
まあロック黄金期のド定番アンプはプレキシですから、分からなくもないですが(^^;;

今回のはラインハルトボグナーが本気(笑)で作ったプレキシペダルらしいので、細かく感想を書きます。

因みに俺が持ってたプレキシペダルはHot-Rod PlexiとFlyrig 5、Sansamp British(厳密には設定例である感じ)なので、それらの比較と、比較動画などを見た感じでの比較になりますのでご留意を(^^;;

まず一般的なオーバードライブやディストーションペダルと比べると、ローファイでファジーな印象があります。しかしながら音の分離が良く、粒がきめ細かく際立ってるのチューブライクで立体的な歪となってます。
因みにボグナーのペダル全般に言えることですが、アンプの音色に左右されにくいので、JCでもプレキシのヴィンテージでチューブライクな歪が得られます(笑

またプレキシアンプ自体はそんなに歪まないアンプなのですが、こちら(や一部のプレキシペダル)はかなり歪みます。
特にLa Grangeに関してはかなりハードに歪むので、ブラウンサウンドとか一部改造プレキシも意識してると思います。
しかしながら一方でローゲインによるクランチも絶品で(寧ろプレキシ自体ローゲイン)、ブルージーなサウンドが作れたりします。

次に他のペダルと比べると、手持ち(だった)Hot-Rod Plexiの場合、La Grangeの方が圧倒的にワイドレンジです。
低域から高域まで明瞭に出る感じ。
設定ではわざとミドルを厚めにしたり籠らせたりできるので、La Grangeは俺的には上位互換ですね。
Hot-Rodは500Hzをブーストorカット出来るのが強みかな?
他のペダルに関しては、比較動画を見た個人的感想ですが、PlextortionやSL DriveよりやはりLa Grangeの方がワイドレンジな印象。
詰まるところLa Grangeはワイドレンジなプレキシペダルという事ですね(笑

コントロールは独立ブースター、Vol、Tone、Ch. Blend、Gainの5つまみと、gain、variac、Presence、Structureの4つのトグルスイッチで構成されてます。

まずブーストは独立しており、歪の後段にあるVolブーストです。

個人的には歪は充分なので、Volブーストで良かったと思ってます。
単体でもブースターとして使えます(が使う人いるのかな?)

トーンは12時を基準に左に回すとローが増幅されてハイミッドが無くなり、右だとハイミッドが持ち上がりローが無くなります。

俺的には12時から左右どちらに振ってもバランスが悪くなるので12時から動かしてません(爆

抜けを良くするために1時にしたりする場合もある位ですかね?

Ch. Blendは左に回すとトレブルが持ち上がり(T=Treble)、右はベースが(B=Bass)が持ち上がります。
アクティブですが、ほんのり効く程度です。
トーンの全体的な傾向を少しばかり高くするか低くするかという感じです。
元々はプレキシに付いてたベースモードのインプットとギター用のトレブルインプットをパッチケーブルとかでリンクさせて音を変えたりする方法で、Ch. Blendはベースインプット、トレブルインプット、チャンネルリンクそれぞれのトーンを再現してシームレスに変える感じです。

Gainスイッチは左からM(ミドルゲイン)、L(ローゲイン)、H(ハイゲイン)と決められます。

Lは専らクランチ用で、シングルコイルならジャッキジャキのヴィンテージ系の音、ハムバッカーならミドルの分離の良いクランチが得られます。
クランチ好きな俺としては、マーシャル系クランチもなかなか良いなと思いました(´-`).。oO(
。。。が!しかしGainを上げるとかなり歪みます(笑
ゲイン幅がかなり広いモードとも言えるでしょう。

Mは正直かなり歪みます(笑
というかバランスのいい歪み方ですね。
60~80年代初頭の歪までカバーできちゃいます!
後述のHに比べ音の分離が良く奥行き感のある歪です。
俺もHよりMの方が好きかな?

Hは当たり前ですがMより更に歪みます。
聴いた感じだとブラウンサウンドに近いですが、色々トーンは細かく弄れるので、
「多種多様な改造プレキシを再現するモード」
という感じです(笑

variacはXTCシリーズにも付いてた降圧シミュで、僅かにコンプ感が強まったくらいで、オフの時とそんなに変わらないような気が(笑

presenceは文字通り超高域の調整で、hは抜けが良くなり、Lはhより帯域成分が抑えられてる感じです。
シングルコイルだとhがシャリシャリ気味になるので、Lに設定して調整したりします。
ハムならLだと気持ち低音が分厚くなります。

structureは低音の出方を変更します。
・は低域がタイトになり、どちらかと言うとモダンなディストーションという感じです。
ブラウンサウンドとか作る場合はこれがいいです。
〇は逆に低域がブーミーになり、ヴィンテージ系の音を目指すならこちらがいいです。
●は・と〇の中間です。
丁度以前書いたBE-ODのTightつまみと全く同じような感じで、あちらはシームレスに変更するのに対しこちらはプリセットという感じですね。

プレキシ基準なので全体的にイナたい雰囲気はありますが、ディストーションとしてはかなり歪みアンプライクなので破綻しにくく、スタジオやライブなんかでマーシャルがヘタったらこれとJC-120で代用出来そうな気がします(笑

20170517 Wampler Triple Wreck

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Wampler Pedals/ワンプラーペダル  Triple Wreck

Wampler Pedals/ワンプラーペダル Triple Wreck

 

 


アンプライクなエフェクターを製作する事で有名なWamplerのTriple Wreckです。

Wamplerはプライベートでペダルを作って知り合いなどに売ってましたが、あまりに評判が良かったので会社を立ち上げたという経緯があります。
特に今回のペダルや、ソルダーノアンプを再現したSLOstortionが大変好評になり、他のアンプを再現したペダルを次々と開発していきました。

今回のTriple Wreckは名前からメサのトリプルレクチの歪を再現したペダルとなってます(笑

まず電源が9-18Vまで対応可能ですが、可能であれば18Vでの運用を強く勧めます。
どのエフェクターもそうなんですが、電圧が高い方が音が太くなって分離が良くなるような気がします。
特にTriple Wreckは顕著で、9Vだと逆に使えないです(笑

Hard/Brutalで歪のキャラを決められ、Hardはレクチのヴィンテージ、Brutalはモダンモードみたいな感じです。
激歪ならBrutalでいいでしょう(笑
つか俺としてはHardモードはありふれたアンプライクなディストーションという感じで使いません(笑

でBrutalなんですが、ゲインがかなり高く、Maxまであげる必要は無いです。上げると音が潰れて使いにくい印象なので、1~2時位が分離感と奥行き感があって丁度良い感じです。

3バンドEQはアクティブで、Trebleで抜けの良さ、Midで太さ、Bassで箱鳴り感と非常にわかりやすいです。
しかしトレブルはかなり上げないと俺としては籠る印象があります。
逆にベースが強いので下げ目にしてますね(^^;;
何れにせよJC-40に繋ぐと、JC-40の補える帯域を超えてワイドレンジにメタルサウンドを鳴らしてくれます。
トランジスタでもチューブでもブレないレクチのサウンドですd('∀'*)

しかしながら超絶ガッカリしたのがブースト並びにContourつまみ。
これは俺の機種に不具合があるのかしりませんが、9Vじゃないとまともに動きません。
18Vでやると歪も音圧も音量も下がり、ノイズみたいな音になります。
なので9Vで使った感想を書きます。
まず左いっぱいに回すとチューブライクなブースターを追加するそうですが、単に歪量が増す感じです。
元々激歪ですし、寧ろここまで来ると太さとか分離感の方が俺にとっては重要なので、18Vでオフの方が良いです。
で右に1杯に回すと、エレハモのビッグマフのようなファズサウンドが出てきます。
これに関してはどこに需要があるのか首をかしげたくなる内容ですね(^^;;
まあチューブライクなファズエフェクターと考えれば、ビッグマフが欲しくなった時に買う必要が無いことぐらいですかね(笑
なので俺はこのつまみ及びブースターに関しては完全に無いものとして扱ってます(爆

レクチの再現度としてはピカイチで、Tech21 U.S. Metalより高いです。
現行でレクチを再現するエフェクターはこれがオススメです。
まあお金があればミニレクチのアンプの方がいいですが(笑

サウンドハウス

20170516 Friedman BE-OD

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アンプメーカー、フリードマン社初のペダルBE-ODです。

フリードマン社の社長でビルダーのデイヴフリードマン氏は元々プロ専門のラックマウントやペタルボードなんかのカスタマイズ業をしてましたが、自身で「究極のブラウンサウンド」を出力するアンプを開発すべく同社を立ち上げ、従来のチューブアンプの回路とは異なる構成を考案し、フラッグシップモデルのBE-100を世に送り出しました。
BEとは「Brown Eye」の意味で、ブラウンサウンドを相当意識してます。

その後いくつかのアンプを製造したりしてましたが、今回同社のBE-100の名前を冠したペダル、BE-ODが発売されました。
発売前に話題になり、発売後はその極上のアンプライクな歪で賞賛され、いくつかの店で売り切れが相次いだ記憶があります(笑

因みに同時に発売されたコンプレッサー兼オーバードライブのSir-Compreは、BE-ODがあまりに話題になってしまったので殆ど売れてないです(爆
(BE-ODと同じ値段=高価 なのもネックなんだよなぁ。。。(^^;;

コントロールはGain、Vol、Tight、Bass 、Treble、Pres(ence)とゲイン調整用内部トリマーの7つまみです。

まずゲインなんですが、内部トリマーでゲインの範囲を調整し、表のつまみでその範囲内で調整する感じです。
元々ハイゲインペダルなので、内部トリマーに関しては12時以降だと歪みすぎて音が潰れるので、12時以下にして音の分離を向上させると良い感じです。
また電源も9-18Vまで対応してますが、9Vだと歪む代わりに音が潰れるので、元々ハイゲイン故に18Vでの運用を強く勧めます。
内部下げ目で高めの電圧で滑らかで立体感のある歪になります。

Bassは元々このペダルの音の分離が良く、且つかなり下の帯域を操作するので、高音が埋もれず、どんなに上げても良い感じのトーンになります。
なので完全に現場依存で、PAでハウるなら下げ目、ライブハウスなんかでアンプ出力なら3時くらいまで上げても良いですd('∀'*)

Trebleはマーシャルらしくかなり高音がキツイので俺は若干下げてます。
これはPresも同様で、12時以降だとジャリジャリキンキンな感じになるので下げてます(笑
ブラウンサウンド系のメタルサウンドを構築する場合でも、抜けは既に抜群なので下げ目でいいと思います。

Tightは低域の調整で、12より左ならブーミーで厚く、右ならタイトで締まった低域が得られます。
オリジナルのプレキシみたいなヴィンテージ系の音なら左、モダンハイゲインなら右という感じですかね。
モダンハイゲインを狙う場合、右に回しすぎると低音がペラペラになりかねないので3時くらいが良い感じです。

全体的に見ると確かに極まったブラウンサウンドという感じで、チューブだろうがトランジスタだろうがBE-100のようなサウンドを出力してくれます。
JC-120でもこれを使えば極上のブラウンサウンドが得られ、スタジオ次第では備え付けのマーシャルを凌駕するトーンが得られます(笑

MXR 5150と比較すると、よりハイゲインで、音の分離は良く、重低音が響き、高域の抜けが段違いに良いので(つか高域が強すぎな気がする(笑)、俺的には完全上位互換という感じです(笑
ノイズも驚くほど少ないので、わざわざノイズゲートを使う必要も無いですし(笑
強いて5150の利点を挙げるなら、ミドルがあって音が太いくらいですかね。
でもそれがネックになってこもった印象を受けるので、ワイドレンジなBE-ODに分があります。

同じくブラウンサウンド系と言われるボグナーのXTC Redと比較すると、やはり歪の大きさやレンジはBE-ODの方が上です。
しかしながらXTCはミドルに独特の心地よさがあり、また弦を弾いた感覚が顕著で、甲乙つけがたい印象。
ミドルが独特で、且つそこを弄れる時点でBE-ODと差別化を図ってる感じですが、俺としてはXTCはブラウンサウンドに分類されないような気がします。

Tech21のPSA-1.1やBritishのブラウンサウンド設定と比較すると、わざとチューブらしく加工してる高音と低音の感じが不自然で、アンプ(やキャビシミュ+オーディオインターフェース)出力に関してはBE-ODの圧勝!(笑
但しTech21は直でミキサーに繋げて音を出せる利点があるので、便利なのはTech21ですね。

過去のブラウンサウンド再現製品に関しては、これやMXR 5150が出てしまったので追いやられたような気がします(笑
俺の中でのブラウンサウンド再現度は

Friedman BE-OD>MXR 5150>Wampler Pinnacle>Amp Tweaker Tight Rock>その他(笑

ですし(爆
(そもそもブラウンサウンドの基準が曖昧なので、人によって変わりますが)

取り敢えずマーシャルやブラウンサウンド系のハイゲインペダルならこれが一番オススメです!

 

FRIEDMAN/BE-OD フリードマン

FRIEDMAN/BE-OD フリードマン

 

 

楽器・音響機器・舞台照明 サウンドハウス

20150515 MXR Carbon Copy

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今回は昨今大人気で定番化しつつあるアナログディレイ、カーボンコピーの感想を書きます。

巷だともう大体の人がこのディレイを使ってると言っても過言では無いような気がします(笑
確かにアナログディレイとしてはクオリティが非常に高く、かつ手頃な値段なので分からなくも無い気がします。
MXRの自慢の製品ですしね^ - ^
因みに限定版でCarbon Copy Brightというのがありまして、こちらはこだまの高域を強調し輪郭がはっきりしてるものです。
ノーマル版と組み合わせることにより、テープエコーのような複雑なディレイを奏でることも出来ます。

操作はいたってシンプル、Regen(erate)はフィードバック、MIXはエフェクトレベル、Delayはディレイタイムです。
名前は違えど他のディレイと操作はほぼ一緒です。
またMod(ulation)スイッチがあり、こちらはテープエコーのような独特のうねりを加え、コーラスのような効果を作り出すものです。
下部を開けてマイナスドライバーでうねりの速さを調整出来ます。

まずディレイですが、最長600msまで設定出来ます。
わがロックマンのエコーより100ms長く、重ね弾きなども容易です。
またショートディレイも可能で、アナログ独特のこだまの劣化でリバーブのような効果も狙えたり、Modをオンにすれば立体的なコーラス効果も得られます。
Flyrig5のD.L.Aセクションを使わなくてもこれで同等の音を得られ、尚且つアナログという聞こえのいいスペック(笑

Modは特にクリーンにして使うと大変気持ちがよく、巷ではコーラスの代わりに使ってる人もいるとか。

歪に関しては、これを後段繋ぐと若干トーンが変わる気がします。
なんとなく抜けが悪くなるような感じです。
なのでディストーションとかに使う際は、MIXは低めに設定すると良い感じです。

またデジタルディレイと比べると、こだまが若干丸くなる性質があるので、輪郭のあるディレイが欲しければデジタルディレイの方がいいです。

 

MXR M169 CC ANALOG DELAY

MXR M169 CC ANALOG DELAY

 

 

 

 

 

楽器・音響機器・舞台照明 サウンドハウス

20170514 Roland JC-40

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今回はローランドのアンプ、JC-40の感想を書きます。

これは名前通りジャズコーラスシリーズの1つで、ほぼ同時期に発売されたJC-22と共に最新のものになります。

JC-120自体はスタジオで何度か使いました。
クリーンはトランジスタらしい平坦でクセのない感じで、チューブアンプやRockman A12-50、Peavey Bandit、Tech21 Trademark 60なんかと比べると味気ないです(笑
但しBOSS製品とは相性が抜群に良く、こないだJS-10のラインアウトからJCのステレオリターンに繋いで音出したら、Marshall JCM900を軽く凌駕する迫力のあるハイゲインサウンドが出てきました\(^^)/
エフェクターとかプリアンプに対してはフラットに出力してくれるので相性がいいんでしょう。
しかしながらディストーションに関しては正直EQをどう弄ろうが使える音は出ませんでした。
何だか音割れしてるかのような歪で、試行錯誤してもダメだった記憶があります(爆

JC-40(とJC-22)はそのJC-120を自宅から小さなホール、スタジオなどで使えるように小型化&カスタマイズしたものになります。

まずループが1send 2Returnなのは一緒ですが、新機種は更にステレオ2インプットになってます。
これにより、
「プリアンプはインプット、ステレオ空間系はループ」
みたいなややこしい繋ぎ方をしなくとも、そのまま直でインプットに挿せるようになりました。
勿論従来の繋ぎ方も出来ます^ - ^
また左のMONOInputだけに挿せば、モノラルで2基のスピーカーを鳴らすことも出来ます。
なのでコンプレッサーから空間系まで全部モノラルな人でも安心を(笑

コントロールはJC-120のCh2とほぼ同じでBrightスイッチ、Vol、3バンドEQ、Distortion、Reverbがあります。
またVibrato/Chorusも勿論ありますが後ほど書きます。

まずBrightスイッチですが、従来のものと変わらずハイミッド辺りを持ち上げてくれます。
俺としてはトレブルの帯域がキツい感じで、やや丸くなるこちらの方が好きなので、トレブルは0にしてこちらをオンにしてエフェクター用インプットにしてます。

3バンドEQはミドルとベースがどちらかというとハイ寄りで、分厚いミドルや重低音はまず効かせられません(笑
あくまでバランスを整える感じで、かつどのEQも5未満にしてます。
俺はBrightスイッチオン、トレブル0、ミドル3、ベース4で運用してます。

ディストーションはエフェクト扱いとなり、120に比べかなり良くなってます。
具体的にはより歪み、歪の粒が細かくなり、ミドルが大幅に追加され、普通にディストーションとして使える感じです。
つか全くキャラが違います(笑
寧ろ120もこれにすれば良いのでは?(笑
但し120で出来た、「カチッ」ていう音が鳴ったら止めるとクリーンが太くなるという裏技は出来ません。
まあ全くもって要らないでしょう(爆
同じくチャンネルリンクも出来ませんが、まあ全く(ry

リバーブは120がスプリングに対し、こちらはデジタルとなってます。
このリバーブは個人的にかなり気に入っており、原音を崩さず抜群に良い感じで効いてくれます。
JC-40自体をドライブさせてこれを掛ければ70〜80年代のカラッと乾いたディストーションが簡単に手に入り、なんとJCなのにエフェクター要らずかもです(笑

コーラス/ビブラートは速さと深さが調整出来るようになり、更にコーラスに関しては自分の設定を反映させるManualと、JC-120と同じ仕様のFixedが選べます。
俺はマニュアルで使ってますが、基本コーラスは外部のやつ(Rockman)を使うので、こちらは封印してます(笑
フットスイッチでディストーション、リバーブ、コーラスをコントロール出来るので、JC40だけで音作りする時は使えます。

で、肝心のJCクリーンですが、JC-120とそんなに変わらないです。
多分スタジオのものが劣化してるのか知りませんが、気持ち40の方がレンジが広く煌びやかな印象があります。
また、やはりチューブに比べて音が硬い印象は確かにありますが、ブレない感じがまた好きですね(^_^)
エフェクターの乗りは120と変わらず、素直な音です。
チューブライクなエフェクターを通せば硬さが和らぎます(^_^)v

俺としては120よりも出音が良いし何より使いやすくなってるので、自宅に120が欲しいけど置き場所がないという人には勧めたいです(・ω<)
スピーカーの径は違いますが、寧ろ低音がスッキリしててこちらの方が好みですd('∀'*)

 

ROLAND JC-40 ギターアンプ

ROLAND JC-40 ギターアンプ

 

 

 

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