Guitar Stuff Blog

今まで使ったギターアンプやエフェクターを紹介したいと思います。

20170429 JMI Rangemaster Treble Booster

更新前なので昔使ってすぐ売った機材の感想を少々書きます。

今のアンプには多分必要ないと思いますが、昔のイギリス製のアンプはトーンが全体的に低域にシフトしており、歪ませると籠るため高域を上げて補正してました。

 

今回のこのトレブルブースターは元々Rangemasterが発売してたものをJMIが復刻して限定で発売してたものです。

 

コントロールはオンオフのスライドスイッチとVolumeのみで極めてシンプルです。

Volはアッテネーターの代わりにもなります。エフェクトは最初から掛かってる感じです。

 

上がる帯域はハイミッドな感じで、高域が滑らかに際立ちます。なので刺激的な音ではないですが、抜けが良くなり明瞭になります。

 

今はディスコンなので手に入りづらいですが、作成キットなるものが超格安で売られてるので自分で工作するのもいいかも?w

 

今のアンプはバランスがいい物が多いので多分必要ないと思います。

またイコライザーなどでも調整出来るので、好きな人には、って感じです(笑

サウンドハウス

20170429 Sansamp PSA-1.1

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Sansampシリーズの最上位機種、PSA-1.1です。
ラックタイプのSansampですが、弄れるパラメータがかなり特殊なのでClassicともGT-2とも違います。

元々Sansamp(Classic)が大ヒットし、波に乗って次々と同社製品が発表されて、その中にこれの前機種に当たるPSA-1があり、日本の有名なバンドが使ってたり、ギター用ですがベーシストの間でもClassic含めて評判となってました。
(Tech21製品がベースエフェクターに特に強い理由)

基本的な回路や出音は1も1.1も一緒で、1.1ではMIDIによるトーンのプリセットの管理などが出来るようになりました。
自分で作ったトーンを保存し、手前についてるスクロールボタンやMIDIペダルで簡単に呼び出せるようになってます。
トーンを調整するコントロールがつまみかボタンかの違いでRockman XPRと同じような仕様です。
因みにMIDIの部分だけがデジタル回路で、トーンを構成する箇所はXPRと同じくフルアナログ回路となってます。

アウトプットでは現場に応じてハイかローを選べるようになってます。アンプなどに出力するならローで良いでしょう。
またエフェクトループがステレオリターンとなっており、同時にステレオアウトになってます。
これによりステレオエフェクターが存分に活かせる仕様となっており、プリアンプとして完全に成立してる感じです。
ラック型のパワーアンプを足すだけでラック型のヘッドアンプの完成です(^^)

コントロールはPre-Amp、Buzz、Punch、Crunch、Drive、Low、High、LevelそしてTrimとなってます。
かなり特殊なので思った感じで書いていきます。

まずPre-Ampは名前通りプリ管を歪ませたような音の調整です。単純に歪の量と考えれば分かりやすいかも?
大体同社は12AX7を歪ませた音をシミュしてるのでこれもそうでしょう(適当
MAX付近で「After Burner」とありますが、この辺りにすると急にハイゲインになりきめ細かい歪になります。
ヴィンテージ系や粗い歪はAfter Burner以下、滑らかでモダンな歪はAfter Burnerに合わせると良いでしょう^ ^

Driveを先に感想を書きますと、こちらはパワー管のサチュレーションをシミュレートした感じです。
上げても聴感上はあんまり歪んでませんが、Pre-Ampと合わせると更に激しい歪が得られます。
但し欲張って両方MAXとかにするとノイズがかなり多いので注意が必要です(笑

Buzzは低域の歪量、飽和感、EQの総合調整です。
上げると歪み、ブーミーな感じになります。
ヴィンテージ系のトーンなら上げ目にし、Pre-Ampや後述のPunchを下げ目にすると良いです。
逆にモダンな歪が欲しければ下げめにしてタイトな低音にすると良い感じです。
低音が不足すると思われがちですが、後段のLowはアクティブEQでBuzzより低い帯域なので、こちらを上げると良いでしょう^ ^

Punchは中域の歪量、抜けなどを調整します。
ここで大体サウンドのキャラクターが決まり、ヴィンテージ系のアンプのトーンなら下げ目、メタルやモダンハイゲインを狙うならMAX付近が望ましいです。
ミドルは持ち上がりますが、篭る帯域ではなくどちらかと言うとハイミッド寄りで、抜けが良くなり音の芯が強調され、Pre-Ampと合わせて歪がきめ細かくなる仕組みなので、モダンハイゲインを狙うなら上げるように設定されてます。
逆にブーミーでイナたいサウンドを求めるなら、音が太くて歪の粒が粗い方がいいので下げ目が良いです(^^)

Crunchは高域のコンプレッションな感じがします(適当
これに関してはあまり聴感上気付きにくいですが、上げると高域のコンプレッションが強くなり音が潰れるので、少なくともハイゲイン狙うなら下げ目が良い感じです。
ハイゲインでの感想ですが、上げると音の立体感が薄れて奥行き感がなくなる感じがします。
名前通りクランチで使う分には高域の歪の増加とコンプレッションで、歪や抜けが弱いクランチの音を底上げする感じですかね。
ツイード系アンプとかヴィンテージのVOXなどの若干歪んだトーンを構成するのに良い感じかな?w

EQはLowとHighの2バンド。
Tech21よろしく12時基準でアクティブ/パッシブとなっており、(アクティブに関しては特に)可変幅が広く、ここを調整することによって前項の3つのつまみと共にヴィンテージ系からモダンな音まで再現します。
ドンシャリメタルサウンドを作るなら基本両方MAXですね(笑

Levelは最終的な音量調整となっており、全体的につまみが上げ目ならLevelは下げ目にして登録し、逆にクリーンサウンドを作ったりして全体のつまみが下げ目ならLevelを上げ目にして登録して、音量のバランスを整えたり出来ます。

TrimはMIDI管理外の微小な音量調整で、現場に持ち込んだ際に最終調整する感じですかね。

巷ではアンプシミュレーターとして認知されてはいますが、プリセットが登録されてる位で、基本自分で事細かに調整する機材な気がします。
「いろんな音が作れるアナログプリアンプ」
という感じでしょうか?
丁度シンセサイザーのアナログとデジタルの違いみたいな感じです^ ^
で、昨今のKemperとかAxe-FX IIがアナログモデリングシンセみたいな笑
事細かに調整と出来る分、GT-2やキャラシリーズみたいに容易にトーンを作るのが難しく、同社のアンプのTM60をより拡張したような感じなので慣れが必須です。

またこれも例に漏れずSansamp特有のコンプレッションがあり、GT-2やClassicがダメな人は全く向かないかもしれません(爆
何というか音は柔らかくなって耳に心地いいんですが、刺激的、金属的な音を求めるなら他のハイゲインペダルorアンプの方が良いです。

また新品では値段がTech21でも1番高く、Sansampが大好きで更に微調整したいという人には良いかもしれませんが、GT-2やキャラシリーズで満足ならそちらの方が良いです笑

 

TECH21/Sansamp GT-2

TECH21/Sansamp GT-2

 

20170428 Rockman XP-100

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ロックマンの希少なアンプ、XP-100です。
これはラック型マルチエフェクターのXPRに50wのソリッドパワーアンプ2つと、Pyle Driver製の6.5インチスピーカーを2基搭載した仕様となってます。
基本的にはほぼXPRと同じ仕様で、違いは内蔵のエコーのディレイタイムがXPRより短いぐらいですかね。
(とは言ってもフィードバック1回で、XPRでもディレイタイムが最大340msなのでそんなに気にするレベルでは無いですが笑)
ラインアウトとスピーカーアウトが付いており、エフェクターとしてもプリアンプとしてもヘッドアンプとしても使える万能品です^ ^
ただしヘッドで使用する場合、ステレオで2×50w、モノラル出力でソリッド100wが最大となります。
また始めから搭載されてる、写真右側のスピーカーキャビに出力する際は別途スピーカーケーブルが必要です。
このXP100は真ん中に付いてるハンドルを押し込むと左右に分かれ、離して設置するとステレオコーラスなどがかなり臨場感を増す仕様となっており、その為のケーブルとなります。
プリアンプやヘッドアンプとして使用する際は左側に全ての端子やパワーアンプがあるのでそちらを使用します。
このアンプは超絶ギタリストのBucket Headが自身のDVDで演奏を披露してる際に使ってたのが有名でしょうか。
音の分離がいいので速弾きタッピングなどに上手く追従してる感じです。
出音に関しては、搭載スピーカーの基準になりますが、6.5インチに対して100wあるからなのか低音がかなり出ます。
またキャビシミュの回路が搭載されてるので、6.5インチとは思えない奥行き感やレンジはあります。
でもやはり絶対的にレンジが狭いので、持ってたら10〜12インチを最低2基搭載したステレオキャビに接続するのが良いです。
基本的な音はやはりXPR(X100)なので、これだけで充分ロックマンの音が堪能出来ます。
先日記事を書いたA12-50と比較すると、A12-50はUltimatum Distortion Generatorの回路に12インチのCelestion スピーカー搭載で生々しい音に対し、XP100はXPRと(一応)ギター用スピーカーのPyle Driver搭載で、キャビシミュでロックマンらしいサウンドにしてるので無機質に感じます。
音量はA12-50の方が大きく、XP100の方がハイゲインでサスティンが長いです。
またXP100は一応キーボード用のアンプとしても使え、ギターと同じようにインプットに挿し、CLN2に設定してキーボード側で音作りをしてモニタースピーカーとしても使えます。
その際はエフェクト無しでEQはフラットが基本ですが、コーラスやエコーを掛けたり、EQ弄れば多彩なサウンドメイキングが可能です(^^)
またCLN2ではなく他のトーンでも良いですが、ディストーションにする際は入力レベルによってノイズが酷くなるので注意が必要です(^^;;
上手く設定すればキーボードやシンセでロックマンのディストーションを利かせたギターサウンドが出せます\(^^)/
(ステレオ)エフェクトループ付きで外部エフェクトも使え、MIDIペダルを繋げばXPRみたいに即時に自分で保存したトーンが呼び出せるので非常に便利です(^^)
マスターセクション以外は全てMIDI管理となっており、ボタンとLEDでのトーン管理なので、「ギターアンプ」として見ると異彩な見た目となってます(笑
因みにクリーン設定での歪ペダルの乗りは可もなく不可もなくという感じです。
JCのような素直なエフェクトの乗りが欲しいならCLN2、チューブのギターアンプに繋いだようなニュアンスが欲しいならCLNですかね。
ただし何れにしてもコンプレッションが効いてるのでお勧めはしません(^^;;
これの兄弟機としてXPRaのプリアンプを積んだXP-100aというのがあり、ノイズと高域成分がカットされ更にまろやかな音になったものもありますが、日本国内にはほぼ無いです(^^;;
またXP100の12インチ2発バージョンのXP212は本国アメリカでも滅多に出ない激レア品となってます(^^;;
しかしながらこちらも今現在では個体数が少なくかなりのヴィンテージと言えます。

20170427 Mesa Boogie Throttle Box EQ

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単純にMarshallとMesa Boogieどっちの歪が好きかと言われたら、マークシリーズでもレクチシリーズでも俺はメサの方が好きです^ ^
流石にBognerとは?って言われたら分からんですが、非改造ならやっぱメサですね笑
因みにMark VとTriple Rectifierどちらが好きかと言えば、俺は断然Mark Vです!
Mark Vの存在感あるミドルのお陰で、俺の好きなミドル上げ目の設定から、分厚いドンシャリメタルサウンドまで何でもござれという感じで大変気に入っております。
(実際マークVコンボを持ってますので今度記事書きます(^^)

今回はそのMesa Boogieから出たペダル、Throttle Box EQの感想を書きます。
メサはV-Twinというチューブ内蔵のフロア型プリアンプを発売して大ヒットを飛ばすなどペダルに関してはそこそこ評判は良いです。

今回のThrottle Box EQは、同社のディストーションペダル、Throttle Boxにメサのアンプによく使われてる5バンドEQを装備したものです。
元々Throttle Box自体マークシリーズ寄りのトーンなので、EQが実装された事によって更にマークシリーズに(インターフェースだけ)近づいた感じですね^ ^

コントロールはLevel、Tone、Gainが基本で、ボタンでゲインブーストやつまみでミドルカットが行える感じです。
フットスイッチでローゲインかハイゲインを決め、各トグルスイッチでローorハイゲインにEQを適用するかどうかを決めたりも出来ます。

で、ざっくりと感想を書きますと、
「ハイゲインペダルとしては非常に優秀」
「メサのマークVかトリプルレクチの音を求めるなら論外」
です笑

まず全体的に音が硬いです。メサから出てるからって、メサのアンプの音を期待すると俺みたいに後悔するかも?w
あくまでトーンを似せてるだけで、チューブらしいニュアンスは皆無です。

それを踏まえて、ペダル自体ゲインが高く、パラEQはToneだけですが別途ミドルカットも行え、更に強烈に効く5バンドEQもあるため、重低音と丁度ギターに美味しい高域が強調され迫力のあるメタルサウンドを作る事も可能です。

因みにローゲインの方はクランチから強めのディストーションまで作れます。
あまり使いませんでしたが(笑

5バンドEQは80、240、750、2200、6600Hzとなっており、写真みたいにV型にすると有名なドンシャリサウンドを作り出せるようになってます。
俺はミドル上げ目にしてましたが(笑

しかしながらミドル上げ目のサウンドなら他のペダルの方が良い感じで、こちらはあくまでメタル向きという感じです(^^;;

正直レクチシリーズの音が欲しいならWampler Triple Wreckの方が(断然)良いと思います。
若しくは倍以上の値段になりますがMini Rectifierですね笑
マークVは。。。Tech21もオススメ出来ないし、コストを抑えるなら現状Mark V 25が一番いいと思います笑
(つまり本物のアンプ買えということですな爆)

ハイゲインペダル全体ではMegalith、Triple Wreck、Empress Heavyと競合機種が多いので、メサブギーのブランドが好きなら、って感じです笑

サウンドハウス

20170426 CMATMODS Brownie

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今日は公式では「真空管アンプ」を事細かに表現したと謳ってるBrownieの感想を書きます笑

もう巷ではあまりにも有名ですが、「ブラウンサウンド」をアナログでシミュレートしたペダルです。
昨今ではブラウンサウンドを再現したと言われてるエフェクターはめちゃくちゃありますが(Plexiアンプをハイゲイン改造したトーンというエフェクターも含まれますw)、こちらは黎明期のものとなります。

コントロールは至ってシンプル、Level、Tone、Gainのみです(^-^)
まあ元々(改造)MarshallアンプはEQ全部フルアップが基本で、インプットでノーマルかブライトかミックスを選ぶだけなので、Tone1つで事足りると言えば合点は行きます笑

俺が買った物よりも前のバージョンには交換用のトランジスタがあり、交換してハイゲインにするという公式の改造キットもあったそうです。
勿論俺が買ったやつでも市販でトランジスタを買えば出来ますが、まあ公式が推奨してないから付けてないと推測してます(^^)

出音に関しては、確かにMarshall Plexiやブラウンサウンドに近い、生々しい真空管のような歪が得られます。
クランチでもオーバードライブでもいけますねd('∀'*)

但しオーバードライブまでです。ディストーションのような深くて滑らかでサスティンの効いた歪は得られません(^^;;
昨今ではMad Professor 1、Amp Tweaker Tight Rock、Wampler Pinnacle、MXR 5150OD、Friedman BE-ODなど名だたるブラウンサウンド継承者(爆)のディストーションが幅を利かせてますが、どれもが共通させてる点として
「ハイゲイン」
「きめ細かい歪」
「長いサスティン」
「ドライでファット」
というものがありますが、Brownieは
「ミディアムゲインで人によってはローゲイン」
「歪が荒々しい」
「サスティンはあまり長くない」
「ファットだけどちょっとウェット」
という印象を受けました。
上に挙げたエフェクター達は「Peavey 6505(シグネチャー契約中は5150)」や「EVH 5150」を基準にしてるのに対して、Brownieは初期の改造Plexiの音の再現という感じです。

なので使い勝手は上記のエフェクター達の方がいいですが、クランチ程度の自然な感じの歪ならBrownieもいいかも知れません(適当
今は廃盤なので手に入れるのは難しいですが、JC-120でも真空管のような温かみのあるファットな歪が得られるので、クランチなら一考の余地があるかと(笑

でもCDなんかで聴くVan Halenのギターサウンドが欲しければBrownieよりも他のエフェクターの方が良いです\(^^)/

また9-18Vまで対応可能ですが、18Vでの運用を強くオススメします!

20170425 Tech21 Fly Rig 5

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TECH21 テック21/FLYRIG5

TECH21 テック21/FLYRIG5

 

 


今回はTech21のマルチエフェクター、Flyrigの感想を書きます。

Tech21の製品では初めてのマルチで、簡素化したHot-Rod PlexiとアンシミュのSansamp、同社から単体でも発売されてるディレイ、Boost DLAの簡素化バージョンを纏めて超小型の筐体に詰め込んだ商品となってます。
本当に超小型で軽量で、片手で握って鈍器にも出来るくらいです(爆

まずPlexiのコントロールはシンプルなDrive、Tone、Levelそして単体のにも付いてたBoostで、Boost単体でも使えます。
単体の方はミドルが調整出来るので分厚い音も作れますが、こちらはトーンのみとなっており、全体的にミドルが凹んだ音となってます。
またトーンはMAXがデフォらしいのですが、MAXだと高域が強すぎる感じです。
ローファイで荒々しい歪みは単体と同じなので、使い易さは単体の方ですね(^^;;

Sansampは恐らくライン入力用で、DTMなどでアナログのアンシミュ+キャビシミュの役割ですかね。
JCなんかだとリターンに挿してもいいかも?
クリーンでも歪ませてもFender Tweed系のアンプの音で、Plexiの荒々しい歪もこれを通せば滑らかになります。
但しキャビシミュを通ってるので低域と高域がカットされるので刺激的な音ではなくなります(^^;;
コントロールはLevel、Drive、お馴染み3バンドEQに同社の単体のペダルBoost Reverb相当のクオリティのリバーブです。
Driveを上げるとTweedらしい歪成分が加わり、若干歪んだクリーンからBassmanみたいなドライブサウンドが得られます。
因みにSansampセクションはPlexi専用となっており、他の歪ペダルなどをこのSansampを通してラインとかに出力すると音痩せが凄まじいので注意。
リバーブはスプリングタイプでかなり自然な響きです(^^)
因みにディレイもリバーブもデジタルエフェクトですが、パラレル接続なのでデジタルによる原音の劣化が無いそうです。

ディレイはテープエコータイプで、こだまが劣化して丸みを帯びて消えていく仕様です。
コントロールはLevel、Repeat、Drift、Timeとなってます。
RepeatとTimeは省略して、Driftとはテープのたわみによる独特なモジュレーション効果の再現で、コーラスのような揺れを作ります。上げるとコーラスみたいに揺れが速くなります。
ディレイタイムを短くしてDriftを上げると立体的なコーラスを得られます。
このコーラス(のようなエフェクト)はRockmanのものに似ており、音痩せしなければ他のエフェクターに使えたので残念(^^;;

総評としては、メインの歪がPlexi系なので好みが分かれると思います。
俺的にはGT2とかBritishのMarshallの音の方がデフォルメされてて好きですね笑
むしろ好きか嫌いか言われたら嫌いですね爆
何と言うか、本物をこと細かく再現してるのか歪が粗くて好みではないです笑
Sansampをオンにすれば多少は丸くなるけど、低音と高音がザックリカットされて迫力は激減するのがネックです。

またPlexi部は高音が強過ぎるのでリターン挿し推奨です。
インプットだとジリジリし過ぎて使い物になりません笑
Sansamp単体はリターンに挿すとトランジスタのアンプでもフェンダーらしい柔らかくて張りがあり温かみのあるクリーンやクランチを作ってくれます(^^)

良質なエフェクター3つ付いて3万円前後なのでお買い得感はありますが、歪に癖があるので試奏をオススメします笑

20170424 VOX Amplug けいおんver

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AmplugとはVOX社の大ヒットヘッドホンアンプで、自他社のアンプモデルの他様々なアーティストのシグネチャーモデルなども出ており、いずれもお手頃価格、手のひらサイズのコンパクト、良質なトーンとなってます。
但し、回路や筐体が脆弱で壊れやすい、ノイズが多めという欠点もあります。

今回のAmplugは、アニメ「けいおん!」とのシグネチャーで、期間限定で発売されてた商品です。
アニメの1期、2期、劇場公開に併せて第1〜3弾まであり、上記のは第3弾に当たります。
何も既に生産完了となっており、オークションなどで高値で取引されてた頃もありました(笑

「けいおん!」の平沢唯、秋山澪、中野梓のトーンをシミュレートしてるらしく、唯verはレスポール用でマーシャルタイプ、澪はジャズベース用で多分Ampegタイプ、梓はムスタング用でVOX Night Trainタイプとなってます。
俺はベースを持ってないので、唯と梓のものの感想を書きます。

唯は軽音部ではMG15CDR、映画ではJCM2000辺りを使ってます。
なのでMarshallタイプのトーンなのですが、レギュラー品のMarshallタイプのアンプラグとは音が微妙に違ってます。
レギュラーよりトーンが全体的に高域にシフトし、コンプレッションが掛かった感じですかね。
音が明瞭になった感じで俺は唯verの方が好きですね^^
またエコーも掛けることが出来、デジタルだけどアナログのような温かみのあるエコーとなってます。
総評で唯云々関係なくかなり使えるアンプラグですね(^^)
相当開発に拘ってるように感じました(笑

梓はアニメではほぼアンプの銘柄は不明で、1期のオープニングで練習用の小型アンプ、Fender SD-15CEが使われてたシーンが一瞬出てくる程度です。
なのでNight Trainも定かでは無いですが、あずにゃんらしいシングルコイルで抜けのいいクランチなどを作る事が可能です(╹◡╹)
またリードモードでミドルとゲインを大幅増加し、シングルコイルでもハムバッカーのような図太いサウンドを奏でる事が出来ます。

どちらも甲乙付けがたい魅力が有りますが、生産完了時で唯のだけが即行売り切れた記憶があります。
僕も3つの中でどれが1番か?って訊かれたら唯を推すかな?w
元々ハイゲインだし、Marshallだし、エコー付きだし(爆

現状では中古でもかなり高額なので(未開封品なんかは超高額)、「けいおん!」が好きとか、Amplugコンプリートしたいだとか、どうしてもトーンを試したいとかで無ければあまりオススメはしません(笑